1. INTERVIEW │ インタビュー
  2. Playback:「環境」は人をつく..

*この対談は2018年1月に行われたものです。

▼本パートのインタビュー映像
https://youtu.be/iasH7ooKX20

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【髙田賢三さんへのインタビュー一覧】
Talk.1|リスクを恐れず飛び込むこと
Talk.2|世間に見えない成功の裏側
Talk.3|「環境」は人をつくる?
(10/31公開)Talk.4|これからの時代を生きる人へ

夢を「かなえられる人」「生き続けられる人」は何が違うのか? 世界的なファッションブランドを創った髙田賢三さんの79年の半生を振り返りながら、その秘密に迫った(2018年1月パリで対談)。

『夢の回想録 高田賢三自伝』 https://amzn.to/3ADJMmo

【プロフィール】たかだ・けんぞう/ファッションデザイナー。1939年兵庫県姫路市生まれ。神戸市外国語大学入学後(中退)、58年、文化服装学院へ。60年に新人デザイナーの登竜門「装苑賞」受賞。卒業後、三愛勤務などを経て65年に渡仏。70年、パリで初出店(「ジャングル・ジャップ」)、初コレクション発表。84年フランス芸術文化勲章シュバリエ位受勲。98年フランス芸術文化勲章コマンドール位受勲。99年紫綬褒章受章。同年、自身が立ち上げたブランド「KENZO」を退く。以後、パリを拠点にファッションにとどまらない創作活動を続ける。2016年フランス政府から名誉軍団国家勲章レジオン・ドヌール(シュバリエ位)受勲

■目次
最近の旅の話
人生で一番影響を受けた〇〇
いま一番惹かれているもの
外から見る日本の良いところ
着想を得るタイミング
2017年末に書いたこと
セクシャリティへの意識
「環境」は人をつくる?
子どもの創造性を育むには?

▼10/29(金)「月末LIVE」開催
[URLは後日確定、お楽しみに♪]
Q&A、フリートークスペシャルをお届けします

▼番組への感想・早川洋平への質問募集中です。
(いただいた質問は、毎月月末のYoutube Liveでお答えいたします!)
https://bit.ly/INTERVIEW_QandA

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「人生を変える一冊」を見つけに行こう
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▼【聞き手・早川洋平プロフィール】
はやかわ・ようへい/新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、髙田賢三ら各界のトップランナーから市井の人々まで広くインタビュー。近年は欧州を中心に海外取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。公共機関・企業・作家などのメディアプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を数える。『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』『横浜美術館「ラジオ美術館」』などプロデュース多数。 近年はユニクロやP&GなどのCMのインタビュアーとしても活動している。
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Editor : 中江公大(Kimihiro Nakae)

