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2023-08-05 18:10

#539【いろはに投資ラジオ】日銀が長期金利上昇を容認。米国債の格下げで米国債はどうなる?

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インターン生2人が、普段話せないような投資関連の話題について赤裸々に語る【いろはに投資ラジオ】。


今回は、日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定したことや、米国債の格下げに対してどう動けばいいのかについてお話ししています。


お話しした内容は情報提供を目的としたものであり、過去の実績・予想・見解・将来の成果を示唆あるいは保障するものではございません。投資のご判断はご自身でしていただくようお願いいたします。


収録日:2023年8月4日


ブリッジサロン

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株式会社インベストメントブリッジ作成

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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。皆様、おはようございます。インターン生の沢崎です。
このラジオでは、いろはに投資で取り上げられない投資・経済関連の話題について、ゆるりとお話ししていきます。
今回は、日銀の金融政策決定会合と、米国債投資についてお話ししていきます。岡村君に来てもらっています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ということで、早速なんですけど、最近気になっていること、注目している点、何かありますか?
そうですね、気になったニュースとしては、先週の金曜日に行われた日銀の金融政策決定会合の結果といったところが、今一番気になっているニュースであります。
具体的に何が起こったかというと、イルラカブコントロールの運用を柔軟化するという措置を決定しました。
今までは、10年国債の利回りの変動幅が0.5%程度としていたものを、0.5%程度を目処にして、1%程度までは許容するといったものが、ざっくり言うと今回決まったことになります。
日本銀行は、今まで0.5%程度に金利が上がると国債を買い入れて、意図的にこれを抑制したんですけれども、これを1%程度まである程度は市場に任せて、1%に少し近づいたら日銀がまたこれを止めに入るといったところで、少し曖昧にはなるんですけれども、金利が上がるのを少し許容したという形になります。
この1%程度ということで、ゆとりを待たせた数字なんですけど、なぜ完全に1%に変更しなかったんですか?
そうですね。やっぱりここで一番大きいのは、物価見通しというのもセットで発表されていたんですけれども、日銀はもともと2%の物価上昇を目的としていまして、
やっぱり金利を上げる、つまり金利が上がって金融引き締めをしてしまうと、どうなるかというと、この物価上昇に歯止めがかかってしまいます。
23年度の消費者物価が前年同欠比、プラス2.5%となっているんですけれども、24年度が1.9、25年度が1.6%と、持続的に2%の目標を達成するには、
今ここで完全に金融引き締めをしてしまうと、少しこれに歯止めがかかってしまうのではないかといったところで、完全には1%にしなかったのかなというふうに思います。
ありがとうございます。今なんで1%にしなかったのかというのはわかったんですけど、そもそもなんで引き上げを行ったんですか?
そこに関しては、要因はいろいろあると思うんですけれども、まず一つ挙げるとすれば、国際の価格であったり金利っていうのは、普通は市場で決定されるべきものなんですね。
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これを0.5%であったり、そういった値に抑制してしまうと、市場の機能の低下というのが非常に問題になります。
このYCCの副作用、弊害を減らすといったことが、今回の運用の柔軟化の狙いの一つだと思います。
また別の理由としましては、円安というものが大きく働いていると思いまして、昨年12月にもYCCが変更された時にも円安が大きな要因の一つとなっています。
実際に今1ドル140円台になっていまして、この円安っていうのは家計にとって負担が大きいものですし、輸入物価の上昇によってインフレが強まると実質賃金が上昇しないというものは、家計にとっても非常に大きな問題になるといったことから、この変動幅といったものを変えたのかなというふうに思います。
なるほど。今まだ円安がかなり続いてますけど、今後も1%からさらに引き上げる可能性というのも全然あるんですかね。
そうですね。YCCを完全に撤廃する可能性というものは、長いスパンで見るとあり得るのかなと思います。
じゃあ実際にその為替動向がどうなったかっていうのを少し見ると、今回言ってしまえば日銀が少し金利を上げた形にはなるんですけど、この日本の金利が上がると円安になるか円高になるかって沢崎くんどっちだと思いますか。
日本が上げると、アメリカはそのままだと考えると円高になります。
