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2024-01-22 19:24

【INTERVIEW#226】もし無人島に一冊だけ持っていくなら│多和田葉子さん(小説家/詩人)

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【もし無人島に一冊だけ持っていくなら】
「常に新たなチャレンジを作品に盛り込む」という多和田葉子さん。新作『白鶴亮翅』では何に挑んだのか。人生最大の教訓や最近ハマっているものなどパーソナルなこともうかがいました。 世界と日本で長きに渡り活躍する彼女が、もし無人島に行ったらどんな一冊を選ぶのか?盛りだくさんの最終回をぜひお楽しみください。 (2023年10月オンライン取材)

【多和田葉子】たわだ・ようこ/ベルリン在住
小説家、詩人。1960年3月23日東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。 82年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、93年『犬婿入り』で芥川賞を受賞。00年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、05年にゲーテ・メダル、09年に早稲田大学坪内逍遙大賞、11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。16年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。18年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門受賞。 著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』などがある。 ヨーロッパ、アメリカ、アジアでこれまで700回以上の朗読会を開いている。アメリカではスタンフォード大学、コーネル大学、マサチューセッツ工科大学など99年以降多数の大学に招かれ、数日から数ヶ月滞在。著作は日本語でもドイツ語でも20冊以上出版されており、フランス語訳、英訳の他にも、イタリア語、中国語、ポーランド語、韓国語、ロシア語、オランダ語、スウェーデン語、ノルウェー語などの翻訳が出ている。
白鶴亮翅』(朝日新聞出版)

第一回 「越境する作家」が「定住の地」ベルリンを書いた理由
第二回 小説の着想をいかにして得てきたか
第三回 世界で創作を志すなら知っておきたいロンドン、パリ、ニューヨークになくてベルリンにあるもの
第四回 もし無人島に一冊だけ持っていくなら
再生リスト

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▼【聞き手・早川洋平プロフィール】
はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。 公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。

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▼目次
『白鶴亮翅』で初めてチャレンジしたこと
自分の作品はどんな存在か
『白鶴亮翅』で伝えたかったこと
人生最大の教訓 迷い棚は実在する?
無人島に持っていきたい一冊
最近ハマっているもの
世界と日本で活躍し続けられる理由
次回作について
メンバーシップ随時募集中

サマリー

多和田葉子さんは、新しい作品を始めるたびに前の作品とはまったく異なる形にすることを望んでいます。作品を説明する際には、好きな小説とは違うカテゴリーの本や読む気がしない本を持っていることを明かしています。そして、最近では古今若衆に夢中になっていると話しています。小説家として、多和田葉子さんは日本と世界で活躍しています。書くことに関しては、日本語とドイツ語の間で苦悩しているようです。

