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初めてMacを手にした感動は忘れられない。
ネットの声をご紹介します。
ハンドルネームDr.Rainさん。
何もかもスムーズで、早くてビビった。
iPhoneとの連携も最高。
続いてMr.Incredible4883さん。
Appleシリコンのおかげで、バッテリー切れのストレスから解放された。
初めてのMacでそう感じたそうです。
次はあなたが体験する番。
全く新しいMacBook Neo。
心躍るMacが嬉しいプライスで登場。
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iPhone17e登場。
早くてパワフルなA19チップを搭載。
長持ちのバッテリーで心ゆくまでストリーミングを楽しめて。
充電はUSB-CもしくはMagSafeアクセサリーで。
セラミックシールド2はこんなことやこんなことから。
画面をまわる。
48MPフュージョンカメラは2倍光学品質ズームに対応し、
最小ストレージはiPhone16eの2倍に。
Appleインテリジェンスだって使える。
あふれる魅力を手に入れやすく。
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おしゃべり本棚。
この時間は福岡のRKB毎日放送のアナウンサーによる朗読をお送りします。
国気だどっぽさく。
子供の悲しみ。後編。
坊様、さあここへいらっしゃい。と女は言って、
座布団を手すりのもとに運び、
夏代々その他の果物菓子などを僕に詰めた。
そして次の間を開けると酒魚の用意がしてある。
それを運び込んで女と徳次郎は差し向かいに座った。
徳次郎は普段にない難しい顔をしていたが、
女の指す杯を受けて一息に飲み干し。
いよいよいつと決まった?と女の顔をじっと見ながら尋ねた。
女は十九か二十歳の年頃。
色青ざめてさも力なげなる様は病人ではないかと僕の疑ったくらい。
あすあさってやのあさってと女は指を折って、
やのあさってに決まったの。
しかしね私は今になってまた気が迷ってきたのよと言いつつ首を垂れていたが、
そっと袖で目をぬぐった様子。
その間に徳次郎は手弱で酒をぐいぐい煽っていた。
今さらどうといって仕方がないじゃないか。
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それはそうだけれど考えてみると死んだ方が何歩ましだか知れないと思って。
はっはっは坊様この姉さんが死ぬと言いますがどうしましょうか。
おいおい約束の坊様を連れてきたのだ。
よく見てくれないか。
さっきから見ているのよ。
なるほどよく似てると思って感心しているのよと女は言って笑いを含んでじっと僕の顔を見ている。
誰に似ているんだと僕は驚いて尋ねた。
私の弟にですよ。
坊様を弟に似ているなどともったいないことだけれど。
そらこれをごらんなさいと女は帯の間から一枚の写真を出して僕に見せた。
坊様この姉さんがその写真を特に見せましたからこれはうちの坊様と少しも変わらんと言いましたらぜひ連れてきてくれと頼みますから今夜坊様を連れてきたのだからたくさんごちそうしてもらわんといけませんぞと徳次郎はいいつつもとめどなく飲んでいる。
女は僕にすり寄ってさあ何でもごちそうしますとも坊様何が用ございますかと女は優しく言ってにっこり笑った。
何にもいらないと僕は言って横を向いた。
それじゃあ船へ乗りましょう私と船へ乗りましょう。
ええそうしましょうと言って先に立って出て行くから僕も言うままに女の後についてはしごだんを降りた。
徳次郎はただ笑って見ているばかり。
先の石段を降りるや若き女はまず僕を乗らして後もやいを解いてひらりと飛び乗りさも軽々と驢を操り出した。
子供ながらも僕はこの女の振る舞いに驚いた。
岸を離れて見上げると徳次郎は手すりによって見下ろしていた。
そして内よりは明かりがさし外よりは月の光を受けて彼の姿がはっきりと見える。
気をつけないと危ないぞと徳次郎は上から言った。
大丈夫と女は下から答えてすぐ帰るから待っていておくれ。
船はしばらく大舟小舟六七層の間をぬうて進んでいたがまもなくひろびろとした沖合に出た。
