これはつまみ食いしないと無理でしょ。
分厚さっていうので。
知りたい知りたい。
そうですね。この本は一体何を言ってるのかっていうところですよね。
まず最初のこの本の著者の問題意識で言うと、最初はちょっとした会話から始まっていて、
とある人と話をしてた時に、そのとある話し相手の人が借りたお金は返さないといけないからってことを言われて、
で、著者のデビットさんはなんだろうと思ったらしいんです。
借りたお金って確かに返さなければいけないけど、でもそれって本当にそうなのかだったらいつからそうなのかっていうところで、
その付債っていうもの、借金とか何かを借りることっていうことに対して、ちょっと疑問が出てきて。
で、調べ始めたら5000年の歴史を漁っていくという。
そんなちょっとした疑問から。
そうなんですよね。そこら辺の疑問から始まって。
そうです。これ5000年の歴史が詰まってるんですよ。
5000年もそんな歴史があるんですね。
僕はアコムとか楽天スーパーカードローンとか三井住友ともカードローンで借りてきて、
これ何で返さないといけないんだろうなって結構思ってたから。
まさに同じような疑問をデビットさんと持ってますね。
へー、考えたことなかった。
借りたものは絶対に返さないといけないっていう。
っていう意識では生きてきたけど。
こことここが全然、価値観が違ってて。
なんだっけ、電話するのに10円借りて、友達に次の日すごい勢いで謝って返したみたいな。
謝って、かわいいメモ帳で包んで、本当にありがとうって10円返したよ。
お母さんからとにかくお金は借りちゃダメっていうのを。
なるほど。
うちはそうやって育ってきた。
面白い。面白い。
たぶんそういうお金とモラルの話とか、お金とは何かっていうものにまさにそういう話がたくさん詰まってる本ですよね。
そうですね。じゃあ頑張って買い詰まっていきましょうか。
難しそうだな、5000年。
まず一つ大きいテーマだったのは、貨幣ってのはそもそもいつから生まれてどうやって生まれたのか。
なんで僕らお金ってものを生み出したのかっていう話がまず出てくる。
ある子さん、何かわかります?
私はもうこれ知ってますよ。マンモスの時代なんで。
貝殻とか石を本当にどうぞってお渡ししてた時代なんですよ。
それが最初でございます。
どう?まあいいや。じゃあ周平寺、何かわかります?
いやでもマンモスの時代かわかんないけど、なんでマンモス軸なのかわかんないけど。
貝殻をネクレスにしてた時代かな。
でもなんかそのよく貝殻、貨幣が貝の文字が入ってるからってのは聞くよね。
あとは何だろう、もうちょっと当てに行きたいけど、物々交換で、ちょうどにならなかったみたいなのは聞いたことがある。
大根とサンマでちょうど大根が1本でサンマが1匹なんてことはなく、大根1本に対してサンマの方が多かったりとか。
旬が違うもんね。
だし、ちょうどでそのタイミングで交換するんじゃなくて、どっちかが先にもらって、それが交差していくみたいなことは聞いた気がします。
いいね。もう完璧だよ。
完璧?
もうそれはね、間違ってるって言ってんの。
これマジで完璧。これ今打ち合わせないからね。打ち合わせなしで来ましたね。
それは経済学者が勝手に作り出した嘘であるってことを書いた。結構的厳しく書いた。
読めばよかった。
そう。
信じられない。
経済学の世界ではそういうのが欲望の二重一致問題。欲望が2人で一致するっていうのが難しいから、貨幣ってのが生まれたっていうのが、何ぞや通説に語られてるんだけど、通説としてはなんかあるんだけど、実際に民族学者の人から調べてみると、そういうものはないというのはもう分かっている。
でも結構いろんな人言ってますよ。
それは嘘ですってことはこの本が実は証明してるっていうのが、もともと人類学の人たちは知ってたんだけど、我々の常識で言うとまさに今しゅうへい氏が言ったことが普通に受け入れられている。これは実際そうではないと。
まず、今言ってることよく分かんないじゃないですか。でも日常的なことで考えたら分かって、じゃあ僕はタコが欲しい。しゅうへい氏たまにタコくれるでしょ。
で、今日は僕は牛肉を持ってきたじゃん。
これはさ、でもぶつぶつ交換ではないよね。だってその時僕もらってるだけじゃん。ただタコはもらってるだけでしょ。
で、僕も別に今日はなんとなく時間あるからって牛肉を持ってきたって。
これ交換というかは、ただお互いに近しい距離だからさ、なんかぶつぶつ交換って言わせない。タコと牛肉を必ず同じタイミングで交換するぞっていう意志で交換するっていうことは我々はやらない。
で、これはたぶん、たとえばこの集落とかだったり小さい街とか友達同士で、いちいち交換しないじゃん。
何かが欲しいって時にこれを用意して、あの人はあれ欲しいだろうからじゃあこれと交換ねっていうことって実はやらない。
仲がいい人たち同士っていうのはそんないちいちせせこましい交換行為なんていうのはしていないっていうことで。
おもしろい。
で、逆にそのぶつぶつ交換が発生する時っていうのはお互いのことは全く知らない。
で、そしてカフェってものがない時だとお互いすっげえ慎重になりながらこうなんか差し出しあったりするっていうところで。
だから僕らは実はその仲がいい人達とはぶつぶつ交換ってそもそもしないし、そういう現象的な空間においては結局そういうなんかいちいちぶつぶつ交換っていうのはしてなくて、
ただ余ったものを渡していったりまたそれがいろんな形で循環していったっていうところがあるので、
結局そういう僕らはなんかね、ぶつぶつ交換からカフェが生まれたみたいな思い込んでるけどそんなことはないという話がまず。
不便だから貨幣を生み出したんじゃなくて貸し借りの履歴みたいなの。
借用証書っていうのが価値を持ち始めたっていうのが貨幣の起源なんじゃないかっていうのがグレーバーが言ったんですね。
結構ちょっと難しいけどどう?
