なりたい職業、第一、作家みたいなのを何家で見たんですけど、そんな話もあります?
なりたい職業ではないですけど、年を経っていくと辞伝を書く人が多いです。それを本屋で売るんですって。
それは今いろんな形で売れますけど、商業出版じゃなくても自費出版、どういう感じなんですか?
書店コードみたいなのはないから、出版して本屋さんに持って行って、これ売ってって感じ。
普通にできちゃうんですね。ある意味ダイレクトにできるんですね。
もちろん出版社を絡める場合もありますけど、例えば自分についての本を書きたいって言ったら、もう書くんですよ。とりあえず書く。
で、出版する。だから本屋さんに行ってとか、エージェントの人見つけてとか、編集者がどうとかない。
佐藤さんの感覚でいいんですけど、辞伝1章終えるまでに書く人の割合ってどのくらいの感覚ですか?
わかんないですけど、多いらしいですよ。とにかくこういうみたいな。
特にクリスマス前に出版してクリスマスプレゼントに買ってもらうタイプ。
私、読んだことないですけど、本屋さんとかに、なんとかなんとかの1章とか、歴史とかで、読みたいですけどね、逆に。
でも、それを何書いてあるの?って聞くと、サマリーとかは、港町で生まれたアンナは、高校でレイキャビクに行った、みたいな。
もうないけど話すことみたいな。
なんでだと思います?
やっぱりあれじゃないですか、バイキングが860年くらい入職して以来、今全部先祖がたどれるんですよね。
サーガっていう文革もあると思いますけど、物語っていくとか、あるいは人と、アプリがあって、アプリっていうか、データベースがあって、自分の名前とソーシャルセキュリティ番号を入れると、先祖のトラッキングができるんですよ。
例えば、私が今、皆さんのソーシャルセキュリティ番号を教えてくださいって言って、私がアイスランド人だったら、それを2つ入れると、3世代前で親戚だったねとか、がたどれるんですよ。
そうやって、綿々と続く血縁と、それぞれにストーリーがあるとか、サーガっていう文革がそれをまた残しているから、そういうメンタリーが残ってるんじゃないかなって思ったりもします。
面々と続く血縁っていうとね、日本も家族っていうのがすごい強いじゃないですか、最近でこそ薄れてきたもの。
それは良き面だけじゃなくて、そこに縛られたり重かったりってあると思うんですけど、家みたいな。
そういうのはどうなんですか?今の連綿と続くっていうのは大事にしてそうな気がするけど、その一方で個人をすごいちゃんと重視というか尊重されている感を僕は感じるんですけど、家重いなみたいな、アイスランドで感じたことあります?
おっしゃる通りで、個人が確立している上で家族のつながりがあるんですよ。
だから、ほっとかれるけど、例えば年に一度親戚大集合をしたりとか、クリスマスの時はもう家族のところに行くとか、その時はもう温かく迎えるし、
例えば、子供に新しいパートナーができて、その人が来たら受け入れるとか、家族だねっていう。
だけど、その人に対してホリホリ聞いたりはしないことが多い。一般的に見てそんな感じがします。
それは何なんですかね?自然となんかそういう感じ?
ね、なんか子としてやってて、でも家族はつながってるよねって。で、つながってなくてもつながってるから家族だよねみたいな。
だから、日本よりは家っていう感覚は少ないけど、血縁関係みたいな、お父さんと自分、お母さんと自分、いとこみたいな感じで、
自分を軸にしてつながってるファミリートリーみたいなものにボンって置いた、そのサークルが家族って感じ。それは大切にする。
なるほど。なんか今の話に伺ってて思い出したんだけど、よく子と組織っていう意味で、日本人は空気を読むっていうことで、
もう組織組織みたいな感じで、やっぱ欧米の人は子って言われますけど、最近ちょっとある意味逆な部分もあるんじゃないかなと思って、
日本は意外とね、そういう空気を気にするって意味では組織ですけど、意外と一人一人子でお一人様みたいなのもあるけど、
これも欧米っていうので一緒くたもあれですけど、でも意外とそういう今みたいなファミリーの時間とかそういうのは日本なんかも強くてっていうのはあると思うんですけど、
その組織集団と子っていう意味では、やっぱ日本と言い悪いじゃないですか、なんか結構真逆な部分もあるのかなって思ったんですけど、その辺どうお考えですか。
そうですね、とりあえずアイスランド人、少なくとも私の周りは、アイスランド人は空気は読む、読もうとする。
でもその読み方は読んだことで、例えば忖度じゃないですけど、これやっといた方がいいなとか、気を使ってどうとか、配慮ってどうとか、
そういうことよりも、じゃあ自分は何をすべきかという判断基準に持っていくだけ。だからもう少しドライな状況判断的な空気読みはすごいみんなしますね。
とにかく俺が俺が、私が私がではなく、ちゃんと見た上でってことですね。
あと、こで言うと、そういうドライな人間関係でありながら、噂話はすごい好き。そして私もそれが一番好き。
その噂話って変な話ですけど、いい話もあれば、なんかくだらない話、人の悪口とか、そういうの全部あるんですか?