作品への欲望
この作品についてもう一つ伺いたいんですけど、この作品で初めてチャレンジしたことって何かありますか?
それは良い質問ですね。
ありがとうございます。
大極拳という一つの出来上がった伝統を習っていくという過程を少しずつ描いていくっていうのかな。
それは初めてですし、それから中にこの主人公がクライストというドイツの作家の作品を翻訳しているんですけども、
その翻訳を少しずつ毎日していくっていうのもここに散りばめられていて、
翻訳とね、誰かの本の翻訳と自分の作品を混ぜたら面白いだろうなとはいうことは前も考えたことあったんですけど、コラージュでね。
でもなかなかそれちょっとやりにくい話なのでやったことなかったんですけど、今回は自然にそれができて、
というのもその主人公が訳している作品というのがやっぱり年取った女性の話なんですよね。
ロカルノの古事記を知っている女性が大変な目に合う話なんですけど、
そういう意味で重なるので、ぴったりだなと思って、それで入れてみた。
これも前にはやったことないですね。
そうなんですね。
ずっとやってみたいなと思ってたんです。
その辺は何て言うんでしょう、作品取り組む前にとか取り組みながら、
なんかちょっと初めてのことやってみたいなみたいなものって、なんか意識的にやられたんですか。
それこそ僕が今質問させていただいて、そう言われてみればやってたなみたいな感じなんですか、この作品において。
今の部分は。
そう言われてみればやってたな。
ただし、私の場合、やっぱり新しい作品を始めるたびに、
前の作品とは全然違うふうにしたいという欲望はあるんですよね。
これまで描いてないようなことをふうに描きたいという欲望、これは基本的にあるんですけど、
それをどういう仕掛けとか、どういうアイデアによって実現するかみたいなのをあんまり計画することはなくて、
直感的にこういうふうに描いたら、前のと全然違うっていうことで描き始めるんですけど。
お話がかかってて4、50分ちょっと経って、今なんか率直にすごく感じてるのが、
私も今までいろんな小説家の方、インタビューさせていただいてきたんですけど、
ご自身の作品について語られるときに、本当に正直に今申し上げて、
これほど楽しそうにご自身の作品を語る方ちょっと初めてでですね、
田畑さんにとってこの八角漁師だけじゃないような気がするんですけど、
いわゆる小説、作品っていうのはどういう存在なんですか?
なんかね、すごくずっとにこやかにされて、本当に好きなんだなっていうのを、
勝手にすみません、感じちゃったんですけど。
いや、なんかもうね、完成した作品というのは自分のものという感じはしなくて、
昔親しかった友人みたいな感じで、ああいい人だったなみたいな感じなんですよね。
もしまだ近い位置にあったらば、自分の内面の苦しみを分かち合ってるような感じだったら、
あんまり話したくないですしね、聞いてほしくないみたいな感じかもしれないんですけど、
だから私がまだ書いてない作品とかについて話すのは苦手なんですけど、
もうできちゃって、私から離れてしまうと、ああいい人だったなみたいな感じで話せるんですよね。
ただあれですよね、離れても本当にパブリックになっても遠く行った感じではないですよね。
だからそんなコミュニケーションは取ってないかもしれないけど、
やっぱり友人だったというのはある感じですよね、今の感じだと。
ありますよね。もちろん私だけが知ってるぞみたいな秘密がちょっとあったりしてね。
ただそれが私が個人的に知ってるという感じがして、
他の人が読んだ方がずっと客観的に全体が見えてたりするんですよね。
だから読者の人がこれこういう小説だったと言われると、そう言えばそうだなと思って、
あまり近くにいたんで見えなかった部分というのがあるかなとは思います。
だから私がこの小説について語ることっていうのは、私にとってすごく印象的だったこととかであって、
他の読者にそれが必ずしも本質であるとは限らないんですよね。
もしかしたら他の読者の人たちがこの小説はこういうことじゃないかと言ったことの中に、
むしろ大切なことが生まれているかもしれないなと思います。
そういう意味ではこの八角漁師というこの作品に対して、
こういうことを伝えたいとかメッセージ、これだけやみたいなものっていうのはあるんでしょうかないんでしょうか。
そうですね、これはやっぱりいろいろ内容的に言えば伝えたいことはいろいろいろあると思うんですけれども、
私としてはやっぱりこの鶴が羽を広げた瞬間の動きみたいなね、
このバッとした感じが伝わればいいなと思うんです。
斜めにこう広げるんですけど。
僕YouTubeで見ちゃいましたよ、その後八角漁師。
見ちゃいました。
それですよ。その感じですよね。
