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2022-03-15

【著者の声 #5】『テスカトリポカ』佐藤究さん(小説家)(大人の放課後ラジオ)

【著者の声シリーズ】
人生を豊かにする一冊を書いた著者のお話を届けることで、
ひとりでも多くの人にほんと著者の方の魅力を知ってもらいたい。
そして本の世界を元気にしたい......

石田衣良と編集部の思いから立ち上がったプロジェクトです。


【佐藤究さんへのインタビュー】
Talk.1〈3月15日(火)公開〉
直木賞を受賞して
一番変わったこと
https://youtu.be/zxrDIr5EGY4

Talk.2〈3月18日(金)公開〉
写真から学ぶ
文体の構図
https://youtu.be/FcpV_tbmU90

Talk.3〈3月22日(火)公開〉
理想的な物語の
終わらせ方
https://youtu.be/h4t5C6-xZAQ

Talk.4|〈3月25日(金)公開〉
人生の一冊
https://youtu.be/_-k95tk9he4

佐藤究さんへのインタビュー再生リスト| https://bit.ly/3vBktSb

『テスカトリポカ』https://amzn.to/349y2Nu

▼佐藤究さんのオススメ本
『死をポケットに入れて(チャールズ・ブコウスキー)』
https://amzn.to/3rh50UY
『プロレス深夜特急(TAJIRI)』
https://amzn.to/3IX8oKF
『Nへの手紙(森山大道)』
https://amzn.to/3ugGS6v
『ゴーイング・ダーク(ユリア・エブナー)』
https://amzn.to/3oewWa0

▼佐藤究さんのおすすめコンテンツ
Netflix『インサイド・ザ・リアル・ナルコス』
Netflix『マラドーナ・イン・メキシコ』
ディズニープラス『ザ・ビートルズ:Get Back』


【プロフィール】さとう・きわむ/1977年、福岡県生まれ。
2004年、佐藤憲胤名義の『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となり、同作でデビュー。16年『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。18年『Ank: a mirroring ape』で第20回大薮春彦賞、および第39回吉川英治文学新人賞を受賞。21年『テスカトリポカ』で第34回山本周五郎賞受賞、第165回直木三十五賞受賞。

【聞き手/早川洋平】はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表。羽生結弦、よしもとばなな、横尾忠則らトップランナーから戦争体験者までジャンルを超えてインタビュー。声のメディア(Podcast)のプロデュースにも注力し、手がけた番組の累計ダウンロードは 2億6千万回を超える。『横浜美術館「ラジオ美術館」』『多摩大チャンネル』などプロデュース多数。
https://linktr.ee/yoh.haya

