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2024-11-02 45:30

心をカタラーゼ エピソード2

産業医・精神科医Drフジモトと産業医業界、精神科領域についてお話しです!

サマリー

心の健康に関する議論が中心の本エピソードでは、藤本機械室とその関連する薬の効果について探ります。特に、デパ腱やリチウムの使用が感情の安定に与える影響や、季節の変化が精神状態に及ぼす影響について考察します。また、精神科での診察における五感の重要性、患者の言動を観察して嘘を見抜く技術についても語ります。さらに、職業歴が精神的健康に与える影響や、様々な診療における質問の工夫についても触れます。エピソード2では、歯科医療における五感の重要性と教育の不足について議論されます。また、精神科の実践や経験から学ぶことの重要性にも言及されます。

藤本機械室とその効果
こういう感じです。
じゃあ、対外モードで話そうか。
はい。
前回、藤本機械室の新しいものがあるって聞いたんですけど。
藤本機械室の新しいものは何だったっけ?
違ったっけ?
何だろう?
特になければ大丈夫です。
ごめん。
いずれにせよ、藤本機械室で一番のポイントは、デパ犬がすごい直行するっていうかね。
よく聞くっていうところかな。
デパ犬、バルプロさんでしたっけ?
バルプロさんだね。
あれを200ミリぐらいやったら、もう性格穏やかになるってやつだね。
気分安定薬。
そうそう。脳下では抗転換薬。
抗転換薬、はいはい。
じゃあ、一回そこのおさらいしようか。
はい。
僕自身が提唱する藤本機械室、正確なかっこいい表明をつけると、脳血管性病前性格とも言いますか。
脳血管性認知症は、アルツハイマー病はその全区症状、全区段階としてMCIっていう定義というか、概念がある。
マイナーコグネティブインペアメントだ。
そうそう。
ありますね。
概念があるけど、脳血管性認知症だけはそういった概念がなく、脳血管の微小な障害であるから、長い年月の経過をもって変化していくわけだけど、その途中段階の概念が全くなく、
その途中段階の症状としては、家族が性格が変わったって言うけれども、精神科的にはあるでしょ、精神症状。
例えば、一番は抑制の欠如かな。感情的にもそうだし、行動的にもそうだし。抑制の欠如が起きるってことは感情的に分かりやすい言葉で言うと、怒りっぽくなった。怒りっぽくなったとか、言葉出てこないな。涙もろくなったとか。
すぐに感情的になるっていうのは、沸点が高いっていうか、とにかく我慢ができないからすぐに怒りがポーンと弾けるような、いわゆる沸点が高いというか。
感情疾菌って言いましたっけ?
ああ、なるほど。感情疾菌でもいいと思う。病的な感情疾菌。程度問題だからね、言葉の。なんとも言えないんだけど。広い意味では感情疾菌もあってる。
感情疾菌って言ったら、気の愛らく全てのことを指すっていうイメージがあるんだけれども。実際、藤本キッスにおいてもそうだけど、主に人間が社会生活をするときに一番我慢してるっていうのはやっぱり怒りなのね。
どうしてかっていうと、怒りっていうのは負の感情であり、相手にいろんな危害を加えてしまう感情であるから、どうしても我慢しなきゃいけない。
笑うとか泣くだったら許されるってとこがあるけど、怒りっぽさが一番出るのが、社会生活、人間関係の構築において一番弊害を起こすものだけど、これが我慢できなくなって、なんていうかな。
これが我慢できなくなるか。
はいはい。
っていうところだよね。いわゆる感情疾菌という言葉を使うと、デパ腱そのものが、こういったフッテンのような、いわゆる抗テン化薬であるから、スパイクを抑えてくれると。
はいはい。
スパイクを抑えてくれるイコール、感情的なものを抑えてくれるんで、デパ腱が直行するっていうところかな。
全然ちょっと話違うんですけど、
総極性障害の方の場合、リチウム使うじゃないですか。
あれとはまた違うんですよ、気分安定させるっていう。リチウムを安定させるっていう意味では、っていうお薬だったかなと思ったんですけど。
