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2026-10-28 12:25

2027年から不況の年が数年続く?ベナーサイクルが語る長期的な景気循環とは

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サマリー

ベナーサイクルは、19世紀の農家サミュエル・ベナーが、1873年の損失をきっかけに鉄・トウモロコシ・豚の価格データから導いた景気循環モデルです。Aをパニック、Bを高値で売り時、Cを不況で買い時と分類し、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックの前に危険サインがあった例が紹介されます。一方で、予測時期のずれや後付け解釈、現代経済への因果関係の弱さも指摘されました。2026年をB、2032年をCと読む見方はあるものの、ベナーサイクルだけで投資判断せず、一つの見方として捉えるよう注意が促されています。

ベナーサイクルの由来とモデル
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を、ながら劇する感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の竹井です。
おはようございます。インターン生の達美です。
竹井さん、最近SNSや投資系の動画を見ていると、ベナーサイクルという言葉をよく見かけるんです。
2026年は売り時だ、みたいな投稿もあって、ちょっとドキッとしたんですけど。
はい。ベナーサイクルですよね。
今年に入ってから、投資界隈では結構話題になってきていますよね。
正直、名前を聞いたことがあるくらいで、中身はよく分かっていないんです。
サイクルというくらいだから、景気の波のことですよね。
はい。150年ほど前に作られた景気循環の予想モデルなんですが、これが過去のショックを次々と当てていっているんです。
そして、その次のサイクルが来る年とされているのが、今年の2026年なんです。
150年もの前の予想が、いくつもの暴落を当てているのってすごいですね。
はい。そしてこのサイクル上だと、今年2026年は公共売り時の年なんです。
そして、その先には不況の年が控えているという読み方をされています。
それは気になりますね。
ということで、今日のテーマは、2027年から不況の年が数年続く、ベナーサイクルが語る長期的な景気循環とはです。
その前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
今日の用語はそのままベナーサイクルです。
ベナーサイクルとは、19世紀アメリカのオハイオ州の農家、サミュエル・ベナーが書いた本の中で示した景気循環の予想モデルのことです。
農家の方が作ったんですか?
てっきり経済学者とかウォール街の投資家が考えたものだと思っていました。
意外ですよね。ベナーは養豚や農業で財を成した人物なんですが、1873年の強行と強削によって大きな損を出してしまいました。
強行と強削のダブルパンチですか。それはかなり痛いですね。
はい。そこでベナーは価格の上下には周期性があるのではないかと考えたんです。
自分が痛い目を見た経験から次はいつ来るのかを予想しようとしたわけですね。
失敗をそのままにせずに法則を見つけようとしたんですね。具体的には何を調べたんですか?
鮮鉄、トウモロコシ、豚の3つの価格の過去データを調べました。
そこから規則的な循環パターンを導き出して、そのサイクルを表したのがベナーチャート、いわゆるベナーサイクルと呼ばれるものです。
豚とトウモロコシは農家らしいですけど、鮮鉄が入っているのが面白いですね。
そうですね。そしてお気づきかもしれませんが、もともとは株価ではなくて農作物や鮮鉄の価格を対象にした予想だったという点です。
今は株の売り時、買い時の話として語られていますけど、出発点は全然違ったんですね。
では、ベナーは価格が循環する原因をどういうふうに考えていたんですか?
ベナーは価格の循環要因を天候や農作物のサイクルにあると考えていました。
太陽活動、例えば約11年とされる黒天周期のような自然のリズムが収穫に影響していて、
それが物価全体に波及していくという発想だったそうです。
太陽の活動が作物の力を左右して、それが経済全体の波になる。農家として天候に向き合ってきた人ならではの視点ですね。
はい、まさにそうですね。このベナーサイクルが今のチャートでどう読まれているのか、そして本当に当たるのかは、この後本編で詳しく見ていきたいと思います。
A・B・Cの分類と周期
はい、では本編です。竹井さん、ベナーチャートって具体的にはどうやって読むんですか?
はい、ベナーサイクルでは年をABCの3つの分類に分けます。まずはAがパニックの年です。
強行や金融パニックが起きる年とされていて、18年、20年、16年の間隔で繰り返されていきます。
パニックの年ですか。名前からしてちょっと怖いですね。
はい、このAのパニックの年をいくつか挙げてみると、1965年、1981年、1999年、2019年、そして次が2035年です。
2019年も入ってるんですね。
はい、こちらは後で触れていきたいと思います。
そして次にBが公共の年。景気と価格が高く売り時とされる年で、8年、9年、10年の間隔が繰り返されていきます。
主な年は1999年、2007年、2016年、2026年、そして2034年です。
2026年って今年ですよね。
はい、ここが今日のキーポイントになる場所です。そして今年は売り時とされているのはこれが要因ですね。
ここについても後で深く触れていきたいと思います。
そして最後のCが不況の年です。景気と価格が低く買い時とされる年で、7年、11年、9年の間隔で繰り返されています。
主な年は1996年、2005年、2012年、2023年、2032年です。
