1. LIFE UPDATE │ YOHEI HAYAKAWA
  2. #20:アートの世界の今とこれ..
2021-12-17 39:09

#20:アートの世界の今とこれから │ 額賀古太郎さん(ギャラリスト)

▼本パートのインタビュー映像
https://youtu.be/zeQ0NHEpeSM

【額賀古太郎さんへのインタビュー】
Talk.1|作品が嘘をついても、アーティストは嘘をつけない https://youtu.be/5v0jmZO34Ic
Talk.2|午前2時の電話を喜んでとれる間柄か? https://youtu.be/UDP46P3QVFM
Talk.3|アートと大衆文化の関係性 https://youtu.be/HZBs_HkvKw4
Talk.4|アートの世界の今とこれから https://youtu.be/zeQ0NHEpeSM

額賀古太郎さんへのインタビュー再生リスト|https://bit.ly/32AeosQ

【額賀古太郎プロフィール】ぬかが・こたろう/1980年、神奈川県生まれ。
早稲田大学美術第一文学部史学専修を卒業後、University College London(ロンドン大学)にて美術史学修士号を取得。幼少期より西洋美術を中心に取り扱う家業の環境の中で育つ。2008年にNUKAGA GALLERYを承継し、2012年に銀座へ移転。取り扱い領域を印象派・モダンアートから日本の戦後美術まで拡張する。2018年、東京・天王洲に現代アートギャラリーKOTARO NUKAGAを開廊し、国内外のアーティストと活動を開始。松山智一や平子雄一などの気鋭のアーティスト、ステファン・ブルッゲマンやトニー・マテリなど、日本では未発表のアーティストを紹介する。アートと社会の対話、そして他カルチャーや学問分野への領域横断性について思考を巡らせる。

▶︎松山智一さん(美術家)へのインタビュー
https://youtube.com/playlist?list=PLh7eiOWS7pyhdCAKY9gVuZpp3_tsy6dLp

▶Spotify(音声/毎週お気に入りの楽曲も流します)
https://bit.ly/Spotify_INTERVIEW_YH
▶Apple Podcast(音声)
https://bit.ly/Apple_INTERVIEW_YH

【目次】
OPトーク
プレイヤーと経営者の葛藤
タイムマシンでいつに戻る?
アートの世界の今とこれから
作品の価値の伝え方
話題のNFTアートをどう見る?
今後の活動について
最後の日までにやりたいこと
ギャラリストに必要なこと
資金力がないと厳しい?
明日全てゼロになっていたら
EDトーク

▼「会う力」養成講座
https://www.auchikara.com/

▼「会う力 YouTube LIVE」開催
日時:12/13(月)
URL:確定後掲載します
アーカイブ:https://bit.ly/3FoVinA

▼「月末 YouTube LIVE」開催
日時:12/27(月)
URL:確定後掲載します
アーカイブ:https://bit.ly/3Dw3rWE

▼番組への感想・早川洋平・堀真菜への質問募集中です。
(いただいた質問は月末のYoutube Liveでお答えいたします!)
https://bit.ly/INTERVIEW_QandA

▼「QR CAFE」(毎月開催)
日時:12月15日(水)
お申し込みURL:https://www.life-upd.com/cafe/qr05.html
早川選書:『5000日後の世界』(ケヴィン・ケリー/PHP研究所) https://j.mp/3ChMiic
(※事前に本書を読まなくてもご参加頂けます。お気軽にご参加ください。)

 ▼【聞き手・早川洋平プロフィール】 はやかわ・ようへい/新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。
羽生結弦、髙田賢三ら各界のトップランナーから市井の人々まで広くインタビュー。近年は欧州を中心に海外取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。公共機関・企業・作家などのメディアプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を数える。『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』『横浜美術館「ラジオ美術館」』などプロデュース多数。 近年はユニクロやP&GなどのCMのインタビュアーとしても活動している。
https://linktr.ee/yoh.haya

▼【ナビゲーター・堀真菜プロフィール】 ほり・まな/現在、早稲田大学3年生。 コロナウイルスの流行により、人と会いづらくなったことを機に、zoomを通して色々な人の話を聴くことを始める。1年間で200人以上にインタビューを行い、聴くことの魅力に目覚める。 現在、勉強を教えない塾福幸塾と提携し「思考と対話の技術」の提供をする他、学生・若者向け対話サービス『workin’ talkin'』を立ち上げるなど、 対話、インタビューを通じて様々な事業を展開している。プロインタビュアーとして実績を積むため現在奮闘中‼︎
https://koushiro123.wixsite.com/manaroom

