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はい、皆さんこんばんは。6月28日水曜日、夜10時になりました、いわみTVのお時間です。
この番組は、日々のニュースを取り上げ、私の個人的見解を述べることにより、皆さんに改めて安全運転について考えていただくための番組となっております。
はい、早速ニュースを一件紹介します。 静岡朝日テレビのニュースからですかね。
タイトル、観光バス横転事故、過失運転地支障の罪に問われた運転手は、基礎内容を認める、というタイトルでございます。
記事全文紹介します。去年10月、静岡県尾山町で観光バスが横転し、29人が死傷した事故で、当時バスを運転していた運転手の初後半が開かれ、男は基礎内容を認めました。
基礎上などによりますと、去年10月、尾山町素走りの剣道で観光バスが横転し、1人が死亡、28人が重軽傷を負いました。
当時バスを運転していた埼玉県の会社員の被告、27歳は、フットブレーキの使いすぎによりブレーキが効きにくくなり事故が起きたとして、過失運転地支障の罪に問われています。
28日、地裁沼津支部で開かれた初後半で、被告は間違いはありませんと基礎内容を認めました。
続く冒頭陳述では、警察側は、被告人はフェード現象について認識していたものの、滅多に起こることのない非常事の出来事と思い込み、フットブレーキを多用しながら走行させたと指摘。
一方、弁護側は、乗客23人について、既に被害弁償が完了しているなどとして、上場借料を求めましたというニュースでございます。
当時のニュースを目にした方も多いんじゃないかなと思います。
観光バス横転で29人が死傷したという、かなり大きな交通事故でしたからね。
当時のニュースでもたびたび出てきた言葉なんですが、フェード現象という現象。
皆さん、免許を取った時におそらく勉強しているんじゃないかなとは思うんですが、覚えていらっしゃいますでしょうか。
改めて、このフェード現象という内容について説明をしていこうと思います。
そもそも、ブレーキがどのような仕組みで速度が落ちるのかを知っているかどうかが、理解のしやすさにつながると思うので、
私が学科で説明する時には、まずブレーキというのはこういう仕組みでスピードを落とすんですよというところから説明するんですね。
ブレーキというのはブレーキペダルを踏むと、その踏んだ圧力がブレーキ液を通じてブレーキパッドでタイヤの中にあるディスクを挟み込むんですね。
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そのパッドをグッと押し当てることによる摩擦でブレーキディスクの回転を抑える、つまりはタイヤの回転を抑えるというのがブレーキの仕組みなんですね。
ブレーキをずっと踏んでいるとどうなるかというと、ブレーキパッドとブレーキディスクがずっと擦れ合う状態が続いてしまうんですよね。
そうすると擦れ合う状態がずっと長く続くと、摩擦熱が発生するということになります。
この摩擦熱が発生することによって、摩擦の力が弱くなる、ブレーキが効きにくくなるというのがフェード現象でございます。
これとよく似た現象で、一緒に大体説明するんですけど、ベーパーロック現象というのもあるんですよ。
これがどういう現象かと言いますと、先ほどと同じ理屈でずっとブレーキを踏むことによってブレーキが加熱してですね、その熱が今度はブレーキ液の方に伝わってしまう。
熱が発生すると液体って気泡が出るんですよね。その泡がブレーキを踏んだ時にその液体に圧が伝わらない、その泡があることによって圧力が伝わらなくなる。
ブレーキが効かなくなるというのがベーパーロック現象と言います。どちらも理屈は違うんですけど、ブレーキを使いすぎることによってブレーキが効きにくくなったり、
一時的に全く効かなくなるという現象がございます。確かに正直言ってそんなに頻繁に起こる現象ではないと思います。
ましてや普通車で起こったというのは正直私はあまり聞いたことないんですよ。時々ニュースで年に1回2回ぐらい目にする程度で起きている車っていうのが、それこそ今回紹介した観光バスであるとか、
あるいは中型自動車、大型自動車、貨物自動車というのが多いような印象があります。
なかなか普通車でこういった現象が起きたというのは聞いたことないかなと思うんですが、それでもやっぱり普通車だから起こらないということはありませんので、
こういったフェード現象とかベーパーロック現象というのが起こらないように運転をしていただきたいなと思います。
そのためにはどういった運転が必要かというところなんですけど、フットブレーキを使いすぎることによってこれが起こる可能性があるのでフットブレーキを使いすぎないことが重要なんですね。