うん、正解。基本的には考え方は一緒。つまり、肺になっているようなものをどう抑えるかなんだけど、リチウムの方がね、もっとこう、全般的に広く効く重い薬って感じかな。
感情の安定と薬の比較
あ、そうなんだ。
うん、その分副作用も強いしね。
はいはいはい。
だけどデパ腱はピンポイントで効くし、使いやすいっていうところがあるかな。
ボーンって出る肺を一気に抑えてくれるみたいな。
そうそうそうそうそうそう。
あとね、どう言ったらいいかな。
ちょっとイメージの違いなんだけど、デパ腱はスパイクだけをきれいにカーンってハンマーで叩いてくれるようなイメージで。
リチウムはね、もっとこう、スパイクだけじゃなく、病的な感情そのものを全部ズドーンって抑えるような感じかな。
はあ。
うん。ただやっぱりどうしても副作用が強いから、あんまり簡単には手を出さない薬だよね。
あ、そうなんですか。
うん。よっぽどひどい送局性障害じゃないと使わないな。
あ、そうなんだ。
うん。やっぱり鎮静効果も高いからね。
へえ、鎮静させるんだ。
鎮静効果高い。
まあ基本的に精神科の薬全般ってある程度鎮静作用あるけど、やっぱりどうしても鎮静作用と効果の兼ね合いっていうか。
うんうんうん。
ね、やっぱり日常生活、社会生活する上では鎮静効果が低い方がね、生きやすいわけで。
はいはいはい。
あの、活動しやすいっていうから。
うん。
そうそうそう。
鎮静効果が低いほど、やっぱりその分効果が落ちちゃうっていうのもやっぱりあるんですかね。
あるね。低くなるね。どうしても。
あー。そこはなんかトレードンプじゃないけど。
そうだね。まさにその通り。どっちを取るかだよね。
バランス。
バランス。
バランス。
だから先生が。
表情が重いと。
うん。
何?
うん。いいよ。
なんか前先生が、精神科はミリグラム単位でも処方するんだって言ってたじゃないですか。
はいはいはいはいはいはい。
だからそのバランスでミリグラムで調整するっていうのが必要なのかなって今ちょっと思ったんだけど。
うん。いや、まさにそうまさにそう。
定材単位だったらね、ミリグラム数の変化が大きすぎて。
はいはい。
うん。かえって使いづらいんだよね。
うん。
うん。ただ、えっと、こっからすげえいいこと言うね。
はい。
精神科医はミリグラム数で考える。だから定材単位なんて全く関係ないのね。
はい。
だけど、非精神科医、他の診療科の先生たち、特に内科医だったら、だいたい定材単位で出すでしょ、薬。
はい。
そうなると定材単位でも使えるいい薬っていうのはどうしても必要なのね。
つまり、精神科医が他の診療科の先生たちに伝える、進める、使いやすい抗精神薬。
うん。
その分もうね、一番使いやすいって言ったらルーラン。今で言うペロスピロン。
ペロスピロン。
うん。それは抗精神病薬なんだけど、かなり軽めの抗精神病薬で、ちょっとした線毛とかね、ちょっとした高齢者の落ち着きのなさに対してペロスピロンは上単位で使えるからね。
あれは内科の先生にとっても非常に使いやすい。
で、効果は広く薄くて、定材単位、つまりミリグラム数単位でどんどん効果が大きくなっていくから、それは一つね、覚えておくと便利。
季節の変化と精神状態
ペロスピロン、ルーラン。
ルーラン。商品名ルーラン。
なるほど。
あとそれがね、比較的抗精神病薬なんて弱い薬で、そこからちょっと強いのは色々出てくるけど、強ければ強いほどやっぱり許容範囲っていうかね、やっぱりちょっとでも多く入れたら鎮静かかって眠たくなっちゃうから、うまく調整するためにやっぱり強い薬ほどはミリグラム数で神経使って調整するよね。
だから弱いからこそ使いやすいって感じかな、ペロスピロンは。
はいはい。
まあジェネラリストじゃないですけど、内科系とかそういう、常に専門とか扱ってないとか、精神病扱ってないとかにとってはまあ使いやすい薬って感じ。
そうだね、とりあえず入れてみーってやつだね。
なるほど。
まさにそう。なんか今日あれだな、一番のネタはそこかな、ひょっとしたら。
ペロスピロン?
