だからおすすめです。全部おすすめ。外れないですよ今回。
ほんと面白かったですね。
うん、面白かった。
前回とかさ、その前とかはもう今回なしでいいんじゃね?みたいなこと言ってたけどね。
やっぱね、正直おとなしくても最初は直木賞で始まって、
最初の時に結構盛り上がって、最初の4,5回はかなり盛り上がったイメージありますけど、
その後はなかなかっていうところがね、いやほんと面白かった。
だからさ、直木賞もさ、だんだん全部読んでると、何回かに1回当たりがある賞なんだぐらいの感じでわかるでしょ?
特にそうですね。なんか最近は正直に言えば、
芥川賞の方が僕はですけど、
いわゆるそっちが好きだもんね。
私なんかちょっと境目がないって思われますけど、なんか引っ張られてたんですけど、今回は。
そうだね。だから今回さ、例えば小木戸さんのなんかは芥川にもあったらおかしくないし、
芥川で直木にもあったらおかしくない。
そうそうそうそう。
もうなんか境目がずるずるになってきた。
まあそれも結局出版の力が弱まったっていうのもあると思うんだけどね。
さあ、ということで今回のラインナップの簡単な説明です。
僕が読んだ順なので愛用順じゃありません。
愛を継ぐ海、岩原慎さん。で、本は新調写。
で、直木賞の後半2回目で岩原さん意外と言ってて52だったんだね。
これちょっと驚いた。
若いイメージありますね。
岩原さんの本はいつものパターンで、科学的なちょっとみんながお、なるほどねって思う知識と
壊れた家族とか辛い状況にいる個人とかがあって、それが科学的な知識と混ざって
なんとなくいい話でストップ落ちるという、岩原さんしか日本では書いていないタイプの短編です。
イオハロワールドですね。
イオハロワールドです。短編で何本入ってるんだっけな、1、2、3、4、5本。
そうなんだ。
でも岩原さん自身の経歴が面白くて、この人大学院出てんだよね。
東大の。
東大の大学院で地球物理みたいなのやってんの。
理学博士だよ。
そう、だから惑星とか天体のことに関して詳しいんで、その辺の話が多いんだけど
今回はもうでも割とオールマイティーにいろんな話が入ってるって感じかな。
なので岩原さんはもう固定ファンがいるんじゃないかな。
あとこれは今期のドラマで一番面白いって言われている空渡る教室っていうのをNHKでやってるのよ。
久保田正隆だっけ。彼がやってて。
夜間学校の話なんだけど、大阪の。
だからそっちの方が目としてはあるのかなみたいな気がしたんだけど、
今回は文春の委員たちが選んできたのはこの愛を継ぐ海だったんだよね。
新聴者の本です。
そして秘食の千切り。
これね、サブタイトルがあるんだけど、書けないのよ。長くて。
あは法力名話の編、天末章。
副題いらなくね?っていう。
きのしたまさきさん。
きのしたさんは実は4回目と、今回では一番最多候補に上がっていて、
特番社店の本なんだけど、きのしたさんも意外と50歳。
今回ベテランが多いんだよね。
デビュー作で直書類になってるんですね。浮田の捨て嫁。
浮田の捨て嫁、それは面白かった。覚えてる。浮田の捨て嫁ね。
浮田の捨て嫁、山誌にも入ってなかったかな。僕その時読んだ気がするんだよ。
今回は四国の徳島の八塚藩。
25万石なんだけど、柚木問題が発生してしまって、
自分のところではいない。
柚木から連れてくるのね、殿様を。
そこで連れてきた殿様、茂吉っていうのが、言ってみれば発達障害で、
理屈がものすごく立つし、知識もあるんだけど、人の心は全く読めない、
ちょっと不思議ちゃん系の大名なの。
そこに若い武士たち、改革派の若い武士たちがついて、
いかにして幕政を立て直していくかも、財政赤字がひどいわけ。
今の日本と一緒で。
その影に、八塚藩では藍染の藍があるよね。
その藍が名産だったので、藍の市場を大阪にいる商人たちから奪って、
自分たち自身でやり直すっていうような改革派があったりして、
そこの陰でお家騒動で、誰が裏切り、誰が寝返りみたいなことをやっていくという。
警戒に読める昔の時代衝突の感じがすごい出てる。
例えば、柴田錬三郎とか、
あの辺のお家騒動ものの典型、日本映画が面白かった頃の
日本映画でよくあったような話だなっていう感じかな。
