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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
インターン生の脇本でございます。
このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍を
インターン生がピックアップして、ご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、「オニールの空売り練習帖」という本です。
著者はウィリアム・オニール氏で、ウォーレン・バフェットとほぼ同世代の
アメリカを代表する投資家の一人です。
保有資産が2億ドルを超えるニューUSAミューチュアルファンドを創設しており、
個人資産も約1億ドルに達するなど、投資家として大きな成功を収めています。
また、それだけでなく、個人投資家向けの著書も複数出版しており、
投資家向け新聞、インベスターズビジネスデイリーの創立者でもあります。
この本は、空売りに必要な知識が欲しいという方、空売りのモデルを知りたいという方におすすめです。
手持ちの株式を売ることを現物の売りというのに対して、空売りとは、
手元に持っていない株式を信用取引などを利用して借りて売ることを指します。
株価が高く、これから下がることが予想されるときに空売りをして、
その後予想通り株価が下落したところで買い戻して利益を得るものです。
この本では、オリニル氏が経験的研究によって導き出した空売りのモデルが主なトピックとなっています。
空売りを仕掛けるべき相場やタイミング、株の需給の変遷の因果関係についての解説、
エンタル面の心構えまで書かれており、初心者から上級者までどんな方にでもおすすめできる一冊です。
また、経験的研究から導き出されたと先ほど言いましたが、オニール氏の研究量は膨大なものとなっており、
本書でも200以上の週足チャートが参考資料として提示されています。
まさに空売り練習帳という名前にふさわしい内容となっています。
それでは本の内容について重要なポイントを3つかいつまんでご紹介していきたいと思います。
その3つのポイントとは、
1.株価指数を見極め、夜明け相場で空売りする。
2.ゆっくりと空売りし始める。
3.適切な空売りポイントは、銘柄が天井をつけた5から7ヶ月後の3つです。
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まず株価指数を見極め、夜明け相場で空売りする、です。
これは本書でも鉄則の一つとして取り上げられています。
理由は当たり前のことながら、
強き相場で大半の株式が上昇し、
弱き相場で大半の株式が遅かれ早かれ下落するからです。
よくコツコツドカンと言いますが、株式が上昇するときはゆっくり上がり、
下がるときは一気に大きく下がります。
正しくタイミングさえつかめれば、
強き相場の1年間の利益より大きな利益を3ヶ月で得ることもできます。
さて、そのタイミングの見極め方として、本書では株価指数を見ることが推奨されています。
本書においては株価指数の天井形成が2種類に分けられています。
1つ目は株価指数が上昇し、平均化・少ない出来高を伴って新高値をつける場合です。
これはその水準での株式に対する需要が少ないことを示し、
上昇はすぐに売りによってかき消されます。
2つ目も株価がまだ上昇トレンドにある間に天井を形成するものです。
1日の出来高が前日の水準を上回るものの株価指数が前日比でほとんど上昇しない、
あるいは場合によっては下げて引ける状態が突然起こった日を売り抜けの日と呼びます。
このような日が2、3週間の間に何回も起こっている場合には天井形成に注意が必要となります。
次はゆっくりと空売りし始めるです。
いきなり多くの銘柄を短期間のうちに空売りすることは大きな損失につながるかもしれません。
ゆっくりと構えて、まずは1、2回儲けるのを引退強く待ってから複数の銘柄の空売りをしましょう。
相場の見極めが本当に間違っていないかどうかを市場が告げてくれるのを待つことで、
タイミングを早とちりしてしまっていても大きな損失を回避できます。
最後は適切な空売りポイントは銘柄が天井をつけた5から7ヶ月後です。
空売りでより安定した利益を求めるのであれば、最高値で空売りをして最大の利益を狙うのではなく、
天井をつけた5から7ヶ月後に訪れるタイミングを見極めて空売りをしましょう。
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最高値のタイミングで空売りをするのは大変難しく、空売りをしたとしてもそのまま上昇トレンドを維持されて損失につながるということも多くなります。
上昇銘柄における適切な空売りポイントはその最高値の5から7ヶ月後です。
最高値をつけて大きく下落し、その後できたかを減らしながら反発の上昇を起こし、また少し下がるということを3、4回繰り返す上昇トレンドの最後が適切な空売りポイントになります。
このタイミングでの見極めでは、何度も起こる反発が50日同平均線を上抜ける反発となっていることにも着目しましょう。
本書の方ではチャート付きのもっと分かりやすい説明があるので、ぜひ実際に読んでみることをお勧めします。
今回の資跡紹介では、オニールの空売り練習帳をご紹介しました。
この本には200以上の実際の週足チャートがあり、空売りの参考にあること間違いなしです。
日本株も30年ぶりの高値となっていますので、皆さんも本書を手に取って来る夜明け相場に備えてみてはいかがでしょうか。
空売りをするつもりがなくても、ゲラクトレンドへの移行についての理解が深まるかと思います。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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