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2025-07-25 10:44

新しい職種FDE(Forward Deployed Engineer)ってなんなの?

Xで賑わってた LayerX が新しく募集しはじめた FDE という職業が何者なのか?について深掘りします。



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riddle : https://x.com/riddle_tec

ひびの : https://x.com/nasustim


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サマリー

FDE(フォワードデプロイドエンジニア)という新しい職業は、SaaSを活用し、顧客の業務を深く理解して業務改善に貢献する役割を持っています。アメリカ発祥のこの職業は、日本でも徐々に認知されており、主にレイヤーXのような企業での募集が増えています。

FDEの概要
こんにちは、シニアソフトウェアエンジニアのriddleです。このポッドキャストは、IT業界のいろんな話をしていきます。
今回は、Xで話題になっていたFDEという新しい職業についてご紹介したいと思います。
皆さん、FDE聞いたことありますかね。私はこの時初めて聞きましたが、フォワードデプロイドソフトウェアエンジニアの略でFDE、もしくはFDSEと呼ばれるような職業のようです。
どういう職業かというと、ざっくり言うと、SaaSとかを持っている会社の中で募集される職種のようで、そのSaaSを引っ下げてお客さんのところに行って、お客さんの業務をめちゃくちゃ深く理解して、
そのSaaSをもうちょっと使いやすいようにお客さん用にカスタマイズしてあげて、それを現場で使って導入していくみたいなことをやっていくっていうロールのようです。
なんかすごいざっくり言うと、SaaSでも部分的にやってたんじゃないかなと思いますね。
なんかプロダクトを担ぐっていうよりかは、お客さんのところに業務弱で入っていって、いろんな課題見つけて、それに合うソリューションを提供するみたいな感じになると思いますが、
基本的には自社でやっているプラットフォームプロダクト、例えばRPAのツールとか、ノーコードとかローコードのものみたいなものを導入していって、
それを使って何かお客さんに役立つ業務の改善ができるプロダクトをその場で作っていくという感じです。
またですね、そこで得た知見だったり、これはここのお客さんだけじゃなくて、お製品全体として入れた方がいいなみたいな機能に気づいた場合は、
それを製品チームの方にフィードバックするっていうことも求められるみたいです。なので結構大変な仕事だと思いますね。
はい、ではこのFDEという仕事はそもそもどこが出自なんでしょうか。これアメリカかな。パランティアっていう会社がありまして、
ビッグデータの分析の分野でめちゃくちゃ高い技術力とか問題解決能力を持っている企業で、政府系の機関とか大きい企業がですね、
困っていることをAIとかデータ分析の力で解決していくみたいなソリューションをいくつか持たれている会社が発祥のようです。
そこもSaaS系のサービスをいくつか持ってたんですけれども、それをただ導入してもらうというよりかは、自分とこの社員でそのSaaSに詳しい人を入れていって、
お客さんの業務をめちゃくちゃ理解した上で、SaaSをカスタマイズしてさらに業務改善に貢献するというような働きっぷりをやっていたみたいで、それが世の中に広まっていったという戦のようです。
最近はですね、オープンAIもこのポジションのロールを用意したりだとか、ちょっとインディードで検索してみたんですけど、
グローバルで1000件以上ポジションの募集とかもあったので、日本ではまだ多分レイヤーXさんの話があって今広まっている感じだと思いますが、
世界ではもう出てきているというか、そんなに珍しくないロールのように感じました。
FDEの役割と求められるスキル
でですね、レイヤーXさんにおいてはこのFDEというポジションが何をするのかみたいなところを見るとですね、
AIワークフォースっていうローコードとかノーコードかつAIを使えるワークフローシステムみたいなものをSaaSとしてレイヤーXさんが持たれてまして、
エンタープライズ向けの文書処理業務をサポートしてくれるようです。
なのでこれを引き下げてお客さんのところに潜り込んでいって、お客さんの業務をめちゃくちゃ理解した上で文書処理業務とかをもうちょっと効率的にしていく。
効率的にしていくために、おそらくAIワークフォース用でいろんなワークフローを組んだりとか、システムの一部回収みたいなこともやるんでしょうね。
オファーの内容を見たんですけれども、想定年収としては最低が1200万円。めちゃくちゃ高いですね。
募集の様子を見たらまあ納得だったんですが、大規模なシステムとかを2年以上開発していて、コンピュータサイエンスの理解もあり、
ビジネス課題に徹底的に向き合って、不確実な状況の下でも迅速かつ泥臭く意思決定をした経験。
また機械学習や生成AIといった非決定的な技術をビジネス課題に適用するといった、技術的不確実性が高い中でもお客様と前向きなコミュニケーションを取り、プロジェクト導入につなげた経験とか。
これ全部求められているわけではないと思いますけど、いわゆる一人前のソフトウェアエンジニアと呼ばれる人のスキルと、