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インタビュー
一旦、旅で一番良かったところは何ですか?
やっぱり日本に帰りたい。
あとは、いつもだいたい同じとこです。
タイ、ギリシャとかドルゴとか、そういうところが好き。
まあ、いわゆる冒険的な力が少なくなりましたね、歳のせいで。
ああ、そういうの、歳って今、個人で感じますか?
いや、それともやっぱり一緒に旅行に出る人がいないです。
募集者がたくさんいるので、僕連れて行ってください。
いや、そういうの必要ですよ。
誰かと一緒に何を分かち合えない、それが今、足りないんですよ。
でも確かに、例えば同じスペインに行くのと一人で行くのと
すごい嫌いな人と行くのと、すごい好きな人と行くのと、
誰と行くか、誰といるか、もちろんそれは一番大事ですよね。
人いっぱいいても嫌ですね。
本当に、ああ、行ったとこに、わあ、本当に。
カウントするときに一緒に話しできたり、
で、どう行こうとか相談してきたり、そういうのがすごく、
それが今はないですね。あまりないです。
友達と3,4人でいろいろ回ったり、それはありますよ。
でも2人の場合は違うんです。
そうですね。確かにそれは大事ですよね。
それが僕は今のところは本当に欠けてます。
これはなかなか難しいですよ。
そんなにね、急に誰と、
ごめんなさい、去年ちょっと試したことがあるんですよ。
そうなんですか。
昔の友達、知ってる友達で、
ひょっとしたらこの人と一緒に旅行とか一緒にできて楽しいかなと思って、
一度やったことがあるんですよ。
やっぱりね、ダメです。
やっぱりダメってどういうことですか。もうちょっと詳しく。
やっぱりね、もう一つ線を越えないと。
それは年齢関係あるんですか。
年齢は、それはないですよね。
でもね、やっぱり年齢考えますよ。
相手そうですね。それは感覚、感性がありますからね。
難しい。どういうふうに話していいかわからないんですけど、そういうことありますよ。
少し話変えますけど、
健太さん、人生で最も影響を受けた子供の人と聞いた時に今思い浮かぶのは何ですか。
一番影響を受けたのは中原隆一さんだと思います。
私は中学生の時に中原隆一さんの絵を見て、
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そういう絵を描きたいとか、ファッションとかそういうものに目覚めたっていう、
やっぱりそういう影響があるのは、
中原隆一さん。
あともちろんファッションをやり始めてからはサンロランとかいろいろありますけど、
一番最初のきっかけとどうしてくれたのか。
中原隆一さんですね。
中原さん。
中原隆一さん。やっぱり一番中学の頃から中原隆一さんの。
中原隆一先生ですかね。
先生。
先生の絵を描いたりして、
そういうのを決まりとかそういうのを出してみると、
タイのパリの話とか、
そこからですね。
原作の話とか映画の話とか、
そういうのでどんどんそういうものに目覚めてきたし、
やっぱりいろんなもので影響をされてますね。
やっぱり僕は影響されたのは映画、それからたかわらず。
映画というのは何を描いたんですか。
そうですね。
僕なんかは洋画も結構見たので、
だから一番最初の小学校の時に見た若草の中で、
あれは初めて外国のアメリカですかあれは。
ヨーロッパのライフスタイルも見えるわけじゃないですか。
ベルトに寝て、
ああいうの憧れましたよ。
それは当時は衝撃というか。
衝撃ですよ。僕なんか本当に終戦ですよ。
終戦の後ですよ。
だからそういう若草のあたりとかね、いろんな映画。
日本映画もいっぱい見てますけど、やっぱりそういうので
外国に憧れたり、若草のあたり、それから家庭とともにされるとかね。
昔の映画ばっかりですけど、そういうの憧れまいっちゃう。
それとあとはたかわらず館。
僕の姉さんがたかわらず館に行ったので、
それに一緒にたかわらず館に連れてまた行って、
本当は夢の世界ですよ。
でもその夢の世界の後はたかわらず館の仕事もされているわけですよね。
だって本当に小学校の2年か3年でたかわらず館を見て、
姫路にもたかわらず館の公園があったんですかね。
あれはお父さんがまだ娘だったので、きれいだったんです。
それをこれに書いてますけど、南の哀愁っていうのを見て、
あとはたかわらず館はこじれふくさん。
06:01
別の世界、夢の世界。
目がキラキラしてますよ、健三さん。
夢の世界ですね。
今までのお話も伺いましたけど、
今日ももう一つ聞きたいんです。
今一番健三さんに惹かれているものとかマイブームじゃないですか、
まさに今、何に一番興味がありますか。
今何ですか。
どんなものでもいいですよ。
