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  2. 地域エコシステムの意義とは:..
2024-09-12 30:23

地域エコシステムの意義とは:地域エコシステムの形成・発展は必要か

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2020年から始まり、2024年で5年目の区切りを迎えるスタートアップエコシステム拠点都市構想。
グローバルでも各都市が独自エコシステムを構築している中、本構想を推進する内閣府と地域エコシステムのキーパーソンが登壇し、エコシステムの存在意義や取り組みの振り返り、今後の注力ポイントについて議論する。

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

地域エコシステムの形成と発展は、重要なテーマとされています。福岡市や仙台市の取り組みが紹介されており、スタートアップの支援や課題について具体的な事例を通じて、エコシステムの意義が深掘りされます。地域エコシステムの形成と発展は、特にスタートアップ企業の成長を促進するために重要です。地方の独自性を活かし、新たな産業を生むことで、日本全体の経済発展に寄与する必要があります。また、地域エコシステムの形成と発展が重要視され、スタートアップ支援や多様なビジネスの必要性が語られています。地方創生の観点から、エコシステムが実装化し、持続可能な社会が実現することを目指しています。さらに、地域エコシステムの発展においては、自治体間の情報共有や連携が重要であり、他国の成功事例から学ぶことが必要とされています。

地域エコシステムの紹介
泉 友詞
はい、みなさんこんにちは。 ありがとうございます。お越しいただいている。
Day1のですね、多分ラスト、このブルーのラストのセッションになると思います。
さっきのね、コミュニティマネージャーのトーク、めちゃすごかったですね。うまかったですね。
その熱量に負けないように、ちょっとやっていきたいなというふうに思っております。
本日のタイトルですね、書いている通り地域エコシステムの意義とはというところで、
最終、少しマクロな話にまとめていきたいなというふうに思っております。
まずはですね、同団者の自己紹介の方ですね、簡単にしていただければと思いますが、
後藤 友紀
じゃあ先に後藤さんの方から。
みなさんはじめまして、内閣府の科学技術イノベーション事務局の後藤と申します。よろしくお願いします。
内閣府の方でスタートアップエコシステム拠点都市の推進を担当させていただいています。よろしくお願いします。
泉 友詞
お願いします。ありがとうございます。次お願いします。
清森 慶祐
福岡市創業大学連携課の清森と申します。
あまり福岡の話を聞く機会って関西の方も関東の方もそんなにないと思いますので、
泉 友詞
今日はちょっと福岡の今みたいなところを解像度高く話せたらいいかなと思います。よろしくお願いします。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
白川 裕也
白川と申します。仙台市とかの遠くエリアのスタートアップの支援というのをメインでやってまして、
遠くを盛り上げるためにいろいろやってますので、今日は皆さんにそこらへんにシェアできたらなと思います。よろしくお願いします。
泉 友詞
よろしくお願いします。ありがとうございます。
私は4スタートアップスの泉と申します。
関西圏のスタートアップエコシステムのアドバイザリーという形でも入らせていただいてますので、
本日このセッションのモデレーションを務めさせていただきます。よろしくお願いします。
今日は特に何かスライドがあるわけではないんですけど、
頭の中にちょっとイメージしていただきたいのが、過去と現在と未来というこの時間軸ですね。
この時間軸の中で、これまでスタートアップエコシステム2020年からスタートした拠点都市構想がですね、
振り返りの中で、グッドポイント、バッドポイントをそれぞれ皆さんに言っていただきます。
現在地におきましては、どちらかというとこれからの取り組みであるとか、その課題の打ち手みたいなところの考察っていうのを実施していきます。
それを元にした未来の話ということで、この3部構成でやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
仙台市のスタートアップ支援
泉 友詞
それではですね、早速過去の文脈で進めていきたいと思いますけれども、
まずじゃあ白川さんの方からいきましょうか。
2020年から2024年、今年で5年を迎えるエコシステム拠点都市構想ですね。
やってきた中で、これすごい良かったなーっていうところとか、逆にここちょっと足りなかったなーみたいな、
この2つをちょっと分けてお話しいただけますと幸いです。
白川 裕也
ありがとうございます。仙台の話でいうと、スタートアップっていう言葉が割と最近よく出てくる。
仙台市でいうと、今私スタートアップ支援課っていう部署にいるんですけど、去年できたんですね。
スタートアップっていう名前がついてる課が市役所にできたって結構劇的な変化だと思っていて、そこがまず大きな変化。
そしてスタートアップを目指すっていうそのキャリアの選択肢として、学生とか研究者の方たちがこれを選んでもいいかなっていうところに1つスタートアップが入ってきてるっていうのが大きなポイントだと思っています。
もう1つバットポイントっていうか、5年やってきてまだまだだなと思っているのが、スタートアップの数がまだ全然足りないなと思っていて、
5年前に描いていた状態からするとまだ全然足りてない。
それを応援する人たちの支援する側の数もやっぱり全然足りてないっていうこのエコシステムとしてまだまだ僕らはもっと頑張らなきゃいけないっていうところがやってきたところがまず今の僕らの現時点の感じです。
泉 友詞
ありがとうございます。
白川さんあれですよね、行政パーソンとしてこのスタートアップに関わって何年くらい?
