はい、みなさんよろしくお願いいたします。
この時間はですね、ゲーム設計におけるトークンエコノミクスの世界基準ということでですね、トークンに関連するいろいろな様々な、最近このトークンの設計について携わっている皆様にお越しいただきまして、
そもそも最近どんなことが起こっているのかとかですね、どんな課題があるのかとか、どんなことがトレンドなのかみたいなことをお話しできればなというふうに思っております。
今回モデレーターをさせていただきますのは、シェイクエンタテインメントから原島がさせていただいております。
最初はちょっと自己紹介的なことで一言、自己紹介をしていただければと思うんですが、佐藤さんからお願いしてよろしいでしょうか。
はい、チューリンガム株式会社の佐藤と申します。チューリンガムの方ではですね、チーフコンサルタントとして、いろいろなプロジェクトの方でトークンの設計だったりとか、まさにこのトークンのミクスのところを諸々担当させていただいております。
今日は精一杯頑張ります。よろしくお願いします。
ありがとうございます。中田さんお願いします。
はい、ゼロXコンサルティングの中田と申します。同じくトークンエコノミクスのチーフをさせていただいております。
もともとブロックチェーン周りのエンジニアだったんですけど、アクシーとかデファイとかのシミュレーターを作って100万円ぐらいのバジェットを3億円伸ばしたという経緯がありまして、その時のエコノミクスの知見をベースにいろいろとアドバイスさせていただいております。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。ロッテンさんお願いします。
はい、ダブルジャンプのロッテンと申します。人が多いとあんまり本音の話したくないっていうツイートをしたんですけど、なんか微妙に人いらっしゃるんで、すごいボケづらい形になっていて、普段はお二人と同様に自社でコンテンツも作っているので、自社のゲームのトークンのミクスのデザインであったり、その知見を生かした他社への支援みたいなところもさせていただいております。
やっぱり僕らゲームをずっと作り続けてきて、本当死に物狂いで悩んできている部分たくさんあるので、今日はお二人に僕から悩みを打ち明けて、胸を借りていろいろ面白い回答をしてもらいたいなと思ってますので、よろしくお願いします。
ありがとうございます。
ご存じない方もいらっしゃいますし、聞いたことはあるんだけれども、割と使う場面によって使われ方がだいぶ違ったりとかして、そういうこともありますので、
ジェネラルでトークンエコノミクスって何だろうかと聞かれたときに、どういうふうに答えるのが一番分かりやすいかなみたいな話もありますので、ちょっとその辺りだけ少し最初にお話いただけると思うんですけど、佐藤さんよろしいでしょうか、簡単に。
はい、じゃあちょっと私の方からご説明したいと思います。
皆さんトークノミクスというと、結構ホワイトペーパーとかにトークノミクスってセクションあると思うんですけど、あそこから想定される、皆さん思い浮かべるのはやっぱりトークンのアロケーションの話だったりとか、
あとアンロックスケジュールどうなるのっていう話を結構トークンのミクスとしてイメージされる方多いと思うんですけれども、実は多分今日話すような内容というのは、トークノミクスっていってもそういったアロケーションの話、アンロックスケジュールの話じゃなくて、
もう少し白い広義な意味でのトークノミクスっていうのは何だろうっていうところをちょっと深掘って話していくような形になるのかなと思っております。
ありがとうございます。
トークンエコノミクスというものが多分かなり多岐に渡って、いろんなマーケティングもそうですしゲーム設計にも全部関わってくるところですので、一言にこの部分を指定こうだっていうのはなかなか言いづらい部分なのかなと思うんですけれども、
とはいうもののやっぱりこのトークンエコノミクスが言葉が言われ始めた頃から今っていう時代がちょっと変わってきていながら、経緯もいろいろあったと思うんですね。
ですので、例えば最近こういうトレンドで流れがこうなんですよねみたいな、歴史的なところも含めて先ほど話があったので、もしよろしければ中田さん少しそのあたりお話いただけるとよろしいですか。
そうですね。トークンエコノミクスの現状みたいな話だと思うんですけど、やっぱアクシーが流行った時って一番初めにゲーミファイのトークンエコノミクスで世に出て一番大きなお金を稼いだのがアクシーインフィニティだと思うんですけど、
その時は結構ポンジノミクスっていうふうに言われていて、そこからいろいろな型ができてきているんですよね。
そこからもうアクシーが流行ってから数年経つんですけど、ポンジノミクスが一番初めに出てきて、その後バイバックのモデル売り上げを使ってトークンをバイバックしていくようなモデルだとか、
あとはストック型って言われるトークンを株のように扱うモデル、あとはトークンのFT、ファンジブルトークンを使わずにNFTだけでやっていくモデルとかいろいろな型ができてきているんですよ。
その型の中でより良いものっていうのが今後どんどん出てくるのかなっていうのが現状だと思います。
ありがとうございます。やっぱり目的によってもだいぶ様相も変わってくるのかなと思うんですけれども、
先ほどちょっとロッテさんと話させていただいた時に話したいことがあるみたいなお話もいただきましたんで、そのトピックいかがかなと思ってるんですけれども、
ロッテさんいかがですか?最近思われている課題なのか、感じていることとかもしシェアしていただけると嬉しいんですけれども。
そうですね、お二人にやっぱり一番聞きたいのはトークのミックス、僕この仕事柄、皆さんに最近良いトークのミックスありませんか?