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#直木賞作家


00:00
ある種、正解みたいなのが多分あるんですよね。この話ではこれで終わるのが正解だろうっていうのは。それは書くっていうよりは編集的なセンスになってきますよね。ここで切るよっていう。
ナオキ賞を取られて、このテスカトリポカ出されてもうすぐ1年ぐらいじゃないですか。何にも変わってないようで変わってないってことはないと思うんですけど、一番変わったことは何ですか?
一番ね、実感として感じるのが、やっぱね、本を読む時間がもう本当なくなるんですよね。
だからもう今ね、例えばこうアメリカのトマス・ペンチョンっていう作家のとかをゆっくりのんびり読みたいなと思うんですけど、
もうその時間がないですね。で、他にこう、読んでくださいって本とか見てくださいっていうのが増えてくるじゃないですか。
書評とかですね。だからそれはちょっと確実にそういうこう、スペースっていうんですか、スペースがなくなりますね。雑事みたいな。
仕事はね、長編とは全然引き受けてなくて、僕はそれはもう
できません。できませんっていうか、やりませんと。基本働きたくないんで。
そうだから、これあの若い人たちとかね、デビューを本当にしたい人たちに言っておきたいんですけど、やっぱり売れてない時に本読んどいてほしいですよね。
もうね、なんか下手に売れるともう読む時間なくなるんですよ。
やっぱこう焦って読みたくないじゃないですか。確かに。でもその読む時間なくなるっていうのは仕事じゃなくて、
それこそ雑事。まあ今日も雑事かもしれません。やっぱこういうのが増える。
そうなんですよ。だからあの早川さん、会う力ってね。
あ、そこまで入ってますか。ちょっと怖いですね。これカットです。
こっちから言う。いやいや、違っていいですけど、こうね、会いたいと言われる身にもなってもらう人を想像する力っていうんですかね。
はい。よく存じてます。すいません。
そこもね、結構会いたいって言われることも多くて、なかなか断れないこととかもあるんでね。
はい。
そういうのは割とこう、直面的な。
はい。そういうのは割とこう、直面的な。
はい。そういうのは割とこう、直面的な。
ちょこちょこちょこちょこちょこ入ってくると、のんびりする時間っていうのはね、なくなりますよね。
そうですよね。
いやでもなんか今さらっと言われてドキッとで、まあ自分でもちろん分かってるつもりなんですけど、結構その、僕みたいに名前もなくて、実績もない感じでやってきた人、やっぱ会いたい会いたいだけだと、会いたいとしたらはっきり言って迷惑なところもあるわけじゃないですか。
まあ迷惑っていうか、なんでしょうね。やっぱその普通にね、会ってしゃべるだけならまだいいんですけど、セットされるとある程度その結果っていうかエンターテインメントに何らかの。
そう。ためになる話はしなきゃいけないですけど。
ランクで、なんかデザインやっぱり大事ですね。想定をされたいので、あの、川名純さん。
川名さん。
川名さんの想定。今回のテスカトも川名さん。
はいはい。これですね。早川さんあの、不思議な理由。僕テスカトって言う方初めてありましたけど。
あ、本当ですか。
大体ね、テスカっていうか、テスカトリポカっていう。
失礼しました。
で、編集者の優乃さんは関西出身なんで、テスカトリポカっていうんですよ。
ケンタっていうか、ケンタとかみたいな。
テスカトリポカって言って、俺一体どっちだろうってね。
失礼しました。
03:00
あの、京極さんにジャッジしてもらったことがあって、京極さんの方がテスカトリポカだろうとか言って。
テスカとは親種です。
テスカとは親種です。
これ大丈夫ですか?なんか二人からお叱りがない。
いやいや、大丈夫です。
僕いろんなその、長い付き合いがあればあるほど、メールとかでタイトルが間違ってくる人がね。
ありますよね。意外と言えないみたいな。
そうそう。英語圏に住んでる人とかも間違ってくるんですよね。
あ、そうなんですか。
英語圏に住んでて、英語できるのに、今回テスカポリポカおめでとうございますとか来て。
一応でも訂正はしないですけどね。
アンクもそうですし、アンクの前のQJKJQ。
そういうことあってます。
あってます。
やった、そんなドヤ顔俺もするんですかね。
もう川名さんじゃないですか。
川名さん、はい。
だから、京極さん的にやっぱり川名さんのデザイン大事なんだろうなと思って。
で、アンクの時は、やっぱりその想定を彼に頼んで、やっぱりすごくこだわってるんですよ。
予算とかので、最後逆に文章を10ページ削ったみたいな。
ああ、そう。あれはね、帯。帯を、だから、川名さんもあれ自分で言ったのか会社が言ったのか、特色?鏡面の鏡の帯にしたいって言い出して。
それで、削らなきゃいけないっていう話になったんですよね。
ただ、逆にいい意味でですけど、僕も記事で読んだだけなんで、どこまで京極さんがそれを、半分本当、半分は別なのかわかんないですけど、そういうのあるのかなと思って。