12年やってます。
行政側ではあんまりないですよね。
白川 裕也
移動するの忘れてるだけです。
泉 友詞
でもなかなかレジェンドとしての地位を確立し始めてるようなそういう白川さんでございます。ありがとうございます。
それでは福岡市清森さんの方からグッドポイントバッドポイントを教えてください。
清森 慶祐
グッドポイントとしては福岡市は2017年ぐらいに福岡グロースネクストっていう創業支援施設を作ってるんですけどそれはもともと市内で4カ所ぐらいあったインキュベーション施設を1カ所に集約したんです。
結果的にでもそれが5年ぐらい経ったときにすごくシンボリックな場所になって福岡内外の人たちに認知してもらえるようになったっていうのがすごくプレゼンスとして良かったなっていうのもあるし
中にスタートアップの方もそこに行けばとりあえず情報があるみたいなそういう分かりやすさっていう意味でもすごく良かったかな。そこはインフラ面で良かったなと思ってるところです。
泉 友詞
FGNの福岡グロースネクストFGNですよね。FGNの特徴ってどういう感じなんですか?場所ってまずどの辺にあるんですか?
清森 慶祐
場所は都心部の学校をリノベーションして、福岡の中では一番古い学校だったんですけど、そこが都心上に子どもが住む場所じゃなくなりつつあって、そこで廃校、別の場所に移るみたいになったんですけど、
泉 友詞
その時それをうまく創業支援施設として活用しようってなったのが福岡グロースネクスト。廃校をリノベーションして作ったということですね。
なるほど、ありがとうございます。そこって今日来られている方々が福岡行った時にフラッと立ち寄っても良い場所だったりするんですか?
清森 慶祐
全然フラッと行けると思います。
泉 友詞
ぜひ皆さん立ち寄ってください。
ぜひお願いします。
あとは課題という意味でいくと、ちょっと私の担当とも関係があるんですけど、今少しスタートアップのIPOに近いところを支援するみたいなのを担当しているので、
清森 慶祐
そういう意味でいくと、そこの数はうちもそんなになくて、最近IPOを目指していますみたいなところが数としては少し出てきたぐらいの感じなんです。
だけどそこってIPO経験者がそんなにいるわけじゃないので、あんまり知見がエコシステムとしてはたまっていない。
そういう先輩企業家と後輩企業家をつなぐような、ちょっとIPOに近いところのコミュニティみたいなのができると、もっとスタートアップが上を目指していけるようなコミュニティになるんじゃないかなというふうに思っています。
全国のスタートアップの課題
泉 友詞
ありがとうございます。
これ後ほど後藤さんにも触れていただくんですけど、福岡市の場合っていうのは、高島市長の旗振りがめちゃくちゃ日本でも飛び抜けてすごくてですね。
10年前ぐらいからやってますよね、スタートアップエコシステム。
なので多分、裾野の広がり方っていうのは、日本でも割とトップクラスにスタートアップのエコシステムが広がっているなと思いますけど、
さっき言ったみたいにそのIPOという高さが出てくるというところが、ちょっとまだ足りてないんじゃないかっていうような話であってますか?
