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2020-10-02 16:15

第284回「質問:組織の「目的」とは?」

第284回「質問:組織の「目的」とは?」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。 ★番組への質問はこちら↓↓ https://ck-production.com/podcast/inoue/q/
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日はですね、数多くの質問がある中で
何て言うんですかね、これ共通だよねっていう質問も多かったので
一言シンプルにまとめて、これが質問だというのを勝手に集約しました。
はい、いいですね。
ということで、経営者の方々から細かくいただいた質問を一言で質問を言うとですね
組織における目的とは?
いいですね、こういうのね。
多分、経営理念があったり、ビジョンがあったり、ミッションがあったりとか
いろいろ言葉あるし、いろんな動き方があるんだけど
どこに向かうのっていう方向を示していくことがやっぱり大事なので
目的観がないと、永遠に目的って高次元まで上がっちゃうからね。
やっぱりそれこそ精神世界的なところにまで行くと思う。
場合によっては宗教的な話だったりとか、
場合によっては生と死の問題にまで行っちゃうぐらい
どんどん上げていけば常に上位概念があると思う。
これね、目的とはってあるんだけど、
僕は一回シンプルに置き換えてほしいのは、
物事にはすべて上位概念があるように置き換えてほしいなと思う。
だからそれは何かをやるときにも、これやろうと。
え、何のためにやるんですか?
それをやることで何が得たいんでしたっけ?っていう概念が上にあるし、
こうやることによって、僕らだって利益も得て生活も安定したいじゃないってことだっていいし、
でも生活安定するって何が欲しいんですか?っていうふうに
上げていくことってどんどんあると思うので、
何においても必ず上に概念があるよっていうことを常に意識してほしくて、
目の前のことに追われると、
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良いか悪いかっていう分別ができない。
だからちょっと上に立ったときに、立ったらこっちだよねっていう出社選択もできるので、
意思決定をする際の尺度になるのが上位概念。
つまり目的。
今これやってるのって何の目的だっけ?って言ったら、
いやいや、この案件が市販機の売上確保に大きく影響してるんだから、
市販機の売上確保が上にあるんだよって言ったって構わないと思うし、
でも市販機の売上目標を上げるって、
じゃあそもそも売上を確保するってどういうことですかねって、
今度は上にどんどん上がっていくので。
だから経営者が会社を束ねるために、
目的はこうだよってある程度抽象度が高くても言ってるのが理念だったりするし、
っていうのはいいんだけど、どんどん落ちていくことが実は大事で。
要は最終的にはすごく具体的な行動、何をするかが明確で、
組織の中で、例えばだけど、
あ、遠藤さんは今週これに向かってこれをやってますよねっていうのが、
何のためにそれはやってるかも含めてね。
共通、理解されてるかどうかがやっぱり組織力が高いかどうかの差なので、
どこを出張行ってるらしいですけど何やってるかわからないですよっていうことじゃ組織力は高くないでしょ。
なのでそういう具体的な行動に落とし込むことができてなきゃいけないし、
それが確かに目的に向かってるねっていう共通認識が持てることじゃなきゃいけないので、
要は成果を出すためには具体的な行動が作られていなければ結局はだめなんだよね。
なるほど。
でもそれはその具体的行動の選別をするときに大事なのが、
判断するために大事なのが、これをやる目的ってなんだったっけっていう上位概念。
上位概念がないとそれがいいことなのか悪いことなのかわかんないので、
ブランディングの差によっては会社によってOKかやるかやらないかが別だったりするわけじゃない。
例えばね、よく僕が例にとる車だけど、
メルセデスっていう企業だったらそれは当然やるけど、
鈴木自動車っていうところではその手法は取らないよって、
やんないよそんなことっていうことだってあると思うんだよね。
