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「戦略17分野」ってニュースでよく聞くけど、結局なんなの?
2026-09-25 15:55

「戦略17分野」ってニュースでよく聞くけど、結局なんなの?

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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。 この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を、ながら劇する感覚で一緒に勉強していきましょう。 おはようございます。インターン生の竹井です。 おはようございます。インターン生の杉本です。
竹井くん、最近ニュースを見てると、戦略17分野って言葉、やたら出てきませんか?
よく出てきますよね。
出てくるんですけど、毎回さらっと流されるんですよね。
戦略17分野への投資を柱に、みたいな感じで。
17個って何なんでしょうっていう。
そうですよね。ニュースって基本、視聴者が知ってる前提で話してますもんね。
そうなんですよ。しかも17個もあるって聞くと、それも分野じゃなくて全部じゃないって思っちゃって。
そうですよね。その感覚、結構あってるんですよね。
専門家からも、17は広すぎるんじゃないかっていう指摘は出ていて、
分野が多すぎると優先順位がぼやけて、広く浅い制作で終わってしまうんじゃないかという批判もあるみたいですね。
プロも同じことを思ってるんですよね。ちょっと安心しました。
ただ、中身を一つ一つ見ていくと、なるほど、こういう狙いで選んだのかっていうのが見えてきて、結構面白いんですよ。
じゃあ今日はそれを見ていくっていう形ですかね。
はい。今日は戦略17分野って結局何なの?を丸ごと整理していこうと思います。
全部覚える必要は全くなくて、グループでざっくり掴んでもらえたらそれで十分です。
助かります。ぜひお願いします。
その前に恒例のちょこっと株自然のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
今日の用語は国策に売りなしです。
これは相場の世界に古くからある格言で、国が力を入れて後押しする分野の銘柄は下がりにくく上がりやすいという意味なんです。
予算がつくわけですし、国がバックにいると考えると確かに安心感はありますよね。
実際、公共事業やエネルギー政策が打ち出された時に、管理する銘柄がまとめて変われるという動きはよく見られます。
そうなんです。ただ格言をそのまま信じるのは危なくて、国が旗を振ってもその恩恵がどの会社にどれくらい届くのかは別の話なんです。
予算がついた時点で株価がもう上がりきっていたなんてこともよくあります。
なるほど。国策だから買いではなくて中身を見に行く必要があるということですね。
まさに今日のテーマにぴったりの言葉です。それでは本編に入っていきましょう。
まず前提から、この17分野っていうのは高市政権が掲げている危機管理投資、成長投資という考え方の中に出てきているものなんです。
危機管理と成長ですか?
はい。守りと攻め、両方やっていますよという感じですね。
今年6月に政府から詳細が公表されて、17の分野の下に62の製品、技術がぶら下がっている形になっています。
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その全体の投資額が2040年までに民間合わせて370兆円超えとなっています。
ただここで重要なのが、これ政府が370兆円出すっていう話ではないんです。
そうなんですか?
はい。民間も合わせてなんです。国がある程度予備水を出して、そこに民間企業の投資を引き込んでトータルでこの規模を目指すという感じですね。
官と民の分担割合はまだ示されていない段階です。
なるほど。国の予算そのものではなくて経済全体を動かす目標値みたいなイメージですね。
そういう理解でいいと思います。しかも15年近くかけている話なので、1年あたりで見るとそこまで途方もない数字ではないという見方もあります。
確かに見出しの数字だけ見ると腰が抜けますけど、割り算すると印象が変わってきますね。
そうなんです。ではその中身いきましょう。17個をそのまま並べても頭に入らないので、僕なりに5つのグループに分けてみました。
ぜひお願いします。
グループ1は先端テクノロジー系です。AA半導体、デジタルサーバーセキュリティ、情報通信、漁師です。
ここは想像つきますね。いかにも国が力を入れてそうな分野ですね。
はい。実際一番力が入っています。分野別で見るとAA半導体が100兆円を超えていてダントツなんです。
ダントツって任意かと具体的にどれくらい違うんですか?
