1. 国際情勢を解説・飯田和郎のCatch Up
  2. 中国-ラオス国際鉄道 北京が..
中国-ラオス国際鉄道 北京が気にする「もう一つの視線」
2024-08-22 12:31

中国-ラオス国際鉄道 北京が気にする「もう一つの視線」

元RKB解説委員長 飯田和郎
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:28
日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げます。
ブラッシュアップ!
木曜日のコメンテーターは、ごとRKB解説でお送りします。
日替わりコメンテーターによる解説で、ごとRKB解説でお送りします。
日替わりコメンテーターによる解説で、ごとRKB解説でお送りします。
福岡に来たのは、アジア像ですね。アジア像の話なんですけど、福岡の話ではないんですよ。
中国に生息する野生の像について、アジア像についてです。ただ、思わぬ形で注目される事態が起きています。
まず、それに関連するんですが、中国とお隣のラオスを結ぶ国際鉄道について触れたいと思います。
この国際鉄道の名前は、中国-ラオス鉄道っていうんですよね。
総延長がおよそ1000キロで、中国の南部雲南省とお隣のラオスの首都、ビエンチャンの間に、今から3年くらい前かな、2021年末に完成しました。
そうですよね。以前、ラオスに旅行に行った時には、鉄道がないって言われたんですよね。
今は、こういう鉄道ができているから便利ですね。
国境を越えて結ばれるっていうのは、日本的にはその感覚が分からないところがありますよね。島国として。
今回、アジア像の保護とインフラ開発、インフラ整備の話ってことですかね。
そうですね。中国はラオス鉄道に関連して、最近起きたある出来事なんですが、中国メディアの報道から、水木さんにこの文を読んでもらっています。
野生のアジア像の群れが突然現れ、餌を探しながら線路に近づいてきました。
03:04
知らせを受けた鉄路を保全する監視センターは、すぐに近くにいた作業員らに連絡。
作業員の安全を確保する一方、像の群れの動向に注意を払い、線路から遠ざける策を講じました。
像はお腹いっぱいになったのか、線路から離れ、森の奥深くにゆっくり去っていきました。
のどかな話、といえばのどかな話ですよね。
場所は、中国の一番南の雲南省のさらに南側、観光地で有名な町でシーサンパンナって町なんですね。
それとプーアールという地域の間なんですよ。
日本でも有名なお茶の産地。シーサンパンナとプーアールの間なんですよね。
一体は密林が広がってて、野生のアジア像が生息しています。
のどかな話なんですけど、別の見方をすれば、自然保護と開発をどう領事させるかっていうテーマなんですよ。
先ほどの中国メディアの報道の続きを水木さんに紹介してもらいます。
中国ラオス鉄道の建設にあたり、中国の鉄道管理会社は、像が線路に立ち入らないよう線路沿いに防護柵を設置しました。
また、像が往来できるように特別な通路を線路の下に設けました。
像が線路へ侵入しようとするのに備え、早期警報システムも開発しました。
専用のアプリを使って、野生の像の活動に関する情報をリアルタイムで受信します。
像が線路に近づいたら、即座に対応できます。
はい。像が線路に立ち入らないように線路沿いに防護柵を設置したと紹介してもらいました。
開通当初から、この沿線の43キロにわたって像の防御柵を作っているんですよ。
43キロ!?
開通して3年ぐらい近く経つんですけど、最近の野生の像の動き、最新の動きを再検討して、
43キロに加えて、さらに1キロ分の防御柵を増やしたってことなんですよね。
柵を作って、さらに像専用の通路っていうことですけど、これはどういうことなんですかね?
アジア像は絶滅危惧種ですよね。
野生のアジア像の生息する島数は、世界でおよそ5万島だらしいんですよ。
それもだんだん違法な森林伐採なので、生息地もだんだん追われていると。
確かに中国が自然保護に力を入れていることをアピールする目的もあるんですけど、一連の施策はですね。
野生の像を保護するとともに、鉄道の安全運行。
06:04
さらに言うと、この中国ラオス鉄道がどんなふうに海外から見られているかっていうことにも神経を尖らしている気がする。
私はそんなふうに思うんですよね。
どういうことですかね?
この中国ラオス鉄道っていうのは、ラオスにとって初めての本格的な鉄道。