いずれにしても、本文は大事ですけど、やっぱりそういう想定も含めてすごい大事にされてるのかなっていうふうに。
いや、もう半分っていうか、本当ですよ。本当に。
やっぱり、CDとか音楽が好きだから、ジャケ買いあるじゃないですか。ジャケットでやっぱ買うんで。
大事ですよね。
もう外側がかっこよければ、もうあと中身何か書いてあればいいんですよ。
だし、そもそも取ってもらわないとね。
そうなんですよ。で、こう、僕としては読まずともずっと置いてあるかっこいい本とかありますよね。
ああ、ありますよね。
それでいいんで。で、10年ぐらい経って読んでないけど、読んでみるかって言ったら、割とおもろかったっていうのがあればいいんで。
素晴らしい。
やっぱこう、デジタル化していくじゃないですか。
はい。
今こう、アナログの良さっていうのは、アナログで言うとレコードと一緒で、ジャケットの質感とか重さとかですね。
本当に好きそう。
そうそうそうそう。ですよね。だから、靴とかそういうのと一緒ですよね。
じゃあ、そのためにある意味、10ページとか15ページ削るのは、もちろん大変だったと思いますけど、それはご自身の中ではもちろん納得してというか。
それはもう、削りますよね。かっこよさの方を優先しますよね。
ここで、アンクの方の話になっちゃいますけど、大暴動みたいなところをちょっと削ったみたいな話だったと思いますけど、そういう意味では、今回テスカとリポカ、フルネームで言ってみましたけど、予算の絡みとかで削った裏話とか何かないんですか?
削りましたね。最初はもっと倍、もっとたくさんあったんですけど。
倍ぐらい。
そうそう、あったんですよ。アステカ王国とスペインのコンキスタドールがバトルするシーンとかあったんで、そうすると値段も上がるわけですよね。値段って大きいですよね。
ここまでだったらいく。ここから先いくともう動かないとか。あと、下手すると上下セパレートとか。
ああ、そうですね。
これは、この間早稲田に見に行かれた村上春樹さんが。
ああ、そこまで?どうやって僕の。
06:01
あと角田光夫さんもそう。あのクラスだとね、上下セパレートでも普通にバーンって出るんですけど、まだ僕、この時は賞も何ももらってないわけで、かなりリスクが高いわけですよ。販売もみんな嫌な顔するし、本人の自己満足してるし。
しかないわけだから、セパレートは避けたいっていうのがあって、だったらもう削るっていう感じですよね。それもこうね、いい形にできればいいんで、もう絶対不可能だったらちょっと考えなきゃいけないですけど、別の小説にして分かれると思うんだけど。
これもやっぱポジションですよ、だから。
やっぱりそこですね。
上下もやっぱりその人のどの位置、どのぐらいのセールスにあるかで決まってきます。
でもそこはやっぱシビアにありますよね。
そうなんですよ。
絶対的に。
そうそう。
プロっていうかね、仕事として書くとそういう話も含まれてくるから、決してやりたいことだけを書いているだけではない。
確かに。
最終的にやりたい方に引っ張っていく方が大事ですよね。
そうですよね。
ちなみに今、出版からほぼ1年経って、直木賞半年経って、このテスカとリポカ、あえてざっくりと聞きますけど、佐藤ケム的に自己採点は何点でしょうか?
採点あんましないかな。自分で点数つけても人によってはね、10点だって100点取れるから。
もう採点はせず、自分でやっぱりその時のベストよりちょい上を目指してるんですよね。だから毎回それの繰り返しですよね。
そういう意味では100点とかっていうのも今の話で言うとナンセンスですけど、そういう意味では出せるものは出し尽くしたら。
そうですよね。毎回その時点ではやってるんですよね。後からやっぱ振り返って、あそこがダメだ、それこそデビューのサージェウスの死神とかだと僕の中では50点もやれないなとか思うんですけど、でもそれはやっぱ状況に応じてじゃないですか。
そうですね。
今の年齢で早川さんも昔の仕事振り返ってね、あの時は青くてダメだったと思うけど、もうちょっと年重ねて振り返った時に、あの時にしかできない踏み込みとか、こいつ怖くねえのかっていうところを加点するかどうかだから、難しいですよね。
だから僕は文芸賞とかもそうですけど、あんまりジャッジは気にしてないですよね。だから面白いか面白くないかだけだから、面白いと思って出してるっていうところですよね。
いいですね。
でも内容に関しては散々触れられてきたと思うんで、まあシンプルに思ったのが、最後ちょうど2021年の8月ぐらいまで、ネタバレでもないからいいと思うんですけど、話終わるというかじゃないですか。
なんかそのちょっと先、その当時のちょっと先まで入れた理由とか、もっと言うと、すみません、僕は読み切れてなかったですけど、コロナを入れた意味っていうのは、なんかその辺ってどんな感じだったのかなと。
それはね、2021年の8月で、
ある日で終わんなきゃいけないっていう理由は、これ読んでもらったら分かるんですけど、最初からもうその日が終わるっていうのは決まってたんですよ、それを書いてる間から。
なるほど。