開放感というかエネルギーがお腹の底から出てくる感じっていうんですかね。
足でしっかりと地面に足をつけて立って、その地面から吸い上げられてくるようなエネルギーが
体全体をこう螺旋状に登って、お腹を通してこの指先まで走るみたいな、
そういう瞬間ですよね。
その感じが伝わるといいなとは思いますね。
ありがとう。ちょっとほんとこれ読んでてやってみたくなりますね。
ちょっと太極拳をね。
でもせっかくだからベルリンでやりたいなと。
ベルリンでね。
ありがとうございます。
この八角漁師からちょっと少し外れるんですけど、
ズバリ田畑陽子さん、小説家、詩人としてもでもいいですし、
一人の人間としてですけど、
言いにくい本の存在
人生で今まで最大の教訓もしくは何か受けたアドバイスって言われて
一番先に思い浮かぶものは何ですか、言葉。
最大の教訓ですね。やっぱりあれですかね、
非常に口にテーマにしにくいことも大事な人とは話し合わなければいけないってことですね。
それをもうちょっとだけ説明するのも口にしにくいかもしれませんが、
もう少しだけ解説を加えていただくと。
近しい人というのはですね、最初は親兄弟から始まって、
恋人とか友人とかね、親友とかね、
近いからこそなんか口に出せないことっていうのが出てくるじゃないですか。
むしろだからインターネットのチャットとかあるわけですよね。
全然知らない人に対してはいろいろ話せるんだけど、心を開いて。
でも近くに本当に近くにいる人、大切な人にはなかなかね、
言えないことっていうのができてきちゃうと思うんですよね。
でもそれが積もり積もって道を間違えてしまうって言うと変ですけど、
何かがねじれてきてしまうことっていうのがあると思うんですよね。
だからそれを避けるためには非常に言いにくいんだけれども、
何かこれをやっぱり口に出さなきゃいけないんじゃないかなっていうふうにね、思うんですね。
それはつまり今日の話に行くと、もちろん直接ってことですかね。
そうですね。
ありがとうございます。やっぱり田原さんといえば小説家でもありまして、
本もたくさん読まれてると思うんですけど、
この本の中に18ページに迷い棚っていう表現があってですね、
迷い棚もう手に取ることはないだろうが、
捨てることのできない本だけが並んでいる本棚の一角のことという定義でいいかなと思うんですけど、
これ迷い棚って本当に田原さんご自宅にあるんですか。
迷い棚はないんですけどね、
でも本がねちょっと人には言えないようなカテゴリーでの棚はあります。
いろいろ。
これこんなこと言ったら初対面で怒られそうですけど、
何かそう人に言えないようなものって、何か田原さんの場合別に何かなさそうって言ったりするんですけど、
ちょっとこれ失礼になっちゃうかもしれない。
でもあるんですね。
あるんです。
でもその中でも人に言ってもまあ大丈夫なのは絶対読んでなければおかしいけども、
とても読む気がしない本とか。
なるほどね。
これはさすがにしかも田原さん読んでるだろうみたいので読んでないものがそこにあるってことですね。
そうですね。
私が読んでなかったらおかしいんだけど、
どうしても読めないとかそういう本ですね。
いいですね。
これを想像するのがちょっとラジオで音声聞いてみたらいいですね。
またね想像力でみんな受け手に合わせてっていう感じで。
無人島に一冊だけ本持って行くとしたら何持って行きますか。
一冊だけですか。
一冊だけだったらそうですね。
一冊だけか。
一冊だけはつらいですね。
何を持って行こうかな。
好きな小説とかだったら一冊でも退屈しちゃうかもしれませんよね。
自分はこれだけかみたいに思ってね。
でも無人島にでも住んでなかったらとてもしっかりとゆっくりと最後まで読めないだろうと思えるような
失われた時を求めてとか戦争と平和とかそういうのを持って行くかもしれないし。
戦争と平和は書いた時一応読んだんですけど忙しいので急いで読んで全然何も覚えてないし。
ちょっと迷い棚に近いですね。
そうですね。でももしかしたら聖書とか持って行ってね。
これだと文学作品とはまた違った意味でどこ読んでもいろいろ考えることができるじゃないですか。
だから時間がたくさんかかるというかいろんなことが考えられるという意味で
かえって面白いかなとも思うし。
できれば大きな図書館のある無人島がいいですよね。
もう無人島じゃないですね。もはやね。
いや今ねやっぱり田原さんが聖書っておっしゃってご存知かもしれないですけど
BBCのもう長年やってる70年やってる番組デザートアイランドディスクスっていう番組ご存知ですか?
いや知らないです。
文字通りデザートアイランドで無人島にもしあなたが流れ着いたらどんなレコードを持ってきますかっていうのが