清森 慶祐
おっしゃる通りです。
泉 友詞
ありがとうございます。
ということですね、承知しました。
じゃあそれをちょっと包括的に見られてきたこの5年間をちょっとさまってみてください。
後藤 友紀
さまれるかどうかすみません。ちょっと自信はないんですけども、スタートアップエコシステム拠点として取り組みを2020年から始めてます。
まさに5年前なんですけど、やっぱりそこから取り組みを始めたっていうことで、スタートアップっていう単語であったり、スタートアップを支援するっていうことが世間に結構広まりまして、認知度が上がったって言えばいいんですかね。
スタートアップっていうワードの認知度が上がって、それによって国とか自治体は予算を取りやすくなったとか、やっぱりスタートアップエコシステム拠点として認定されたっていうことによって、これまで関わりのなかった銀行さんだったり、あとはVCさんとか、そういったところからお問い合わせをいただいて、我々も一緒に何かやれないですかっていうことで、
泉 友詞
スタートアップに関わる人たち、関係人口が増えたっていうのがすごい良かったなと思ってます。
後藤 友紀
すごい動きやすくなったんですよね。
泉 友詞
確かに酸素は増えましたね。
後藤 友紀
めちゃくちゃ増えました。
泉 友詞
わかります。呼吸はしやすくなったけど。
後藤 友紀
そうですね。バットポイントっていうところがちょっと難しいなとは思ったんですけども、やっぱり内側、内向きにちょっとまだ盛り上がってる感があるなと思っていて、例えば国の場合は国内しかまだ見れてないんで、例えば外向き、海外に対する情報発信ができてないかなというふうには感じてます。
その理由っていうのが、やっぱり内閣府に来たことによって海外のアクセラレーターと一緒にお話しする機会が増えたんですよね。
その時に、日本ってどう見えるのって聞いたところ、海外のアクセラに、日本ってすごいポテンシャルがあるって感じてるよと。
ただ、そのポテンシャルがどこにあるか、またどんな記号がいるのかっていうのがちょっとわかりづらいよねっていうお話をよく聞きます。
なので、海外の人たちは地域っていう観点ではなくて、日本っていう単位でスタートアップを捉えてるらしくて、我々はその発信がうまくできてなかった、だから伝わってなかったっていうのが一個課題かなと思ってます。
泉 友詞
そうですね、確かに海外の投資家の方々もお話しすると、結局、なんで日本語で書いてんだよっていうのはめちゃくちゃ言われることですし、
これを最近はね、わりと英語に翻訳しながら発信っていうのもし始めてるというような状態なんですが、
今日来られてる方でちょっと聞きたいんですけど、スタートアップっていう言葉10年前に知ってたよっていう人います。
ありがとうございます。
5年前ぐらいから知ったよっていうの。
最近1,2年で知ったよ。
全然いいです、ありがとうございます。
スタートアップエコシステムの価値
泉 友詞
でもそうですよね、だからここの5年ぐらいでやっぱり認知度が広がってるんだな。
後藤 友紀
全然変わりましたね、風向きがガラッと変わったなと思ってて、
レジェントのいる白川さんのいる場にいるのも、すみませんおこがましいんですけど、やっぱりブームが今まさに起こり始めてるなっていうのを5年前に感じました。
泉 友詞
確かに。
ちなみに内閣府の前はどこにおられたんですか?
