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2024-03-01 15:51

第462回 コーチングを受けている部下に違和感・・・

第462回 コーチングを受けている部下に違和感・・・

井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓↓↓

https://ck-production.com/podcast/inoue/q

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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克紀です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今週も来ましょう。
最近ゲストに呼ばれてしゃべったポッドキャストがあったんで、ちょっとご紹介しとこうかなと。
ポッドキャストのゲスト?
長谷川俊郎さんっていう、総統州のお坊さんですけどね。
お坊さんの番組。
そうそう。
タイトルは、「ローマ字表記で派生。派生の金曜は聞き込みでら?」っていう番組ですけども。
ああ、見つかりました。群馬県の大田市にある住職さんなんですね。
そう、住職さん。
この方にどうですかって年末ぐらいに言われて収録して、
2月にずっとオンエアしてたんですけど。
ちょうどもう今このタイミングでは配信されてますね。
配信済みですね。
ちょうどいいじゃないですか。
もしあれだったら聞いていただければと思う。
ちょっと告知です。
どんなお話というか、お住所ですか。
派生先生は文教も結構勉強されてますもんね。
でも派生先生が私の本のいくつかを取り上げて、
こういうふうな話になってますけど、このあたりを教えてくださいみたいなのを聞かせてくださいっていう感じの流れですね。
あ、そうなんですね。
住職と人事組織っていうのは関係性ありなんですか。
この方は昔、私が数人と一緒に開発したラザーズっていう。
はいはい、人事業家の。
これを取り入れてらっしゃってね。
寺人。
いろんな活動をされてるので。
なるほど。経営者的な側面も。
あるある。なので組織運営をされてるので、スタッフの方向けにっていうことなんじゃないかな。
そういうことなんですね。
じゃあこの辺をちょっと面白かったよっていう話というよりも、ぜひ聞いてくださいぐらいで。
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聞いていただいたほうがそれなりに。ここで言うと4回あるのでね。
そんなにあるんですね。
2月4回あったので、要約するにしても結構時間がかかっちゃうから、ぜひ聞いてくださいっていうお知らせでした。
HASEの金曜は聞き込み寺。僧侶派生というタイトルでされておりますので。
いろんなゲストの方をお呼びになられてるんですね。
安田さんが取り替え先生。結構知り合いの方もいらっしゃいますね。
ということでぜひチェックしていただけたらと思います。
という中で井上先生の質問がありますので早速いきましょう。
今日は製造業の50代経営者の方からご質問いただいております。いきましょう。
気づきを与えたがる部下、課長がいて大変気になっていますというタイトルでいただきました。
社員にとにかく気づきを与えたがる部下がいます。
彼は部下思いではあるのですが、最近自分のキャリアアップのために個人的にコーチをつけたらしく、自分と向き合っていると聞いております。
それ自体は良いのですが、最近私に気になることを言います。
彼は部下に対してワンオンワンを行っているのですが、社長Aさんに○○を気づいてもらいました。
社長Bさんが○○になかなか気づいてくれません。気づいてもらえるように頑張らないと、と私に報告をしてくれます。
そうなのですが何か違和感を感じています。
この私の違和感がどこから来ているのか分かりそうで分からず、彼にもアドバイスができず。
井上先生、部下に気づきを与えるとは一体どういうことなのでしょうか。
今までに意外とない切り口の面白い角度ですね。
そうですね。ご自身がコーチングを経験されて実体験を持っていらっしゃると、
私なんかもコーチングの世界に触れたこともあるし、コーチングのやり方とか学んだことももちろんあるんですけれども、
よくコーチングが効くか効かないかっていうのは、向かいたい方向というのかな。
こんなふうになりたいとか、こっち行きたいとかっていうふうに思っている人にはすごく効くけど、
そうじゃないと意外と効きにくいんだよみたいな話も一般論としてあるんです。
そうですね。よく聞きますよね。
この方はご自身で、キャリアアップのために自分と向き合って、コーチングして自分と向き合ってるっていうことが書かれているので、
この課長さんなのかな。この方にとってはコーチングは有効なんですよ。
なるほど。ご自身が主体的に受けたくて。
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キャリアアップという、ある種の自分の目指してるものが、どういうキャリアアップかは別にしてもね、
キャリアアップしたいなというこの人の根源的なエネルギーがあるので。
なるほど。方向性があると。
そうすると、コーチングしてる効果がある。
そのときのコーチングの効果って何かっていうと、やはり一般的にも広く言われているけど、
コーチングっていうのは、本人の中にある考え方を引き出す。
そのためにコーチングという手法を使って引き出してあげる。
あ、そうか。自分はこう思ってたんだ。とか、
あ、そうか。自分としてこうすればいいんだ。という自分の中にある答えに気づくっていうのが、
コーチングのやはり目的なの。
そうすると、やっぱり気づきがある人とない人は、
自分の中に方向性どこに行きたいなという思いがあるから、
それをそのためにどうなのかななんていうふうにやり取りしていると、
あ、そうか。そうすればいいんだみたいな気づきっていうのは得やすいんだよね。
なるほど。
だからここまでの話を言うと、要するに今じゃなくて先に向かって、
この先に向かって自分がこっちに向きたいなっていう、真北とかね。
はっきりしたもんじゃないにしても、アバウト北の方向でもいいから。
そういう方向みたいなのを感じてる人にとっては、
気づきを持ってもらおうという手法は有効だし、
この人がもしかしたら習ってらっしゃるコーチングのスキルは生かされるんじゃないかなと思います。
だからこの中でAさんに気づいていただきましたっていうことは、