そうですね。おっしゃる通りで円高になるはずですよね、今回の決定から見ると。
実際に決定会合の直後の川瀬ドル円の動向を見ますと、138円台まで円高が進行したんですね。
なんですけど、今日の8月4日の今の値ですと、ドル円が142.5円といったところで、円安にまた戻っちゃったんですよね。
今沢崎くんが言ってくれた通り、もしアメリカが同じ状態だったらっていうのが非常に大きな要因だなというふうに思ってまして、
日本以外の他国の中央銀行も利上げを行ってまして、実際に米国債10年は今4.2%近くまで上昇しているので、
日本銀行がもう少し利上げをしてくれるのではないかといった利上げ期待が少し遠のいてしまったというのは、この今の円安につながっているのではないかなというふうに思います。
なるほど。そういった理由だったんですね。
そうですね。円安のことに関してもそうですし、この日本銀行の利上げっていうものも生活に少し直結するものであれば、住宅ローンの金利なども少し変更されまして、
実際にメガバンク確保が引き上げを行っておりまして、そういうふうな要因もあるので、今後も日銀の政策決定などあれば、東芝ラジオなどでもお話ししたいと思っているところではあります。
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わかりました。その時はぜひお願いします。
そうですね。今週、先週と僕はそこが気になったところであったんですけれども、沢崎君は何か気になったニュースはありましたか。
そうですね。少し関連はしてるんですけど、アメリカの国債引いては格付けについて結構気になってますね。
本当に新聞とかニュースとかでも結構大々的に取り上げられてたので、ご存じの方もいるかもしれませんが、ちょうど火曜日ですかね、8月1日にフィッチレーティングスっていう三大格付け会社の一つですね。
ムーディーズやスタンダードプラス、S&Pと同じような会社が、米国債の格付けを最高ランクのAAAからAAプラス一段階引き下げたというニュースが出ました。
フィッチによると、今後3年間で予想される財政悪化の問題ですとか、債務上限問題、この前ありましたね。その問題で顕在化したガバナンスの低下を格下げした理由に挙げています。
この米国債の格下げっていうのは、2011年8月にS&P社が実施して以来12年ぶりのこととなります、というニュースといいますか、ことがありました。
それを受けて市場がどんな反応だったのかというところを説明します。
まず米国債利回りっていうのは急上昇しましたね。本当に先ほど岡村君の話になった10年債が上がってっていうところ、これも一つこの影響があるのかなと。
米国債の利回りが上がっているということは、米国債が売られている債権価格が下がっているという状況です。
また、リスク資産を軽減しようと考えたのか、NASDAQを中心に大幅下落ということも起こっています。
ということで、私が持っている投資信託なんかも結構連続してマイナスになっているという状況ですね。
どうですか、岡村君とかも結構響いてますか。
そうですね、そこに関しては僕は債権の投資といったものをやったことがなかったので、具体的に沢崎君は債権の銘柄といったものをどういったものを今持っているんですか。
私は債権連動型ETFとかではなく、本当に国債を持っています。
これはSBI証券とかいろんな証券会社で買えるもので、そんな珍しいものではなく本当の債権ですね。
ETFとかは聞いたことがあったんですけど、そういう個人投資家向けの債権もあるといったことで、実際にその沢崎君が買われた利回りとかはどれくらいになってくるんですか。
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正直僕が買ったのは去年、昨年末なので、確か税引き前で4%ちょっとですかね。
そうですね、その4%近くってなると、他の金融資産考えてももちろん日本国債と比べるとすごい値だと思いますし、株のリスクなんかも考えるとかなりいい利回りなんじゃないかなというふうに思いますね。
そうですよね、結構いいなと思ってて。先ほど昨年末4%ちょっとって言いましたけど、今だったら短いやつだと税引き前で5%超えるやつとかもちょこちょこ出てるぐらいですし、そういう意味では今いいのかなと思っています。
今言ったことにも関連するんですけど、先ほど米国債が格下げになってどんどん売られてると、これに対して我々はどう動けばいいのかっていうところについて僕の意見を言おうかなと思います。
先ほど国債売りで格付けが下がったからみたいなことをちょっと言ったんですけど、正直あんまり関係ないかなと思ってます。
そうですね、国っていうとさすがに下がったからといって、じゃあいきなりアメリカがデフォルトするかっていうと、そこまでではないのかなって僕もちょっと今話を聞いてて思いましたね。
正直、フィッチって確かに三大格付け会社の一つなんですけど、ムーディーズとかS&Pと比べたら全然影響力小さいと思うんですよ。それに他の要因もあると思うんですね。
どういうの?
2個あります。1個目がアメリカの財務省が中長期の国債の発行規模、発行する債券の数増やしますよって言ったんですよ。
はい。
そうすると需要が同じだとしても供給が増えたら当然価値下がりますよね。ということで売買しづらくなる。自分が売りたいので売れなくなっちゃうんじゃないかということで早めに売ったっていうことが考えられます。
