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2023-03-18 16:00

エピソード10: 悪性高熱症について

悪性高熱症とは何か?病態からわかる症状は何か?対応はどうするか?一緒に復習してみよう!

悪性高熱症の症状でないのはどれか。
a 筋硬直
b 不整脈
c ミオグロビン尿
d 代謝性アルカローシス
e 1時問に2度以上の体温上外
98D14

() 開始
() 問題
() 解答
00:01
はい、どうも、医学カタラーゼです。
今日の問題は、悪性高熱症の症状でないのはどれか。
一つ選べ。
1時間に2度し以上の体温上昇。
どうですか?
ありがとうございます。
そうですね、悪性高熱は、麻酔の時などに起こるっていうのをやったと思うんですけども、
麻酔の時に起きて、ATPが脱脅薬を起こしてしまって、それが熱になってしまうっていうようなものだったと思うんですけど、
ちょっとその脱脅薬が何をしているのかというのが若干曖昧ではあるんですけども、
脱脅薬ってちょっと説明、簡単にするとどういうことですか?
ちょっとここが自信がないとこなんですけど、ATP通常は、例えば筋肉で言えば、
悪筋の、ミヨシン頭部か、ミヨシン頭部のATPaseにくっついて、麻酔分解されてエネルギーになるというような働きをしていたり、
あと、脱脅薬のところは何だったかな、全然思い出せない。
ちょっと難しいところだよね。
通常のルートではない、何かルートに入ってしまって、だからエネルギーにならず、その熱にどんどん変わってしまって、というようなちょっと曖昧な話で申し訳ないんですが、
そうなんだ、自分そこまではその熱が何で発生するかまではちょっと分からなかったんだけど、ATPの脱脅薬なんだ。
話がちょっとあったんですけど、これはごめんなさい、後でまた調べてみます。
ちょっとまたね、インスタとかでもね。
そうですね。
ちょっとまた調べ直そう。
で、その脱、悪性高熱に戻ると、まず有名なところはダントロレンを使うというところですが、選択肢Aは何でしたっけ?
筋硬直。
筋硬直。これはもう一つとして筋肉がものすごい働いてしまって、熱が発生するというのがもうあったと思うので、これはあると思います。
03:01
なので適切、だからこれは一旦選ばないと。
はい。
で、Bが何でしたっけ?
不正脈。
不正脈。これはどうなんですかね。心臓に何かが起きて、ちょっと分からない。
一回保留。
一回保留ですよね。
はい。
Cは何でしたっけ?
ミオグロビン尿。
これは筋肉が非常に活動して破壊されてしまって、ミオグロビンが出てくるというのはあり得ると思うので、これも適切だと思います。
はい。
で、次はD。
Dは代謝性アルカローシス。
代謝性アルカローシス。代謝性アルカローシスということは、HCO3などが増えるといったような話であったり、
あと、代謝性アルカローシスだからHが、Hプラスが減って、低カリウム結晶、通常は低カリウム結晶にもなるような話なんですかね。
ちょっとこれも保留でお願いします。
で、Eが1時間に2度以上の体温上昇。
これはあると思います。急速に温度が上がってしまって、氷水に急いでつけないといけないというようなものがあると思います。
なので、AとCとEは適切だと思います。なので、BかDのどちらかということですね。
はい。
Bが不正脈、Dが代謝性アルカローシス。
ちょっとここからは手がかりがないな。ノークルーですね。
なので、ここは、ゲスで言うと不正脈は十分起こりそうな感じはするんですよね。
当然、心筋にも影響があるだろうし、そういう電動系に影響もあるだろうし。
代謝性アルカローシスはちょっと違うような気はするんですよね。
なんでと言われると、自信はないんですけども。
なので、ここはDの代謝性アルカローシスにします。
すごいね。よく当たったね。
その感覚結構素晴らしい。
不正脈とアルカローシス。
06:01
不正脈、確か起こりそう。悪性高熱。悪性ってきてる時点で直感でそう思ったんでしょうね。
それすごい良くて。
答えはね、悪性高熱症の症状でないのは代謝性アルカローシス。
これは逆なんですよ。代謝性足動詞になります。
なるほど。
なんでかちょっとここ説明しますね。
悪性高熱症は結論、
筋小胞体の腫瘍体のところが変異してて、
筋小胞体の中には何が入ってますか?
カルシウム。
そうそう。カルシウムがそこの筋小胞体の異常があるから、
そこの中のカルシウムが全部出ると。
なるほど。
細胞内に出ると。
で、二甲イオンは基本的に体にとっては、
毒。
必要だけど、毒ですよね。ありすぎると。
ってことはカルシウムが細胞内にめっちゃかなり放出されちゃうと、
その細胞はどうなる?
死ぬ。
うん。もう壊れちゃうよね。
で、壊れるってことは細胞内は何が多いんでしたっけ?
細胞内はイオン的にはカリウムですよね。
だから細胞が壊れればカリウム出ますよね。
そしたら抗カリウム結晶になる。
そうですね。
抗カリウム結晶に伴うのは?
代謝性。
脚動質。
脚動質ですよね。
そういうことですね。
だから、悪性高熱症の元は何かっていうのをちょっと考えてみる。
それは筋小胞体からカルシウムが結局めちゃめちゃ細胞内に出ちゃう。
よって細胞が壊れる。
よってカリウムが出る。
血中にカリウムが出る。
で、抗カリウム結晶。
それに伴う代謝性アルカロシス。
今度はカリウムとアルカロシス、脚動質のところの説明を自分で勉強してみてもいいんですけど
そこの問題も今後出したいと思うんですけど
