こっちも入れつつ、パズル的なシーン本格っていうトリック小説みたいなのが割と人気があるんで。
うん。
で、警察小説はこっちが多いんで。
あー確かに。
日本はでもこれがまだ弱い方で、ヨーロッパ、アメリカはもうこれ。
へー。
圧倒的にサイコパス。
悪って一言で言っても、ほんとその、時代によってもですけど、
なんか作品とか一つだって、ほんとにもう極悪で、一切同情の余地もない悪から、
なんて言うんだろう、そのやってる行為は悪だけど、
へー。
共感したりとか、あとよくわかんないけど惹かれるみたいなね。
だから最近でも、僕ほんと大人気の子ですけど、例のあのテスカトリポカで佐藤希也も、
それもうすごいファンで、もう人も死にまくるし、
だから当然悪は描いてると思うんですけど、なんか最後爽やかだったりとかね。
ま、それは彼の腕もあるかもしれないけど。
善悪を超えたところで、ある種のシンボルとしての暴力みたいなのを使ってるからじゃない。
あーそうですね。
だから逆に言うとさ、リアルじゃないファンタジーなんだよね。
うん。
僕もテスカトは好きだけど、でもファンタジーだと思う。
そうそうそう。
だから内臓を抜くとかさ、子供の心臓を取るみたいなことを言いながらファンタジーなので、そのまま爽やかに読めるんだよ。
でもそういう悪のあり方みたいなのもちょっと新しいと思う。
そうですよね。
ここには書いてないんだけど。
そう、だからなんか暴力、あの当時も暴力的でどうこれどうかなと思ったんだけど、その後振り返るとそうでもないんですよね。
そう。
描写としては書いてるけど。
うん、だからこういうところになんか入ってくるんだろうね。
なんでしょうねあれは。
ね、ああいうのの悪はなんていうのかな、まあ組織としての悪なんだけど、ここになんかもう一つ新しい栗があってもいいのかもしれない。
そう。
要は、まあ伊坂さんもそうだけど、伊坂さんの殺し合いもファンタジーじゃん。
なんか面白い殺し方するよね、爽やかでいいよねって。
だからある意味透明感のある悪なんですよ。
あのね、多分、僕こういうことだと思う一言で言うと、もう一つここに出てくるのは遊びとしての悪だと思う。
ゲーム。
あ、ゲーム。
そう。
だから要は。
僕たちさ、あの、ルパン三世で石川五右衛門が人50人切ってもさ、いえんじゃない。
もっと来てくんねえかなってなるじゃない。
そういうことだと思う。
そう、だからいつものこないでも話したあれです、映画、あの人、キアノ・リーブスの。
ああ、ジョン・ウィッグね。
ジョン・ウィッグ。
そう、ほんとゲームとしての。
そう、ゲームとしての悪っていうのがやっぱ出てきてるかな、今は。
なるほどなるほど。
そこはちょっと、ここら辺のところはさ、まだリアルなんだね、アメリカ人は。
なんか感情がそう、他ならもっと疲れる欲もあるもんね。
ああ、でも確かにその、ゲームとしての悪っていうのはあるかも。
そう。
だから僕、変な話、なんかだから癒されるんですよ。
うん。
読んだり観たりすると。
悪にね。
そう。
ジョン・ウィッグでも超癒される。
あの、イコライザーもそうだよね。
ああ、そうそうそう。
イコライザーもあと16秒で、とか言ってさ、ロシアマフィアを6、7人殺すと、もう最高じゃんとなるもんね。
要は今、正義の力が弱くなってるから、ゲームとしての悪みたいなものにみんなが拍手喝采するのはよくわかるね。
正義の力弱くなってんだけど、少なくてもなんか、
僕が感じただけかもしれないですけど、だから選手の話だけど、なんかもうちゃんとしろとか、正義の押し付けみたいなものはたくさんあるから、
だからやっぱこの中では、僕にとっては異世界なんですよね。
なるほどなるほど。でも殺し屋っていうのがもうすでにファンタジーだからね。
実際にいる殺し屋って、それこそさ、ものすごいお金、安いお金で請け負う、例えばメキシコのチンピラみたいなやつとかね。
なんか誰か間違えて人殺したりするからさ。
僕がちょっと今日意外となんか思ってる。
力入っちゃったんですけど、なんかあんまノアさん語ってないけど、どう?