任意がデジタルサイバーセキュリティなんですが、そこにダブルスコア近い差をつけているんです。
本気度が全く違いますね。
はい。また62品目の中でも一番投資額が大きいのがAI用半導体なんです。
国内で作る半導体の売り上げを2040年に40兆円まで伸ばすという目標が掲げられています。
確かに半導体ってここ数年ずっと話題ですもんね。熊本の工場とかも話題になってましたもんね。
そうですよね。あとデジタルサイバーセキュリティの中身も面白くて、クラウドデータセンターに蓄電池を加えた品目が62の中で2番目の規模になっています。
蓄電池。データセンターって電気っていうのめちゃくちゃ食うんでしたっけ?
まさにそこなんですよね。もともと品目名に蓄電池は入っていなかったんですが、後から明記されているんです。
AIを動かすには電力インフラまでセットで考えないといけないので、こういう認識が強まった現れかなと考えられます。
AIってあくまでソフトの話だと思ってましたけど、結構物理の要素もあるんですね。
そこを今日一番持って帰ってほしいポイントかもしれません。
AIの話は最終的に電気と土地、そして装置の話になるというところです。
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関連する上場企業でいうとどのあたりになりますか?
この領域だと半導体製造装置の東京エレクトロンや検査装置のレーザーテック、材料側だとシリコンウェハ、世界大手の深圧化学工業あたりがよく名前の上がるところですね。
もちろん製作があるからこの会社が儲かると直結する話ではないのでそこは切り分けてみてください。
はい、よくわかりました。グループにはどうでしょうか?
グループにはものづくり、供給模型、航空宇宙、海洋、港湾ロジスティックス、造船、マテリアルの5つです。
造船ってなんか意外じゃないですか。結構昔からある産業ですよね。
いい引っかかり方ですね。実はそこがこの17の分野の性格をよく表しているんです。
AIや漁師みたいな先端分野を伸ばす狙いもあれば、造船のように他国への依存度を下げるという経済安全保障の狙いで入っている分野もあるんです。
なるほど、新しいからじゃなくてなくなったら困るからという観点ですね。
はい、また船が作れなくなったら資源も食料も運べませんから非常に重要な分野です。
マテリアルも同じ発想で永久磁石とか鉱石を精錬する技術とかが入っています。
磁石ですか?
はい、モーターに使う強力なやつですね。電気自動車にもロボットにも風力発電にも用いられます。
でも原材料のレアアースは特定の国に偏っているということです。
それ供給を止めたら積みますもんね。
はい、だから守りの投資なんです。
この領域だと造船重工系の名村造船所や川崎重工業、
火鉄、レアメタルだと住友金属鉱山あたりが代表格として挙げられます。
続いてグループ3お願いします。
はい、3つ目は命の暮らし系です。
創薬、先端医療、合成生物学、バイオ、フードテックの3つです。
フードテック気になりますね。
中身は植物工場とか陸上養殖とか食品機械ですね。
陸上養殖って陸で魚を育てるやつですよね。あれ本当に実用化されてるんですね。
実は結構されているんです。
海が使えない場所でも魚が作れるし、天候にも左右されにくいという特徴があります。
食料自給率という文脈でも意味がありますね。
食べ物も安全保障っていうことですね。
そうなんです。
医療系も同じ発想が入っていて、バイオ医薬品や再生医療みたいな分野は
命に直結するのに供給が途絶えるリスクがあるんです。
だから国内で作れる基盤を持っておこうという考え方です。
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コロナの時にワクチンを他の国から分けてもらう立場だったっていうのを思い出しました。
まさにあの経験が効いていると思います。
創薬、先端医療は分野別も上位に入る投資学になっています。
グループ4お願いします。
グループ4は危機管理系です。
防衛産業、資源、エネルギー、安全保障、GX、核融合、防災、国土強靱化の4つです。
核融合ですか。SFっぽくてワクワクしますね。
ただこれまだ実験段階の技術なので、投資学で見ると17の分野の中では小ぶりです。
そうなんですね。夢はでかいんですけどまだ準備段階ってことですね。
逆にエネルギー分野は幅が広くて、次世代太陽電池、水素、養生風力、地熱、それから水素などを使って鉄を作るグリーン鉄まで入っています。
鉄までですか。
そうなんですよ。鉄鋼って製造過程で大量のCO2が出るので、そこを変えられたらインパクトが大きいんです。
防衛産業についてはどうですか。ここ投資の話では話題になりそうですけど。
これなりますね。ここについては面白い指摘があって、防衛産業って予算が増えることがほぼそのまま顧客が増えることを意味する分野なんです。
買い手が国だからですかね。
そうなんです。作ったものが売れるかどうかを市場で問われる産業。そこが構造的に違うんです。
この分野だと三菱重工業やIHIといった重工系が代表的ですね。
ただこういう銘柄はすでに注目度が高い分、期待が株価に織り込まれている可能性も考えないといけません。
みんなが知っている鉱材類はもうレラーに入っているっていうやつですね。
その通りです。
では最後グループ語お願いします。
グループ語はコンテンツです。アニメ、ゲーム、漫画、音楽、実写。
国の成長戦略にアニメと漫画が入っているんですか?