▼関連キーワード
#会う力
#額賀古太郎
#ギャラリスト

Videographer/Editor : Kimi

00:01
こんにちは、堀真菜です。
インタビュー、この番組はYouTubeとPodcast各プラットフォームよりお送りしています。
YouTubeのチャンネル登録、Podcastの番組のフォロー、よろしくお願いいたします。
そして早川さん、今回もよろしくお願いします。
はい、お願いします。
今日は私、早川さんに聞きたいことがあります。
はい、いつも聞きたいことがありますね。
まだの取り調べ室ですね。
それこそ、最近早川さんと一緒にお仕事するようになってから、
前回か前々回か言いましたけど、本を読むことがめっちゃ増えたんですよ。
その時に、いつもこの本を紙で買うのか、Kindle、電子書籍で買うのかっていうのをめっちゃ迷うんですね。
早川さん、どっちが好きですか?
好きなのはもう即答で紙です。
やっぱり同じくです。
逆に、ただそういう質問をするっていうことはなぜ迷うんでしょうか?
本当は紙で読みたいけど、紙は場所を取ってどんどん増えていくし、あとは値段もちょっと高いじゃないですか。
そうですね、一般的にね。
早川さんから聞いて知ったんですけど、本を読み上げてくれるオーディオの機能あるじゃないですか、Kindleで。
そういうのも使えないってなると、迷うよなーって思って。
実際、そうするとKindleで買う方が多いんですか?
いや、本当に半々です。
あと例えば小説だったらやっぱり紙が多いとか、小説じゃなくてノンフィクション系だったらKindleが多いとか何かあります?
新書とかそういうものは結構Kindleで買ってて、小説は紙だし、あとは自分が応援したい作者さんのはなるべく高いお金で買おうと。
素晴らしい、確かにそれは大事だよね。
だって本ってあの量でね、あの人生をかけて書いた量であんだけ安いわけじゃないですか。
いや本当だよ。
ってなるとね、なおさら。
そうそうそう。
私なんか今ので思うと、僕も即答で紙なんですけど、どちらかというと場所取るとか問題もあるし、そういうので買ってた時もあるんですけど、基本的には紙なんですけど、場所問題っていうか時間問題で。
これはあんまりよろしくないんですけど、前も言ったかもしれないけど、時間が読む時間が何て言うんだろう、一月に読まなきゃいけない本が仕事だけでも相当あるので。
何冊ぐらい読んでるんですか?
どうなんだろう、同時進行だと10、同時進行っていうかどうだろう、月だと15冊ぐらい読んでるんじゃない?
03:00
2日に1回ペースですね。
しかももちろんすぐ読めるような、別にビジネス書とかじゃないから。
逆に小説とかですが読むの早くなったから、あれですけどもっと分厚いものとか難解なものもあるから、あれですけど、小説とかそういう意味ではもちろん仕事なんですけど、難解なものの気分転換になりますよね。
難解なものはただ適当に読み上げてら分かるとかそういう話じゃないから、小説はやっぱりランニング中に聞いてることが多いですね。
だからやっぱりKindleなんですよ。もう紙の本読みながら走ったら面白いですよ。本当はそれもいいけど危ないですね、そもそも。
結構あの滑稽なあれですね、イメージするとね。
ちょっと面白いけどね。二宮金次郎みたいな小学校に、二宮金次郎像みたいな。
走る二宮金次郎。
でもね、面白いのが小説、もちろん本当は紙で読みたいし、読み上げってやっぱり尻の声で読み上げるのに風情全然ないんですけど、
ないんですけど、意外と最近面白いなと思ったのは結構仕事でそのホラー系の小説を読むときに、
ホラー系はね、あの尻の無機質な声で淡々と読み上げてると怖いよ。
逆に?怖さがますか?
近いとかはどんどん近づいてきて、そこの暗闇がなんとかでなんとかでなんとかで近い近い近い近いとか繰り返す言葉とかもさ。
怖い怖い。
結構怖くてね、意外と逆の意味でちょっと趣がある感じでね。
そういう新発見がありつつ、もちろん時間があればゆっくり椅子に座って紙で読みたいですけどね。
本当は紙だけど、やっぱ仕事のことを考えるとKindleっていうことなんですね。
でもまあマナさん言うように、すべてロジックで割り切るわけじゃないし、
なんか割り切っちゃうと余白がない。ただし余白ないから、余白ない生活になりそうだから。
それでも紙で買うわみたいのはあるし、あとちょっと仕事的には両方買うことも結構ありますね。
やっぱり取材ちょっとテクニック的な話になっちゃうかもしれないけど、時間ないんでKindleで読みますが、