後藤 友紀
すみません、地元の方もいたくさんいるんですけど、名古屋市役所の方でまさにスタートアップエコシステム拠点都市の担当をさせていただいてました。
泉 友詞
ありがとうございます。
でも自治体のことも見てきたし。
後藤 友紀
そうですね、両方とも見れている状態です。
泉 友詞
なるほどですね、ありがとうございます。
過去についてちょっと振り返ってきたんですけれども、問題はやっぱり過去の中でですね、
同じ過ちを二度と繰り返さないようになるべく進めていくのがいいのかなというふうに思うんですけど、
そもそもこのスタートアップエコシステム拠点都市構想、これ実は2020年なのでコロナ期なんですよね。
なのであんまり外にみんなが出てないタイミングで粛々と進められたもので、
気がついたら新聞とかテレビとかインターネットの方で出てきているワードなんですよね。
なのでもうちょっとこの辺りをですね、深掘りと言いますか、
そもそも内閣府はなぜこういった拠点都市構想を作ろうとしたのか、みたいなことを少し触れていただけますか。
後藤 友紀
まずまさに泉さんおっしゃる通りなんですけど、ガーファとかが来年始めまして、
そのガーファっていうのが革新的な技術とかサービスを使ってイノベーションを起こしながら急成長をしているよねと。
新しい産業を生んでるよねっていうまずそこがありまして、
じゃあその新しい産業を生んでいるのは誰なのかって見たときに、スタートアップっていう企業であるってことがわかりました。
じゃあこのスタートアップってどこにいるのかって見たときに、シリコンマレーのような都市から生まれているっていうことがわかって、
じゃあシリコンマレーってどんなとこなんだろうって見ていくとエコシステムっていうのができてる。
エコシステムってじゃあ何なんだろうって話になったときに、
大学だとか金融機関、行政機関、さまざまな支援者、ステークホルダーが関わりながらスタートアップを育てる環境ができているっていうことがわかりまして、
じゃあ国としても日本に同じようなスタートアップが育ちやすい環境を作ろうってことでこの取り組みを始めました。
地域のポテンシャル
泉 友詞
そういうことですね。
このあたりもちろん白川さんも変遷を見てこられたと思うんですけれど、
実際にできて、この5年の内閣府さんとのコミュニケーションの文脈でいうと、どういうふうに受け止めてらっしゃいますか?
白川 裕也
国は国でやるっていうのは全然理解していて、僕らもそこを意外にしたたかにやっていて、
政府がこれをやります。
じゃあ仙台市もやりませんかっていう持って行き方ですよね。
僕らってトップダウンそんなに強い自治体ではないので、
わりとボトムアップ型でこんなことやりたいねって思いが担当レベルで持っていたとして、
いや白川がやりたいだけだろってよくあるんですよ。
いやいや違うんですって言うんですけど、
一、白川の意見って取らないじゃないですか。
だとしたら、政府が、
なんなら岸田さんがやろうよって言ってるんですよ。
泉 友詞
いやこれ乗らなきゃいかないですよねっていう持って行き方。
白川 裕也
っていうので内閣府さんがやろう。
じゃあ僕らそこは100%アグリーではないにしても、
やった方がいいよねっていうのがあればやるっていうところは大高上手く使ってるんだと思うんですよ。
泉 友詞
そんなのあるじゃないですか、社内政治とかも含めて。
白川 裕也
社長が言ってるからやらなきゃいけないんです。
もちろんそれが全部いいわけではないんですけど、
上手く使うっていうのを僕らやってるっていうのは正直なところです。
泉 友詞
ありがとうございます。
一方やっぱり福岡市は内閣府のエコシステム拠点都市動向の前に、
いや俺ら勝手にやるんだ、の高嶋市長がいたと思うんですね。
そのあたりってこの内閣府という制度を利用しながら、
さらに何かこれまでやってきたものと拠点都市構想が合わさった時と何か差分ってあったんですか。
清森 慶祐
ちょっと答えになってるかわかんないんですけど、
早めにやってる分、失敗は多分、失敗の数すごい多いと思う全国的に見ても。
だからそういう失敗を経ての国しかできない規制緩和とか、
そういうのをぜひ福岡市として伝えていくみたいなところに、
ベクトルはやっぱり向いたかもしれないですね。
今もそのスタンスはあるんですけど、
