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2023-08-11 15:09

#8 論文掲載までの道のり〜執筆編(1)論文には何が書かれている?/筆者の順番

研究者の仕事の中で1番大切とも言える論文執筆から投稿、出版までの道のりを説明していきます。たった1本の論文を出版するために、とてもながーい道のりが必要なんです…

論文掲載までの道のりを一気に聴きたい方は⁠こちら⁠のプレイリストから!

  • いつ書き始める?
  • 論文の中身:タイトル、要旨、導入、方法、結果、考察、図表、参考文献
  • 筆者の順番には意味があります(※分野にもよる)
  • コレスポンディングオーサー
  • オーサーコントリビューション


説明し忘れていますが、「英語」で「原著論文」を書く時を想定しています。google scholarPubMed (パブメド)は、論文を検索する時に使われるサイトのことです。

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サマリー

このエピソードでは、論文の執筆を始めるタイミングや論文の構成について話し合われています。論文の執筆においては、著者の順番が貢献度の意味を持っており、一番最初に名前が載っている人が一番大きな貢献をした人と考えられています。順番によって貢献度が分かるものの、その方法は難しいため、メンバーで相談する必要があります。

論文書き始めのタイミング
ひよっこ研究者のサバイバル日記、略してひよけん)大きい動物の研究をしているちぃと、小さい動物の研究をしているはちです。
この番組では、研究者として、ひよっこ教員として、はたまた普通の争う女として、日々奮闘中の二人のリアルな会話をお届けします。
さて、今日から複数回にわたって、論文を書いて、論文を投稿して、その論文が出版されるまでのプロセスについて説明していきます。
論文を出すことは、研究者の仕事の中で一番大切と言えるくらい、とても重要だと思っているんですが、
この前の論文書くの嫌いとか言ってた人は言ってるよ。
すごい嫌いだけど、一番大事だと思ってます。
エピソード1で、博士を図るためには、英語論文を出すということが、卒業修了要件の一つであるという話をしていたかと思うんですけど、
一本だったとしても、その論文を投稿して、しかも出版されるまでの長い道のりがあって、
そうなんですよね。
あとは、分野とか雑誌によっても、違うことってたくさん。
たぶん、ここ二人だけ、同じ生物系だけど、違うこといっぱいありそうだよね。
あると思う。ほぼほぼ一緒やとは思うけれども、違うこともたくさん、私たちの間だけでもある。
なので、今回は、ひとまず初めて論文を書く学生さんがいたら、そのときに知っといてほしいなと思うことをまとめてみました。
どのタイミングで、論文を書き始めるかっていう。
たぶんだけど、最初の論文っていうことであれば、全部の結果が一回出終わって、
で、論文を書こうっていうフェーズに移るっていうのが一般的かなと思います。
卒論である程度、もしまとまった結果が出てたら、就労の間に、
去年やった時まで論文書こうかってなったりとか、
投稿してみようかって指導教員に言われて。
ギリはね、本当にみんなどこで区切りつけるかはね、流派あるから難しいけど、
まずは結果を出すことに頑張ってもらって、
それも大変ですよね。実はそれも大変。
そっからだからね、こんな感じかなと思います。
成長していくと、私最近は頑張って実験しながらメソッドはもう書いてる。
でも多分それが理想。
しかも結果とかもね、書けるなら別にそんなさ、
他の結果出たからって左右されるわけでもないからね。
考察に移る時に、どういう実験実は必要だったとかさ、
思いつくしね、絶対そのほうがいい。
忘れちゃうじゃん、メソッド。書いといてもさ、
すごい細かいとこあったりとかして、先に書いちゃってます。
他、論文の中にはどういう構成、何が書かれているかみたいな部分。
メインは背景、方法、結果、考察のこの4点セット、
プラスタイトルと用紙がメインメニューみたいな。
あともちろん図とか表も作んなきゃいけないし、
最後の方にシャ字と参考文献のリストが付いてたりするっていう感じかなと思いますが、
書くときはまず背景、方法、結果、考察、この4点セットを何とか埋めていくっていう感じの気がします。
じゃあその今主なメニューみたいなのを説明してもらったけれども、
その各々の章で何を書くのかってことについて少し紹介していきたいと思います。
論文の構成
まず背景には何を書いていくかっていう。
背景はイントロダクションっていう風に英語では呼ばれて、
これまでにどんな関連する研究があるのかっていうのを書いていくかなと思います。
何がどこまででにわかっていて、