いやいやいや、全然全然全然。
悪、このテーマで。
悪、なんかやっぱりその、少女漫画とかって、悪の要素そんなにないので、実は身近じゃないんだなっていうのを、今お二人の話を聞いてて。
ノアさん自体どう?その熱量的に悪に、正直そこまで。
俺はすげえ、もう今日いくらでも聞いてくるから。
そうだね、でも考えたらさ、BLの中にそんなに悪い奴いないもんね。
確かに。
でも、やっぱりいますよ。その、だから多分鬼滅の刃的な、その、悪者なんだけど、なんか悲しい過去があったりとか、その人物像がはっきりしてるところに、女性ファンが飛びつくのかなっていうのを、なんか感じましたね。
そうだね、やっぱり悪の存在みたいなのは、男の人の方が好きかもね。ミステリー読者ってやっぱ男が多いしね。
ただ、やっぱり変わってきてるね。
うん、言ってみれば、ここからサイコパスに来て、もうこういうところの面白さだけ抜き出した、
ゲームとしての悪みたいなものに今は来てるのかもしれない。ここは結構多いから。
ただ、正直言うと、こうなってくると、だんだんと落ちてこない。ゲームとしての悪の小説って、まあ、新本格とかでいっぱいあるんだけど、なんかちょっと味が薄しいなーっていう。
まあ、ゲームですからね。それだけだとね。
なんか異世界ものの感じしますね。
そうそうそう。ラノベとか異世界の感じ。
異世界の感じ、ラノベ。
映画の場合はね、ちゃんとアクションが見られるから、おーすごいなって見られるんだけど、小説になると。
うん。
なかなか弱いよね。
うん。
だから、フィクションだけでやっぱり、ある種のリアリティがないと。
いや、ほんとそうですよね。どうやって集めるかっていうと。
だから、まあ、小説書きたい人は、とりあえず自分にとっての悪ってどんなものなんだろうっていうのを、うまく取り込むといいかも。
うーん。
それはだから、やっぱり自分が普段感じてることとか、なんか、現体験とかなんかそういうもの?
妄想だし、あれこれ世の中を見ながら、今の時代の究極の悪ってどういうものなんだろうって考える、その過程自体がいいんだよね。
うんうん。
そこからいろんな悪が。
いろんな悪が出てくるから。
だから、当然今おっしゃってるように、今の時代っていうのは一つやっぱりしっかり入れておかないといけないってことですか?
そうそう。だから、僕ほら、最近書いたのだと、信仰宗教の宗教2世の話じゃない?
まさにそうね。はいはいはい。
あんなのもそうだし、あとはネットの炎上でめちゃくちゃな書き込みをする指札人の人たちみたいなのもそうじゃん。
だから、僕もいつも、今の時代の悪ってなんだろうなっていうのを探してるね。
そういう意味では、だから、池袋は常に入ってますよね。
そうだね。
うん。
だから、あれも書くときに。
うん。
その時には、その時代にあっている、街のちっちゃな犯罪で今流行ってる犯罪ないかなっていうのをいつも見てる感じ。
街の流行ってる犯罪ないかなって、確かにそうですよね。
うん。
でも、イラさんが見落としてたあれですけど、本当にそういう、ある意味、軽犯罪じゃないけど、そういうもんじゃなく、一番重く書いてあるのは北斗とかなんですかね。
北斗なんだけど、北斗の場合も。
まあ、悪っていうとちょっと違うな。
こっちの方に入り込みすぎちゃっているんで、悪とも言えないじゃん。
あれ読んじゃうと、あの子悪い子に思えないじゃん、人が。
お前、部署同情というのがね、いろいろ。
まあ、それはジャニーズの子がドラマでやるぐらいだからな。
まあ、いい悪なんだよね。
だから、ああいうリアルな小説では、僕もノアさんと一緒であんまり悪のことは考えないかな。
ただ、ミステリー系、エンターテインメント系では、悪がいないとしまわないよね。
私の悪っていうと、人類、家畜家計画みたいな。
ああ、世界征服の人ね。
そうそうそう。
なんか、あのー、チップ埋める。
チップ埋め込んで。
ガッチャマンのギャラクシーみたいな。
そうそう、みんなをコントロール、自分の好きなようにコントロールするみたいな。
あれ?それ今、中国で監視カメラを20億台ぐらい付けてやってる人がいるね。
そうそう。
一流八王の世界ですね。
そういうのを、なんか、やっぱちょっと思い浮かべてしまいますね、なんか。
まあ、習慣として。
それは、ウイグルはそんな話だよね、本当にね。
そうそうそう。
だから、程よい悪っていうのが何なのかとか、その小説とかストーリーにあった悪が何なのかっていうのを、どう導き出すのかっていうのがやっぱ気になりますね、この後お話してくれるはず。
そうだね、確かにね。そう言われたら、でも僕もリアルな悪って言ったら、ヒトラー、スターリン、モータクトーぐらいしか思い浮かばないな。
うん。
だからね。
そこら辺が一番怖いかな。
だから、悪の中でさっきのゲームとしての悪はちょっと別悪として、他はリアリティ、リアリズムは感じさせるものが求められるけど、本当の今みたいなリアルな悪そのものをエンタメとしてはみんな求めてないってことですよね。
小説として書くのは難しいね。
その塩梅ですよね、この話でいくと。
でも、なんか普通に自民党みたいなのも怖くないですか?なんか、ああいうのも、ちょっと。
もちろん解説側お願いします。
いや、でも、トランプを悪として書くってことはできるよね、トランプ的な人物を。
そうそう。
そうですね。
うん。
だからそしたら。
トランプ?