入っているんですよ。しかもコンテンツは分野別の投資額でも上位に食い込んでいて、中でもゲームは62品目の中で3番目の規模なんです。
3番目ですか。AI用半導体、データセンター、その次がゲームってことですか?
そうなんです。これ結構驚きですよね。これは専門家の中でもサプライズだったようで、研究開発や設備にお金がかかる医療品や培養が上に来るのは想像しやすいですけど、ゲームがここに来るのは意外だと受け止められています。
どうしてこんなに大きいんですか?
背景として指摘されているのが、ゲーム開発の費用と広告費が年々重くなっていて、これなら回収できるという理由で過去のヒット作のリメイクによりがちになっているという問題意識からです。
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確かに最近リメイク多いかもしれないですね。
そうですよね。このままだと新しい代表作が生まれにくくなる可能性があります。そこへの危機感が反映されているようです。
ただ、成果はヒット作が出るかどうか次第という面が大きくて、株式投資の観点では結果を見極める必要があるというような慎重な見方も示されています。
予算が増えたら即業績とはいかないんですね。さっきの覚える話と全く対照的ですね。
まさにその対比で整理するとわかりやすいと思います。
ちなみに関連する上場企業で言えば、ゲームなら任天堂やカプコン、アニメなら東映アニメーションといったような企業が挙げられます。
17個ざっと通してみて思ったんですけど見事にバラバラですね。半導体と造船と漫画が同じリストに載っているんですね。
そこいい感想だと思います。それが実際批判の的にもなっているのが現状です。
先端産業の育成、経済安全保障の強化、それから国民の生命と安全を守る危機管理投資と狙いが多様すぎて焦点が絞れていないんじゃないかという指摘もあります。
確かに全部大事なんでしょうけど全部やるのは大変そうですね。
はい、もっともこの17分野は固定というわけではなく、今後の議論次第で対象となる製品や技術が追加されていく可能性はあるとされています。
最後にリスナーの方はこれをどう見ておけばいいですか?
僕が思うのは3つですね。
1つ目は370兆円という数字に酔わないこと。官民合わせてしかも15年近くかけての目標値ということです。
国が全部出すわけじゃないという形ですね。
2つ目は分野によって予算から業績の距離感が全然違うことにあります。
防衛のように予算増が割と素直に聞く分野もあれば、コンテンツのように結果が出るまでわからない分野もあります。
さっきの対比ですね。
そして3つ目はまだ具体的な中身がこれから出ていく段階だというところです。
投資の具体像やどのくらいの経済効果があるかといった数字は多くの品目でまだ公表されていないんです。
ではテーマ株として盛り上がっても実態がついてくるかどうかこれから確認していく感じですか?
そういうことになりますね。
まさに冒頭の株辞典でお話しした通りで、期待が先に走りやすい局面ですので、
制作に入っているから買いではなくて、その会社が本当にその分野で稼げる力を持っているのかどうか、そこを見分けるのがポイントです。
なるほど。今日の話でニュースで戦略順位の分野って聞いたときに頭の中に地図ができたような気がします。
15:00
よかったです。
全部は覚えてなくていいので、先端技術やものづくり供給も、
命の暮らし、危機管理、コンテンツ、この5つの塊だけ持ち帰ってもらえれば十分かと思います。
なお、本日ご紹介した企業は情報提供を目的としたもので、投資を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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引き続き楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。
それではまた次回お会いしましょう。
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