サマリー
ポッドキャストでは、ドクタージェーン・グドールへの手紙を通じて、彼女のメッセージや影響力について語っています。また、彼女の平和や環境保護に関する考えを日本のコミュニティに伝える試みについても触れています。
手紙の紹介
こんにちは。10月4日土曜日、午後2時です。
今日の小屋日記です。
今日は一つお手紙を読みたいと思います。
お手紙を読むと言っても、私がもらったお手紙ではなくて、私が書いたお手紙を読みます。
では読みます。
拝啓、ドクタージェーン、ドクタージェーン・グドール様。
初めてお手紙を書きます。
あなたが亡くなったと聞いてから、オンライン上のたくさんのあなたの映像を見て過ごしていました。
昨日の朝は、ナショナルジオグラフィックが制作して、あなたの追悼として多くの人が見られるようにとYouTubeにアップしてくれた、2022年のドキュメンタリー映画、ザ・ホープを見ました。
そして昨日の午後は、あなたの平和は内側から、peace start withinという、2017年の若い人たちへのメッセージに再び出会うことができました。
数年前に一度見て、その後ずっと探していたのです。
そしてあなたが亡くなる約1週間前の2025年9月23日の録画だというインタビューも、それから毎年9月21日の国際平和デーにあなたがくださる映像メッセージも、
今朝目が覚めた瞬間にあなたにお手紙を書きたい、それを私の小さなオンラインコミュニティでシェアしたいと思いました。
それは一つは、座右の銘としていつでもすぐに思い出して聞けるように、あなたのメッセージを自分のためにまとめておきたかったからです。
そして受け取ったよという表明として、私から誰かに伝えるという初めの一歩としての小さな行動を取ることで、この世でのメッセンジャーとして走り続けてくださったあなたの思いに応えたかったからです。
私のFacebookやYouTubeのページは、今、Jane Goodall InstituteやNational Geographicといったあなたと一緒に直接発信をしてきた人たちだけではなくて、世界中のたくさんのメディアがシェアしているあなたへのツイート、あなたの写真とインタビュー映像でいっぱいです。
SNSのおすすめ広告のアルゴリズムを初めてありがたいことと感じています。
しかし、なぜか日本語のメディアや日本人の友人からの投稿では、あなたについて触れているものが少ないことに気づきました。
あなたのメッセージはあまり日本語に翻訳されていないのかもしれないと考え始めました。
そこで、あなたのメッセージを伝えるために、特に心に響いた一部を、私自身が日本語に翻訳し、私の小さなオンラインコミュニティでシェアしたいと思います。
それでは以下引用に入ります。
平和のメッセージ
2017年9月15日 Jane Goodall UN Message of Peace on International Day of Peaceから
平和は内側から始まります。
私たちはまず自分たちの中にそれを見つける。
そうすれば他の人に平和のメッセージを伝えられるようになる。
ではどうやったらあなた自身の中に平和を見つけられると思いますか。
特にあなたが、例えば難民になったとか、とても難しい状況に置かれていたら。
毎日自分の周りの世界をほんの少しだけ良い場所にするため、やれることをする。
それが唯一の方法だと思っています。
毎晩眠りにつくときに、ああ、今日は大変だったけれど、やれることはやったと思えたら、
その気持ちが内側の平和へとつながっていきます。
そして他の人への手助けもできるようになるのです。
2020年ナショナルジオグラフィック ザ・ホープから、
希望は私たち次第です。
私たちみんなが、一人一人全員が、自分の分の役割の小さなかけらを行動する必要があります。
そして私たちは力を合わせて共に行動する必要があります。
力を合わせ、共に素早く行動するのです。
気候変動は起こっています。
もし希望を失えば、多くの科学者が言うように、
もうどうせ絶滅する運命なら、諦めて食べて飲んで結婚しよう?
そうではない。
そうしないようにするのです。
私の役目は人々をインスパイアし行動を起こさせることです。
行動を起こせば、そして小さくても自分の小さな役割を果たしたと感じられれば、
より心穏やかに人生を終えることができるでしょう。
そして、もしそれが何の役にも立たなかったとしても、
トライはしたと思えるのです。
2025年9月23日、ジェーン・グドールズラストインタビューから、
誰もが毎日この地球に何かのインパクトを与え、
そして、私たちはどういうインパクトを与えるのかを選ぶことができます。
私のところには絶望した人たちが来て、
世界はこんなひどいことになっているのだから、何も私にできることはありません。
ただの一人の人だから、
私たちがこの地球に何かのインパクトを与えるのかを選ぶことができます。
何も私にできることはありません。
ただの一人の人だから、と言います。
でも私は伝える。
自分自身のコミュニティのことを考えてごらんなさい。
そこで何ができる?
あなたの周りだけでも少し良くすることを始めなさい。
そして他の人にも手伝ってもらうのです。
すると、きっと小さな変化に気づくでしょう。
すると気分が良くなるでしょう。
そしてもっとやりたくなるでしょう。
そして周りの人もあなたから影響を受ける。
そうなってから、もっと大きな地球のことを考えましょう。
引用は以上です。
ドクタージェーンの影響
ああ、他にも書き出して翻訳したいメッセージはたくさんたくさんあります。
ドクタージェーン、せっかくあなたと同じ時代を生きることができたのに、
あなたの講演会に一度も行けなかったことを残念に思っています。
でもあなたがメッセンジャーとして行動を取り続けてくださったおかげで、
オンライン上にはこれだけあなた自身の声や話す姿があって、
多くの人が受け取り続けることができる。
ドクタージェーン、あなたが若い日々にチンパンジー研究の助手として、
アフリカのゴンベ国立公園のチンパンジーたちと共に過ごし、
行動を観察し、チンパンジーが知性や感情を持つ生き物であることを
多くの人に伝えたことで、あなたの名は知られるようになりました。
そして、チンパンジーの絶滅を防ぐために、この大地のスチュワード、
管理人としての責任を持つ人間が行動を改めなければならないと、
あなたは自然環境保護の活動家になりました。
さらに、ジャングルに近いコミュニティで生活をする人間の人権や尊厳を守るために、
コミュニティに根差した自然保護活動を行いました。
世界中の子どもたちが自分のコミュニティで行動を起こせるように、
ルーツ&シューツというNGO活動を始めました。
そうして国連平和大使になり、子どもたちから政治家や資本主義の中心にいる人たちにまで、
えだたりなく地球環境保護や平和のメッセージを届ける人となりました。
2025年10月1日、あなたはスピーキングツアーでカリフォルニア訪問中に、
眠りの中で静かに息を引き取られたそうですね。
91歳、それほど全てを出し切った、やり切ったという人生。
そのような生き様に触れた一人の人間として、
あなたからのバトン、私の分の小さなかけらを渡されたというように感じています。
これからもあなたからのメッセージを他の人たちに伝えていきたいです。
そして私自身が毎日、今日はやれるだけのことをやったと思って、
穏やかな気持ちで眠りにつけるように生きること、
そうしてまずは私が内側の平和を得てから周りにも平和を伝えていくというあなたのメッセージをいつも心に歩いていきたいと思います。
虹の橋の向こうでいつかあなたにお会いできる日に顔を上げて明るくご挨拶ができる私でありますように、
そちらではどうぞ少しゆっくりなさってください。
本当にありがとうございました。
11:00
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