でも山道とかでね、下りがずっと続くのにブレーキを使わないとどのどのスピードが出てやっぱり危ない状況になることもあると思うんですよ。
そこでどうするかなんですが、フットブレーキではなくエンジンブレーキを使いましょうというのが当時ニュースなんかでもよく言われてたんじゃないかなと思います。
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エンジンブレーキってね、我々この業界で仕事していると当たり前のように使う言葉なんですけど、意外とエンジンブレーキって何ですかって問うとね、正しく答えられる人ってどうですかね。
免許を持っている方でも少ないとまでは言わないかもしれないですけど、実は理解してないんだよなという方いらっしゃいませんか。
エンジンブレーキというのはアクセルを緩めた時にエンジンの回転が遅くなりますので、それに比例してタイヤの回転が遅くなる。つまり速度が落ちていくこと。これをエンジンブレーキと言います。
下りなんかだとアクセルペダルを全部緩めてもスピードが落ちないような坂ってあると思うんですよ。どんどんスピードが落ちないどころか加速していくような下り坂というのもあると思います。
そこでですね、オートマであれば普段ドライブというDで走行していると思うんですけど、それを車によっていろいろ表記はあるんですけど、例えば数字の2と書いてあるところへガチャッとずらす。これちょっと古い車が多いんじゃないかなと思います。
最近の車であればですね、Mというリアが付いている車がまず多いかなと思います。このMというのがね、マニュアルの頭文字だと思うんですけど、要はリアを自分で選択することができるんですね。
ドライブである程度5、60キロぐらいで走ればですね、大抵車にもよりますけど5速とか6速ぐらいまで内部で上がっていると思うんですよ。
それをMというところにすると、今何速ですよという数字がどこかに出ると思うんで、それを4とか3とかに落とせばですね、リアの比率の関係でエンジンの回転が落ちるのに合わせてスピードの減速度合いというのがかなり大きくなるというのがわかると思います。
リア比の関係でですね、エンジンの回転が落ちると言うんですけど、リアを変えた直後なんかは結構ブーンとエンジンの回転がね、結構多くなります。多くなるんですけどスピードは落ちていくんじゃないかなと思います。
決してエンジン音がブーンと高くなるのは故障しているとかそういうことではありませんのでね、このエンジンブレーキ積極的に使用していただければいいんじゃないかなと思います。
あと最近のトヨタの車であればですね、Bというギアがついている、プリウスなんかもそうなんですけど、あの車が多いんじゃないかなと思います。
あれはね、ブレーキの頭文字でやっぱりそういったエンジンブレーキを強く使いたい時などに使うギアですのでね、そういった下り坂でブレーキを多用しなければいけないようなところでは積極的にBというギアを使っていただければいいんじゃないかなと思います。
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マニュアルの車、最近少なくはなってきてるんですけどね、マニュアルでもですね、例えば4速とか5速で坂を下るよりは3速とか2速でクラッチを上げ切って下れば原則の度合いというところがかなり大きくなってくると思いますのでね、
そのエンジンブレーキ、より低いギアを使ってエンジンブレーキを効果的に使っていただければいいんじゃないかなと思います。
フェード現象、ベーパーロック現象、普通車では滅多に起こることはないと思うんですけどね、いざ起こってしまうと、要はブレーキが効かないという状態なんで、大変危険な状況と言えるんじゃないかなと思います。
そういったフェード現象、ベーパーロック現象が起こらないような運転というのをぜひとも心がけてください。
万が一起こってしまったときは、フェード現象なのかベーパーロック現象なのかによって対処法が違うんですけど、もしそれがフェード現象であれば、ブレーキが摩擦で効きにくくなっている状態なんで、全く効かないわけではないんですよね。
なので効きにくい状態ではあるんですが、ブレーキをしっかりと使うことで何とかスピードは落とせるそうです。
もちろんエンジンブレーキも使いながら併用してブレーキをしっかり踏んで何とかスピード落とすというのがいいんじゃないかなと思います。
ベーパーロック現象は気泡が発生しているので、その気泡を割るためにもうペダルを何度も何度も踏むというのが対処法として言われております。
私も実際に体験したことはありませんので、それで本当に治るのかというのは実践したことはないんですが、一応学科ではそのように教えております。
もう10分近く経ちましたね。本日はこのあたりでありがとうございました。おやすみなさい。