うん、そうだね。
うーん。
ちょっと今日あれだな、あの藤本機質はあんまりうまく説明できてなかったから、こっちの方が面白いかな。
いやでも前回結構あの、藤本機質色々扱って飾ってくれたんで。
うん、OKOK、そうだね。
それの延長戦で。
うーん、そうだね。まあでもごめん、ちょっと今日あんまり説明うまくできなかったなーって、自分で反省してる。
まあそう、いやいやいや、まあ。
うん、まあ任せる任せる。
まあやっぱあれだよね、この季節の変わり目、ちょっとなんか、毛だるいよね。
あ、ちょっと途切れた。
季節の変わり目ちょっと毛だるいからね。
ああまあ、最近なんかもう、暑くなったり寒くなったりすごいですよね。
そうそうそうそう。だからね、その話をすると、季節の変わり目ってやっぱり人間どうしても追いつくの?
いわゆる環境への順応がどうしても追いつかないと、なんとなくだるいよね、純粋に。
ちょっとそういった意味でね。
ちょうど途切れました。
うん、来る。
でもこれって、あのーどう言ったらいいかな、健常人でもこれくらい感じることだから、
何らかの精神化の病気を持っている人ってね、もっと影響大きくなるんだよ。
え、どんな影響があるんですか?
ああ、純粋に病状が悪化する。
はあ。
なんとなく思い出してほしいけど、真夏と真冬って気候も一定しててなんか元気じゃん。
はい。
冬はね、花粉症あるからちょっとだるい人いるかもしれないけど、一番顕著なのが真夏で、ある程度元気でやってると。
はい。
で、そういった環境というか気候が一定してると、自分というかもう人間としても一定の環境下で生きられるから、
外からの影響がないから、ある程度楽に生きれるのよ、もともと精神化の病気を持ってても。
だけど、季節のかわり目ってそういった暑い寒い寒いと腎臓しないといけないし、
そのある程度のエネルギーを、身体的なエネルギーを環境の腎臓に奪われるから、やっぱりどうしてもね、病状は悪化する。
で、その特に顕著なのが春から梅雨にかけて、これが一番悪くなる、一年の中で。
春から夏?
うん。春から梅雨。
梅雨。梅雨をピンクに。
で、2番目に体調不良な…
1年の中で体調不良の2番目がちょうど今の時期。
あ、そうなんだ。
この、せっかく暑いのに慣れてたのにだんだん寒くなってきたよみたいな。
はいはいはいはい。
悪化しやすい病気とかってあるんですか?