僕それだったらもうすぐにお話できる。
いや、でもトランプ自体がちょっと別悪じゃないですか。トランプがどちらかというとこっちから出てきたみたいな、ちょっと類まれた人ですよね。
まあね、トランプもここに近いからね、ゲームとしての悪に。
そう、フィクションの人ですよ。
でも、今のその話だったら、ある極右の大統領が現れて、とんでもない仕様にしたらことをやるっていいので、僕たち3人がチームを組んで暗殺犯を作るみたいな話だったら書いてくださいよ。
ああ、楽しい。
そうか。サラリーマンになんかもう増税しまくって、もうどんどん国民が餓死していくみたいな、岸田さんの。
でも、今の話聞いてて、やっぱりちょっと愛と幻想のファシズムとかやっぱ面白かったですね。
そうそうそうそう、そういうこと。
りゅうさんのね。
ああ。
あのくらいでかい話だけど、個人に結構フィーチャーしてるみたいな。
はい、じゃあね、ここからね、具体的にね、また本編ではどんな感じで書くかとかも含めて伺っていきたいんですが、ここで番組のご質問とお便りをお願いします。
はい、お便りいきます。50代の男性からです。
こんにちは。いつも楽しく拝聴しています。第191回の一行あらすじは、とっても学びが多くリピートしています。
おー、ありがとう。
趣味で書いている小説のために、例えばイラさんの短編を逆さばこにしたり、見た映画のあらすじをまとめたりしています。これ、学びになるけど結構時間がかかるんです。
でも、一行あらすじならば、面白さの骨子を抑えつつ、学習効果も高く、多くの作品で実践できて、とても効率が良いと思います。
リベンジの機会です。
はい、楽しみに待っています。
おー、なるほどね。でも実際そうだと思う。箱に組んだりするのって結構大変だからね。
そうなんですね。
いただいてありがたいですね。
はい、じゃあ質問続いていきます。32歳の女性からです。
はい。
私も小説家を目指し、雑誌投稿しながらネットに落選した作品や短編を載せています。先日、YouTubeである動画を目にしました。
ネットで発表した作品のアクセス数が1位になったことにより、
出版できた作家志望がいた。本は20万部売れた。しかし、自作をその出版社に持っていった時に、もう一度ネットでランキング1位になったら出版しますと返され、
うわー、厳しいね。
そのようにしたら、1位は取れず、出版に至らなかったというものです。この動画でネット界では、作品にはファンがつくが、作家にはファンがつかない傾向にあると言っています。
それでも、この作家さんができる作としては、アクセス数を2度も1位にするという奇跡だったのでしょうか。
それとも、編集者の返答を得た時に、この作家さんが自身でできたルートが何かあったのでしょうか。石田先生は前回、作家でも大人なんだから、編集者に頼らず、ある程度インディペンネントで活動すべきだとおっしゃっておりました。
それは、このケースに当てはめられるのでしょうか。どう思うか聞きたいです。
いや、この問題に関してはさ、1位だから出してくれたけど、2本目は1位じゃないから出さないっていう、その編集者のセリフがすごいよね。
すごいですね。小説みたいですね。
でも、そういう場合はさ、じゃあ、その2本目は1位じゃないから出さないっていう、その編集者のセリフがすごいよね。
でも、そういう場合はさ、じゃあ、その20万部売れたんですって実績を持って、他の出版社に行けばいいんじゃない。そこのだけじゃないから、全然付き合うのは。
20万部売れてるわけですか。
ただ、まあ、よく知らないけど、2作目が本当につまんな方ってパターンもあるよね。本当に面白ければ、1本目も売れてるんだし、そこで絶対に乗ってくるじゃん。
だから、この言葉尻だけを捉えとね、わかんないですよね。
でも、これ1本目は、でも普通に考えたら、1本目を出版すればいいんじゃないですか。
だから、1本目は、だから。
出版されて20万部売れたの。
あ、そう。
で、2本目を持って行ったら、今度は1位を取ってないから出さないんや。
ごめんなさい。はい、わかりました。すいません。失礼しました。そっかそっか。じゃあ、2作目がすげえつまんなかった可能性もあるってことか。