70年くらい有名な方から本当戦争体験者の方がBBCで毎回ポッドキャストでやってて僕ずっと聞いてるんですけど
その企画がいわゆる7つか8つのレコード
まあ今では曲ですけど著名な人に聞いて
それと一つの贅沢品と一つのバイブルはあるよっていう話なんですよ。
だからそれで音楽かけながらラジやっててすごく素敵なんですけど
なのに今の話がかかってて
そうだから聖書っていうのは逆に彼らにとっては
やっぱりもう当たり前にそのチョイスするもの以前に入ってるんだなっていうのを
やっぱり感じてそして田原さんからも出てきたっていうのはまたちょっと
なんかねいろんな文学読んでるとヨーロッパのやっぱりどの本も
何らかのつながりのある本っていう感じで聖書にたどり着くみたいなところがあるんですよね
やっぱりそうなんですね
最近のハマり
最近田原陽子さんがハマっているものこと人と聞いて真っ先に浮かぶもん何ですか
最近ハマっているものこと人
そうですねなんだろうあるかな
考えちゃうな
ちょっと変な答えですけど古今若衆にすごいハマってるんです
もうやること書くこと全部古今若衆が出てくるんですけど
前結構なんていうんですかね面白いんですよ
読んでいくとすごいつまらなそうで前あんま好きじゃなかったんですけれども
なんかね面白いんですよ
もういろんな発見があって隠れた
それでそれについてもう話してるだけでこの面白くなっちゃうんですよね
それでいろんなドイツ語に訳してみたりですね歌を
それから自分なりに現代語に訳してみたり
それからそこから変形させて違う詩を作ってみたりとかね
もういろんなことやってて
なんか一週間に一度は別にそうしようって決めたわけじゃないんですけど
戻っていく感じですね
すごいそれはなんかそれをいつかもちろん発表しようとかそういうことじゃないってことで
もう結果的になるかもしれないけど
一瞬ちょっとは発表した部分もあるけどほとんどはもう自分のためにやってるっていう感じですね
素敵ですねなんか今の話でちょっと関係あるかもしれないですけど
やっぱりこう最後にですけど本当なぜこう日本と世界両方の言葉でそれぞれ作品も出されててね
小説家としての苦悩
今日はあまり触れられませんでしたけどパウレツランと中国の天使なんて
これ逆にタラさんがドイツ語で書かれたものが日本語で出されたりとか
本当にねいわゆるなぜ日本と世界の両方の舞台で長きに渡り
本当に小説家としてやってこられたと思いますか
小説家になるだけでも普通に考えたら大変で継続も大変
ましてやそれを日本と世界両方でっていうところで
もちろん才能だというところ大きいと思いますけど
それ以外で言うとすると
なんか私の場合はドイツ語で例えば一生懸命小説書いてると
日本語がすごい書きたくなるんですよね
だから次には日本語で書くわけで
でも日本語でこう書いてるとなんかやっぱりここ
いつもドイツ語喋っていろいろドイツ語で考えたり
人と喋ってるのに書けないことがいろいろ出てきて
欲求不満になってもうドイツ語書きたいと思って書きよって
すぐにまたドイツ語で書くという風
これでこの交互作業というか
これは不満解消のために次を書くしかないみたいな感じで書くんですよね
あと一つの小説について言っても一つの小説を書くということは
その小説にいろんな要素が入ってたとしても
その小説には似合わないというか
その中には書かないほうがいいってことはたくさん思い浮かんでくるんですよね
だからそれがすごい不満で
今このことがむしろ書きたいのに
でも別の小説を書き上げなければいけないという不満ですよね
いろいろメモしてですね
次の小説にこそこれを書こうと思ってて
やっぱり次の小説を書くんですよね
次の小説と話していまして本当に最後にね
先ほど次回作とかのことを語るのはあんまり楽しく楽しくないとまで
おっしゃってなかったですけどね
もう出したものに比べたらって話ありますけど
やっぱり読者としては今後を楽しみにしているんですけども
具体的なことは言えないにしてもなんか取り組んでるよぐらいでもいいですし
何かヒントもしいただけたら嬉しいなと思うんですけど
今書いてるのはすごい長い小説で
結構本当に長い小説
異なる言語での書き込み
11月の25日から今度読売新聞の連載の小説なんですけど
これはもう秘密じゃないので言っちゃっていいですよね
もちろん途中まで書いていて書き進めるうちに変わるかもしれないけど
でも連載なんでもう出しちゃった部分は変えられないですよね
だから非常にスリルはあるんですけど
これはこの小説はどちらかというと社会人になったばっかりの人間なんです
会社に勤め始めて会社という不思議な場所を体験し
また大人の人付き合いの仕方っていうか
それまで学生の人付き合いしか知らなかったんですけども
全然違うような社会に毎日毎日を
毎日はすごい長いんですよ小学1年生みたいに