なるほど。三つとも整理するとAがパニック、Bが公共で売り時、Cが不況で買い時ということですね。
はい、その通りですね。チャートでは今年2026年が公共売り時の年にあたるので、最近投資界隈でベナーサイクルが話題になることが増えているのはこの理由ですね。
過去のショックとの一致
でも一番気になるのは本当に当たるのかどうかですよね。
はい、そこが一番大事なポイントですよね。まず当たったとされる例から見ていきましょう。
一つ目が2000年のITバブルの崩壊です。その1年前の1999年はAとBが重なっている年でした。
パニックの年と公共の年が同時に来ているということですか?
はい。パニックの年と公共期の終わり、いわゆる売り時が重なった次の年にITバブルの崩壊が起きました。
それはドンピシャに見えますね。
そして二つ目がリーマンショックの2008年です。その1年前の2007年はBの公共の年にあたっていました。
これも売り時の翌年にショックが来ているんですね。
はい。そして三つ目が先ほど出ていた2019年です。この年はAのパニックの年とされていますが、その翌年は言わなくてもわかると思いますがコロナショックが起きましたね。
ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックとどれも歴史に残る大きなショックが全部当たっているんですね。
はい。そしてこうした大きなショックの前の年にAやBといった危険サインが点滅しているという傾向があります。
これがベナーサークルを一定数支持している人がいる根拠になっています。
確かにここまで聞くとかなり信頼できそうな気がしてきました。
はい。ただ全てが当たるわけではありません。注意点を3つあげますね。
はい。お願いします。
一つ目はタイミングがずれていることがある点です。例えば1929年の大恐慌の時は1927年がパニックの年とされていました。
2年ずれているんですね。
はい。1から2年のずれは許容という解釈もありますが、この時はパニックの年から2年遅れて大恐慌が来たということになります。
2年もあればその間に売り替えのタイミングはかなり変わってしまいそうです。
モデルの限界と投資判断
2つ目は後付けになりやすいという点です。景気の山や谷は数年おきに必ず来るため、ある程度幅を持たせればどの周期でもそれなりに一致して見えてしまうんですね。
確かに前後1,2年OKにしたら何かしら当てはまりそうですね。
そして3つ目が因果関係の根拠が弱いことです。
ベナーが前提にしたのは19世紀の農業中心の経済と金融政策やグローバル資本が動かす現在の経済とでは景気を決める要因が全く違ってきています。
そうですね。最初は太陽の黒点が作物に影響するという話でしたもんね。今の株式市場がそれで動いているとはちょっと考えにくいです。
そうなんです。周期が今も同じように続く理由は理論的には説明されていません。
なるほど。じゃあベナーサイクルは全く意味がないということなんですか?
それもそこまでは言い切れないと思います。株式を含む全ての取引は人間が行っていますよね。
人間が行う限り歴史的に繰り返される周期がある可能性は十分にあります。
人は同じ失敗を受け返すみたいな話ですね。
そういうイメージですね。理論的な裏付けは弱いけれど、完全に無視するようなものでもなく、一つの見方として知っておくというくらいの距離感がいいと思います。
なるほど。では過去の話を踏まえて、今の2026年は売り時とされるBにいるんですよね。
はい。今はBの後継期、売り時にいます。おさらいすると、Bの売り時は8年、9年、10年の間隔で来るとされています。
特にここ数年は強い上昇の年でしたので、大きな調整が入ってくる可能性もありますね。
上がった分下がる余地もあるということですね。
はい。そして次のCの不況の年、つまり買い時とされる年は2032年になっています。
ということは今後どうなるんですか?
はい。このサイクル通りに行くと2032年まで不況が続くかもしれないということですね。
今日のタイトルの2027年から不況の年が数年続くというのはここから来ています。
6年後までですか。結構長いですね。
ただここで強調しておきたいのは、これを根拠に投資判断するのは非常に根拠が薄いということです。
さっきの注意点の話ですね。
はい。過去にいくつかのショックを当ててきたので注目されてはいますが、
このサイクルが出されたのは約150年前ですし、その頃と今とでは環境が全く違います。
ペナーサイクルで売り時だから全部売るみたいな判断はさすがに危ないということですね。
その通りですね。大きなサイクルになるかもしれないと頭の片隅に置いておく程度に留めておくのがいいと思います。
今日の話を聞いてペナーサイクルが流行っている理由も、
うどみにしてはいけない理由も両方わかった気がします。
まさか農家の方が強行と強作の経験から作ったものだとは思いませんでした。
150年前の一人の農家の気づきが今の投資家の間で話題になっているのは面白いですよね。
リスナーの皆さんもこういう見方もあるんだなという教養として楽しんでいただければなと思います。
また興味を持った方はぜひインターネットでペナーサイクルと検索してみて、その頃作られたチャートを見てみてください。
昔の書物みたいな見た目をしていて結構面白いと思います。
本日の内容は情報提供を目的としたもので、投資を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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引き続き楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
それではまた次回お会いしましょう。
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