とか、持続可能なトークのミックス教えてくださいみたいなことを言われるんですけど、
トークのミックスの本質って何だと思いますか?っていうのが最初にお二人にちょっと伺いたいポイントかなと思ってます。
そうですね、持続可能なトークのミックスっていうのは持続可能な事業とか、そういう話と同じだと思っていて、
結局収益がないとやっぱり持続可能なものはできないですと、その中でトークのミックスっていうものを分解していくと先ほどの佐藤さんの話にもあったと思うんですけど、
数値的な部分、経済学的な部分とか金融工学的な部分とかあると思うんですけど、それはただのベースなんですよね、ベースの40%ぐらいで。
トークのミックスの本質はやっぱり芸術だと思っていますと、60%ぐらい芸術ですと、ゲームパラメータの設計と同じで、これ正解ないんですよ。
今人々が何を求めているか、どういうトークのミックスを求めていて、どういうトークのミックスがかっこいいと思われるか、そういうのが大事だと私は思っていますね。
もっと広げちゃうと、もっと言うと40%のトークンの部分以外のところって、意外と本当はすごい重要なのはプロダクトだったりするっていうふうに思うんですよね。
そのプロダクトをどういう設計にするかみたいなのが、さっき言ったトークのミックスの部分にかなりつながっていて、
なので本質みたいなところでいくと、どんなプロダクトを作って、どんなことをしたくて、何を解決して、そういうところが結構重要になってくるんじゃないかなというふうに思いますね。
なるほど、ありがとうございます。結構コンテンツとかプロダクトっていう単語が出てきたかと思うんですけど、
じゃあグローバルを見たときにコンテンツやプロダクトキーンで成功したプロジェクトって本当数えるほどしかないなと。
何千億何兆とかっていう数字がつくようなプロジェクトって、中身ありましたっけみたいな話あるじゃないですか。
多分日本の今の業界に求められるのってそこと型を並べることだと思うんですよね。
僕たちもそうですし、この業界に携わる彼にはそういう世界にグローバルの中に入っていかないといけない。
そういうときにトークノミクスってできることがすごい限られてるなと僕は思っていて、
なので先ほどの質問をさせていただいたっていう感じですかね。
僕の中ではやっぱりトークノミクスって守りの存在でしかなくて、どこまで行っても出血は防げますと。
肩の身体を強化することはできませんっていうのが、ちょっと極端になってしまいますけど答えなのかなと思って。
ただクライアントさんにそんなこと言えないんで、僕はこの思いをずっとかみしめながら日々仕事してるっていう感じですかね。
なかなか言えないっていう感じ。
そうですね、出血は防ぐとか、トークエコノミクスって本当につらいところは、
ミスをすると事業が潰れる、プロダクトが潰れるぐらいの大きなダメージを受けるんですけど、
めちゃくちゃいいものを作ったとしても、
なんていうんですか、芸術性の部分がなければ、数値のバランスがいいとかそういう話だけでは事業が成長しないんですよ。
事業が成長するのは結局はコンテンツだとかそのプロダクトの方なんですよね。
で、アクシーインフィニティとかはやっぱり初めてオンチェーン上でポンジノミクスをやったっていうところで、
どうなるか分からない、このトークエコノミクスがどうなるか分からないっていうワクワク感があったので、
トレーダーのマネーがバーって入ってきた、めちゃくちゃ大きく入ってきたっていう経緯があると思っていて、
グローバルと肩を並べるっていう文脈で言うと、やっぱりそういう新しいものですね、
誰から見ても新しくて、ここにお金を入れたらどうなるんだろう、
このゲームをプレイしたらどうなるんだろう、この先が見えないな、
どうなるか分からない、どれくらい膨らむか分からないっていうものが大事なのかなと思いますね。
佐藤さんどうぞ。
これって結構二つあると思っていて、今のクリプトの世界って多分割と二種類に分かれると思っています。
一種類目は割とカジノの世界としてのクリプトと、
あともう一つっていうのは文化的に、ゲームとして本当に面白いもの、本当にいいものを作っていこうっていう人たちと、
二種類結構分かれてて、最初やっぱりお金がちょっと、
今のクリプトって結構カジノの要素が大きいと。
そこでカジノのマシンとして見たときに、なんかこうワクワクするなみたいな、
芸術的だなって言ってお金を入れたりとか、じゃあポイントもらえるなってお金を入れたりとか、
そういう部分で今ちょっと成長してきている部分もあります。
ありがとうございます。
ちょっと私から質問があるんですけれども、
例えばゲームっていう風に文脈やったときに、ユーザーのニーズっていうのはやっぱり二つ分かれると思うんですね。
一つはやっぱり最初アクシーインフィニティがあったように、
お金を儲けたいからやる、でもコンテンツはいいと。
とにかく儲けられるのが、より儲けられるようなエコノミクスを作ってくれっていうニーズがまあまああったと。
これ多分東南アジアを中心にそれがあったし、
日本ではそこまで入らなかったけど、それでもやっぱりコミュニティはたくさんあったみたいな、
アクシーからステップに至る流れがあったと思うんですけれども、
やっぱりゲーム会話、エンタメ会話で言われるのは、とはいってもゲームはいいものがいいよねということで、
単純にお金が儲かるだけではないようなエコノミクスを作って、
むしろ、例えばリアルマネートレードっていう部分でそれをちょっと限定して、
基本的にはゲームは楽しいんだけれども、
ちょっと一部分そういう楽しみもあるよねっていうぐらいのバランスにする方が
持続性があるんじゃないかみたいな議論の中で、新しい方向性もある。
でも逆に、いやもっとそのエコノミクスを徹底的に儲くと儲かるものを作るんだみたいな、
そういうトレンドもあったりとかして、
この辺はかなり目的によって分かれてくるのかなと思うんですけれども、
お三方、そのプロダクトをかなり作れる、現場にクロントでいらっしゃると思うので、
この価値観というか、この方向性についてどういうふうに見られていらっしゃるかな、
ちょっとお聞きしてもよろしいですか。