あー、やっぱりこういった倦怠感とかだからやっぱり気分障害だよね。
いわゆる鬱病とか僧侶性障害とかこの辺かな。
まあ認知症だってある程度悪くなるし、まあ全般的に言えるよね。
普通の内科系じゃないですけど、ACS、急性幹症候群。
心臓の血管の病気とか脳卒中とか、ああいうのって冬に多いみたいな。
はいはいはいはい。
冬とか、まあ今の時期もそうだし。
結構冬に多いって聞いて、特定の疾患が精神科の領域だとどうなんかなと思って。
まあ気分障害ですかね、やっぱり。
そうだね、やっぱり顕著だよね。
だけどなんていうかな、基本的に精神科の病気を持ってるといろんなストレス体制が低くなるから、
それに環境への殉納というエネルギーを費やすと、やっぱりどうしても影響を受けるよね。
なんていうかな、そういった血管系の病気が冬に多いのは寒くて、血管収縮するかっていうのは絶対的にあるわけじゃん、物理的に。
はいはい。
それが精神科で言うとエネルギー問題だよね。生きる上でね。
だから本当に顕著人は何気なく生きてるけどね、環境への殉納ってすごい大変だね、実は。
そういった意味で言うと人間ってやっぱりアナログだのよ。
そうですね、確かに。
例えば暑くなって寒くなったから寒い方で行こうっていうんじゃなくても、1ヶ月単位とかでかけてようやく慣れていくっていう感じだから、
季節の変化に対しての人間の適応力がどうしても遅れるよね。
遅れて殉納していくっていうか、外の環境に対して。
だからその遅れる分の影響が精神症状に影響を与えるって感じかな。
うーん。
アナログなんですよ、究極の人間は。
技術が、デジタルが進んでも、結局人間はアナログっていう感じか。
はい、100%アナログです。
だから我々精神科医は必ず本人を見て確認しないとダメっていうところ。
それって思ったんですけど、今のオンライン診療とかあるじゃないですか。
あれはどうなんですか、精神科、精神科領域で。ちょっとそれにずっと気になってたんですよね。
いやー、結論から言うとまずないでしょ。
ダメ?できない?
これはできないことはないけど、これは僕の悪有の精神科医と話してたんだけど、
オンラインのデジタルを介すると、我々がアナログで診察してる情報量の8割減だね。
8割減る?
8割減る。
精神科の診察なんて話じゃないからね。
雰囲気とか空気を感じ取るのが精神科の診察だから、本人のね。
やっぱりこれが見れないってね。しかも視野も狭いじゃん、あんな画面なんて。
はいはいはい。
だって僕らもうあれで頭のてっぺんからつばさきまでどんな行動してるかとか全部見るからさ。
この間あれですよね、服装も見るって言ってましたもんね。服装からお化粧まで。
あと匂いっていうのもあるからね。
統合視聴症特有の匂いとかでもあるからね。柔度だと。
五感の活用と診察の難しさ
五感すべてを使うのにね。そういった意味ではそうか。確かに五感遮られるものがいっぱいあるよね。
確かにそうですね。精神科でも五感やっぱり使うんですね。
知らず知らずに使ってるね。
言い換えるとね、それぐらい瞬間の診察にすごいエネルギー使う。
話してるだけじゃないんだよね。すっげー疲れるんだよ実は。精神科の診察って。
比較にならないかもしれないけど、たぶん外科医がオペやってるときのエネルギーと同じ量だと思うんだよね。
外科の先生が怒るかもしれないけどさ。
話だけだと隠すことってあるからさ。
嘘ついたかどうかってその場の雰囲気で分かることって多いから。
確かにそれは日常でもそうですね。この人どうせ嘘ついてんだろうなみたいな。
微妙な変化ってあるじゃん。あれは絶対逃したらダメだよね。
それもちょっと聞きたい。仮に患者さんが嘘ついてるってときに、
ちょっと頭の中でそれがよぎったときに、そういうの先生どう追求するのか。
また面白いこと言ってきたね。僕も頭の中で考えてたんだけど、どう言ったらいいかな。
結構難しくないですかそれって。
言ってるの分かる。僕らって診察してるときに状況を判断する頭と同時に、状況を分析する頭、
先を、状況を分析してそれに対しての選択肢をいくつも並べつつ、
それぞれの選択肢の未来も考えながらしようとしてるのね。
常にフィードバック、フィードフォームと確実にやってる一つ一つの会話の中で。
そういった意味で、何らかの変化を感じた場合、それの確認をしなきゃいけない状況って出てくるから、
そういうときはね、引っ掛ける。
引っ掛ける。
正直やる。
分かってて、騙し討ちの質問をするっていうか、ちょっと言葉出てこない。
分かってて、そういう質問をする。
矛盾を引き出すって感じですか?