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月はますます冴えて秋の夜かと思われるばかり。
女は小腕をとどめて僕のそばに座った。
そしてまた月を仰ぎまたあたりを見まわしながら
坊さまあなたはおいくつと尋ねた。
十二。
私の弟の写真も十二の時のですよ。
今は十六。
そうだ十六だけれど十二の時に別れたぎりあわないのだから
今でも坊さまと同じような気がするのですよと言って僕の顔をじっと見ていたがたちまち涙ぐんだ。
月の光をうけてその顔はなおさら青ざめて見えた。
死んだの。
いいえ死んだのならかえってあきらめがつきますが別れたぎりどうなったのか生き方が知れないのですよ。
二親に早く死に別れてたった二人の兄弟ですから
互いに力にしていたのが今では別れ別れになって生き死にさえわからんようになりました。
もうこの世で会うことができるかできないかわかりませんと言って涙が頬をつとうて流れるのをふきもしないで僕の顔を見たまますすり泣きに泣いた。
僕は丘の方を見ながらだまってこの話を聞いていた。
いえいえの灯火は水にうつってきらきらとゆらいでいる。
炉の音をゆるやかにきしらせながら大舟の天間を漕いでゆく男はすんだ声で船うたを流す。
僕はこの時子供心にもいい知られぬ悲しみを感じた。
たちまち小舟を飛ばして近づいてきたものがある。
徳二郎であった。
酒をもってきたと徳は大声で二三弦先から言った。
うれしいのね。
いま坊さまに弟のことを話して泣いていたのと女のいううちに徳二郎の小舟はそばに来た。
はははは大方そんなことだろうと酒をもってきたんだ。
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飲みな飲みなわしがうたってやると
徳二郎はすでに酔っているらしい。
女は徳二郎の渡した大コップになみなみと酒をついで息もつかずに飲んだ。
もう一つと今度は徳二郎がついでやったのを
女はまたもや一息に飲みほして月に向って手記をほおっと吐いた。
さあそれでよい。
これからわしがうたって聞かせる。
いいえ徳さん私は思い切って泣きたい。
ここなら誰も見ていないし聞こえもしないから泣かしてくださいな。
思い切って泣かしてくださいな。
ははははそんなら泣きな坊さまと二人で聞くからと
徳二郎はぼくを見て笑った。
女はつっぷして大泣きに泣いた。
さすがに声はたてえないから背をなみうたして苦しそうであった。
徳二郎は急にまじめな顔をしてこの有様を見ていたが
たちまち顔をそむけ山のほうを見てだまっている。
ぼくはしばらくして
徳もう帰ろうというや女は急に頭をあげて
ごめんなさいよほんとに坊さまは私の泣くのを見ていてもつまりません。
私坊さまが来てくださったので弟に会ったような気がいたしました。
坊さまも達者で早く大きくなって偉い方になるのですよとおろおろ声で言って
徳さんほんとにあまり遅くなるとおうちに悪いから早く坊さまをつれておかえりよ。
私は今泣いたのできのうからくさくさしていた胸がすいたようだ。
女はぼくらの船を送って三四丁も来たが徳二郎に叱られてこぐ手をとめた。
そのうちに二艘の小舟はだんだん遠ざかった。
船の別れんとするとき女はぼくに向っていつまでも
私のことを忘れんでいてくださいましなとくりかえしていった。
その後十一年の今日までぼくはこの世の光景をはっきりと覚えていて
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忘れようとしても忘れることができないのである。
いまもなお哀れな女の顔が目の先にちらつく。
そしてその夜薄い霞のようにぼくの心をつつんだいっぺんの悲しみは
年とともに濃くなっていまはただそのときのぼくの心持を思い起してさえ
たえがたい深い静かなやるせのない悲しみを覚えるのである。
その後徳二郎はぼくの叔父の世話で立派な農民になり
いまでは二人の子の父親になっている。
女は何処の果てに漂白してその儚い生涯を送っているやら
それともすでにこの世を持してむしろ静寂なる死の国に赴いたことやら
ぼくはむろん知らないし徳二郎も知らんらしい。
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