私はね今ピンときてしまったんですけど。
っていうことは紙がある時代ですね。
確かに。でも紙じゃなくても石板とかでもいいんですよ。
そっか、刻んでもいいんだ。
じゃあオッケーです。
じゃあオッケーでした。
ありがとうございます。
っていうのがこれが半分ぐらいまでの話かな。
やっと半分ぐらい。
でもさ、これの中で本当に現象的な貨幣みたいな形。
もう一番最初の小さい村とかではなんかそうやって生まれたんじゃないのって話で。
でもそこからさらに我々も法廷通貨、国が発行する大きい通貨とかっていうのが出てきてる。
これはまたちょっと生まれ方が違うっていうような話なんかも出てきてると。
これも面白いです。
これが2つ目の論点としてこの本が提案することで紹介していくと。
法廷通貨、我々が持っている日本円とかアメリカのドルとかっていうのはどういう流れで生まれたかっていうと。
まず国っていうものがその時点でありますと。
国は領土を拡大したい。
他の国をどんどん支配していきたい。
考えた時には当然軍隊を作る必要があると。
軍隊っていうのは兵士が必要ですね。
でも考えるわけですよ。
国の人は兵士集まってって言っても集まんないですよね。
じゃあどうしようかなと思った時にこれ発明があった。
これ何の発明かというと税金の発明があった。
税金っていうものを生み出す。
その税金、国の住んでる人たちに対して税金を課すと。
俺らの国だからお前ら住んでる奴らは税金を私によこせなさいと。
国の偉い人が言うと。
ここで分かると。
その時にこのコインで納税しろっていう指定をするんだよね。
このコイン、必ず俺が作ったこのコインで納税しろと。
それ以外は認めないと。
その前提を作った上で兵士を集める。
兵士に対してコインを渡すんですよ。
その今の状態だと。
要するに納税に必要なコインっていうのは。
今の芸と形だと兵士しか持ってないんですよね。
兵士しか持ってないからさ。
当然町の人たちも納税しなきゃいけないから困るわけですよ。
あれ俺らコイン持ってないんだけど兵士さん持ってるんだって話になって。
じゃあどうするかっていうと兵士が欲しがるものをみんな町の人が作るんだよね。
兵士の人たちがパンが食べたいって言ったら、
パン作ったんでコインくださいって言ったら、
これで納税できるってなって。
もちろんそのやり取りは町の中でも起こっていくわけだよね。
町の中でコインが溜まってくると、
その人たち同士にも小取引が発生していって、
みんながお金を流通してお金を利用するようになって、
国も発展していくっていうところがある。
ただ国家っていう暴力装置みたいなのが生まれることによって、
法廷通貨っていうのがブワッと広がっていったっていうのが、
やっぱりこの本で語られてる。
すごいめちゃくちゃいいつまみ食い。
もしお金が、兵士をあれこそがしてなくて、
私が兵士をしてない状況で、
お金を兵士さんからもらう、
兵士さんが欲しそうなサービスなんですかね。
兵士さんが欲しそうな、絶対勝てる権利?
絶対勝てる権利?
やっぱ負けたくないんじゃない?兵士さんって。
絶対勝てる権利とかあげたらどう?
魔法かけるってこと?
魔法っていうか、これお渡ししたら負けてもらえませんかっていうお手紙。
お手紙。なるほど。
え?違う?ダメですか?
お酒とかじゃなくてね。武器とかそういうのじゃなくて。
神様みたいなシーンで。
でもね、今のお話聞いててちょっとメダルゲームを思い出したっていうか、
メダルゲームってさ、メダル入れなきゃできないじゃん?
自分のお金じゃできなくて、メダルじゃなきゃできなかったよね。
っていうのと繋がりました。
まあ確かにそのメダルを、落ちてるの拾ったりとかするもんね。
ゲーセンとかね。
そうそう。子供の頃ね、なんでお金じゃできないんだろうって思ってた記憶があって。
でも確かにそれはわかりやすいね。
ですよね。
いいコメントできた時の喜びが。
思いました。
ということで、これがグレーバーが指摘する2つ目の話。
最初の話は、貨幣っていうのは物々交換からではなくて、
借用証書みたいなのから生まれていった。
そして法廷通貨っていうのは、軍隊とか朝勢とか、
そういう国家の暴力装置とすごく連携して、市場っていうのが創造されていったっていうのが、
これが大体の話なんですよね。