でもこれはやるけどこれはやらないってことが決まらないと実際の動きにならないので、
企業活動にならないので、具体的な活動に落とし込まなきゃいけないとすれば、
具体的な活動がこれがいいか悪いかそっちじゃないぞこっちじゃないぞ、
経験から言ったらこれだぞって言って右往左往してもしょうがないので、
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何のためにやるのっていう上位概念に向かわないといけない。
だから目的っていうのは常にいろんな場所で、
そもそもその目的は何ってことは語られて当然だけど、
それはすごくどでかーい一つの目的観が、
全て同じ場所で、どんな場所でも全員が語るってものじゃないと思うんだよ。
その場合においての上位概念を語ってるんだと思うので。
常にそういうことを意識することが大事だから、
セクションごとにも目的っていうのがどこに向かうのかっていうことは立ってないと、
みんなが方向を失うっていうのがバラバラになっちゃう。
みたいな感じなのかなと思ってるんですけどね。
井上先生の言う通り、組織というものが有機的な関係性なのであれば、
その関係性が個でない限り、関係性である以上、進化変化してしまうじゃないですか。
目的となると目的って変わらない不動の不変のというイメージをしがちなところはあるかもしれないんですけど、
関係性の中で生み出されていくとなると目的も常に進化をしたり。
するだろうなあと思う。
ある種の自分たちの関係性の中で確信を起こした結果、
目的が先ほどの次元が変わったりとかっていうのが起き得るなあと思うんですけど、
となるとなおさら組織のうちの目的は何だろうと問うたときに、
逆にわかんなくなってくるなという。
だから大事なのは、すごく1セクションにチームに最小単位になったときに、
いろんなことをやってるよねと。
これからのに対してスペシャリストが集まったプロジェクト型のことも起こるじゃない。
そうすると自分の能力ができることをそこに提供すればいいですよねってなったら、
はい終わりましたって言って次行っちゃったりとか、
他のプロジェクトで興味があるものがあればそこをとっとと去ってどっか行っちゃうとなると、
吸収力を失うよねってことよね。
じゃあそこに参加してて面白いねって思えることが何かっていうことで考えると、
そこにいる魅力だったりとかだと思うのね。
その魅力を作るときにやっぱり一つ大事なのが、
ここにいる、これやってるってなんか価値を感じるぜっていうのがあると思うんだよね。
やってていい、やってるっていいよねこれとか。
仲間意識が枠立ってるし、その価値観だし、
何かの価値が得られるっていう感覚が持たないといけないので、
そこに我々の目的は、その目的を達成するって価値を感じるなって思えるかどうかが大事だよねってこと。
だと思いますよ。
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だから変化はしてても構わないけど、
さっき言った上位概念が必ず上にあるよって言ったら、
目的のための目的があって目的のための目的があって上に行っていくと極端なのし、
我々は地域社会に貢献するってよくいろんな会社で言ってるけど、
本当にそうなんだよって言うんだったら、
地域社会への貢献って掲げればいいと思うのよ。
だけどあるプロジェクトにおいては、
あるシステム開発をしているので、
このシステム開発を作って地域社会に貢献するっていうのは、
たとえばこれをこの地域の中で500社が使って効率を上げて、
企業体質を強くできることが望ましいんだよ、みたいなことが具体的に落ちるじゃない。
そしたらそれが目的でも構わないと思うんだよね。
なるほど。
500社の企業体質を変えるんだって言ってたけど、
なんとなくそういうことがやってったら、もっと違うアイデアが生まれたら、
もっと違う目的感みたいなのが出てきてもいいと思うんだよね。
だからそれって目標じゃないですかとか言われるけど、
目標も目的だし、目標の上に目的があるけど、
その目的だってその上の上位概念からすれば目標だしっていう。
常にその関係がぐっと上に上がっていくと、下に降りていけば起こるので。
要は我々はどういう価値に向かっていきますかっていうことが語られているかどうかが大事なのと、
具体的に何をやっていくかってことをちゃんと計画立ててますかって、
この2セットが必ず必要なので、