それは興味がどんどん少なくなってきてますね。
強いて言うなら。
強いて言うなら、日本のこともっといっぱい知りたい。
日本でもやっぱり知らないことが一般ですけど、
日本に出てきたのは24度でしょ。
東京に5、6年東京にいただけで、あんまり知らないんですよ。
その10倍以上のパリに50数年。
50、そうですね。
残念。
早いですよ。
そうですよね。
だから日本のこと知らないんですよ。
年に2、3回は帰ってますからね。
でも同じとこばっかりいてて。
たまに去年ですかね、中見くんが九州の元に連れて来れたり、
その時の前に福岡とかであの辺りを見たりして、
いっぱいいいとこあるので。
京都なんか行っても本当にいっぱいいい。
カナダとかね、いっぱいいいとこあるので、
これかそこでいいの見るとね、ドキドキなんですよ。
だから日本は早い。
今そういうことですね。
それと一つはやっぱり、今日本はすごく世界からモテてるでしょ。
僕の友達ももっともっと人気がある。
一週間ほど旅行でありてるみたいな感じになる。
一緒に友達連れて行って。
京都さんがむしろコーディネートするぐらい。
京都さんが外から見た日本の良さは何ですか?
いろんな伝統の工芸とかいろんなことが、
それをきちっと持ってどんどんきれいに持って、
どんどん作ってるわけですから。
日本はすごい進化してる。
最近具体的に?
デパート行ってもね、こういうデモ買いたいとかそういう感じありますよね。
すごいなって思って。
もう一つテーマで、
創造、クリエイティブな創造っていうことで聞きたいんですけど、
京都さん普段どんな時に着想するんですかね?
昔は本当に仕事のために机に座って、
机で絵を描いて、描いて、描いて、描いて、そういう感じで。
無理やり引っ張り出すみたいな。
そういうのと旅行行ったり、いろんな見たり聞いたりしたときに、
09:01
アイデアが出るとかそういうことはありますけどね。
最近はね、これ変な話になるけど、
よくマッサージとかやってもらうんですよ。
そういうときもマッサージやってもらって、
そういうときにいろんなこと考えるとね、どんどん広がりますね。
リラックスインスパイアされるんですかね。
それはね、後で考えたら大したことないんですよ。
そうやってワーッとマッサージをやってもらえるのが考えられるとは、
すごいな、いいな、いいなって思って。
現実に戻ると、これ伝えたことがなかったって感じになるんですよね。
アイデアって、本当に今までの経験中のいいアイデアっていうのは、
メモとかしなくてもずっと残るんですか?
僕はね、あんまりメモもしないです。
だからカメラで写真を撮ったり、そういうこともあんまりしないんで、
何しろそのときの印象とかエモーションとか、
そういうものを全部大切にしようと思ってるんですよね。
本当はね、メモとか絵を描いてなきゃいけないんですよ。
たまにやりますけどね。
そういうのを、たまに久しぶりに1年前に描いたものとか、
10年前くらいに見たものって結構面白いですね。
それをやってないんですよ。
やったほうがいいとは思う?
やったほうがいいと思うんですよ。
無理矢理に1年何回かは日記みたいのは書いてるんですけど、
それが毎日続かないんです。
1年何回か日記といえば、最後に実は聞こうと思ってたんですけど、
この本にもありますけど、毎年節目だったり大晦日に
宇佐美恵さんの反省文。
それは毎年書いてますね。
これここに書いてないことに聞きたいんですけど、
2017年の年末はどんなことを書いたんですか?
同じことです。
これ見てる人に分かるように。
え、そうですか。
2017年どうもありがとうございました。
今度のいい目の回想録ってのが、
どんどん暴露本にならないでいいよ。
そういうこと書いてますね。
あとはやっぱり、これからも2018年もいい年になるように、
健康といい人が出るといいな。
そういうこと書いてますね。
いいじゃないですか。望む限り必ず現れると思いますけど。
いやいやいや。現れないですよ。
やっぱりこの本の中でもセキュララに語ってますけど、
いわゆる健太さんのパートナーに男性女性というか、
そういう境がなくなったっていうのについて、
失礼を承知で聞かせていただきますけど、
12:00
パリに来てからですか?それか、もともとそういうものを持っていたのか?
僕はだいたいオクテですよね。
だからそういうことを、
高校の時からなんとなくそういう家にはあったんだけど、
全く分からなかったですね。
文化院に入って卒業したあたりから、なんとなくそういう家に。
日本の僕の友達、そういう話はあまりしなかったじゃないですか。
特に当時はしないですよね。
だからホモセクシャルとかそういうものもあまり知らなかったんですよ。
で、なんか文化が出たあと、
