うん。
で、大沢さん。
今回の最終選考に残った4本、5本の中で、唯一鋭いエッジのある作品だったと書いてあるんですよ。
おお。
絶賛じゃないですか。
すごい大絶賛。
絶賛だったな。
へえ、すごい。
で、まあ、でもね、実はね、なかなかね、このオールの新人賞って、デビューしたら続かないんだよ。
へえ。
要するに短編って、ここで50枚とか100枚くらいなんだけど、
はい。
それだと、まあ、100枚のやつでも4本から5本、短編だったら10本くらい、それなりの粒の揃ったものを、
ああ。
この小説紙に持ち込んで、ずっと連載されないといけないの。
うんうんうん。
ってことは、2年くらいさ、いい短編を書き続けないといけないわけでしょ。
確かに。
で、みんなできなくて消えちゃうの。
ああ。
だから、
ハードル高い。
そうそう。だから、新人が育たない賞で有名だったの、これ。
新人賞なのに。
へえ。
新人つぶしの賞。
そうそう。
文春ってさ、
文春もそうなんだけど、大腰のサッカーいっぱい抱えてるじゃない。
はいはい。
なので、新人も乗るスペースが、この本の中にはね、ほとんどなかったんです。
へえ。
ああ。
で、その厳しい文春のリングでですね、デビュー作から続けて、ずっと今、20何年乗り続けているのが、
このシリーズなんですね。
そう考えると、すごいでしょ。
いや、それはすごい。
だって、今回のこれも一番後ろに、当然、オール読みものからって書いてあります。
そうそうそうそう。
うん、書いてあった書いてあった。
だから、
なかなか本当に、あのデビューで、現役の大関とかの中に入って、普通にすんなり勝てるぐらいのレベルだったんですね。
へえ。
だから、本当に繰り返しになっちゃいますけど、ずっとそこの読みものに、イラさんの作家人生はずっとなんか書いてるってことですよね。
そうそうそうそう。
まあ、文春はデビューした出版社なので、作家って自分がデビューした出版社が、あのね、ホームグラウンド的なのがあるんですよ。
だから、阪神にとっての甲子園みたいなのが、僕にとってはこのオールなんだよね。
へえ。
すごい。
はい。ちなみにもう、お話の内容知ってる人は知ってると思うんですけど、本当に一言で言えばこういうことです。
うんうん。
指黒の駅前にある、まあ西口にある、西一番街っていうアーケード、アーケードじゃないな、駅前の商店街なんだけど、そこの果物屋で店番をしている誠くんがですね、
いろんな街の犯罪を、まあ友人たちと手を組んで解決していくっていう、連作なんですね。
うんうん。
なので、本当によく続いたね、これは。
うん。
すごいっすよね。
実家の仕事が果物屋っていうのがまた面白いですよね。
うん。
あの、要は、なんかエリートではダメだし、ただ遊んでるだけでもダメなんだよね。
ああ、ちゃんと一丁見せる。
実家の仕事とかなんか手伝って、働きながら、たまに事件に変え、事件に頭を突っ込むっていうぐらいがいいのかなっていうふうに思うけど。
うんうん。
さあ、この後、実はですね、まだまだお話はあるんですが、
はい。
じゃあ、ちょっとQ&A行ってみますか。
おお、楽しみですね、この後が。
はい。
じゃあ、Q&A行きたいと思います。
はい。
こんにちは。
はい、こんにちは。
今年も来年のカレンダーや手帳などが店頭に並ぶ季節になりましたね。
おお。
お三方は日記や手帳をつけたりする習慣はありますか?大事なメモはどのように記録していらっしゃいますか?よかったらご紹介ください。ということです。
うんうん。すごい大事だし、思いついたことは大体書いてはおくね。
うん。
でもそういうのなんかあった方が良くない?
うん。
いいですよね。
うん。別に本当に紙の本でもスマホでも何でもいいんだけど、やっぱちょっともったいないじゃない。
うん。
うん。
やっぱり手入れしたいときって、なんかどうしても紙に頼っちゃうんですよね。
なるね。
なるね。
うん。いやもうそれも全然いいと思う。
うん。
何だっていいんだよね、媒体は。あと、その媒体がどうこうっていうより、その印象とか自分の考えなんかを言葉に直しておくっていう。
あー。
作業がすごく記憶に残るので。
うん。
うん。
本当に書けば覚えるから、みんなもぜひ自分のアイディア帳みたいなの作った方がいいんじゃないかな。
うん。
平野さんは?
私は基本はもう携帯のメモですね、イラさんと一緒で。
うん。
一緒にそれを形にしたいとか、組み上げたいときは紙で書くっていう感じですね。
あー、一緒だね。
うん。どうしても紙に頼っちゃう。
そうなるよね、何だろうね。なんかやっぱデジタルってリベンスいいし、確かにさっと取るときはやっぱiPhoneのメモになるけど、なんか思いっきり広げるときは、文字通りなんかめっちゃでかい、なんか。
そう。
A3よりもっとでかい、A1みたいなの僕持ってて、そこに入って。
え、そんなのあるの?
あのね、それすごい大事で、実際ね、スマホって便利だけど、
うん。
アイデアがスマホサイズになるんだよね、意外と。
そうなんですよ、ほんと。
あー、なるほど。だから大きい紙に書きたくなるの。
そう、だからここからここにこう広げて、広がった先をこう広げてっていうのが、スマホではできないじゃん。
あー、はいはいはい、そうそうそうそう。
だから、全部箇条書きになっていくんで、パラパラって分散しちゃうから、やっぱ紙、大きい紙はね、ほんといいアイデアだと思う。
うん。
あと今の話でいくと、そこがさらにまた面白くて、じゃあその、僕も逆に大きいっていうところでいいじゃないですか。
うん。
で、制約ないからやっぱいいんだなと思ったんですけど、
うん。
なんかそうすると、その制約ないっていう意味では、デジタルはむしろ制約もっとないじゃないですか。
うん。
例えば、最近見つけたのが、なんかオンラインのホワイトボードツールがあるんですよ。
へー。
で、無限でどんどん広げてって、みんなで共有できるから、その、いいことづくめに理論上は感じるんですけど。
うん。
なんか見失いそう。
うん、でもやっぱりそう、まあ無限って言っても結局、モニターのサイズ有限じゃないですか。
あー、そうだね。
うん。
だし、やっぱりなんか身体性というか、体使って動かされる、広がっていかないの、そういう感じで、結局でかいのに書く。
うん。
うん。
そうね。だから僕今度さ、パソコン買い替えるときは、ほら、あの、LGかなんかでさ、局面になってるさ、横長の37インチとかのあるじゃないですか。
はいはいはい。
入るようにしようかなと思って。
おー。
僕もそれがいい。やっぱモニター断然でかくて、こう広いほうがいいですよ。
うん。
まあさ、正直言ってほら、プロのディーラーみたいに、20インチのモニターを5枚とかさ、やるとちょっとうるさいけど、でもちょっと大きいの欲しいかな。
うん。
それはなんか思いますよね。
うん。
話、脱線しちゃいますけど、単純に、そのアメリカの人がっていう言い方もステレオタイプだけど、ほら、そのなんだろう、思考、発想がでかいみたいに、よく昔言うじゃないですか。
はいはいはい。
いやいや、それはステレオタイプだろうと思ったんですけど、やっぱり自分が何回かアメリカ行って、ドライブとかすると、まあむしろバーって広がって、いやだからなんか例えですけど、まあだからそれは思考でかくなるわな、みたいな。