もしかしてそういうことで起こってるのかもしれないんで、
それはちょっと良しとした場合にでも気になるのは、
次のBさんに〇〇を気づいてもらわなきゃいけないんだけど気づいてもらえませんっていう。
なるほど。
つまり気づいてもらいたい〇〇が、この人が設定してること自体がもう違うのよ。
コーチングの大事なポイントが間違っちゃってるってことですか。
ということになる。
だからこの人なりに、悪意はないと思うのよ。
この人なりに、この人こういうとこ気づいてくれればもっといいのになと思ってるから、
そこに気づいてほしいんだけど、
本人がそこにそれを気づくことでどこに向かおうというようなことがないと、
そもそも課長さんがBさんのために思っている、
この辺が気づいてくれるといいんだけどなっていうことは課長が考えてることなんで。
Bさん本人がそこじゃないものに気づいたっていいわけだよね、コーチングは。
より良い仕事人になれば、迎えれば。
だから答えを持っちゃってるコーチングになっちゃってる。
あー、気づけ気づけと。
なので、そういうときに何をしてるかというと、誘導になっちゃうんだよね。会話が。
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なので、誘導されていると思った瞬間に相手は嫌になる。
だから余計に、もし課長が私に言いたいのはこういうことだろうなというふうなことを気づいたとしても、
言わなくなっちゃうかもしれない。
本人からすると、別に気づきたくもないこと、どうでもいいことの可能性もあるってことですね。
そういうこと。
だからそれはどっちに向かいたいという方向性がないとより起こりやすい。
よく井上先生がおっしゃる問題の整理の話で、理想があるって現実があるからそのギャップが問題になるのでその問題解決をするっていう話でいくと、
この問題っていうのはきっとこの方でいう気づきですよね。
なので、問題だっていうその気づきが理想が方向性本人にないのに勝手に決められて、
お前ここが現実とずれてるから問題だよって言われても知らんがなという理屈になっちゃうっていう話ですかね。
これをやるともっといいのにな、この人っていう。
例えば製造業だから、もうちょっと先読んで丁寧な仕上げになってくれるといいんだけどねとか、
時間に追われてちょっと雑になるなとか、具体的な例を見ていてどうなのなんて言って、
いやそうですね、自分としてはもうちょっと時間に縛られるんじゃなくて、
自分から自分の時間をコントロールできるようになるといいですね、みたいな気づきを持ってほしいとして。
そっちに向けて話をしちゃうと、さっき言ったように誘導になってしまう。
どうなりたいかがない人と、コーチングというか向き合って話し合うとしたら、
まず先にやらなきゃいけないのは、未来じゃなくて今なのよね。
だから今何を大事にして働いているのとか、
どんなところが働いてて気持ちいいのかとか気持ち悪いのかとか、
もっと言うと何のために働いてるみたいな話とかまでしてもいいから、
今どう感じてるかにちゃんと焦点一回合わせてあげないと、
これ今後に迎えないのよね。
今もちゃんと受け止めてもらったり理解してもらえない間柄に、
理想とか未来の話を求められても耐えられない。
できないと思うんだよね。
だからやっぱり今どうだったの、もしくは過去。
ここまでどうだったとかっていうことを、
要するに紐解いてあげる時間が必要だね。
だから何に気づくというよりも、
紐解いてあげて知ってあげることのほうが先なのよね。
気づきの前の段階の話ですね。
たぶんこの社長さんが気になってるのは、
ある種の誘導性を気にしてるんだ。
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なるほど。
どうなんですかって聞いても教えていただきたいですね。
きっとそうな気がしますね。
そうだと思います。
なるほどね。
何に違和感を覚えてるかっていうと、
それって君のある種のコントロールじゃないの?みたいな。
お前の英語でのコントロールに、
何か誘導してることを気づくって言っとらんか?みたいな。
ああ、もうそうなんじゃないですか?
思うことしか思えなくなってきましたけど。
じゃあどんなアドバイスをしたらいいのかなっていうことも気になってらっしゃると思うので、
やっぱり人って、自分が今どうで、今の自分のこと、
そしてそこに至るある種ここまでの経過としての過去の自分のもので大事にしてることとか、
そういうものをまず理解してあげてるかい?っていうことを言ってあげたほうがいいんじゃないかなと。
なるほど。
無理やり将来どうなりたいかっていうことを語れなかったとしても、
そこを無理やり作ることじゃないよって。
むしろ今大事にしてること。
今もっと大事にしてほしいことがあれば、それはコーチングとかやってるんじゃなくて、
こういうことはもっとしてくれると僕も助かるんだけどどう思う?とか。
正直に今っていうところで話せばいいよねっていう。
なるほど。もうそれ以外に何も考えられないほどに居抜いた感じがしておりますけれども。
なるほどですね。さすがの洞察というか、人間が分かっておるっていう感じがした。
いやいやいやいや。
衝撃の回答でしたが。
はい。
ぜひ質問どうだったのか?答え合わせも含めて。
いやまさに私が言いたい気持ちでしたということでしたら、ぜひお答えいただきたいですね。
まあいうところですかね。
ただこの話はコーチングとか的なものが世の中にすごい広まってる流れからすると、
いろんなとこで起きてそうですもんね。
ご自身がそうなっていないのかも含めて。
だからもうコーチングってすごく大変でね、実は。
周り全部見ても水面しか見えない海の中に放り出されたようなところから、
ある島を見つけるみたいな作業なので。
そのときにね、コーチ側のある種思いが強く出すぎちゃうと、
気づいてもらうことがゴールにしてしまうと、
なかなかコーチされてる側が自然な流れで自分と向き合うことが難しい。
強制的というか脅迫的にも感じてしまう怖さも兼ね備えているという気感を持ちながら、
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丁寧にということですね。
ちょっとです。
だんだん大変勉強になりましたという感想で今日は終えたいなと思っております。
ということで終わりましょう。
三浦先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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