実際その方に会うときはやっぱり紙の方持って行って、それを見せる方がやっぱり喜ぶんですよね。
実際にもう今こいつだから気にしないでKindle版でもありがとうって言ってくれる方多いと思いますけど、
やっぱりその現物感はね、大きいから。
あと実際自分もその紙として持って行く方がなんかその時インタビューに入っていける気がするんですよね。
iPhoneとかiPad見せる、Kindleで見せても相手もそうだし、僕自身もグッとこないみたいな。
あとこういう本があった時にこうめくっていってね、このページ側みたいな。
あと結構付箋もこういう感じで貼ったりもしてるから。
伝わりますもんね。
別にアピールするわけじゃないけど、でもやっぱりコミュニケーションとしてはそこでより円滑になるかなっていうのはあるので、
06:00
結構両方買うのはそういう意味では仕事でベースでは多いですね。
ありがとうございます。
よかったです。
続いてはインタビュー本編です。
今回はギャラリストのぬかがこ太郎さんの最終回ですね。
はい。
いかがですか?
なんか今回のこの後のインタビューでも出てくると思うんですけど、
マナさんがやっぱりずっとおっしゃっている、本当にこの方、アート好きなんだな、愛してるんだなっていう。
で、それもなんかこうね、何て言うんだろう。
もちろん高尚なものを扱っていて、彼自身もすごい知識も教養も、もちろん人間性も素晴らしいと思うんですけど、
なんかもうとにかくシンプルに人生イコール、なんかこのアートというか、なんか重い意味ではなく、
なんかもう彼の中にDNAに染み込まれて、刻み込まれている感じがしたので、
逆にやっぱり今日、今回お話これまで伺ってきた中でぬかがさんが今後ね、
松山智一さんもそうですけど、その他のどういうアーティストとつながり、
そしてまた世の中に伝えていくのかなっていうのはすごく注目ですし、
今アート界隈もね、去年かなんかかな、すごい市場が広がったと。
一時コロナでピンチと思いきや、やっぱりデジタルだったり、そのNFTアートの話なんかも出てきましたけど、
どんどん今広がってきているので、その中でね、
このギャラリー、ぬかがギャラリー代表である彼がどんな展開を今後していくのかなというのは、
個人的にも楽しみにしています。
それではギャラリストぬかが小太郎さんと早川さんの対談、最終回をお聞きください。
プレイヤーとして、経営者としてもですけど、
いろいろね、よく言えば油が乗ってね、いろいろ忙しくなってくるけど、
でもそっちの部分がなかなか落ち着かなかったりみたいな、
それがやっぱ葛藤って言うとあれじゃないですか、ありますよね。
そうですね。
葛藤は、自分がどこまでプレイヤーでいなきゃいけないかっていう、
そのギャラリーも規模が大きくなるにしたがって、
自分だけがセールスに関わるんじゃなくて、
もっとスタッフを教育して、チームでセールスをしていくっていうことは本当に大事だな。
その中で、小さい規模の会社だけれども、DX化をどうしていくかとか、
そういうのは効率よくみんなが働く。
かつ、いろんな顧客情報にしても何にしても、
効率よく会社の成長に使っていくっていうところでは、
やらなきゃいけないことがいっぱいあるので。
ちょっと未来の話出ましたが、あえて過去の話ですけど、
いつでも戻れるよっていうタイムマシンがあったら、いつに戻りたいですか?
ぬかがさんが生まれてない時でもいいし、もちろん自分の人生のここにでもいいんですけど。
男って一度は戦国時代に行ってみたいと思うじゃないですか。
一旗張りてみたいみたいな。
09:02
ある意味、たぶんちょうど世界的に同じな意味だと思うんですよ。
ルネッサンスとか、ちょっと100年くらいずれはあるけど、
アズシムの文化とか、
そういう中世から近世の転換期みたいなところ、
大航海時代とか、
美術にしても経済にしても物流にしても、
いろんなものがダイナミックに変わっていった、
1300年、400年、500年くらいの時代っていうのは、
たぶん世界中どこ行っても面白かったんじゃないかなと思います。
戦国時代っていう意味では全然納得なんですけど、
僕は一旗挙げるというか戦いたくないんで、
こっそり覗くくらいですけど、一旗やっぱり挙げたいんですね。
一旗、武将として挙げるのか、商人として挙げるのか、
戦の利休的なポジションなのかわからないですけども。
不思議ですね。初対面で言うのもあれですけど、
いわゆるギラギラした、一旗で挙げるぞみたいなのは全然感じないんですけど、