オーソドックスに楽しめる感じ。
だから今回ね、木下さんね、何億円取ろうと思って書いてないのよ。
で、徳間田っていうこともあって、痛快時代劇。
二次元痛快時代劇みたいなので、面白く書くぞって言ったら、
それがすごく面白くなっちゃって。
なるほどね。
ほんとはこの時期は大喜堂さんもって思ったんですけど、
逆に今後にって。
でも今後があるから。
そうするとやっぱり、
月村さんかなって思ったんですよ。
そうね。
30歳に飛んだくてもいいもんね。
なんかしろって、
後々のお楽しみでいいからね。
あと4年ぐらいはまだいけるかな。
そういうことか。
じゃあやっぱり朝倉さんかな。
わかんないけどね。
僕がどれを選ぶかというのは本編の方でなんだけど、
ただ今回やっぱり一番感じたのはここのところかな。
ソフトカバーで5冊で1万円を超えてくる。
すごい本の世界もインフレがあるし、
出版小説とか売れてなくては大変なんだなっていうのが
一番大きかったかな。
今回のショーどうこうっていうよりは。
じゃあこの後詳しくは入っていきますが、
ここでお便りご質問ノアさんお願いします。
じゃあまずお便りからいきます。
タマコさん50代女性の方からいただいています。
オトラジは本の話題が多くて大好きです。
私の本との出会いは子供の頃近所の寺に来ていた
移動図書館でした。
歩いて寺まで行ってマイクロバスに乗り込むと
その中には小さな図書館。
棚にさまざまな本が並んでいることにワクワクし、
読みたい本を手にマイクロの運転手のおっちゃんに
差し出して貸し出し手続きをしてもらいました。
2週間後に読み終えた本を持って寺まで行き、
また借りたい本を探しました。
小さな子供にとって世界を教えてくれた移動図書館。
今は私の住む自治体ではもうなくなった移動図書館。
私はいい大人なので車に乗って書店に行ったり
図書館に行けますが、小さい子供が自力で
本に出会える移動図書館また復活してくれたら
いいのにと思います。
いい話だね。
というより移動図書館というのがほんわりしていいよね。
僕たちは当然知らないんだけど、都会路と図書館って
いっぱいあるからね。
次質問。
トシさん、50代男性からいただいています。
こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
私は特に本の紹介コーナーが好きで、
イラさんの紹介を聞いているととても読みたくなり、
今まで何冊も購入しています。
素晴らしい。ありがとう。
ただ最近は家の中に置き場所がなくなりつつあるため、
電子書籍での購入が主流ですが、電子書籍は
記憶の定着が少し良くない気がして悩んでいます。
本当そうなんだよね。
年齢のせいもあるかもしれませんが、電子書籍との付き合い方や
紙の本との使い分けでご意見あればお聞かせいただけますでしょうか。
またイラさんも膨大な蔵書がおありかと思いますが、
本の整理や管理で何かコツありますか。
電子書籍とこういう紙の本に関して言うと、
小説とかは紙の本の方がいいね。
断然ね。
それと記憶の定着がっていう風におっしゃってたけど、
なぜか知れないけど電子書籍でこうやって読むと
記憶の定着がめちゃ悪いの。
こういう紙の本って不思議なんだけど、こうやって持ってて、
3分の1ぐらいのときに面白いシーンあったよなって言って
ピラピラってやるとそこにパッて行けるのよ。
ところが電子書籍はね、行けないのよね。
戻れないですよね。
フィジカルが営みにちゃんとつながってる感じがありますよね。
電子書籍でももちろんドグイヤーみたいにページを折ったり、
付箋を作ったりできるんだけど、読んでるときまずやんないからね。
だから僕はちゃんと表現、作品として読むには紙の本が良くて、
資料的な本ってあるじゃないですか、新書だったり、
社会学だったり経済の本だったりは電子書籍でもいいかなって思ってる。
本の整理に関しては、僕何年かに1回大廃棄処分をやります。
ダンボール何箱もブックオフに送るとか、そういう感じでやっちゃうかな。
あとはもう本当に売り物にならないなっていう汚れた本は捨てちゃう。
でもイラさん電子書籍正直買うことあるんですか?