だから、まあ時間がかかれば少し近い過去になりますし、前にかけわるとちょっとね、早川さんがおっしゃってるちょっと先になるんですけど、その間に来たじゃないですか、パンデミックが。
09:07
で、まあ犯罪小説で、リアリティでこの中でやってるんで、まあ読んでもらったら分かるんですけど、割とこうビジネスに直結する。
そうですね。
そういうことがいろいろありましたんで、だから入れたというよりは、まあ、一回ね、だからパンデミック最初に来て、えっと、イギリスのかな、先世、今日のフェリーが止まったときに、一回ストップしたんですよ、編集者の優乃さんと話してですね。
で、そうで、これがもう想像を超える、こうあまりにも斜め上になっていくようだったら、こうエンターテインメント、犯罪小説の割とリアリティが大事なんで、変わってくるじゃないですか。
はいはいはい。
日付も設定がね、この時代になってるから。
パラレルワールドにするのかしないのかみたいので、一回様子をこう待つっていう感じで、まあある程度ここぐらいなんだっていうところで入れたから、まあ意図して入れたっていうよりは、まあ、いやまあこのタイプでやらざるを得なかったですよね。
はいはいはい。
まあただ逆に言うと、今そうかおっしゃったように、つまりやっぱり入れるべくして入れたってことですね、ある意味。
そうですね。
うん。
はい。
じゃああれがなかったらなかったで、成り立ってたとは思うけど、やっぱり。
うん。
成り立ったと思うけど、やっぱり必要だったんでしょうね。
後でね、振り返ったときにその時代とリンクして語られたりもしますし。
でね、あの、クルーズ船っていうものがものすごいこう紐づいたわけじゃないですか。
そうあるんですね。
そうだそうだ。
それをこう、現実で皆さんに印象付けられてるところを、まあそのままこう、なんでしょうね、リライトっていうか、利用できるっていうところも面白さもあったんで、まあ使いましたけどね。
なるほど。
なんか今クルーズも出てきましたけど、まあクルーズといえば海、海といえば水ですし、まあさっきも水を例えされてましたけど、なんか水というか川というか、アンクもテスカトリポカも、まあ最後ちょっと川というか。
はいはいはい。
なんかそれって偶然なのか、意味あるんですかね、佐藤圭雄的に。
少しね、ネタバレ的にはね、あるかもしんないけど、割とその鏡三部作っていうコンセプトで始まったんで、まあ水も一つの鏡なんで。
ああ、そうなんだ。
若干で言うと、こうアンクの方が起きた時代は先なんですけど、それをこうクローズする、クローザーの意味でテスカトリポカも書いてるんで、やってるときはね、そんな意図してないんですけど、まあ途中で気づきますよね、早川さんが言ったように。
だから、ある種のこう同じシーンが、こう違う形で繰り返されるっていうのは、いいかなと思いましたね。別に人物とかはね、関係ないんですけど、そういうのってこう、早川さんの好きなサッカーとか見てもあるじゃないですか。
はいはい。
全く違うところで繰り返されると、なんかこう、グッとくるものがありますよね。
そうか。じゃあ、ご自身でも意図せずにみたいなのは結構やっぱあるんですか?やりながら。
それは割と物書きの方、みんな長編になるとあるんじゃないですかね。
ああ。
そんなに全部コントロールできてないですよね。
ちなみに今回はテスカトのラストというか、あの辺は最初の時点でどのくらい見えてたんでしょうか?
12:05
ラストですか。いや、本当のラストですよね。
そうですね。
本編もあって。
全然見てなかったんですよ。あれ、もともと第1章の後ろについてたやつだったんですよ。
あ、そうなんですか。
で、それはもう全体像ができてから、これはもうここにしかないだろうっていうふうにして終わったんで、割とね、なぜこういうふうに終わるのかって聞かれることも多かったんですけど。だから僕ね、連載に向いてないんですよ。こう、一回全部やってみないとわかんないんで。
確かに確かに。
そうそう。
そういう意味では、それはアンクもその前、QJ、KJQ、合ってます?これ。
はいはい、合ってます。
すいません、またトライアクションに。
QJ、KJQ、ずっと合ってますよ。
合ってます。もう、なんかある意味そういう感じです。つまりラストの向かい方とか決め方って、なんか最初はやっぱりあんまりみたいな感じなんですか?
最初ね、どうなんだろうな。もうやってる時も必死でやってるんでね、よくわかんないんですけど、どうなんすかね。だから、まあね、サッカーだったらもうこう90分でもう終わるっていう、笛で終わりじゃないですか。でもその時に何が起きてるかって自分ではもうわかんないじゃないですか。
はいはいはい。
勝ってるか負けてるかもわからないんで。
確かに確かに。
できるだけ自分の中での勝ちに向かいつつも
とんでもないファウルがあったりとか
気がついたら最後PKになってるとかっていう
だからあれですよね
イメージももちろんある程度してるんですけど
そこが試合終了のホイッスルだとすると
ちょっと違う不確定要素もあるんで
なかなか難しいとこですよねそこは
ただある種正解みたいなのが多分あるんですよね
この話ではこれで終わるのが正解だろうっていうのは