じゃあこの研究でどういうことを歴史のもとにどういう研究をしていくのかっていう、
研究の目的などが書かれている部分になります。
私、応用研究とか結構するので、
私の分野だと背景の部分でどれぐらい社会問題になっていて、
この研究でこうやって解決していくことによって、
どれくらい社会に還元できる重要なものなんだぞとか、
そういうアピールをすることもしばしば。
そうなんだ。
社会貢献できます。
自分たちの研究の売り込みを背景に入れることも、
ほとんどかもしれない。
書いたことないから応用研究、全くわかんない。
方法はその研究に対してどんなふうに進めていったか、
やったことを説明するパートになっています。
他の読者の人たちが読んで、その実験を再現できるくらい詳細に書く。
再現ってすごい大事。再現性、再現性って研究者よく言うんですけど、
嘘じゃないか。ちゃんと嘘じゃなくて、
誰がやってもどの国で行っても確実に再現性が取れて、
そのデータから発展して新たな実験を得ることができるんじゃないかとか、
そういった部分にも関わってくるから、再現性はとっても大事。
だからそのために詳細に書いていく。
データの解析方法もまたしっかりという感じ。
結果は結果を書くんですけども。
結構シンプル。一番シンプル。
これは壊れて、これが増えました。
多くの研究はデータを取って、それを解析してっていうところなんですが、
統計的にどういう結論が言えているのかの説明部分を
結果の部分で書いているかなと思います。
単純にAとB比べてAの方が大きかったですだけじゃなくて、
なんでAの方が大きいと言えるのかの根拠を書くっていうのは、
科学論文だからこそやらなきゃいけないところ。
解析してってこと。
確かに。ただ単に大きいだけだと私たちの業界では、
それってでもちゃんと統計したのかしらって言われちゃうから。
そうなんですよ。
次考察なんですが、考察は私いまだに本当に難しいなって書いているときに。
私は背景の方が考察が一番楽しいかも。
本当だ。私はイントロの方が楽しいかも。
本当?我々一緒に組んだら早いんじゃない?論文書くの。
そうかな確かに。
考察は結果で見つけられた結果がどういう風なことが考えられるのかっていう解釈だったり
っていうのをしていくのかなと思います。
で、多分イントロとすごく絡みがあって、今までの研究と紐づけて
その結果がどういう意味なのかっていうことも書かなきゃいけないですし、
正直にこの研究ではこういう限界があって、ここまでしかわからなかったですっていうところ。
そういうちょっとネガティブなことを書くときもありますし。
答え数がもうちょっとあったほうが本当は良かったと思いますのか。
書かされることもしもしも。
リミテーションがありますって書いたり。
あとは今後どういう研究を進めていけばいいのかっていう将来像を語ったりします。
図表に関してはこだわって綺麗に作るっていうのが多いかな。
あと多分最初の原稿を書いてる段階ではずっと画表は私は考察の下とかにパンパンパンって貼るタイプにしてる。
別ファイル作ってる。
それ見やすいよね。
他の先生たちに読んでねみたいなコメントよろしくみたいな依頼するときにやっぱ別のほうがすごく見やすいし。
自分でも見やすいよね。
見やすい。私も普通にパワポそのまま送ったりとかぐらいの。
私もそうそうタイトル一個一個作って。
あとは文献リスト、引用文献これ引用しましたよっていうのをちゃんとアプリケーションを使って。
これはちょっとまた次回になるかな。面白いエピソードが取れたので。
手打ちはダメだよ手打ちは。
手打ちよりもね絶対。
まあいいやこの話はまた後ほど。
サプリメンタリーマテリアルズと著者の順番
あとサプリメンタリーマテリアルズみたいなものが別途であったりするんですけど
これは本文に入れるほどではないというかちょっと入れられないけど
でも人口になるデータが取れた時だったり
あとメソッド方法のところでもっと長く詳しく書きたいけど
ちょっと文量が長すぎる場合とかは別ファイルで送るときがあります。
こうするときは別でつけてあげて
それは読者とかみんな見てもらえるんだし
出版された後はドロムのメインの原稿では入ってないんだけど
サプリメンタリーマテリアルズこちらみたいなところがあって
そこからダウンロードできるようにしてもらえているので
右側の方とかに林道別みたいな感じでここから撮ってくださいって述べたことあるから
サプリメンタリーは読み手が何かしらのところから見てもらえるけど
メインの中には入らないっていう
わざわざ見ようとしなければならないって感じ
それが中身かなちょっとラフに言ってるけど
どうしてもどういう論文を書くかによって書くこと変わっちゃうからさ
あとはさっきちょっと強著者強著者って述べてしまっていたけれども
最後に著者の順番
論文実際グーグルスカラとかパブメドとか