うちに秘める系なんですか?
ありがたいことに父親が美術賞をやってて、
ある程度の看板があったので、
でも多分豊臣秀吉みたいな超例外を除いて、
小田信長だって父親の代からの基盤がある程度あったわけじゃないですか。
でもそれをどこまで発展させたかという話だと思いますし、
完全にゼロからのスタートではないので、
そこはありがたく受け継がせてもらったので、
現状維持というわけにはいかないでしょうし。
そういうものがあるわけですね。
ここから未来の方にもう少し言っていきたいんですけど、
ぬかがわさん、ギャラリー、そこよりもうちょっと広げて、
このアート市場全体ということで、
2020年から2021年、世界の現代美術品市場規模は約3,020億円。
コロナ前より117%増という数字だけを見たんですが、
実際その体感としてでもいいですし、
ぬかがわさん考える業界はどうなったか、
変わったか変わっていくかという大きな質問なんですけど、
実際117%増というと、増えてるじゃんみたいな。
すごく感じるのは、作品の実物を見ないで買うということが
すごい増えたなって思いますよね。
それがいいことなのか悪いことなのか。
海外に行くことがなくなって、他にお金を使う使い道がなくなって、
12:00
美術品に…理由がよくわからないですよね。
すごくありがたい話ですよ。
特に若い人、20代の人も含めて、ある意味スニーカーを買う感覚で
美術に触れて、美術品やアート作品を購入する人たちが増えていって、
それは本当に、まだまだアートの裾乗って広げられるとは思うので、
そういう人たちが30歳40歳になったときに、
今まで家にカレンダーみたいな感じでポスターみたいなものが掛けてあったのが
ちゃんとした美術品が各々の家に掛かっていくようになっていくのはすごくいいことだなと思います。
アートマーケットは売上として実際に上がっていった。
今の状況とは違いますが、
昔、ロンドンの知り合いのアートディーラーと話していて、
なんで日本人はそんなに絵を買わないの?と言われて、
考えてみなよと。世の中はインフルエンスしているんだよと。
銀行の口座に、
向こうはもちろん日本より金貯が高いかもしれないですけども、
銀行の口座にお金を置いておいても、逆に価値は減っていくんだよと。
美術品に変えることによって、価値というものはメベルしないんだよと。
インフルエンスにも強いものだから。
でも日本ってずっとデフレをしたじゃないですか。
デフレを脱却したというのは、
現代アートに限らず、美術品を買うということに対して
ブーストをかける位置になっているんじゃないかなと思いますね。
そういう意味で松山さんにも伺ったんですけど、
コロナ関係なくても、もともと日本にいるアーティスト、作家が海外の人に何か作品を知ってもらうために、
どうしても美術展とかができればいいですけど、
基本はもう今や昔からなんですけど、いわゆる2次元。
やっぱりホームページとかからだと思うんですけど、
そういう意味で伝える側として、
今日のインタビューもそういう意味では一つあるかもしれないですけど、
いかにリアルで、コロナ関係ないかもしれないですけど、
リアルでそれをまだ知ってもらっていない、ましてや超有名とかじゃない人たちに対して、
その価値を伝えていくというのは、2次元でというか。
例えば、作家のアトリエに行くと、匂いってあるじゃないですか。
15:01
立体の作家さんだったら、彫刻家とか陶芸家だったら、
土っぽかったり埃っぽかったりとか。
文字通りに匂いがありますね。
油で描いている作家だったら、絵の具の匂いが強烈だったりとか。
美術って本当に2次元の表面的なものじゃなくて、
触ってもいいし、見てもいいし、もちろん。
匂いも感じるし、もちろん音を発するものもあるし、
やっぱり舌はなかなか舐める人いないかもしれないですけど、
いろんな感覚を研ぎ澄ませて感じるものだと思うんですよね。
本当にすごく子供っぽい話ですけど、
ギャラリーフェイクって漫画知ってます?
わかんないです。
美術長の漫画があって、本当に原作の見破り方みたいなところの一つで、
何かの輪の一つで、
これは100年経った絵の具の匂いだなみたいな、
主人公が言っているシーンがあって、
昔、学生ぐらいのときに、
確かに言われてみれば絵の具ってこういう、
僕が100年前の絵の具の匂いと、
200年前の絵の具の匂いの違いはわかんないですけど、
でもやっぱりそういう感覚を研ぎ澄ませて、
美術品に接しているって大事だなと思うので、
