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習近平氏訪米 ウォッチャーが注視した「もう一つのポイント」
2026-09-28 13:19

習近平氏訪米 ウォッチャーが注視した「もう一つのポイント」

毎日新聞特派員や外信部長の経歴をもつ元RKB解説委員長・飯田和郎が、中国をはじめ東アジア情勢について、歴史的・文化的背景についても触れながら解説します。

田畑竜介
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サマリー

習近平国家主席の訪米を、首脳会談の議題とは別に健康問題という視点から振り返る。訪米直前、インドでのBRICS首脳会議中に習主席が倒れたという情報が流れたが、実際は同時通訳イヤホンの不調をモディ首相が気遣った場面だった。習主席の健康不安説やAI加工画像はデマと確認された一方、中国指導者の健康状態は外部から把握しにくい。今後の中国共産党の重要会議や、習主席が目指す長期政権にとって健康が重要な課題になると説明する。

習近平訪米を健康問題から見る
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 月曜日は、元RKB解説委員長で、福岡女子大学副理事長の飯田和郎さんです。 飯田さん、おはようございます。
はい、おはようございます。 さて、中国習近平国家主席が先週アメリカを訪問しまして、トランプ大統領と首脳会談を行いました。
中国産のレアアースの輸出規制ですとか、台湾への武器売却問題、さらには、アメリカと中国派遣を争っておりますAIの開発、いや、SIと言った方がいいんでしょうか、などなど、テーマは多岐に渡ったわけですけども、飯田さんは、ちょっと今日、違ったポイントから、この習近平主席訪問を探っていくということですよね。
そうですね。まずは、今紹介になったSI、スーパーインテリジェンスですよね。このAI開発の二大大国が、SIで行こうって言ったら、これからはSIって呼ぶんですかね。
もうAI定着してますからね。
今日の話なんですけど、今回はアメリカ訪問は国賓、つまり公式に招待された形で習近平主席がアメリカに行きました。
ワシントン郊外の空軍基地に中国の特別機が到着すると、真っ赤な絨毯が敷かれてましたよね。その飛行機のトラップの真下で、トランプ大統領夫妻が習主席夫妻を出迎えたと。
これ、日本時間の24日の午前中に、日本でも映像が流れてきましたよね。
トランプ大統領がわざわざ空港まで足を運んで、これは手厚い歓迎、もてなしというふうに言えますよね。
習主席にとってはまさに派手舞台ですよ。
アメリカと対等な立場の中国、さらに言うとアメリカ大統領と対等な立場の習近平、それを中国国民だけではなくアメリカ国民、そして世界の人々に見せつけた場面だったと思いますね。
インドで流れた健康不安説の真相
その後、ホワイトハウスでの晩餐会でスピーチした習近平主席ですけども、80年以上前、中国とアメリカの両国国民は日本軍国主義の侵略者に対し肩を並べて反撃したと発言したわけですけど、アメリカに行っても日本への批判というものが飛び出しましたね。
そうですね。一方のトランプ大統領もこれに抗うするように歓迎式典で、第二次世界大戦で米中両国が同盟国として戦ったと発言しましたよね。
今回の方米首脳会談の評価は学者や現地で取材したジャーナリストたちに任せたいと思います。
私はそれ以外、つまりテレビやラジオのニュースや新聞報道ではほとんど出てこなかった話を今日はしたいと思います。
それは習近平主席の健康問題です。記事にはしなかったけど、おそらくどのメディアもこのワシントンでの習主席の動向を一挙一投足を追いかけたはずですね。
中国政府の公式発表によると習主席は1953年6月生まれで現在73歳ということで、身長も高いですし活腹も良くて、体のどこに問題があるのかというのは疑問なんですけどね。
今回世界のメディアが習主席をウォッチしたのは訳があるんですよ。
訪米直前のことです。一部で習主席の健康不安説が流れていたんですよ。
訪米の10日余り前の9月12日のことです。習主席は新国国が集うブリックスの首脳会議に出席するためにインドを訪れていました。
そこでの出来事なんですけど、ホスト国インドのモディ首相が冒頭演説を始めた間もない時でした。
モディ首相は演説を中断して、この5メートルほど左手に座っていた習主席に向かって英語でこんな風に声をかけたんですよ。
英語で言うと、Is it okay?つまり大丈夫かと気づかったわけなんですよね。
何に対して大丈夫かと問いかけたんですかね。
そうなんですよ。その時習近平氏の様子が映像に流れなかったこともあって、そこで様々な憶測が流れました。
つまり習主席が首脳会談中に失神した、または脳卒中で倒れたという情報なんですよ。
今やアメリカと並ぶ大国と言われる中国ですけども、中国で自らに権力を集中させてきた習主席が倒れたとなるとこれは大事ですよね。
実際真相はどうだったんですか。
はい、結論から言うとデマでした。
発信したのはアメリカに亡命している中国出身の反対性活動家たちなんですよ。