いい言葉があるんだけど、今出てこないな。
要は引っ掛け問題だよね、テストでやる問題。
誘導尋問か、それかな多分。
分かってんだけど、嘘だよね。嘘を言わせるためにあえてそういう質問をして、
それを言わせて、あんた嘘ついたよねって言うのはよくある、俺。性格悪いから。
だから具体的に言うと、じゃあこの人嘘ついたって、あえて向こうの調子に合わせるんだよ。
調子に乗ってると向こうは調子に乗ってるから、こっちが何か企んでるって気づかないんだよ。
調子に乗ってて言った瞬間、確実に、これ嘘だよねって言った瞬間、
そこでポンって、あなた今嘘ついたよねって、それどういうこと?って。
誘導尋問のテクニック
いや、実はそうですってよくなるよ。
じゃあ今までのこれこれも嘘だよね?はい、そうです。みたいな。
だからやっぱりフィードフォワードをやってるからこそできる誘導尋問ってのはよくあるよ。
しょっちゅうやる。
どんな隠し事とか多いんですか?
隠し事ね。
歯医者だと歯磨かないとか、それはもうあるあるじゃないですか。歯磨かない、クロスしてないとか。
いや、そんなところからだと思うよ。例えば今頭の中で考えてたのは、
例えば生活習慣病指導とかの時にね、お酒どれくらい飲みますか?って。ビール1本って。
調子に乗るとどれくらい飲む?ビール3本って。
普段にそれくらい飲んでるよね?うん、そうです。みたいな。
軽く誘導尋問って普段からやってるかな?そういった意味で。
だからなんていうの、どの診療かもそうだけど患者って少なく見積もるよね。
だから一番大きい時、例えば飲酒で言ったら調子いい時どれくらい飲む?って聞くのよ。
なるほど。
一番最初に出てきた飲酒量の答えと、調子いい時に出てくる飲酒量の答えの、
まあ、調子いい時の下に2割ちょいぐらいが正解どころだよね。
なるほどですね。でもそれいいですね。調子いい時どれくらい飲みますか?っていうのは。
多分それ食事量とかでも言えると思うよ。
食事?
うん、要は食べる量ってこと?
あー、なるほど。
内容とかね。
だからなんていうかな、これはある意味のトリックっていうかテクニックでさ、
一番多く飲むとっていうと答えにくいんだよ、向こうは。
なるほど、確かに。
だから上手い言葉を使って一番多い時を引き出すって言ったら、調子がいいとか気分盛り上がるとかさ、
ちょっと言葉を変えるだけでね、出し答えが出やすいっていうのはよくある。
なるほど、調子いい時など、それ絶対医学部じゃ学ばないな。
嬉しいね、そう言ってくれると。
調子いい時、お酒どれくらい飲みますか?しか聞かないもん。
そうなんだよ、そんなの正直に答えるやついねーから。
どうせいろいろ言われるのわかってきてるわけだからさ、向こうは。
まあまあ、そりゃそうですよね。
そうだよ、そんなもんだよ。
だからやっぱりね、実際医学部で質問する項目っていうのはいくつも勉強するわけだし、
やっぱり慣れてくるとね、マニュアルで質問してるのはダメなんだよ。
じゃあちょっとその話の流れで、長谷川敷スケールの話をすると、
職業歴と精神的健康の関連
あんなのさ、一から青年がんぴわとかさ、桜原電車とか言ってもさ、
まずね、高齢者って続かないんだよ。
どういうこと?続かないって。
あの、あんな質問バンバン聞かれてたら嫌なんだよ、はっきり言って。
集中力も続かないし、かつだんだんイライラしたりすることもあるから落ち着かなくなって。
はい、はい。
だから正確な情報って得られないことが多い。
なので、じゃあどうするかっていうと、普通に会話をしてるように予想を言いつつ、
あれ、そういや、今日何月何日でしたっけ?とか。
で、最近ニュース見てる?って。今の総理大臣誰だっけ?とか。
で、あと野菜の名前10個?