そういう意味では、
デジタルの向こう側で美術品に接するのは、
最終的には人の感覚を研ぎ澄ませることにはつながらないんじゃないかなと思います。
そうですね。
研ぎ澄ませるとか、
デジタルの話も出てきましたけど、
やっぱりデジタルとアートっていうと、
好きなみですけどNFTのアートが今すごい騒がれてるじゃないですか。
確か大絵博物館も売り出すみたいにありましたけど、
NFTアートをぬかがさん的にはどう見てるんでしょうね。
そして関わっていくことも関わる。
どんな感じなんでしょうね。
ちょっとよくわからない。
僕も詳しくわからないですけど、
NFTの仕組み自体をアートに使ってるのか、
NFTっていうものを複製不可能なものとして、
美術品の信頼とか価値を保証するものとして使っていくのか、
多分二つに分かれるのかなと思うんですけど、
デジタルのアートって、
そういう意味ではNFTって100年経っても200年経っても、
例えばこう、わからないですけど、
メモリーのスティックに入れられたものだと、
50年後それが再生できるかどうかわからないけれども、
NFTだったら大丈夫だと思うんですけど、
そういう意味でNFTはいいのかなと思うけど、
同時に、
刺激が一方的だったりとかするのって、
18:04
あんまり面白くないかなっていうか、
やっぱりありますよね。
そうですね。
体験型みたいなのとかっていいんですけど、
一方的に強い刺激を受けるよりも、
自分が考える余地をどれだけ残してくれるかなっていうのは、
アートの面白いところかなと思います。
確かにそうですね。
全部ポンポンポンポンってもうズバッとね。
こう見なさい、これ面白いでしょって言われるよりは。
あまりネガティブな話は持ってきたくないですし、
他とくっつけるわけじゃないですけど、
DXの言葉もありますけど、
気をつけないとアートだけじゃなくて、
自分も社会もなりがちというか、
なりそうにちょっと心配はありますよね。
結局我々って知らず知らずのうちに、
ステファン・ブルーケマンとかがベースにしている構造主義とかじゃないですけど、
知らず知らずのうちに、
今権力って言い方が良くないのかもしれないですけど、
何者かが作り上げている社会構造の中で、
自分たちの行動とか考えとかを規定されていて、
その中でその枠組みにとらわれて、
これが良いもの悪いもの、
価値のあるもの価値のないもの、
そういう思考を促されてしまっている。
本当はアートってそこに対して疑問を投げかけるためのものなので、
その枠組みの中で一緒になってわちゃわちゃしていたら、
いけないなって思いますね。
疑問、そうですね。
松山さんがそれこそアートっていうのは最高の問いを投げかけることであると、
この間おっしゃっていたので。
確かにそうですよね。
そこが難しいところでもあり、
チャレンジで面白いところでもあるのかなと。
結局我々ってアートマーケットの中にある程度いなきゃいけないし、
現実的にはそうですよね。
いろんな社会構造の中で、
それが作り上げた絵のプロモーションの仕方、
美術品のプロモーションの仕方、売り方という意味でも、
もう既に決まった形がオークションがあります、
アートフェアがあります、
ギャラリーというシステムがあります、
その中である程度生きていかなきゃいけない。
そもそもそのベースにある資本主義という仕組みの中で
生きていかないといけない。
その上での価値判断というものになってしまっているところに
さらに戦いを挑むって相当大変だと思うんですよ。
そしてその中で今、デジタルとかDXとか一方向とかNXTとか
いろんなことが出てきましたが、
今の話に行くとそことも全く我関せずってことには
多分ならないと思うんですけど。
常にある程度どこか距離を持って俯瞰しつつも、
でもアートって最先端のメディアとかテクノロジーとかに限らず、
医療でもいいし、自然科学でもいいし、
21:03
いろんなものと関係性を持ってそれをテーマにしたりとか、
そこに対して疑問を投げかけたりとかすることができる。
唯一かどうかわからないですけど、そういう分野だと思うんですよね。
そういう意味では、俯瞰したりとか距離を保ちつつも
常に最先端でいなきゃいけないっていうところはあると思います。
その中で、今このギャラリーもやってらっしゃっています。
さっきスタッフの方の話もちょっと出ましたけど、
これは後人、詩人両方か。
ぬかが小太郎、小太郎ぬかが両方として。
これ流れるのは多分12月だと思うんで、
いよいよ2022年も出てくると思いますけど、