このソーシャルメディアが発展した今日だけに誰もが自由に発信できる。
さらに発信したのは、習近平は敵に搬送されて中国軍の病院に入院したということです。
今ちょっと回線乱れたのでもう一回言ってもらえますか。
デマだったということと、どういう発信があったんですか。
アメリカに亡命している中国出身の反対性活動家でした。
本当にこんな発言もあって、始まって習近平はインドから敵に搬送されて中国軍の病院に入院したという情報なんですよね。
これが何で偽情報って分かったんですか。
インドのモディ首相の演説の場面に戻ります。
首相は確かに10秒余り演説を止めました。
AI加工画像と亡命活動家の発信
これでどうやら首首席が耳につけていた同時通訳用のイヤホンの調子が悪くて聞こえなかったようなんですよ。
それでモディ首相が首首席の方を向いて、OK大丈夫って確認したようなんですね。
それだけじゃなくて、インドの外務省や各メディアが様々な映像や静止画像を公開してデマを打ち消しました。
何より倒れたはずの12日の翌日13日にも首首席がインドで活動する様子が確認されています。
もうちょっと言うと、デマの一つとして、このブリックスの首脳会談中に首首席が苦しそうに顔を歪める写真もネット上で出回りました。
これはAI、今で言うとSIで加工されたものであることが確認されています。
一旦帰国した首首席は婦人を伴って23日からアメリカ公式訪問に出たというわけですけども、何でこういうデマが流れるんでしょうね。
いろいろ理由はあるんですけど、一言で言うと、育ってほしい、習近平が大きな健康不安を抱えていてほしいと願望する人たちがいるんですよ。
それを後押しするのが今日のネット万能社会というわけなんですよね。
実は今回アメリカ国内からデマを流した中国人の反対性活動家の一人は、私はかつて中国国内でインタビューしたことがあるんですよ。
中国では外国人の記者の取材は中国当局の許可が必要な場合が多いんですけど、もちろんこれも当局が許可しないルール違反の取材だったわけなんですよね。
この男性はやがて中国当局による締め付けが厳しくなって、ロシアを経由してアメリカに亡命しました。
私は今でもその場面を覚えてるんですけど、彼は中国の民主化を実現したいと熱っぽく語って、すごく強い目力で私を見据えた場面があるんですよね。
ただ彼の願った社会は今まだ中国では実現していません。
習近平後の中国を願望するとはいえ、デマを流し続ける行為は正直残念でしかありませんね。
訪米中の様子と健康状態の不透明さ
そうですね。さて、その肝心の習近平史跡の健康問題ですけど、実際のところどうなんですか?
73歳ですよね。普通に考えれば体のどこかが調子が悪くなっても不思議ではありませんよね。
ワシントン郊外の空軍基地に到着した特別機、ボイング747ジャンボ機の高さ5メートルのドアから出席は、
左手を横にいた夫人と手をつないで、もう片方の右手で手すりを持ちながらただっぽ降りていましたよね。
傾斜が急な階段をゆっくり降りたんですけど、そこはそれによって足取りがおぼつかないということではなかったと思います。
またワシントン滞在の3日間、予定通りスケジュールをこなし、公開された映像や写真を見る限り、
今は健康上の大きな問題を抱えているようには見えませんでしたよね。
それにインド訪問の前に同じ9月には、中央アジアのキリギスやエジプトまで歴号しているんですよ。
そう考えると健康不安があれば普通外遊はしませんよね。
そうですね。でも中国のトップの健康状態というのはまさにトップシークレットですよね。
最高水準の特別な医療チームが健康状態を常にチェックしています。
だから習主席の健康問題の本当のところは我々外部の方には分かりません。
長期政権を左右する健康
ただ世界中に見せつけた国員としてのアメリカ訪問、健康問題を抱えたまま出発するかどうかというとしないでしょうね。
一方で今回はデマーが判明したケースとは別に、習近平さんの健康問題に関する情報は繰り返し流されているわけなんですよ。
なるほど。そういうこともあって中国を研究している人とか中国をずっと注目しているウォッチャーの人たちは習主席の一等則を注視するということなんですかね。
はい。帰国してちょうど1ヶ月後の10月の末には中国共産党の重要会議の開催が既に予告されています。
これは1年後に開く5年に1度の共産党大会につながるものなんですよ。
そして権力維持に執念を燃やす習近平氏は4期目の任期入り、つまり任期を全うすれば計20年の長期政権を目指しているわけですよね。
健康が大重要な課題と言えるかもしれませんね。
はい。最後はちょっと音声乱れまして失礼いたしました。
健康というのは習近平氏にとって非常に重要な課題とも言えると思いますけれどもね。
周り見ている中国を見ている人たちもその健康というところも非常に気になっているというところでもあります。
飯田さんありがとうございました。
この時間は元RKB開設委員長で福岡女子大学副理事長の飯田和夫さんでした。
13:19

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