それは書くっていうよりは編集的なセンスになってきますよね
ここで切るんだっていう
でもそうすると答えは一つじゃないかもしれないですけど
結構割といくつかが最後見えてくるみたいな感じなんですかね
自然と
最後ね
ただ一番いいのは
こいつどうやってこれ作ったんだろうと思ってもらえるのが
一番いいわけじゃないですか
映画とかでも
今日もキューブリックの2001年の
ボシカルの
かぶってますけど
まさにこのエンディングなんか
なんでこんなことになったんだみたいな
あとでキューブリックとクラーク
アサシークラーク書いた開口録とか読むと
いろいろ分かってくるんですけど
本当は宇宙人エイリアンを出すつもりで
それを全部やめたとかね
謎のままに
謎にしておくのがいいんじゃないですかね
でもやっぱ謎ですよ
さっきリアリズムとかの話も出ましたし
さっき文体の話も出てきましたけど
ちょっとだけずらしますけど
いわゆる描写っていう
意味で
尾田さんと会談されてて
大坊主のところでちょっと描写が
尾田さん的には
10ページ削ったのもあるのかもしれないですけど
そういう意味では今回は
次頑張りますと書かれたと思うんですけど
描写力っていうのは
ご自身の中で
今回に関してとか前回で
例えば堅い感じたものをご自身なりに
もう一回アップデートしてるとかなんかありますか
15:00
特に
あのシーンは
例えばアンクの尾田さんとかは
僕ら作ってる方は
B級のAを目指したんです
だからあの辺はB級っていうか
ゾンビ映画好きが盛り上がるところなんで
尾田さんあんまりね
そこはこのうわーっていうノリはあんまり
ってとこで
まだあれはおっしゃる通りですけど
僕らとしてはああいう
ちょっと頭悪いシーンも
入れとかないといけないんでっていうところで
だからまあいいんじゃないですかね
そんな考えたらやってないですよ
もうなんかこんな感じでどうですかって言って
何回もね
僕の場合はリライトって言うと
直しはするんですけど
描写っていうか知らない光景とか
さっきの写真の話に戻りますけど
被写界深度っていうのはあるんですよね
あるじゃないですか
あれが結局は
小説の描写っていうのは
何やってるかと文体でやるわけですよね
その文体っていうのは何かって考えると
まあ戻るんですけど
風景の被写界深度っていうか
何を入れてるかってとこですよね
ちょっとしたスパイスだけで
なんかこのシーンいいなってなるんですけど
ちょっとしたスパイスだけでなんかこのシーンいいなってなるんですけど
人名もそうですよね
話の筋に関係ないけど
ちょっとした人の名前が
映画館とか出てくると
そこが印象に残るとかってあるんで
まだ謎は深いんですけど
だんだんそのね
被写界深度と文体の関係
面白いなって考えるようになりましたね
そこはあんまりね
言いたくないんですけどね
こういうの秘密にしとけばいいんですけど
これテスカとリポカで
それを
シートにはちょっと
いろんなところ使ってますよね
やってると思うんですけど
なんか言える部分があるとして
出したのが去年の2月ですよね
今日はもう1月末なんで
覚えてない
本当に言いたくないだけじゃないですか
いやいや割とね
書いたやつの話忘れちゃうんですよ
そういう作家さんもいると思うんですけど
だから
主人公はさすが覚えてますけど
パッと名前聞いて
そんなやついたっけってことが多いんですよね
今回はどうだろうな
でも川のシーンか
相当やりましたね
コシモとパブロがある
川に出るシーンとかあるんですけど
あれはもう静かなシーンじゃないですか
静かなシーンって本当大変なんですよね
ものづくりは
映画で言うと特殊効果と特効が使えないんで
銃声も何もない中で
静かでしかも飽きて飛ばされないように
読み飛ばされないようにしなきゃいけないんで
あそこはかなり
いろんなことを書き込んだかな
多分今早川さんが聞きたいのは
多分そうだと思うんですけど
死んだ魚が
コロナが浮いてて渦に巻いてるシーンとか
あれがペットボトルが浮いてるのか
花びらが浮いてるのか
落とした手袋が浮いてるのかで
だいぶ変わるじゃないですか
チョイスは
あそこは多分死んだ魚かな
ある程度大きいやつが回ってるっていう風に書いてあるんですけど
ああいいですね
こういう話はやっぱり聞きたいですよね
なんかそう
なんかやっぱりバイオレンスな部分は
18:01
割とさっきのフィジカルな経験とかいろんなことがあるから
そこまで多分苦労せずに書けるけど
やっぱり静かな部分が難しいっていう
イメージはあります
そうそう
それ割といろんな作家さんもね
夢まぐろばくさんとかもおっしゃってましたけどね
戦ってるとこはもうそれだけで
アドレナリンも読む方も出てくれるし
イメージがあるけど
静かなところでどれくらいできるかっていう
だから音も実は小説って音も出てこないし
光もない
字しか書いてないわけですよね
その中でどれくらい臨場感を持ってもらえるかっていう
工夫ですよねこれはね

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