国の方向性とか予算みたいなのはすごい魅力的だし、
そこは最大限活用させてもらいたいなと思ってるんですけど、
一番現場で見てるのは我々なので、
そこをちゃんと国に伝えるっていうのがうちのポリシーというか、
自治体としてのスタンスとしてあるかもしれないなと思います。
泉 友詞
なるほどですね。ありがとうございます。
そういったそれぞれの自治体の独自性と、
内閣府がトップダウンでやっていくぞという誤念だったなというふうに、
僕も理解をしているんですけれども、
そもそもこのスタートアップエコシステム、
当局一局集中だって言ってる時代もありました。
それが割と各自治体に対して、
それぞれエコシステムを作りなさいよという誤念だったと思うんですけれども、
そもそもこういう意義、スタートアップエコシステムをやる意義みたいなところに関しては、
どういうふうにご自身の中では感じてらっしゃるんでしょうか。
後藤 友紀
そうですね。今その一局集中というお話があったと思うんですけど、
私が名古屋から東京に来て感じたことをちょっと簡単にご説明すると、
やっぱり東京って人物かね情報っていうのが集中してるなと思いました。
泉 友詞
多いですよね、量として。
後藤 友紀
やっぱり全然違いますね。
その中で正直なところスタートアップとかが東京に集まるのは仕方ないところもあるのかなとちょっと感じたりもしました。
ただやっぱり地方もかなりポテンシャルがあるんですよね。
それは内閣府、愛知、名古屋しか私見てなかったんですけど、
内閣府に来てすごい感じ、俯瞰して見て感じたことなんですけど、
やっぱりどこのエリアもポテンシャルがあるんですよね。
ポテンシャルもありますし、ポテンシャルのある人たちがいる。
例えば本当に白川さんもそうです。デジェントの白川さんとか。
清森さんもまだ2年目だとおっしゃるんですけど、めちゃくちゃやる気のある方なんですよね。
泉 友詞
熱い男ですからね。
後藤 友紀
まずそういう地域としての素晴らしい状況が今できていると。
あとはやっぱり地域っていうのはそれぞれ独自の産業を持っていると思うんですよね。
愛知、名古屋ばかりで申し訳ないんですけど、自動車産業が愛知は盛んだとか、
あとは京阪神はバイオとかヘルスケアが盛んだとか、
泉 友詞
あと北海道は宇宙とか広大な土地があるとか、やっぱりそれぞれやっぱりやれることが違うと思ってるんですよね。
後藤 友紀
逆に東京にいると思うことが、やっぱり広大な実証のできるフィールドとかがないとか、
あとはものづくり系のサービスを提供している会社さんがスタートアップがあったとしても、
それを実際試せる場所がないとか、やっぱりそういった課題がありまして、
東京だからとか地域だからじゃなくて、やっぱりお互いが保管できる関係性を作って、
泉 友詞
地域も発展するし、日本の経済も発展するし、そういった形が出来上がればいいんじゃないかなって個人的には思ってます。
未来に向けた取り組み
泉 友詞
そうですね。実際のエコシステムっていうのが、やっぱり世界と見たときに、
どんどん皆さんもご存知の通り日本のGDPで下がっていく、
一人当たりの稼ぎも少ないみたいな、そういう時代になってるんで、
今今日ここにおられる皆さんが、10年後、20年後、
自分の家族もしくは親兄弟っていうのがですね、
ちゃんと稼ぎのある中で生きていけるかって、やっぱりわからない状態になってるんですね。
なので、そういった未来じゃなく、新しい産業を作って、
そこで皆さんの生活が潤っていく、豊かになる、幸せになる、
こういうのを目指していくっていうのがエコシステムの本質かなというふうに僕は思ってます。
なので、稼げないと意味ないし、稼ぐだけでもやっぱダメだし、
なので、ちゃんとビジョン持って社会のためになることをお金にしていこうよっていう、
そういう機運を作っていくのがこのエコシステムの一つの形かなというふうに思いますし、
この辺りで白川さんもずっと取り組まれて、ずっと言ってらっしゃることですよね。
白川 裕也
ちょっと自分の話すると、私秋田県の出身なんですよ。
僕の地元って鉱山町だったんですけど、
鉱山ってだいたい掘り尽くしたら閉まるじゃないですか。
夕張とかそうかもしれないですけど、そうすると何が起きるかっていうと、
消滅可能性都市って可能性じゃなくて消滅するんですよ。