さっき瑞稀さんもおっしゃってました。
実はそこを走る車両の製造も運行も安全システムもほとんど全てが中国そのものなんですよ。
ラオス国内の鉄道線路を引いたことも含めて、全て中国が受け取っています。
ある意味ですね、ラオスが外国であるのに中国国内鉄道網に組み込まれたって言ってもいいほどなんですよね。
なるほど。
もう一つ、走行費は日本円でおよそ9000億円、現在のレートで9000億円くらいかかっているんですけど、
その7割を中国が負担して、残り3割はラオスが負担すると。
ラオスの負担分、今3割と言いましたけど、これも大半が中国からの融資なんですよ。
よく言われて、債務の罠ってことがありますよね。
ラオスにとっては中国から借金付けになってしまって、債務の罠に陥るんじゃないかという指摘も欧米にはあるんですよね。
なるほど。
でもこの鉄道は中国が掲げている一帯一路にも関係しているんですかね。
その通りなんですよ。
この鉄道はラオスだけに留まらなくて、水さんご存知のように首都のビエンチャンっていうのは、
ラオスの地図の中で一番南側で、タイとの国境付近にあるんですよね。
ですからビエンチャンまで鉄道を通すってことは、その先のタイの鉄道にも繋がるわけですよ。
雲南省を中心に、中国全土とラオス、タイ、ベトナム、ヤンマンなどの国々との物流ルートができるわけなんですね。
それを証明するように、今年6月にはマレーシアからタイ、ラオス、中国への鉄道なんかも、貨物列車なんかも運行を始めてるんですよね。
中国にとっては、この中国ラオス鉄道っていうのは、東南アジアの物流ルート、
それと南シナ海などの海が大回りせずに、東南アジアへの陸路で大量輸送できるってことなんですよね。
また、海の上が何か出来事が起きても有事になっても、インド洋への出口となるこの鉄道が使えると、国の安全保障上にも意味合いがあるんですよね。
あとラオスは海に面してない内陸の国ですよね。中国にこうやって鉄道に依存して経済発展を目指したいっていう思惑があるんですかね。
中国とラオスなんですけど、先週の15日にこの2つの国の外務大臣が会談してました。
ラオスの外務大臣は、この会談の中で中国との関係をこんな風に言ってます。運命共同体。その象徴がこの中国ラオス鉄道なんですよね。
09:11
ただその中国ラオス鉄道っていうのは、野生のアジア像が生息している森林を貫いて建設したわけですよね。
そうなんですよね。この一帯一道構想を誰にも分かる形にしたのがこの鉄道なんですよね。
一帯一道構想に対して警戒感を強める国は少なくありません。一方で象は誰からも愛される動物ですよね。
だから西側諸国からは開発を優先して、再優先して、絶滅危惧種の象の生態系を犠牲にしてまで中国は周辺国への経済支配を努めるんじゃないか。
中国からすると、そう批判されないように保護にも一生懸命やらなくちゃいけない。
また今日紹介したように国営メディアを使ってしっかりアピールしないといけない。
成り物入りで開業したこの中国ダオス鉄道と野生の象が関係するトラブルなんかは絶対起こしてはいけないことなんですよね。
ただですね、野生の象の活動っていうのは当初の想定の範囲を超えているのかもしれません。
そうですね。野生ですからね。
あとお二人、記憶ありますかね?
2021年のことなんですけど、やはり中国の雲南省でアジア象15頭の群れがなんと500キロも移動したっていうニュースがありましたよね。
500キロ移動ありましたっけ?
森林を離れて人が住む村にも入ってきました。その時は。
家の中にも長い花を突っ込んだりしたんですね。食べ物が欲しかったかもしれませんね。
で、象の大行進。結局原因は分かってないんですけど、私が思うには生息できる森林がだんだん狭くなっていることに対して、象たちが抗議のデモを行っているようにも見えるんですよね。
それがどうしても今回の件と思い出してしまうんですよね。合わせて。
猿やイノシシもね。
クマとかね。
出るようになってます。
じゃあどういう対策を中国側としては練っていくのか。
中国にとって象は一帯一路構想の思いがけない難敵になるのかっていうところですかね。
今日は8月12日が世界象の日ということで、それに合わせた話題をお送りしました。
飯田和乃のブラッシュアップでした。
アップル、スポティファイ、アマゾン、ラジコなど各種音声プラットフォームで配信中。
4649よろしくー!
12:31

コメント

スクロール