いろんなことを見て驚いてでも失敗してみたいな
少しずつこの社会の構造とかなんかが見えてくるみたいな
そういうことを細かく書きたいなと思って
1992年ぐらいがこの舞台なんですけど
そうなんですね
あとさっきもちょっと話題になりましたけど
インターネットのなかった時代なんですよね
だからそれ私にとってはそんな昔の話じゃないんですけど
でも細かく書いていくと全然違うことがいろいろあるんですよね
それをなんか忘れてしまっているので
ずるずるずるっと今の時代に来たのでね
それをしっかりと書き留めておきたいなというかね
つまり技術を発達すると発達した今のほうが優れてて
昔はダメだったみたいな感じで
昔を覚えておくことに意味ないみたいに思っちゃうじゃないですか
でもそうではなくてこのネットがなければないで
どうやって地図を使ってある場所を探したとか
どうやって手紙を書いたとか
それから電話ボックスの使い方とか
新作小説について
いろんな詳細なところで
そこにそういうことをクリアしていく中で
人と人のつながりっていうのが形成されていくわけですよね
そこに非常に面白いものがあるなと思ったので
ぜひこれを詳しく書いておこうと思って書いています
楽しみですよね
1982年というと私2歳のちょうど物心がつかないかなので
その小説で追体験というかね
ちょっと思い出させてもらえたら楽しみだな
まだまだお話しつきないんですが
今日はですね
ベルリンそして日本を結んでですね
小説家で詩人のターダヨコさんにお話を伺いました
ターダさん本当に今日はありがとうございました
どうもありがとうございました
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます
この度スタートしたメンバーシップでは
各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで
2000人以上にインタビューしてきた僕が
国内外の取材そして旅の中で見つけた
人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います
ここでしか聞けない特別インタビューや
基礎トークにもアクセスしていただけます
随時これ面白いこれはいいんじゃないか
というコンテンツもアップデートしていきますので
そちらも含めてどうか
今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います
なおいただいた皆様からのメンバーシップの
この会費はですね
インタビューシリーズの制作費だったり
国内外のインタビューに伴う交通費宿泊費
その他取材の諸々の活動経費に
使わせていただきたいと思っています
最後になぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか
少しだけお話しさせてください
この一番の理由はですね
僕自身が人の話によって
うつや幾度の困難から救われてきたからです
そして何より国内外のたくさんの視聴者の方から
これまで人生が変わりました
毎日済む勇気をもらいました
救われましたという声を
いただき続けてきたからには他になりません
この声は世界がコロナ禍に見舞われた
2020年頃から一層増えたように思います
これは本当にありがたいことです
ただ同時にそれだけ心身ともに閉じたり
不安を抱えたりしている方が増えていることに
かならないもしも裏返しであると
僕は強く感じています
正直に言えば各部僕自身も
15年以上前に起業して以来
最大のピンチといっても過言ではない時期を
この数年送り続けてきました
でもこんな時だからこそ
森に入ることなく
インスピレーションと学びにあふれる
まだ見ぬインタビューを送り続けることが
インタビュアーとしての
自分の使命なのではないかと強く感じています
世界がますます混迷を極め
先の見えない時代だからこそ
僕はインタビューの力を信じています
これまでのようにトップランナーや
戦争体験者の方への取材はもちろん
今後は僕たちと同じ姿勢の人
普通の人の声に耳を傾けたり
ややもすると打ち抜きになってしまう
今こそ海外でのインタビューに
力を入れていきたいと思っています
そして彼らの一つ一つの声を
音声や映像だけでなく
本としてもしっかりと残していきたい
そう考えています
そんな思い共感してくださる方が
メンバーシップの一員になってくださったら
これほど心強く
そして嬉しいことはありません
ぜひメンバーシップの方でも
皆さまとお耳にかかれるのを楽しみにしています
以上、早貝大平でした
19:24

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