マジでシャッターとか下ろしてる暇なく店がなくなる。
人が減る。人口が圧倒的にいなくなっちゃうんですよ。
そういうのを見た時に、仕事作らないと人いなくなるんだなって、
僕は子供ながらに原体験として持っていて、
だから仕事を作りたいっていうのがもともとあって、
それを仙台だけじゃなくて、東北6県全部仕事を作らないと、
本当に人口が一番減ってる地域なので、
仕事を作っていって、自分が好きなんだけれども仕事がないから
東京に行かなきゃいけないっていう状況を覆したいんですよ。
だからいろんな仕事が地域に埋まってるっていう状態を作りたいので、
地域ビジネスの重要性
白川 裕也
スタートアップだけじゃないんです、僕らがやってるのは。
スモールビジネスも必要だし、
社会課題掛けする存在のソーシャルビジネスもいないといけなくて、
一方で大学の研究シーズを仙台にいて仕事にできるっていう環境も作らないと、
いろんな人たちが地域に残らないので、
多様な仕事を作るっていうこの一点が僕らがスタートアップ支援とか
いろいろやってる中でのゴールなんですよ。
だからここで住み続ける。
ここにいたいんだけど仕事がないっていう状態を何とかしたい。
ここが多分僕らの原点にはなってると思います。
泉 友詞
なるほどです。やっぱり原体験って結構皆さん重要で、
何のために仕事してますかとか、
誰に向いてその仕事をやってますかって。
よくあるんですね、このエコシステムのビルディングの話とか、
いろいろ呼ばれるんですけど、
わが身のために仕事してる人たちって結構いると思うんですよね。
じゃなくて、ちゃんと産業未来を見据えて活動していく人たちが
そこに集うようなそういう仕組みづくりだし、
エコシステムの究極の最終形は何か。
これはエコシステムっていうワードがなくなることだと僕は思ってるんですね。
それがなくなったら勝手に産業が生まれ、勝手に皆さんがちゃんと稼げて、
社会のためにもなっているっていうようなことが実現できてないから、
このワードが今すごく取り上げられてるなと思ってるので、
こういったものを福岡とか内閣府の皆さんも含めて、
仙台のスタートアップ支援
泉 友詞
多分取り組んでるんじゃないかなというふうに、
僕は認識してるんですけど、どうですか、後藤さん。
後藤 友紀
それ私に振るんですね。
でもおっしゃるとおりだと思います。
やっぱり究極の形はエコシステムが実装化することだと思ってるんですよ。
実装化するとまさにそのエコシステムのワードが消えるっていう、
おっしゃるとおりだなと思っていて、
知らない間にいろんな人たちが助け合いながら、
スタートアップだとか企業が成長できるような、
そういった地域とか環境ができていることだと思っているので、
私は泉さんのお話すごいと感じました。
ありがとうございます。
泉 友詞
それは違うよみたいな顔してる清森さん。
もし何かあれば。
清森 慶祐
逆にこの並びで座ってますけど、
すごい学んでました。
純粋に。
ただ自分は本当に来たばっかりというのもあるし、
この業界に来たばっかりというのもあるので、
本当にミクロのところでいくと、
スタートアップの創業者の方ってすごい思いがあったりとか、
社会をこうしたいみたいなのがすごく伝わってくるので、
そういうチャレンジを応援したいというのもあるし、
そういう受け皿を福岡でしかできないことをやろうとしているのであれば、
それが受け皿として地域のエコシステムみたいなのが、
やっぱり福岡にもあるべきだなというふうに思うので、
そこは地域のエコシステムの意義みたいなものはあると自分は信じています。
泉 友詞
ありがとうございます。
過去現在まで来たんですけども、
今後未来に見据えて、
白川さんが、
もしこの拠点都市というものが放送として続くのであれば、
ここは絶対やらなきゃいけないなとかっていうのが、
パブリックコメントとパーソナルコメント、この2つでお願いします。
白川 裕也
そういう意味で言うと、
仙台市が去年スタートアップ支援課を作るっていうのって、
スタートアップ支援をすごい強化をするっていう打ち出しだったんですよね。
仙台の、例えばこの1年間何を力を入れたら取り組みますかっていう、
キーフレーズにスタートアップが初めて出てきて、
大きく3つの方向性を出して、
1つはロールモデル。
