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いせさきFM 担当スタッフ
「伊勢崎市長のこんにちはラジオ」。 こんにちは。
「伊勢崎市長のこんにちはラジオ」。この番組は、伊勢崎市の臂泰雄市長とともに、市政情報などを伝えしていく番組です。
臂市長、よろしくお願いします。よろしくお願いします。 今日は、「高齢者が生き生きと活躍できる社会について」をテーマにお話を聞いていきます。
まずは、昨年度、新たに施行されました「伊勢崎市高齢者が生き生きと活躍できる社会の実現の推進に関する条例」。
こちらについて、どのような条例なのか教えてください。
臂泰雄市長
はい、少し長い条例の名前ですよね。大変ですけれども。
伊勢崎市はですね、少子高齢化が、県内の他の市町村に比べて、まだ顕著には現れていないという状況です。
それでも、人口の今65歳以上の割合が25.7%。これは、ちょうど人口の4分の1、4人に1人が高齢者ということになっています。
ただ、これから10何年、2040年くらいには、33%近くなるということで、3人に1人が高齢者。こういうふうになってくる状況です。
それなので、今、本市は「世代間の共生」ということで掲げて、様々な施策をやっておりますけれども、
高齢者の世代の人たち、子どもたちもそうですけれども、これ今までは支援を受ける立場だけだったんですけれども、
そうでなくて、社会の担い手でもあるわけですから、特に高齢者の方々が活躍できる環境を作るということが、伊勢崎市のためにも、
そしてそれぞれの世代のためにもいいということで、この条例を作りました。
この条例では、高齢者が生き生きと活躍できる社会を実現する、そのためにどういうふうにすればいいかというところで、基本理念として2つを挙げています。
1つ目は、高齢者の活躍推進のために、伊勢崎市ですね、市と市民、事業者、地域の様々な活動団体が連携協力をして、
それぞれの創意工夫を生かした自主的で主体的な取り組みを尊重していこうということです。
2つ目は、高齢者が地域社会の担い手として誇りと生き甲斐を感じながら、その希望と適正にあった活動に取り組むことができる環境を作るに寄与する。
この2つのことを基本理念として示しておりまして、これによって高齢者の活躍推進を図るとともに、本市が地域における連携の下で、
世代を超えて多様な市民が共に暮らせる社会を構築をして、将来にわたって持続可能な地方都市として発展すること、こういうふうにつなげていきたいと考えています。
では、高齢者が生き生きと活躍、活動できる場とはどういったところだとお考えでしょうか。
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臂泰雄市長
場ということですけれども、まずは基本理念にあるように、一つは受け入れ側ですね、高齢者の方を受け入れる側の環境として、
例えば就労支援ということであれば、シルバー人材センターをしっかり支援をして充実してもらいます。
社会参加をしてもらうためには、老人クラブへ支援をします。また地域で様々なボランティア活動をしているところについてもしっかり連携をしていきますということで、
受け入れ環境の整備をしていきたいと、そういう場を設けていきたいと。
もう一つは、高齢者の方がそういうところに出ていくための、高齢者ご本人に対する支援ということで、
健康を維持するためにもミニデイサービスを実施するとか、移動のための交通手段、こういうことにしっかり支援をしていくと。
まだまだスマホをこれから使っていきたいという方が大勢いらっしゃいますので、スマホ教室を開催する、こういったデジタルの部分での支援なども行っていくということで、
ご本人、周りの環境、こういったものを場として整備をしていく。こういうことをやっていきたいというふうに思っています。
いせさきFM 担当スタッフ
はい、わかりました。では次に、高齢者のための在宅サービスについて、石崎市としてどのような取り組みが行われているのか教えてください。
臂泰雄市長
活躍をしていただくということはあるんですけれども、ただ活躍したくても、例えばちょっと体がご不自由になられたりということはあるんだというふうに思います。
元気で亡くなってしまった時もあるというふうに思いますけれども、ただこれは基本的には、例えば認知症の方が認知になったら何もできないかというとそうではなくて、できることはしっかりできる。
そういうことなんだと思うんですね。介護が必要になっても自分でできることはしっかりやっていく。そういった能力はしっかりこれからも維持をしていく。
そういうことを知っていかなければならないというふうに思います。そのために、そういったちょっと不便になってきた方の負担を軽くする。
そういったために、例えば給食サービスを充実しますとか、緊急通報装置をお貸しして何かあった時には連絡ください。
紙をむつの支給などをしますとか、そういったこともやっておりますし、この秋からはタクシー活用事業ということで、移動のためのタクシーを使ったときの支援、こういうこともしていきたいというふうに思っております。
また、これまでの事業の見直しも少し行っておりまして、エアコンの購入でこういう用件じゃないとダメですといったところに少し用件緩和をして、故障や何かで自宅で今使えるエアコンがないよという場合でも使えるように購入費の補助をするようにしました。
それから特殊詐欺で様々な詐欺に遭う方もいらっしゃるんですけれども、自動通話録音装置をお貸しするとか、またそれを購入される方にも補助を出しますというようなこともしていくということです。
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臂泰雄市長
それから新しく見守りライトをお貸ししますということで、家の中にある照明をLEDの電球に変えると、そうするとそこに通信機能がついていて、24時間電球をつけたり消したりしていないと生活感がないわけですから、何かあったんじゃないかということで、
ご家族のここに連絡してくださいというところで連絡ができるようになっていて、何かあったら困るなという、同居することができない方に安心を届けるということで、これも今年度やっていきたいと思いますので、こういった様々なことでちょっと不便になった方についてはしっかり支援をしながら、
それでも一生懸命自分のやりたいことをやれるような環境づくりをつなげていきたいと思っています。
いせさきFM 担当スタッフ
はい、わかりました。ここまでたくさんお話を伺ってまいりました。最後になりますが、一言メッセージをお願いします。
臂泰雄市長
高齢者活躍のための推進のためのというと、もっと高齢者に働けって言っているように聞こえて、いつまで働かせるんだというようなお話をされることもあるんですけれども、先ほど説明したようにそうではなくて、いつまでも活躍できるやる気を持って高齢者の方に人生を過ごしていただきたいというのが本意でありますから、
自分のちょっと読んだ本の中に、サミュエル・ウルマンという方が「"Youth"(青春)」という詩を書いていまして、青春というのは人生のある期間を言うのではなくて、心のありようを言うんだと。
だから希望がある限りは若くいられる。希望をなくしたときに年老いるというふうなことを素晴らしい詩であるんですけれども、こういったいつまでも若々しい気持ちを持っていただくと。
もう一つは詩ということで、ウィリアム・ワーズワースというイギリスの詩人の方が虹という詩を書いているんですけれども、子供のときに虹を見て感動した心というのを人生いつまでも持ち続けたいと。
年を老いてもその感動を常に持っていたいというこの感動を持っている限りは、本当にしっかり社会とつながりながら自分の自己を実現するというのは、これは年齢ではなくて、そういうことができる環境をこの今伊勢崎の条例はそういう皆さんの気持ちをしっかりサポートする、そういった条例だというふうに捉えていただければありがたいと思います。
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臂泰雄市長
高齢者の方がこれから増えていく時代になるからこそ、この条例を整備をしてその皆さんとともに進める、ともに暮らせる伊勢崎市、こういうことを目指していきたいと思っておりますので、ご理解をいただければというふうに思います。
いせさきFM 担当スタッフ
ありがとうございました。
臂泰雄市長
ありがとうございました。また6月の放送でお会いしたいと思います。ありがとうございました。