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インベストメントフリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
みなさん、こんにちは。インターン生の志村です。
本日は、投資初心者向け注目ニュースについてお伝えします。
毎週月曜日に更新する投資初心者向け注目ニュースでは、
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今週のトピックは2つです。
1つ目は4月は株が売られやすいある行事が関係…
2つ目は円相場1ドル153円台で34年ぶりの安値!円安の要因と影響は…です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まず初めに4月は株が売られやすいある行事が関係…についてです。
4月の第1週には基礎の益出し売りが出やすいため株が売られやすいと言われます。
今年度の信託銀行の売り越し額は過去最高の7887億円で
基礎の益出し売りが信託銀行経由で活発に行われたと考えられます。
そもそも基礎の益出し売りとは何でしょうか?
益出し売りとは国内の基幹投資家が売却すれば利益が出る保有株を売ることです。
毎年新たな会計期間に切り替わる4月と下半期が始まる10月の第1週に行われます。
基礎の益出し売りには基幹投資家にとって次のような理由があります。
1つ目が新年度が始まった直後に利益を出すことで気持ちに余裕ができる。
2つ目がそもそも年度末のタイミングで損益を確定しないといけない場合がある。
3つ目が年度の後半に向けての運用がしやすくなる。です。
他社よりも先に売ることで利益を大きくしたいので
基礎の益出し売りの勢いは激しく、株価は下落しやすいです。
日経平均の上昇が続いたこともあり、今年度は例年と比べて基礎の益出し売りは多かったと言われています。
日経平均株価のグラフの変化を見てみると、4月に入って株価が下落しています。
ただし、基礎の益出し売りのピークが過ぎた後にはいい材料もあります。
旧落後の株価の上昇が期待できる材料の一つに、今回はラマダンを取り上げてみたいと思います。
ラマダンとは、イスラム世界で使われるヒジュラ歴の第9月、
2024年は3月11日から4月9日の期間のことで、イスラム教徒はこの期間断食を行います。
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この期間中は、ビジネス活動の停滞に伴ってオイルマネーの資金流入が減少しており、
ラマダンが明けると一転してオイルマネーの動きが活発になるとされています。
ラマダン明けは日経平均が上がりやすいですが、今のところはぼちぼちです。
ところで、個人投資家も基礎の益出し売りをやった方がいいのでしょうか?
結論、個人投資家は基礎の益出し売りを行い、利益を確定させる必要はありません。
期間投資家は毎年決算を締めなければならないので、その年度の収益を認識するために、保有株の利益を確定させます。
対して、個人投資家は特定の時期に利益を確定させる必要はないため、より中長期的な視点を持って投資に取り組むことがポイントです。
続いては、円相場1ドル153円台で34年ぶりの安値。円安の要因と影響は?についてです。
11日、ニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル153円台を記録しました。
15日には154円台を記録しています。
これは、1990年以来およそ34年ぶりの安値です。
なぜこんなにも円安が加速しているのでしょうか?
円安が加速した最大の要因は、アメリカの長期金利の利下げ開始が遅れていることです。
米連邦準備理事会FRBが早ければ6月にも利下げを開始すると想定されていましたが、その可能性は下がりました。
3月のアメリカの消費者物価指数が前年同月比3.5%と予想を上回る伸びを見せているためです。
では、円安によるメリットには何があるでしょうか?
まず、個人の場合は米ドル資産など海外資産の円立て金額が上がり、評価損益が上がります。
対して企業は海外で日本製品が売れやすくなり、輸出産業の利益増加、観光客増加も見込めます。
最後に円安の恩恵を受けられる投資先として、全世界株式オルカンやS&P500のインデックスファンドを紹介します。
オルカンは全世界の株式に分散投資をすることができる全世界株式型オールカントリーインデックスファンドです。
S&P500は、GAFAを中心としたアメリカの代表的な500銘柄を時価総額で過重平均し、指数化したものです。
円安効果によって素晴らしいパフォーマンスとなっています。
もちろん、今後円高になる可能性もあるので、ドル円相場が動く原因や影響を理解しておきましょう。
本日の記事の内容は以上となります。
続いて、用語解説に移ります。
本日の用語はオイルマネーです。
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オイルマネーとは、石油の輸出代金をもとでとする投資資金のことです。
石油輸出国機構、オペックの加盟国などは、原油輸出で得た資金を様々な金融資産に投資しています。
主に産油国の政府系ファンドを通じて運用されていますが、実態は見えにくいです。
そして、これらの資金が市場に大きな影響を及ぼすことがあります。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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