トークといえばこういったスタートアップがいるよねっていうところをしっかりと育てよう。
その中で1つテーマがディープテック。
トーク大学とか大学の研究シーズがあるんで、
そういったところを生かして事業を作ろうっていう人たちに、
とにかく集中支援をしていく。
僕のチームのメンバーが本当に1職員みたいなくらいに入り込んで応援をしていて、
それだけちゃんとコミットしていく。
スタートアップの数をよく言うんですけど、数字はないんですよね。
一社一社みんなそれぞれ思いがあって人がいて、
個としてどれだけ認識できるかすごい大事と思っていて、
それでロールモデルを作っていく。
もう1つは地域ってシリーズAくらいで成長が止まるんですよ。
資金の問題とかピボットの数とかいろんな課題があるんですけど、
そこをもっともっと伸ばしていくための支援として、
いろんな人に出会うとか、いろんなベンチャーキャピタリストの話を聞くとか、
ピッチをしまくるとかっていう環境を作ろうというので、
この3月にスタートアップスタジオという拠点を作って、
そこにいろんな支援のメニューを集中して伸ばしていこうというのをやっていて、
もう1つはある意味未来という意味では次世代の投資ですよね。
若者とか学生に対してとにかく今予算を使おう。
僕らの今部署の中で一番お金をかけているのって次世代の投資なんですよ。
アントレプリナシップのプログラムを今、
仙台グローバルスタートアップキャンパスプログラムをやってるんですけど、
全部英語で100人に海外のアントレの最先端に提供して、
世界を見てビジネスをどこから作ってくれと。
その人たちが本当に未来だと思っていて、
彼らが仙台遠くから世界に挑戦していく。
そういう環境がどんどん整っていって、
それに対して応援する人たちのエコシステムができていて、
エコシステムの国際的展望
白川 裕也
しかも遠くて人減ってるんですけど、
遠くにめっちゃ遠くの関係者いるんですよ。
その人たちが遠く好きなんだけど仕事ないから今東京にいるんだわ、
応援したいんだわって気持ちをすごい持ってくれてるんですよ。
彼らが遠くに行く機会を作りたい。
これが多分エコシステムだと思ってて、
僕の中でエコシステムって人と人とのつながりだと思ってるんですよ。
そこをしっかり僕らは作っていきたいなと思ってるので、
それは多分僕らの中で今描いている一つの形。
泉 友詞
ありがとうございます。
すみません、白川さんにパブリックコメントとパーソナルコメント分けてっていうか、
一緒でしたね。
あんまりパブリックもパーソナルもさすがです。
あんまりこういう行政パーソナルの方おられないんですけど、
非常に熱い方なので、ぜひ皆さんお話しいただければと思ってます。
それでは木森さんお願いします。
清森 慶祐
レジェンドの後で話すのちょっと苦しいんですけど。
どうですかね、私が思っている今後みたいなところでいくと、
泉 友詞
今福岡ってスタートアップ都市宣言みたいなのを12年くらい前に言って、
清森 慶祐
そこからやってきてます。
何か失敗も繰り返してくる中で少し試行錯誤している状態ですけど、
少し福岡市という行政区の中だけで今後もやっていくのかみたいなのを視点として、
エコシステムっていうのを考えたときにも議論はあるかなと思ってます。
そういう意味でいくと、例えば九州っていうのを見ると、
例えばさっき白川さんが言われたような、
すごい人が減っているような場所もあったりとかするわけなんで、
福岡が元気だから、まずそこの成功事例を作らないといけないと思ってるんですけど、
それをいかにもう少し周りに広げていくかみたいな視点も、
今後次のフェーズでは少し考えていかないといけないのかなって、
これはすみません、私の試験ですけど、
自分はこれから議論必要ですけど、そういうのを思ったりとかしてます。
ちょっと今すみません、パーソナルとパブリックが混ざった感じのコメントですけど、
今ちょっと今後っていうところでいくとそういうことをちょっと考えたりはしてます。
泉 友詞
なるほどですね、ありがとうございます。
確かに東京かそれ以外かぐらいの形で、やっぱり共通の課題は人口減少、
消滅都市の拡大、あと少子高齢化みたいなのが出てくるので、
これはスタートアップでいかに支えていくのか、
もしくはスタートアップが社会に対して何ができるのかということをやっぱり問いながら、