うんうん。
あれもさ、農家とサラリーマンじゃ絶対答え変わるわけだから。
確かに、確かにそうですね。
で、数字の暗記と副書なんて、あれ給料かかりだったらいくらでも数字強いからさ。
はいはいはい。
で、そういった職歴によっても違いが出てくるから。
だからあれもね、あえて変えるんだよ。
じゃあ例えばね、営業してるサラリーマンだったら、
例えば知ってる場所の名前とか駅の名前とかね。
はい。
あえて得意な方を選んで出なければ、ああ本当に悪いんだねってわかるし。
はあ。
だからその辺はいろいろね、変えていい。
むしろ変えないとね、いろんな影響が出すぎてね、あんなマニュアル通り質問するのはね、はっきり言えばナンセンス、意味がない。
やっぱ、やっぱですけど、職種の得意分野じゃないですけど、
そういうのって結構やっぱ、認知症の人でも残るんですか?そういう知識って。
当然です。
そこは残るんですか?
いわゆる生活歴だよね。
いや、だって単純な話、じゃあ僕らはね、こうやって医学に携わってるわけだけど、
じゃあ小学校の頃にチラッと学んだ文学の勉強、文学の話をしようか。
はいはい。
でも、医学をこれから死ぬまで何十年携わるものと、小学校の頃チラッとやった文学、
どっちの方が忘れやすいかって言ったらもう一目瞭然だよね。
それはね、ちょっとしかやってない方が。
そういった生活歴、いわゆる職歴だよね。職業歴はやっぱりね、やればやるほど残るし定着するし忘れにくいよね。
へー、認知症でも。
そうなんです。
だから認知症ってある意味、新しいことからどんどん抜けていくっていうのはあるけど、
やっぱり表面からどんどん抜けていくから、やっぱり深ければ深いほど取れにくいよね。
だからそういった意味で、最近知り合った人よりも家族の方がいて安心するよね、知ってる人だから。
はいはい。
ほんとそんな感覚。
なるほどね。
だから一般の内科診療とかでもそうなんだけど、どういう生活をしてる人かって考えるのはすごい大事。
だからそういった意味で、職業もそうだよね。
精神かがらみになるけど、もう明らかにおかしい精神症状出てる人がいて、
よくよく職歴聞いてみたら、ペンキ職人だったのね。
ペンキ?
ペンキ塗り。
あれ、これ怪しいなと思って。
じゃあ、ペンキ塗りどういう環境下で塗ってましたかって聞いたら、
割と狭い密閉した空間の中でペンキを塗ってくることが多かったと。
ほうほうほう。
となると、もう一発ですよ。有機溶剤精神病ですよ。
有機溶剤精神病?
あの、シンナー、シンナー。
あー。
うん。だからそういった職業だけで、どんな精神病かっていうのも診断できちゃってするんだよ。
はー。
シンナーとか、いまだにやっぱりそういうのってあるんですか、シンナーとかそういう系の。
うん。大きな会社ほどそういった有害物質の対策はしてるんだけど、
中小企業とか個人の企業ではね、会社。
あー。
やっぱその辺はね、あんまり対策できてないところはあるよ。
うん。どうしても仕事優先になっちゃってね。
はいはい。
で、知らず知らずのうちに長年、ペンキ、シンナー、有機溶剤に暴露されることによって、そういった精神症状出るんだっていうのは。
あれ、あれ結構なんか、医学的だと脳がかなり萎縮じゃないですけど、あれ不可逆でしたっけ?
不可逆的にそうだね。
なんか結構恐ろしいですよね、それ。
恐ろしいよ。そうだよ。
でもなんかその、昔はなんか、子供じゃないですけど、中高生とかはなんか、あれをこう吸って。
アンパン遊びね。
え?
アンパン遊びって言うんだよ。
アンパン遊び?