著者の順番に関する説明
見てみたときにタイトルの下に人の名前がババババって並んでいるんだけれども
その人の名前の著者の順番には意味があって
特に一番最初に名前が載ってる人を著者と責任著者って言われる人
最初と最後のことも多いし
最初の人に責任とされた場合も
その人たちはその論文で一番大きな貢献をした人だというのが
一目瞭然というか名前の場所で意味がある
順番でわかるよね
なんか私最初にその情報知ったのは
1回のポスター発表する用紙を出すときで
自分の名前最初に書くじゃん
貢献度が1,2,3,4って順番かと思ってたら
2番目に指導教員の先生の名前書いたの
若干え?みたいな感じで送られて
私もそれ1回やったことあるやらかしてることある
違うよって言われて
書く最初の方すごく気使って
じゃあこれ誰何番?誰何番?みたいな
この人手伝ってもらったけど
でも貢献度こっちだけどこっちの人の方が偉い人?
みたいになってて
とりあえず自分を最初に書いて
一番最後に指導教官の先生の名前をとりあえず書いて
順番はどうしますかって先生に聞くのが一番いいと思う
ファーストって私たちはよく呼ぶんだけど
最初に名前出てくる人は
どんだけ貢献してるかっていうと
普通で考えるとアイディアというかオリジナリティを持って
その計画から自己試験やったり
実験はね
ファーストの人がやってたりするよね
実際に出た手を動かしてやってますよっていう場合が多いし
なんていうか最初の原稿を仕上げて
それでみんな強調者たちが他の人たちが手を加えていったりするけれども
そこを大体この人が行いましたよっていうことかな
筆頭著者は
そうですね
でその後に第二著者第三著者みたいな感じで
貢献度順に並んでいきます
結構セカンドオーサーとかサードオーサーって
そのまま言われることがあります
このね貢献度は本当にどう貢献度やるか難しいので
正直セカンドソースも変わらなくない?とか思う時ある
いろいろあるから
それはみんなで相談して決めてるんじゃないかなと思います
最後の人は責任著者とかラストオーサーって言われています
あと別名でコレスポンディングオーサーっていう風に呼ばれたりもするんですが
この人は論文の投稿とか
茶読とか出版するっていう時に
雑誌の人と連絡を取ったり
そこの過程で特に責任を負うっていう人のことを
コレスポンディングオーサーっていう風に呼ばれています
順番に対する意味とコレスポンディングオーサーについて
ファーストの人がコレスポを持ってる時もありますし
ラストの人がコレスポでファーストは持ってないって時もあって
アステリスクとか変なマークで名前についてたりすると
コレスポニングって書いて同じマークで下に説明が
実際コレスポニングとかファーストって
かなり業績になるのかっていう問題もあるし
私書かなきゃいけなかった履歴書で
コレスポとファーストのみってなってた時あった
貢献度が高いやつだけ書きなさいとかそういうのもある
コレスポの人は自分の連絡先を載せる必要があるので
私もコレスポもまだひよこ研究者なので
最近コレスポにメアラドレスが載った
その後すごいスパム来ない?
来る来る来る
なんかさびっくりしちゃって
コレスポ開いたらワーミングみたいな
ワーミングこれ開いたら
なんか勝手に返信が送られる設定になってますけど
大丈夫ですかみたいなの出てきて
そうなんだみんなあるあるなんだね
論文が出た後も何かあったら
その人に連絡が行ってその人が責任取るっていうことで
結構重みがある
重みがあるすごくある
もしだって誰か再編成取れませんよって言って
異議申し立てしてきたら
その論文ダメになっちゃうかもしれないし
自分がちゃんと対応しなければ
そうなんですよ
強調強調順番順番って今言っているけれども
順番だけだと貢献度わからないっていう
みんな思ってるってことだよねきっと
最近なんかその
オーサーコントリビューションっていう欄があって
貢献度をきっちり何をした
実際じゃ何したのみたいな
これはゴーストオーサーっていうか何て言うんだろう
何も貢献してないのに
業績のためだけに名前載せてるんじゃないのみたいな
そういう人ゴーストオーサーと
そう思うんですけど
でも今まで普通にサブされてきてた
けど最近は厳しくて
ちゃんと貢献してるんですか
実験ですか
執筆ですかレビューですか
次回はもう少し論文を書くときのことを
続きを話していこうかなと思います
番組に関する感想やお便りもお待ちしております
概要欄にマシュマロやフォームを記載してありますので
そちらからお願いします
ツイッターやインスタアカウントも開設しましたので
良ければ覗いてください
最後までお聞きいただきありがとうございます
またお会いしましょう
せーの
Au revoir
15:09

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