それを結びつける、すごい具体的な、場合によっては作業レベルの具体的な行動と、
何のためにこれをやっているのかが結びつくっていうことが、
そこに参加している人がやってて喜びを感じたりとか、
ここにいると楽しいなとか、この仲間と仕事したいなとか、思えるかどうかだと思う。
だからそういう求心力を作るためにも大事なんじゃないですかね。
なるほどですね。
改めてこのいろいろと大きく変化する中で、
目的は重要だなというのはなんとなく皆さんも感じながらも、
ふとじゃあ目的ってそもそも何なんだといったときに、
目的みたいなね。
わかる。
でもね、プロジェクトでもいいからって引っ張っていくリーダーに求められるのは、
その目的をいかに言語化するかなんだよね。
どういう言葉でもいいけど、やっぱりそこにその目的を語ることによって、
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場合によってストーリーを感じさせたりとか、価値を感じさせたりとか、
意味づけができたりとか、そういうことができないと、
参加してる人間たちがわくわくしないので。
わくわくしなければ、スペシャリストになればなるほど、
わくわくしない場からは逃げていらなくなる。
組織の力じゃなくなってしまうので。
まさにこれからスペシャリスト、プロフェッショナルを、
一人の才能を複数のプロジェクトが共有するみたいなことが起こる時代になるので、
そうすると参加してその優秀なプロジェクトのプロフェッショナルが、
あ、え?っていうプロジェクトはやっぱそこ面白いわって思えたら、
そうやって思えてる人が、やっぱり意欲高く貢献するエネルギーをたくさん出すので、
いい行動もいい結果も出すと思うんだよね。
ああ、なるほど。
成果も出すと思う。
これから良い成果の組織が強くなるっていうことか、
今までみんな一丸となってやってたよっていう組織の一体化っていうことよりも、
その一体化を作るのは、より多くの才能をどれだけ集められるかみたいなこと。
そのためには中心となる棒があって、
そこにみんなギャッて逃げる場所がないといけないので、それがたぶん目的。
でも場面によって語り方は変わって構わないから。
究極のこの抽象概念なので、具体的なものを求めたくなりますが、
求めようとした瞬間にまた手放して消えてしまうという、
掴もうとされないみたいな感じがするのが、今話を聞きながらも感じるところですけども。
でもどんな言葉であっても目的を語るということをしなければ、
無理だとは決していけないというのがズバッと刺さる感じもしますし。
まず語りながら。
変えていってもいいわけですからね。
変えていってもいいというか、今埋める目的なのってものが
究極の目的なわけないという気もしますしね。
そうそう。
何回も言うけど、もっと壮大な目的っていうのは、
みんなある意味年齢重ねていろんな経験すれば、
作り上げるかもしれないよね。
世の中から貧困なくします。
そういうものに、その目的が作りにくい会社にとって、
SGDSなんていうのはいいヒントだったりするわけですよ。
SDGsですか?
あれなんかすごいいいヒントになるんだよね。
確かに思考を広げる枠組みとしては、なかなかえげつないくらい広げきってくれてますよね。
そういうことだと思う。
社会的活動ってのはあそこに向かうんだよっていうことを
ちゃんと示してくれてるいい例だと思う。
ああいうところから使いながら、
じゃあこのセクションは何をそこに乗ったことで大事にしなきゃいけないのか。
そのセクションの目的に変わるし。
日々の活動でいうと、今週の目的はこれとかでもいいし、
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一個一個目的を具体化した言葉で語り続けるってことがやっぱり大事なの。
なるほど。この話は非常に重要なテーマでもありますし、
タイミングを見計らってまた機会がありましたらぜひとも。
いやいや、もやもやした方も多いかもしれないですね。
このもやもやをぜひ質問という形でぶつけていただきます。
みんな回収できますからね。ぜひお待ちしております。
というわけで井上先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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