セールスエンジニア、エサ屋の世界でも言うんですけども、お客さんに対していろいろ交渉をしていったりとか、業務分析をしていって、
ここにこういうソリューションをはためましょうみたいなことを提案したりとか、それを促すような仕事のガッチャンコに近いようなポジションだと思います。
なので結構ハードルが高いんじゃないかなと思っています。ここから結構個人的な所感ですけれども、
顧客の中に入って、自社のプロダクトを引き下げて、うまく業務を改善していくみたいなアプローチって、
FDEという名前じゃなくてもSIRだと結構やっていたかなと思っていて、私が所属していたSIRだと自社サービスを持っているというかは、
いろんな会社とお付き合いがあったので、いろんな会社の製品の中から最適なものをお客さんの中に潜り込んで提案するみたいなことはやってましたね。
例えば当時はRPAみたいなツールも結構盛んだったので、自動で業務をある程度遂行してくれるようなワークフローを作って、
Excelの枕のちょっとリッチワンみたいなものを導入したりしましたね。MiniActorとかUiPathとか、そういうのが主流だったかなと思います。
でですね、この仕事多分めちゃくちゃ辛くて、というのもまずエンドユーザーってベンダーロックイン結構嫌うんですよね。
ベンダーロックインって何かというと、特定の会社に縛られてしまうような仕組みの導入みたいなものを結構リスクだと捉える会社さんも多くて、
例えばAWSを使って他のクラウドに移行できないってなると、AWSにロックインしてるみたいなことの文脈で使うんですけど、
このAIワークフォースを使って会社さんに入ってもらって、このFDEの人がゴリゴリ推進してくれて結果いいものができたとして、
これAIワークフォースもう離せないんで、めちゃくちゃベンダーロックインされるんですよね。そうなると、確かに業務効率は良くなったけど、
AIの進化も凄まじいし、AIワークフォースがね、いつまで続くのかとか、どれくらい料金が据え置きでいけるのかとか全然わかんないので、
これと侵入するみたいなのはちょっと辛いなと思う企業さんは言っていそうだなという感じはあります。
あとなんかこうAIワークフォースがもうちょっと大きくなってくると、また資格みたいなもの始めないかなっていうのはちょっと思っていて、
この手のワークフローツールというか、プラットフォーム系って囲い込みビジネスなので、いわゆるAWSの資格じゃないですけど、
そういう資格取っていろいろ使えると便利だよとか就職できるよみたいなのは、ちょっともうちょっと盛り上がってくるとあったりするのかなとはふと思いました。
またですね、個人的にはこの仕事はSIR出身の人の方が向いてそうな感じをしましたね。
いわゆる自社開発系の企業でソフトウェアエンジニアとしてスキルを蓄えてきた視点で言うと、顧客接触とか顧客のとこに潜り込んでって業務をいろいろ吸い出していくみたいなところってあんまり得意じゃない人の方が多いかなと思っていて、
一方でSIR側の人で言うと、お客さんとかに潜り込むのはもう元々やってる仕事なんで得意な人多いんですけど、逆にソフトウェア開発のスキルとかがあんまりなかったりするので、そっち側で苦労するかなと思います。
ただ、SIRの中でも結構両方やってる人も一部はいますし、このAIワークフォースのことをどこまで理解していないといけないかわからないんですけども、
このツール周辺のものに限定して学べばどうにかなるのであれば、SIR出身者の方がなんかちょっと適性はありそうな感じが個人的にはしました。
ただですね、これ結構板挟みになる仕事だと思っていて、お客さんからも言われるし、会社のメンバーからもいろんなこういう機能を増やしたいなーとか、これ機能実際に必要だから入れてほしいなーみたいなのが
割と伝えて、それがすんなり通る時もあればあんまり通らないみたいなところで、でもあれ入んないとあんまりうまく作れないなーみたいなね、ちょっとそういう中間に挟まれるような仕事な気もしてるので
レイヤーXの社長も書かれてましたが、結構大変そうなポジションだったと思います。まあその分ね、給料が高いということなんで。
まあこの手のおやつってなんか、AWSさんもなんかLLMが出た時は、なんかやりますよ手伝いますよ一緒に事業とかプロトタイプ作りますよみたいな感じ言ってたんで
自社サービスを使ってもらうみたいなサポートをしてくれますみたいな仕事というかロールの方もいらっしゃったんで、まあまあそれをもうちょっときちんとしたロールとしてやるようなものがFDEなのかなという
所感でいます。なので結論まとめるとFDEという仕事は、何かプロダクト、プラットフォーム系のプロダクトを持っている会社さんがそれをさらにユーザー企業に売り込むための
一つの役割としてという感じで、おそらく大多数のソフトウェアエンジニアやSIAの人にとってはそんなに関係ないのかなとは思いますが
一方でこういうプラットフォーム系のサービスを展開している会社さんであれば、こういうロールの人はいたほうがよりサービス伸びていくかなという感じはするので
今後も一定の募集がありそうな感じを受けました。こんな感じで今回は終わろうと思います
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ありがとうございました
10:44

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