ありがとうございます。
これ結構説明長いもんね。
なるほど。
で、とりあえず筋硬直。
これは起こるんですよ。
で、筋硬直って
ここで悪性高熱症は全身麻酔の時に起こり得る合併症の一つですよね。
全身麻酔の時にやってる、患者さんに投与してる薬剤。
まあもちろん麻酔薬以外に何があるか覚えてます?
筋疾患薬とかそういったような。
ですよね。
だから全身麻酔中に筋疾患してるはずなのに
09:03
患者さんの体がめちゃめちゃ硬くなっちゃった場合
これ悪性高熱症を疑わないといけないんですよ。
明らかにおかしいと。
そう。
で、かつ
さっき言った1時間に2度以上の体温上昇
これも手がかりになるんですね。
悪性高熱症。
だからそう、今回は悪性高熱症は何なのかっていうのを元から考えると
カルシウムの過剰放出、細胞内の過剰放出
それに伴うコーカリウム結晶
それに伴う代謝性アシドーシス
ですね。いや素晴らしいね。
ありがとうございます。
あともう一つ言っときたいのは
体温上昇するじゃん。悪性高熱症。
その時に一応体冷やさないといけないよね。患者さんのね。
患者さんの体温を下げようとして
下げすぎちゃったらどうなります?
今すごい寒いよね。この冬。
下げようとして筋肉が震えてそう。
熱酸性が逆に生じるわけじゃん。
冷やしすぎると震えて
全身の筋肉が震えて熱酸性始まっちゃうよね。
だから冷やしすぎるのも良くなくて
程よく冷やさなきゃいけないっていう
ちょっと難しい対応の一つなんです。
なるほど。冷やしすぎちゃっても逆に体がやばいってなって
さらに悪化してしまうと。
そういう治療の難しさもあって。
難しいですね。
ダントロレンが出る前は本当に
シリーズが高かったという。
ダントロレンの作用は?
ダントロレンの作用はなんだったかな。
全くわからないです。
悪性高熱症が何かって考えたら
カルシウムが出ちゃう。
カルシウムのキレート剤ではないか。
キレート剤というか単純に
吸着するキレートではなくて
筋小胞体のところのカルシウムの
放出を止めさせる。
単純にそういうお薬です。
なのでそこでまた
過剰な筋収縮とかも
抑制できるし。
一種の菌子間薬、菌子間作用も持つお薬ですね。
あと他の選択肢の不正脈。
不正脈は
細胞が壊れる。
コーカリウム結晶。
コーカリウム結晶による不正脈なんですよ。
だから悪性高熱症は何なのか
12:01
からたどっていくと
この問題全部解けちゃう。
いい問題だね。
コーカリウム結晶は
テント上のT波?
そう、テント上のT波。
めっちゃT波がスコーンって上がる。
神殿寺の波形になりますね。
ありがとうございます。
これは説明はできなかったけど
当てられたのはマジですごい。
MCQ、マルチプルチョイスクエスチョンなら
こういうテクニックも
テクニックというか考え方というかで有効ですね。
でもやっぱり患者さんに説明する時とか
そういう時はやっぱり
説明できるっていうのが
すごい大事になって
患者さんのトラスト、信頼を得るためにも
ちゃんと順を追って説明できるっていうのが
やっぱり大事なので
これででも悪性高熱症は取れず説明できるよね。
ありがとうございます。
最後にちょっとだけ
最初にちょっと私が言った脱協約の話なんですけど
何かっていうのが分かりまして
ミトコンドリア内でATPが作られると思うんですね。
その時のエネルギー源ってプロトンの勾配さ
酸化、テキリン酸化によるプロトンの勾配さを使って
ATPを作ってましたね。
そのプロトンの勾配さと
ATPの酸性の脱協約を脱協約しちゃう
脱協約剤があるんですよ。
だからそのプロトンの勾配さのエネルギーを
ATP酸性じゃなくて熱として解放しちゃうっていうものがありまして
それが
カルシウムが結局筋小胞体から出た後に起こる
熱酸性のメカニズムの一つってこと?
いやこれはね、たぶん全く別の話で
すいません、悪性高熱とはまたちょっと違う
ただこれがあまりにもひどくなると
悪性高熱になりうるみたいな話だったのかな
筋小胞体とは全く別のルートとして
で、例えばこれ実はもうダイエット薬として売られていて
褐色細胞とかにも関係があるんですけど
DNP、ニオンジニトロフェノールといって
これを脱協約を起こすっていう薬があります。
これは当然ATPを作らずに熱にしちゃって
そのエネルギーをどんどん出すから
確かに痩せるといえば痩せるんですけど
今言ったような非常に危ない
ちょっと生理的な反応ではないので
非常にリスクがあるので注意しましょう
という風には注意が喚起されているんですけど
そういう話もあるという
ダイエットピールじゃないですけど
ちょっと気をつけた方がいいってことですね
そうですね、ああいったのはリスクがあるので
十分に気をつけて
15:00
使う必要があると思います
ちょっとそれちゃったね話
でも最後まとめますね
悪性高熱症は何かって言ったら
筋小胞体からカルシウムが過剰放出されちゃう
それによって細胞が壊れる
細胞の中に高い濃度であるカリウムが血中に出る
それによって抗カリウム結晶があって
抗カリウム結晶は不清脈も起こすし
代謝性アシドーシスも起こすと
そういう順を追った症状の説明ができますので
ちょっとこれで一回
悪性高熱症、英語だとmalignant hyperthermia
これをもう一度復習
皆さんも時間の合間にできたらいいなと思います
今日はお疲れ様でした
ありがとうございました
16:00

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