今後こういうことをしていきたいとか、今考えてるよとか、
抽象、有形、無形、具体的、抽象的問いませんが、
どんな感じなのかな?
でもやっぱりコロナがどう収束していくのかわからないですけども、
日本のアートマーケットを大きくするっていうことも大事だと思うんですけども、
同時にやはり自分たちも海外に出てかないといけないかなと思うので、
中期的にはアジアのどこかにギャラリーを展開していくとか、
そういうのはやるべきだなと思っています。
アジアって言うとすぐ、僕はやっぱり中国とか上海とか思いますけど、
今もうちょい含みがありましたっけ?
中国って経済規模で言ったらすごく大きいですけど、
いろんなリスクも抱える国じゃないですか。
そことどう付き合えるのかなっていうのは、
1、2ヶ月くらい前も、中国って言ったらめちゃくちゃ大きい企業の株価が大暴落してるじゃないですか。
そういう国の移行等の移行で、
全てがダイナミックですよね。
この業界、業種がこう。
でもそれも一つの社会の在り方だし、それが悪いかどうかっていうのは、
僕が答え出せるものじゃないと思うし、
その中でどう戦うかというか、
どうギャラリーとしての役割を果たしていくか。
でも中国、本当に香港も国家安全法とかあって、
でもオークションは引き続き活発ですし、
中国はコレクターの数も多いし、
めちゃくちゃ魅力的な上海とか行くと、
美術館もどんどん毎年10軒くらい新しい美術館ができていっている。
今は80軒とか90軒くらいあるんですけどね。
24:00
あそこにあんなあった。
アートフェアに参加しても、
本当に世界中のメガギャラリーから中堅ギャラリー、
コレクターが集まって、
あの熱気っていうのは、
今の日本には残念ながらないなと思いますね。
アジアっていう意味で、
それは実際そこにギャラリーを出すか出さないかが決して、
他に面白そうだなっていうのは、
アジアっておっしゃったんで、
他にも例えばシンガポールとかマレーシアとか、
どこかあるのかなって思ったんですけど。
シンガポールはちょっと遠い。
意外と遠いですよね。
この10年くらいよく行きましたけども、
意外と地味遠いですよね。
やっぱりその中国本土との距離の。
それ慣れちゃうからね。
やっぱり香港って中国のお金が集まってくるじゃないですか。
そういう意味でも。
シンガポールには香港ほど、
ダイレクトに中国のお金が集まってこないと思うのと、
やっぱり香港って、
昨日今日できたアートマーケットじゃないんですよね。
やっぱりもともと、
骨董の取引とかでも中心地でしたし、
私が香港に行き出した10年くらい前からも、
例えばハリウッドロードっていうところには骨董街があって、
そこにだんだん骨董屋さんが減っていって、
ギャラリーがポツポツポツポツ増えていってみたいな、
やっぱりその文化的なベースがあるところ。
でもシンガポールってそういうエリアじゃないじゃないですか。
だからなかなか急に一丁一石にアートマーケットを作ろうとしても、
難しいのかなって思いますね。
逆にそこをうまくというか、
何か一点突破すると面白いことができるかもしれないですね。
今ソウルって海外のギャラリーも来始めたりとか、
フリーズソウルが来年開催されるんでしたっけ、
世界の大きいアートフェアもソウルで開催されるとか、
残念ながら日本は遅れをとっている部分は大きい。
ただ日本でもこれからの街づくりの中で、
こういうふうに展開していこうっていう、
いろいろ動きがあるのは話聞いてますけれども、
海外のギャラリーのこととかも含めて。
でもスピード感っていう意味では、
日本はすごく遅いなと思いますね。
さっきのヨシア氏もありますけど、中国の話一つとってもね、
スピード感が違いますよね。
一瞬でその市場が消えたりとか。
やっぱり西洋・欧米の人の、
どこまで行っても植民地感覚というか、
フロンティアスピリッツみたいな、
新しいところを開拓していって、
そこでどれだけ富を奪っていくかみたいな。
27:02
日本って良い意味で成熟しすぎちゃってるから、
やりづらいんでしょうね。
濃厚な民族力があるんでしょうね。
海外の人も日本に来づらいし、
特にアートっていう意味では来づらいし、
日本人も外に行く、
そういう人のものを奪ってまで自分が豊かになろうっていう、
あまりそういう感覚ないじゃないですか、日本人って。
そういう意味では、でも逆に予算を持ちつつも、
岡田さんとしては今後、海外に行っている話がありましたけど、