2つ目が今週の水曜日、8月2日にADPの雇用統計が出ました。予想が19万人のところ、結果が32.4万人と本当に1.7倍くらいですかね。そんだけ大きく予想を上回りました。
これがどういう意味を持つかというと、アメリカの雇用市場、雇用が本当に顕著であるということ、つまり景気がいいと。そうするとまた利上げするんじゃないかという懸念につながります。
金利が上がると再建価格、現状の再建価格は下がるので再建が売られる。これが2つ目ですね。なのでこの2つの要素が多分国際売りにつながってるんじゃないかと思ってるんですね。
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先ほどデフォルトする可能性についても大村君言ってくれましたけど、フィッチ自体も格下げしたものの見通し自体は安定と言ってるんですね。まだまだ十分に安全資産ですし、正直米国債を売って逆に何を買うのかって考えたときに、あんまり選択肢ないと思うんですよ。
Cっていうのは純再建国、外国に対して持っている資産が債務を上回っている国でいうと、1位日本、2位ドイツっていうことなんですよね。ただ、日本とアメリカどっちが安全かっていう話をすると、僕の意見だとやっぱまだアメリカのほうがいいのかなとは思うんですよ。
なので結局アメリカがまだアメリカ再建が安全なのは変わんないなということで、そんな一時的な売りであってすぐ戻るかなと思っています。なのでどう動くかっていうことについては、とりあえず様子見が一番かなと思ってます。
現物の再建、僕みたいに現物の再建持っていれば、当然満期まで待てばマイナスなんて関係なく全額戻ってくる。プラスアルファがあって戻ってくるので、そのままでいいと思います。で、ちょっとただ気になるのは再建価格に連動したETFですね。
例えば1462のiSharesの米国7年から10年ETFとか、あとアメリカのニューヨークのほうでいうと結構みんな好きな方が多いTMF、20年超国債ウール3倍ってやつですね。この辺はまだ動き読めないところもあるので気をつけたほうがいいかなとは思います。
特にTMF3倍レバレッジかけてますので、もうちょっと様子見てから買ってみるとか、そういうの動きをしたほうがいいかなとは思ってます。ちなみに岡村君とかはこの辺持ってませんってさっき言ってましたっけ。
興味もそんなにない感じですか。
確かに今の話聞いて少し米国債もETFなんか買ってみたいなと思ったんですけど、今現状どっちに動くのかってちょっと予想するのは難しいのかなというふうには思いました。
そうですね。僕も難しいと思うので、そういった場合なら様子見ていいかなと思います。
逆に満期保有前提のところとかだと、今売っちゃったりすると利回りっていうのが減ってしまうので、普通に持っていくのが無難ってことですよね。
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そうですね。本当にもうリターンがないとは言いませんが、再建価格が下がったままのリターンになってしまうと。もし満期待てば再建価格関係なしに額面きますので、本当に何もせずに放置してるのがいいのかなと思います。
ただ逆に今再建価格下がってますので、短ければ半年後が満期に来るものとかあります。そういうのを今買えば昨日よとか先週よりよりリターン大きくなるので、今から提出すのもありかなと思います。これはもう満期まで必ず持つという前提ですね。
逆にその下落をチャンスと捉えて買い時みたいなことですよね。
そうですね。おっしゃる通りです。これらが米国債についてです。ちなみにこの格下げが日本にどう影響するのかっていうのもちょっと併せてお伝えすると、こちらもそんな影響はしないかなと思ってます。
確かに今一時的な下落してるかもしれませんが、結局のところ円安ドル高っていうのは変わってないんですよね。ついでに言うとユーロ高円安っていう流れも変わってないので、引き続き日本株っていうのが割安、海外から見て割安なままだと思ってます。
ということで資金が流れてくる状況も変わらないと思います。なのでこの詐欺は一家制のものなんじゃないかなと思ってます。僕みたいに後輩投稿部やってる人っていうのは業績にはそんな関係しない詐欺なので、むしろ買うチャンスとか思ってもいいんじゃないかなと思います。
東京会場とか人気で高くて買えてなかったんですけど、周り4%まで戻ってますし、東京会場ちょっとビッグフォーター関係のあれがあるので何とも言えないのでやめたほうがいいかもしれませんが、他にもいろいろあると思うので、その辺見てみても面白いなかなと思ってます。
確かにそうですね。今この状況で存保の株を買い入れるっていうのは少しリスクがあるので、今言ってくれた再建の話とかも含めながら他の銘柄なども買うように見ていくと面白いですね。
そうですね。はい、今週岡村君来てもらいました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。お話しした内容は情報提供を目的としたものであり、過去の実績、予想、見解、将来の成果をしたあるいは保証するものではございません。投資のご判断はご自身でしていただくようにお願いいたします。
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