iPad Workers Podcast第27回は「デュアルコーディング実践のためにiPadで手書きする」というお話です。
手書きなんて絶対にしたくないと言っていた人(夫ごりゅご)がついにApple Pencilを購入しました。
iPadはApple Pencilが使えることがメリットです。(価格が安いとはもう実質言えなくなってきているので唯一の価値とも言える)
そして「iPadで手書きするメリットは何ですか?」と多くの人から聞かれます。iPadで手書きするメリットは「自分の手を動かして文字や絵が書けること」と「書いたものがデジタルデータになっている」という点です。
なんだ普通のことじゃないと思われるかもしれませんが、この普通をデジタルデバイスで体験できることって実はものすごく難しいことなんです。
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デュアルコーディングを実践するために
8年間「手書きはいいよ」と言い続けた結果、ごりゅごさんがついにApple Pencilを買いました。買った理由は、私の影響もあるとは思いますが、去年くらいから「学ぶことの価値」に興味を持ち始めたことが大きな要因です。
「なぜ学ぶのか?」「どのように学ぶのか?」「学んでどうするのか?」など色々と考えを広げていく中で、デュアルコーディングという学習方法を知りました。
「デュアルコーディング」は学習科学の研究者が教える効果的な学習方法の1つです。
🌍 Learn How To Study Using… Dual Coding — The Learning Scientists
同じ情報を「文字(言葉的情報)」と「ビジュアル(視覚的情報)」の両方を使って覚えた方が学習効率がよくなるという理論です。
この理論を実践する形で、ごりゅごさんはApple PencilとiPadを使い、本を読みながらメモを手書きするようになりました。
手書きで書いたメモを元に、後から自分の言葉で文章化しています。
Apple Pencilもどきでは満足できなかった理由
ごりゅごさんは最初、3000円ほどで購入できるApple Pencilもどきを使用していました。
✏️ 3000円で買えるApple Pencilみたいなスタイラスペン
仕組みは公になっていませんが、Apple Pencilとほぼ同じように使えるスタイラスペンです。(1–2年ほど前からたくさん販売されるようになった)
ほとんどの人が、このApple Pencilもどきでも十分満足できるのでは?と考えていましたが、ごりゅごさんが数ヶ月使っているところを見ているうちに意見が変わりました。
Apple Pencil 2に対応しているiPadを持ってるなら、Apple Pencilもどきではなく純正のApple Pencilの購入がおすすめです。
あまりたくさんApple Pencilを使わない人ほど、純正のApple Pencilにするとストレスなく使えると思います。
ごりゅごさんがApple Pencilもどきで満足できなかった理由は、大きく2つです。
電池切れで使えない
Apple PencilもどきはiPad本体にくっつけることができても、ペアリングや充電はできません。ペンの電池残量が細かく表示されないので、充電のタイミングがわからないものが多いです。
ペンを使おうと思ったら、電池がなくて使えなかったことが何度かありました。
Apple Pencil 2ならiPad本体にくっつけておくだけで勝手に充電されているので、iPad本体の電池がなくならない限り、Apple Pencil 2の電池がなくなることはありません。
「使いたい時にすぐに使えない」これはものすごく困ります。
これはApple Pencilもどきだけでなく、初代Apple Pencilにも同じことが言えます。Apple Pencil 2が発売されて、一番大きかったのは「電池切れを心配しなくてもよくなった」ことです。
スイッチオンの煩わしさ
Apple Pencilもどきは、ペンを使用する時に電源をオンにする必要があります。iPadから給電できるわけではないので、電源のオンオフで電池を無駄に消費しないような仕組みになっています。(オンのままでも、5分くらい経つと自動的に電源がオフになるものが多い)
ワンボタンでスイッチオンになるとはいえ、「ボタンを押す」という行為が1つ増えることは見えないストレスになります。
iPadで手書き活用したいなら、書こうと思った瞬間にすぐ書けることが最も重要です。
そういった意味では、Apple Pencilもどきは純正Apple Pencilに勝てません。
Apple Pencilを購入して何が変わったのか?
今まで文字ベースでしか考えたり、勉強したりということをしてこなかったごりゅごさんでしたが、だんだんと手書きメモの効果を感じ始めたようです。
たとえば、読書メモ。テキストを読んで「どうやって図で表現しよう?」と考えながら手書きメモを書く→自分で書いた手書きメモを元に再度文章化のプロセスを踏むことによって、時間も手間もかかるけれど、以前よりも圧倒的に覚えていられたり、理解が深まるようになりました。
手書きができるという点は、Apple Pencilもどきも純正Apple Pencilも同じですが、直接的な書き味とは別の「書き心地(書く体験)」という意味では圧倒的に純正Apple Pencilの方が質が高いです。
ごりゅごさんがApple Pencilもどきに満足できなくなったのも、こっそり私のApple Pencil 2を使ってしまったから。それくらい使ってみるとはっきりわかる違いがあります。
手書きなんかすることないと思っていた人でも、「ペンで書く」という体験の質が上がれば、思ってたよりも悪くないかもと思えたことがApple Pencilを購入して一番変わったところではないかと思います。
ということで今日は「8年間手書きを遠ざけていた人がiPadとApple Pencilによって変わってきた」というお話でした。
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