あの人、あの人のこと嫌いらしいよとか、そういうのも含めて、噂話というよりかは世間話だけど、それが楽しいかな。
そういう意味では、こで独立してて、踏み込まない。けど、その人の裏では、裏って言うと言い方よくないですけど、人に関心がないわけではないし、それに続いて、誰かの話をしないわけでもない。
興味もあるし、関わってることもちゃんとわかってるし。
ただ、こさおいよとかも、そういうのは日本の会に言うとはちょっと違うのかな。
ただ、すごい人のこと心配してるよりもすごいするし、ドライなわけでもないけどドライ。曖昧ですけど。
でもなんか心地よさそうな感じがするよな。
なんか僕はもうとにかくアイスランド大好きなんで、すべてがよく見えるんですが、ぶっちゃけ今でも帰りたいとか思ったことはないんですか?
そこまではないかな。まだないですね。
やっぱりそれはアイスランドが、それでも好きだった部分がまだずっと残ってるし、夏になってキャンプとかに行くと、こんなとこあったの?っていうのがまだ綺麗な場所があるし。
なんかでもあえてネガティブな、これだけはちょっと受けられないみたいなことってなんかあげるとしたら。
なかったらなかったでも全然。
ありますあります。あるんですけど、2つあるなと思って。
1つは医療システム。
やっぱり日本にいると、目が痛いなと思ったら名社行こうと。
でも納得できない、違う名社行こうと。
でもやっぱり地医者よりは総合病院行こうかなとかできるじゃないですか。
それができないから。
医療って国のシステムなんで、具合が悪いと地域の医療支線に行くんですよ。
まずね。
それの予約を取るのがまず大変。
それで目が痛いんですって訴えて、じゃあ目薬とかしたして家で寝てろって言われるんですね。
でも良くなるわけなくて。
で、もう1回行ってようやく名社さんの予約をしてもらえるんですけど、それが2ヶ月後とか。
そういうようなやり方。
欧米によくあるタイプなんですけど、それが日本で育っちゃうとちょっと辛い。
確かに。
日本でもみんな文句言ったり僕もしますけど、全然その自由度が違うというか。
違う。
本当にウォークインで行ける専門会がこんなにあるのはすごいっていうかいい。
確かにね。
自社というかね、かかりつけ医というかね。
そうするとアイスランドの場合でも逆に国として、そういう意味ではかなりきついですけど、
全部ある意味選択肢がなくて、迷いようはないけど、かなりストレスもたまるでしょうし、
でもそれはあれですか、つまり医療費とか社会保障システムとしてはもう完全に整って、
例えば無料とかどういう感じなんですか?ケースバイケースかもしれないですけど。
歯医者は全額負担。
全額負担?
全額負担。病院も入院しない限りは負担、自分負担。
全額?
全額。赤ちゃんも子供の間は医者は無料だけど薬は有料。
もちろん例えば医療費がかかる人の上限があったりとか、いろんな救済システムもあります。
だけどベーシックなところではそういう感じ。
全然じゃあそういう意味では一般的に考えたら日本よりはるかにかかるっていうことですかね。
それちょっと僕もすべてアイスランド最高みたいなことがちょっと目が覚めて、
あとまたどうしても一緒くたにしちゃいますけど、北欧というか。
どっからどっから北欧か最近怪しい、分かんないですけど、
でもとにかく社会保障がしっかりみたいなイメージあるんですけど、
しっかりと言えばしっかりなんですか?相対的に考えれば全体として。
回ってますし、その医療だってアイスランドって日本と並んで長寿国なんですよね。
1位がアイスランド。
だから長生きしてるし健康なんでしょうけど、アイスランドの人から見ればそれが普通なんでしょうね。