進んでいかなければならないなというふうには僕は思っています。
はい、ありがとうございます。
じゃあ小田さんの方からお願いします。
後藤 友紀
そうですね、私もパブリックと個人が結構入り混じっちゃうかもしれないですけど、
さっき冒頭でお伝えした通りで、やっぱりまだPR、海外向けのPRっていうのが足りないかな、
つまり日本のエコシステムに対するPRが足りないかなと思ってます。
やっぱりそういったところは内閣府としてもしっかりとやっていきたいなと思ってます。
例えばなんですけど、実は今日とかIBSにもブース出展させていただいてます。
で、そのブース出展するにあたって、内閣府単体で出るわけではなくて、
拠点都市の人たちも一緒に塊で出ようねってことを実はやってる。
ここまさに裏でやってるんですけども、
それを国内だけじゃなくて海外のイベントでも同じように、
ジャパンブースみたいな形でみんなで一体になってやる。
それによってやっぱり都市単体で出るとちょっとアピール度が弱いというか、
なかなか伝わらないんですけども、
ジャパンという集合体で出すことによって日本の良さも伝わりますし、
その日本ブースに来た人がそれぞれの都市を見てきて、
都市の良さっていうのも多分知ることができると思うので、
そういった形でみんなでオールジャパンで日本を売り込んで、
地域エコシステムの重要性
後藤 友紀
海外に対してPRしていきたいなと思ってます。
泉 友詞
ぜひ、そこはもう間違いなくやった方がいいと思います。
海外だと例えば、フランス知らない人いますか?
大丈夫ですね。
フランスは財政としてはそんなに潤沢じゃない国なんですよ。
潤沢じゃないのにアメリカ行ったりシンガポール行ったりいろんなとこ行くと、
フレンチテック、ここに鶏のマークつけてみんなゾロゾロ歩いてるんですよね。
これ何やってるかってお金ないんだけどこのピンバチだけバーって配って、
とりあえず歩くやつみんなつけろって言って歩かせてるだけなんですけど、
それを見てやっぱりフレンチテックってすごいっていう周りの影響から、
フランスってどういう取り組みしてんのっていうことが、
海外からフランス側に投げかけられるっていう構造を作ってるんですよね。
お金をかければいいってものじゃなくて、
どうやってPRするか、うまくやっていくかっていう戦略が結構重要だなと思ってるんですけど、
その辺ちょっと日本は真面目かなって僕は思ってるんですけど。
後藤 友紀
そうですね。あと真面目っていうところと、
あと他が出てるけれども、それの情報が共有されてない?
実際現地行ったら、実は大阪さん出てたんですねとか、
福岡さん来てたんですねってことが多々あるんですよね。
その情報がお互い共有されてなかったが故にバラバラに出てるということがあると思うので、
例えばなんですけど、我々としてやれることとしては、
やっぱり拠点都市っていう8拠点を内閣府が取りまとめてるんですよね。
ですので、例えば何か展示会に出展するって話がどこかから出たときに、
じゃあ他の拠点さん出るんですかっていう、
そういった情報共有とかできるかなと思ってまして、
それによってもし可能だったら、
一つのエリアに固まってみんなで出そうねっていう温度取りはできるかなと。
泉 友詞
そうですね。ぜひそれはお願いしたいですし、
多分みんなが期待をしていることですので、ぜひ実現をさせていただきたいなと。
後藤 友紀
そうですね。実は東京都さんいるんですけど、
スシテックとかビバテック、うちの内閣府ビバテックとか出ていただいたんですけど、
実はオールジャパンという形でやらせてもらって、かなり反響があったので、
今後もそういう形でいろんな自治体さんとかと連携しながら進めていきたいなと思ってます。
泉 友詞
ぜひぜひ。そうですね。
日本代表を各地から生み出せるような自治体になっていけばいいなと、
僕は思いますので、
ぜひそういった取り組みを今後も皆さんとできればなというふうに思っております。
お時間もちょっと以上になりますので、
これで30分で短い期間ですけども、
セッションの方は終了させていただければと思います。
皆さんご清聴ありがとうございました。
30:23

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