もうちょっと20年30年、もっと先かもしれないですけど、
もしあればでいいんですけど、人生を終えられるまでに、
死ぬまでにこれだけは、
さっき一肌挙げてありましたけど、
成し遂げたいみたいなものって何でしょう?
でもやっぱり、自分が関わっているアーティストの展覧会が、
例えばモマとかテイトとか、
世界中の美術館でできたら、そんな素晴らしいことはないなと思いますし、
そこに収蔵されて、自分が死んだ時とか死ぬ後まで、
その作品の価値を持って、持続して評価されるっていうことは、
夢の一つではありますよね。
いいですね。
本当に最後なんですけど、これ見て聞いている方で、
昔からアートが好きな方もいれば、まだ若い方で、
当然アート自体は面白いけど、やっぱりこの関わるギャラリーの仕事は面白いなって思う方もいると思うんですよ。
そういう方に、端的にギャラリーストになるために必要なことって、
ぬかがさんなりに挙げるとしたら、もしいくつかあるとしたら。
ギャラリーストになるためにやることは、
でも誰でもなれる資格がないので、
ある意味誰でもなれると思うんですよね。
なるのは簡単かもしれないけど。
そういう意味では、いきなり始めるんじゃなくて、
本当にいいギャラリーで、少し修行というか、
勉強してから独立するとかの方がいいんじゃないかなと。
やはり日本の素晴らしいギャラリーストの人とか見てても、
どこどこ出身でとか、どこどこで何年か働いてっていう。
やっぱりいいギャラリーで働いた方のギャラリーって、
その方のギャラリーもいいなって思いますね。
すみません、なんかちょっと。
いやいや、そういう話すると、たぶんここに電話かかってくるかもしれないですけど。
いやいや、私も本当にいいギャラリーのところで、
現代アートのギャラリーで修行したかったなって今思いますもん。
そうなんですね。
それが僕はないので、全部手探りでやらなきゃいけないですけれども。
あと、なんだかんだ言って、マーケットって欧米中心。
30:00
日本の外に大きいマーケットがあって、そこのマーケットにある美術品って、
やっぱり西洋の欧米の思想哲学みたいなものを踏まえているものが多いと思うんですよね。
表面的に日本のサブカルチャーみたいなものとか、ストリートカルチャーみたいなものを反映して、
これかっこいい、面白いとかじゃなくて、もっと広く世界を捉えて、
美術の役割とか、美術の価値の成り立ちみたいなものを長い時間軸で見て知って、
この仕事を始めた方がいいんじゃないかなと思いますね。
今、教えてくれて、さらにザクマに聞きますけど、
ギャラリーっていうと、ある程度資金力がないと、ゼロから絵も買えないとかって、やっぱり心配思うんですよ。
ゼロから始める人、お父さんもそうだと思うし、みんな最初はゼロからなわけで、
その辺のぶっちゃけたところ、資金力というか。
現代アートのギャラリーって、自分のギャラリーが作家から作品を買い取ってやってるわけでもないので、
なので、そんなに資金力は。
僕が今の質問で言うと、実はそうでもないって言い方も変ですけど。
逆に、最初お金のない状況で一緒に歩んでくれるアーティストとどう出会うかっていうところじゃないですかね。
そして、今逆にお話しくださった準備しておくことというか、そういったものがあれば可能性は全然あるという。
結局、自分の中の、もちろん作家それぞれが持つ思想哲学みたいなものを、ギャラリーってプラットフォームとして、
ギャラリーに来てくれる人たち、ギャラリーにかかる人たちに届けていくっていうのはあると思うんですけど、
同時に、ギャラリーっていう、多分どの仕事でも同じだと思うんですけど、
その活動を通して自分が何をしたいかっていうところが、私も明確ではないっていうか、
もうブレることいっぱいあるんですけども、
でも、そうですね、とりあえず展覧会やってみたいとか、とりあえず美術品売ってみたいとか、
そういうだけじゃ良くないなとは思いますね。
結局、作家の人生を背負う覚悟をある程度持って、やれるかどうかっていうところかなと思いますね。
ありがとうございます。本当の最後なんですけど、
明日、朝起きたら、全てがゼロになってました。
今でも実績も資金も人脈も全部なくなって、そしてこのアート関係の仕事はできない。なぜか。
33:03
そしたらどう生きてきます?
家とかはあるんですか?
じゃあ特別に。なんで俺そんな偉そうなんだよ。
一応普通に家はあって、すぐのたれ人にはしないですけど、
でもビジネスもないと。
でもアートの仕事ができない?
できない。