あんまないね。
あんまってことはゼロじゃない?
ゼロじゃない。
当然筋トレ持ってるし。
そのイメージない?
ない。あんまり紙で読まない。
紙ってさ、紙の本に比べたらさ、まだまだじゃんこんなもん。
レベル低いっていうかね。
のあさんどうですか?使い分けとか。
私はもう断然やっぱ紙派ですね。
本当この方の、としさんのおっしゃる通りで、
なんかこう言葉が滑っていっちゃうっていうか、
なんかこんなこと書いてあった希望する気が出ない。
特にさ、派手な筋がないさ、こういう雰囲気と言葉の力だけで読ませる、
ちょっとした優しい小説とかさ、電子書籍本当に滑るね。
本当そうですね。
書いてこないような感じさ。
仕方なく電子書籍を買う。
状況でね。
例えば送られてくるタイミングが間に合わないとか、
もうすぐに手に入れたいときは仕方なく電子書籍買いますけど、
やっぱそれ以外は絶対紙で。
それとさ、電子書籍って紙の本みたいに自分のものにならないからね。
そう、あれ書いてるだけだからね。
そうなんですか。
だってあんまり終わったらもうないじゃん。
あ、そうか。
半元が潰れちゃったみたいなことでさ、電子書籍の元が止まってしまうと、
お金を払っても自分のものになってない。
そうなんだ。
でも新聞で出たら決定的に違うんだよね。
ショック。
でも漫画は私も断然電子派ですね。
漫画はね、関数が多いからね。
もうちょっとスペースの関係もあるし。
早川さん結構でも電子書籍使われてますよね。
そのイメージ強いかもしれないけど全く同じじゃない。
もう完全に紙だけど、今回ね、電子書籍。
もう他の取材とかもあったんで、残念ながら直樹氏を全部電子で読んだんで。
うわー大変。
そういう意味で今回ね、紙にしなければよかったなと思ったのが、
稲田さんがおっしゃった、今回これソフトカバーなんだよとか言う時に、
当たり前に全然ないじゃん。
ああ、そっか。
それは本編と関係ないんだけど、そういうフィジカルなものがないから、
やっぱりとにかく定着しないっていうのがあるんですよね。
ただ、おっしゃった通りで、電子は情報。
やっぱり紙は味わうっていうさ、
そこが一番オッケー。
ただ、やっぱりそういう時は、僕は電子はちょっと面白いなと思うのは、
いつもお話ししてますけど、読み上げで聞く時があるんで。
ホラーは結構無機質で怖かったり。
なるほどね。
あと、やっぱり僕は虚のガラン。
虚のガランは電子で読み上げだったけど力があるから、全然面白かった。
早川さんよく読み上げで本読んでるじゃないですか。
無理。
普通は無理。
普通は無理です。さっき言ってた。
でも、走ってる時だけ聞いてるんでしょ?
多分入ります。
入るけど、走りながらリズムに乗ってから、
それと一緒にフィットする小説じゃないと入んない。
読み上げスピードは上下できるの?
できます。今、アップデートされて、かなり細かくできるようになってます。
だって、抑揚とかないですよね。
あるある。昔よりかなりある。
そうなんですか。
たまに読み方間違ってるの、いっぱいあるけど。
それは洋談ですけど。
でも、普通にゆっくり紙で読みたいです。
小説はね。
小説は趣味のものだからね。
でも、僕、今回一番しょうゆ入れたのは、
5冊買ってレジ向かって、
1万175円ですって言われて、カード出しながら、
そっか、何億冊で1万円超えるのかっていうのが、
一番しみじみしたな。
そういう意味だ。
気軽にって感じじゃないですよね。
はい、ありがとうございます。
では、この後、本編入っていきたいと思いますが、
続きは4通りご視聴方法がございます。
YouTubeメンバーシップ、ニコニコ動画、
Apple Podcast、Audiobook.jp、
いずれかの方でご視聴ください。
詳しくは概要欄からどうぞ。
ということで、本編で。