なんかそういうことに初めて気が付いた。
でもなんかパリの環境がより自分を自分らしくさせたみたいなのもあるんですか?
日本ってそういうのすごく嫌がるでしょ?
今少し良くなってると言いますけど、やっぱり世界に比べたらまだまだって感じですよね。
僕の友達でもあまり話できなかったんですよ。
ところがパリに来ると、普通、急に自由になったっていう。
これはすごかったですね。自由だって。
そういう、例えばバーとかそういうのも、本当にオープンで行けるわけでしょ?
まあ日本も変わってると思いますけどね。
その今環境っていうところで、セクシャリティの話もしましたけど、
やっぱり環境が人を作ると思うんですね。
まさに花の旧規制。
後から振り返ると、なんであの世代にあんなにいるんだろうっていう。
例えば手塚治虫さんの時はそうなのかもしれないと思うんですけど、
環境が人を作るっていうのは確実にありますか?
そうですね。僕はやっぱり、さっき返ったの、大影響をされた人、中井雄一さんっていうのは、
大影響があったけど、やっぱり次が目立ってたのは、
こしのじゅんこさん、松田くん、金子さん。
あれはね、やっぱりすごいショックでした。
大会開いた時に、じゅんこの絵とか、金子の絵を見てね、
ああ、こういう人がいるんだったら、僕ダメだと思って。本当に。
で、それからやっぱりすごく負けないように頑張りましたよ。
そういう刺激を与えてくれるような友達を持ったっていうのはやっぱり、
今考えたら本当に、何かのショック。
何か仕事を始めたら、じゅんくんはお店を始めたとか、
松田くんのお店をやったとか、そういうあれにやっぱりすごい刺激されて、
じゃあ自分もって、そういうことになる。
ライバル意識でもないけど、いい意味で。
15:01
いわゆる精査たくまですよね。
金子さん、いわゆる女性的な感性とか美意識って、
これ見てる方、聞いてる方も、お子さんいらっしゃる方結構いると思うんですよ。
僕もいるんですけど、
子供の中の、いわゆるクリエイターとかアーティストってあると思うんですよ。
創造性とか。
そういうものを育てるために大切なことって、金子さん、何ですかね。
やっぱりいいものを見せたり、そういう環境を作ってあげることだと思うんですよ。
それはでも、何も全員がパリ連れてくとかってできないわけじゃないですか。
でも日本でもいっぱいいいものがあるわけじゃないですか。
そういう環境、どんどん、美術館ではないけど、いろんな工芸があるとか、
そういうのをどんどん子供の時から見せるというのは。
それをどれだけ取り入れるか。
いいもの、音楽にしても絵にしても、いろんな食べ物、もちろん歌い物もそうですけど、
いろんなものを子供の、やっぱり若い子供の時に教えてあげると、
そういう中に育つと、やっぱりすごい感性が出てくると思うんですけどね。
僕この前、グランパレーで今、豪炎のテーマでやってるんですけどね。
それ見に行ってね、こういうマイクみたいな。
ああ、ありますね。
あれを聞きながら見てたんですよ。
それでね、途中で何かにぶつかって、ひっくり返りそうになったんですよ。
そういったこういう小さい子供が、いっぱいね、学校の授業か何かだと思うんだけどね。
こういうiPadみたいなのを持って、何か、語源の読みながら何かやってるんですよ。
周りのそばにね、先生がいたり何か説明してあげたり、
そういうクラスジグラムなんですよね。
だからね、パリなんかでああいうグランパレーで、
まだ10歳になってない子だったんですよ。みんな小さい。
それにもつまずいたんですけどね。
そういう環境で実はあったら、すごいことになるかなと。
それは日本でもね、できますよね。やっぱり意識しられますよね。
それはね、どんどんどんどんやっぱり、
若い時にそういうのに手伝って、やっぱりすごいじゃないですか。
子供の時に教えてもらったこととか、なかなか忘れないでしょ。
確かに。
絶対にそういう若い子供の時の教育とか、環境とかすごく大事だと思うんですよ。
僕なんか本当に、戦後だから貧しいし、何にもない人間だけど、
やっぱり映画とかアスカとか、そういう決まりとか、
それ言うとか、そういう環境が僕のほうを育ててくれた。
18:04
あと最後にいくつか伺いたいんですけど、
僕も小さいながら会社をやっていて、
普段クリエイティブなインタビューの仕事をやっていて、
いわゆる経営と創造というか、
この本にも書かれてましたけど、そこ大先輩に伺いたいんですけど、
そういう狭間というか、絶対あるわけじゃないですか。
個人的にあるかもしれない。
どうもありがとうございました。
18:46

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