そう。2つだね。でも、他の会社に持って行った方がいいよとは思う。
でも、これどうなんですか。ちょっと、これだけだと内容わかんないですけど。
うん。多分、なんかちょっとアマチョロイ恋愛小説的なやつじゃない。ネットで20万って。
ラノベとかわかんないけど。
そうですね。ラノベっぽい気がする。
気がしますね。
だから、なんかちょっと難しいですよね。なんかやっぱりこれ見てると私、例えば僕が仮に小説家なので、やっぱりなんだかんだ言っても夢を描きたいので、
イラさんのようにデビューしたりね。こう、超大手のジャンルに向け出版社にって思うけど、でも現実的には、なかなかそこを狙いつつも、
ネットで何か投稿してみたいな感じで、そこでまず出版してみたいな人もいるし、別にそれを否定するわけじゃないですけど、
ただ、なんかいろいろ考えますよね。
そうだね。
その辺の仕方って。
ただ、でもしょうがないからね。ネットでデビューしちゃったって。
デビューの仕方は選べないんで、たまたまネットですごく1位になっちゃったんで、出版社が目をつけてきた。
いや、それじゃあ嫌ですっていうよりはデビューした方がいいので、とりあえずなんでもいいから。
イラさんが、イラさんもやっぱりもしこの立場で、とりあえずは世に出ることを先に。
先にすると思う。だって、それで20万部売れたんだったら。
20万部ってすごいですよね。
20万部って一言で言うけど、単行本で出てたとしたらさ、1500円でも3000万だからね。
そうですよね。
今、初版ね、数千部とか結構有名なものでもね、全然ありますもんね。
ただ、ここのところでさ、あわって思うのはさ、ネットでは作品にはつくが、著者の名前は誰も知らないっていう。
でも、だからなんだね。最近の作家の名前がめちゃくちゃなの。
猫大臣みたいなさ、たけのこなんとかみたいなさ。なんだそれみたいな。
目をこすりたくなるような名前ですよね、みんな。覚えてもらえないからなんですね。
最初からもう相手にしないってことね。
でも、どうなんでしょう。
イラさんはもちろんね。
名前知ってる方たくさんいると思うんですけど、でもそれでもご本人前にしてあれでもそうですけど、やっぱり池袋ウエストゲートバックとか少年は知ってても、石田屋って名前知らない人もいるんじゃないですか。
もちろんいるんじゃない。映画は見たよとかさ、たくさん。
それっていうのは、でも、どんな、それはもう昔からこういう傾向だったのかとか、例えばジャンルによって、例えば。
あのね、はっきり言って、本とか小説が好きな人は作家の名前とか作品を覚えるけど、ただぼーっと映画見たりテレビ見たりしてる人は、
ああ、あの人作ね、ぐらいで作家の名前とかは絶対覚えない。
だってそういう僕たちだって、脚本家とか演出家の名前は覚えてないでしょ。
覚えてない。本当に。
確かにそうですね。
いいわりじゃなくて、そんなもんですよね。
そう、そんなもんなんだよ。だからとりあえず1作目デビューできてよかったね。で、まあ2作目出してくれないっていうんならしょうがない。じゃあ他の会社に行こうよね。で、3本目頑張ってね、ぐらいのことしか言えないかな。
だからこの人もネットでどんどん上げて、書きながら応募して、ダメだったらネットに上げてを繰り返して、いつかでかい功績が転がりこんでくるのを待つしかないんじゃないか。頑張るっていう。
でも出版業界もずるいですよね。
え、なんで?
小説家になろうとか、そういうのでも絶対売れるってわかってる作品を、
そんなないよ。
取ってくればいいじゃないですか。
どっから?
小説家になろう、例えばアクセスが1位になったら、これを出せば売れる。
あ、それをみんなやってるんだけど、出せば売れると思ってる。
うん。
出したので、売れないことも山のようにあるのよ。だから別にずるくもなんともない。
しかも当然ね、やっていかないといけないからね。
そう。で、なかなかね、大変なので。でもまあもちろん、文学新人賞よりはぶどまりいいかな。
でもこの間のイラさんのね、小説家の異世界のNHKの見てると、今ノアさん言ったように、僕もあそこだけ見ると、あれだけフィードバックして練り上がったものだから、売れてしかるべしみたいな、少なくともあの見方だとそう見えるじゃないですか。