袋の中にシンナー入れてフーって吸うから、アンパンって言うんだよ、あれ。
はー。
まあまあまあまあ、スラングですよ、スラング。
え、でもそれするとなんか気分が良くなるみたいな。
一時的にね。
一時的に気分良くなるけど、実はそれは脳が溶けてるみたいな。
そう、まさにそうだよ。
あ、やっぱりそうなんですね。なんか昔の国家試験問題じゃないけど出てて、最近あんまり聞かないから。
でもやっぱりそうなんですね。
だからね、職業環境っていうのはこれすごい大事なんだよ。
あー。
で、あとまあ、有給者は大体神経系やられるよね。
ああいったか。
そうそうそうそう。
怖いですね、それ。
そう、だからね、職業の状況っていうのはすーごい大事よ。
それこそジンパイなんてまさにそうじゃん。
ジンパン?
ジンパイ、アスペスト。
あ、ジンパイ、はいはいはい。
そうそうそうそう。
だからそういった隠れたものってまだいくらでもあるよ。
うん、だって僕の知ってる人。
うん。だって僕の知ってる人なんてね、やっぱり個人経営してる人で。
はい。
で、はしごを使って交渉作業をやってて。
ほうほう。
落ちちゃったんだって、手無くしちゃったんだって。
はい。
で、運悪く地面に突起物があって。
ほう。
手中から地面に落ちました。
で、刺さったらしいんだけど、そのまま起き上がりました。
で、両足無気配で亡くなりました。
無気配。
だから両方に刺さっちゃってさ、風船プシューって縮んじゃって。
息できなくなって、お亡くなりになったって。
はい。
そんなこともあるんですね。
あるのよ。だからね、ちょっとでも安全ロープやってたらよかったのかもしれないしさ。
大きな企業ほどそういった労災対策ってやってるけど、やっぱり個人事業とかではそういうのはちょっとおろそかになるから。
さっきの有機養剤じゃないけど、やっぱりどういう生活。
で、生活でもね、一日の大半仕事やってるわけだから。
それによる生活習慣病だってそうだし、それで何か受診するわけだから。
そういった情報量とか、情報もそうだけど、どういう人かっていうのを見極めるのは本当に大事。
精神科領域でも職歴は大事。
職業なり生活歴なりで、どう情報を引き出すかによって言葉をうまく使うっていうのがテクニックだよね。
なるほど。
でもやっぱり僕ら最初の頃は、絶対聞かなきゃいけない項目っていっぱいあるから、
それこそデンカルの隣に貼り付けて、ちゃんと全部聞けてるかって確認しながら最初の頃はずっとやってた。
最初はそれでいいのか。
うん。最初はね、慣れてきたらだんだん、
職業に関しては聞かないといけないっていうのがあって、
最初はもうルーチン化して全部聞くようにして、慣らしていくって感じかな、自分を。
だからね、門真はね、門真で半分以上シンダが作ってるけど、ほんとバカな人だと思うよ。
だからね、どっちが悪いかっていうと、
オスラ先生のあれは好き。名言じゃないけど。
歯科医療における五感の重要性
患者さんが病名をあなたに伝えてますよ、みたいな。
あー、すごい。
ちゃんと話を聞いてあげてください、みたいな。患者さんが病名をあなたに伝えてますよ、みたいな。
で、それと同時に、何て言ったらいいかな。
その答えは言葉だけじゃないからね。さっき言った五感で感じ取れるものもあるから。
いや、それでめっちゃでも、歯科医って、勉強・座学でずっと、
めちゃくちゃ感じたのは、五感はマジで使わなきゃいけないって思った。
ほんとにそう。ほんとにそう。
歯医者もそう。めっちゃ五感。で、それってあんま教えないじゃないですか、なんかその。
そうだね。
あのー、
歯科医、医学部行っている間って、五感を使いなさい、みたいな。
あんまりそれを言ってくれた先生はあんまりいなくて。
ほんとになんかその、歯医者の場合だと、例えば噛み合わせが高いとか、
歯科医の場合だと、噛み合わせが高いとか、