アートの仕事ができない?
できません。
でもアートの仕事以外は思いつかないんですよね。
アートの仕事ができない?
ダメです。3回目です。聞いたらダメです。
アートの仕事ができないと、たぶんそのまま死ぬしかないかな。
あんまりそれ以外に興味がない。
スポーツ好きとか音楽好きとかあるけど、仕事にしたいってなんだろう。
それだけアートって深すぎて楽しすぎて。
エンディングのお時間です。
インタビューでは皆様からの早川さんへのご質問や番組への感想、
取り上げてほしいテーマなどを募集しております。
エピソード説明欄のURLからどしどしお寄せください。
またいただいたご質問等は月末のYouTubeライブにてお答えしていく予定です。
今月のライブは12月27日月曜日、正午12時からです。
ライブ配信皆さん是非見に来てください。
ということでエンディングですけども。
この時期ね、たぶん大学生そろそろ冬休みぐらいの時期なんじゃないかなって。
12月17日。
試験とかあったんだっけ?
私たちの学校は前期・後期なのでテストはないです。
中間テストとかあるものはありますけど。
ちょうど今私は課題に追われています。
早川さんってまとまったお休みみたいなのあるんですか?
それはよく聞かれる。
すごいずっと働いてるイメージある。どういうイメージですか?
それこそ今回ぬかがさんが生活とか人生そのものがアートっていう感じでしたけど。
私から見たら早川さんも人生そのものがインタビューのようなイメージがなんとなくあって。
ありがたいですね。
本屋とか寄っても仕事で次誰にインタビューしようかなとか探すって話を聞いたりとか。
そういうところからずっと頭のどこかにあるんだろうなっていうイメージがあります。
そうですね。その意味では常に仕事というかインタビューのことは考えてますけど。
寝る間申しんでって言うと全然そんなことなくて。
ご存知の方もいると思うんですけどよく寝てますしね。
早寝る。
9時前に寝て5時に起きてるっていう感じですし。
日中でもなんか用意どんっていう感じかなやっぱり。
できるだけ5時半ぐらいまでには理想は夕方仕事を終わらせて。
36:03
全部終わらせてその後ランニングで1日終えてあとはもう仕事しないみたいな。
割ときっちり分けてるんですよ。
いわゆる仕事を例えば今も収録したりとか。
あとあんまりそういう話ここで出てこないですけど。
やっぱり僕インタビュアーであると同時に小さいですけど会社もやってるので経営者としての仕事だったり。
あとやっぱりプロデューサーでもあるのでいろんな番組企画したりとか。
意外とこうもちろん移動しながら考えることもありますけど。
結構デスクワークって座っていろいろ考えたりすることってすごく多いので。
寝て起きるのも9時から5時だしその後の仕事も今度逆に9時から5時みたいな。
これわかるかな。
寝るのは夜の9時で朝の5時に起きてみたいな。
仕事は朝からしてますけど。
超結構。
だからそのメリハリなんで短い時間で。
会社員時代に比べたら労働時間は遥かに減ってますけど。
でもその短い時間でガッて入って集中して。
もちろん休憩は入れてますけど。
1日終わった時はもう会社員時代は遥かにクタクタですね。
ただし休みはきっちりほぼ休むし。
休みの日でもありがたいことに仕事ですけど遊びみたいなところがあるので。
本屋さん行ってこの本面白いじゃんっていうところまでは多分普通だと思うんですけど。
でこれ書いたの誰って面白いじゃんと思うと会いたくなっちゃうみたいな感じなので。
インタビュアンスが。
忙しいっちゃ忙しいですけど。
なんか多分皆さんがというかわかんない。
マナさんがというか感じるような。
感じてるかわかんないですけどいわゆる切迫感とか仕事しまくってます感はないですね。
ただ9時から5時は結構つまりなんかすごい地味な地道なことをしてますよ。
華やかなものは一切ないですよね。
毎日コツコツ着実におやりながら切り替えの時間も大事にしてということなんですね。
そうですね。
お昼過ぎまで寝てる自分が恥ずかしくなりました。
そうなんだ。
まあいいんじゃないですか。
僕も大学生時代なんか親にはもう本当申し訳なかったんですけど。
ここでは言えないようなというかね。
まあそういう堕落した時もありましたんで。
ちょっとしっかりしようと思います。
まあまあそれは個人の思想ですので。
頑張ります。
それではまた次回皆様とお目にお耳にかかれますことを楽しみにしております。
ごきげんよう。
さようなら。
39:09

コメント

スクロール