それで、どこに印がついたかみたいな、目で見るんだけど、
あれ意外と噛み合わせ高いって言ってたんですよ。
だからその、その、ちょっと、
何でも、
でも、
歯科医って、
歯科医と歯科医って、
あれ意外と噛み合わせ高い時なんか指で触っても分かるんですよ
突き上げてる感じを指で触ってやると分かったり
触れるぐらい突き上げてるならやっぱめちゃくちゃ高いって意味だから
どんどん削んなきゃいけないみたいなのあるんですけど
そういうの全然教えてくれないんですよ
学生の間
それはめちゃめちゃ強化しますね
五感を使わないといけないっていうのは
そういうところがやっぱり師匠から学ぶものだよね
いわゆる昔のギルドじゃないけどさ
やっぱりマニュアルじゃないものっていっぱいあるし
だから人間を扱うものなんだっていうのもあるし
でもあるし僕も師匠からそれこそ聞いたのは
前も言ったかもしれないけど
マニュアルでの診断じゃなくて
見て判断するのが男の精神医学って言ってたからね
見て診断するんだよって結局そういうことなんだよね
確かにそうですね
情報だけじゃ絶対失敗する
もう感じた感が一番正しい
人間そんなもんだよ本当に
そういうのってでも教えにくいんでしょうね
残酷だと
何て言ったらいいかな
感覚ってさ
いわゆるエビデンスベースではないじゃん
だから教えにくいんだろうね
それは結構教えにくいと思う
だからあんまり授業でも言ってくれないんだろうなと思うんだけど
だからそれこそ親から学ぶものじゃないけど
本当そういう感覚的なものだもんね
でもそれが一番大事なんだけどね
それはめちゃくちゃ思う
それはあるよ
だからやっぱりいい師匠を捕まえるってのも
大事なことっていうか
自分の人生変わるよね
すごいですね
でもいい先生に出会えたってことですよね
そうだね師匠は最高だったね
本当ね階段の裏でタバコ吸いながら
先生あの感じはどうしますかねみたいな感じになって
そういう時が一番いい情報をもらってたよね
いい教育を
先生は吸わないでしょ
その時だけ吸うんだよ
お付き合いだってこと
そうそうそう機械喫煙だよ
1ミリをポケットの中に入れといて
そうだね実は僕の師匠もね
コーヒーとタバコがないと仕事できないって言ってたから
あの瞬間が一番落ち着くからいい話が聞けたよね
あるあるそういうのは本当に
面白いですね
だけどそういう感覚も大事なんだけど
前提なのは絶対的な知識量だからね
精神科における経験学
知識があっての
そういった絶対的な知識がないと感覚がいきないからね
感覚を分析できないから
あーなるほど
だから勉強だけはやってもやっても損はないよね
精神科でいまだに勉強する何かあるんですか
教材じゃないけど何か使うものとかって
精神科においては
精神科は僕の師匠が言うには経験学だから
いわゆる過去の先人たちが
いろんな人格像精神症状をまとめて体系化して
精神学というものを作ってくれたわけだから
ある程度のカテゴライズっていうか
ある程度の分類することはできるけど
やっぱり突っ込んで考えるには
もう自分で経験するしかないよね
そういった意味で
そういった意味で僕の離婚問題は
非常に精神科だけ勉強になっているのも事実だし
ほんとに
経験学精神科は人間学っていうから
やっぱり人間知らないとダメっていうので
人間観察は常にしてるつもりだし電車の中行っても
えー電車でも
うんどんな人かなーとかね
そうやって観察眼は常に働かせてるって感じかな
なるほどね
そういった意味では一生扱うもんだよ
専門分野っていうのは
なるほどですね
うんそんな感じかな
とりあえずじゃあ今日こんな感じでいいですかね
うんよかったよ最後の方やっとちゃんと盛り上がったね
そうだね
うん最初の方
45:30

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