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2024-08-23 27:38

自分で考えられない飼育員

羊と繋がるコミュニティ🌱🐑
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00:07
はい、お疲れ様です。飼育員の丸岡です。
ギフト愛知で羊を50頭ほど育てながら、
羊と繋がるコミュニティを運営しております。
よろしくお願いします、というところで、
今日はですね、
今、動物の専門学校で、
動物のことを学んでいる学生さんたちがですね、
順番にね、うちの牧場の方に実習という形で、
一緒に作業をしているわけなんですけれど、
その時のね、
学生の子たちからの質問とか、その辺のことで、
ちょっと僕の中で思ったことがあったので、
その辺をちょっと今日は、
喋ってみようかなと思っております。
私が羊のお世話を、
メインでやっているというよりかは、
いろんな動物のお世話をしながら、
そのうちの一つが羊という、
そういう形ではあるので、
いわゆる飼育員ですね、
飼育員としての立場が強いのかなというところで、
そういう飼育員ならではの動物の見方というか、
捉え方というか考え方というところを、
何ていうのかな、あまりこのラジオでは喋ったはいないので、
今日はちょっとその辺のことを話すことになるかなとも思うんですけれど、
何かというと、
質問があってね、
うちカピバラがいるんですよ、カピバラがね。
学生の方から質問があったのは、
うちのカピバラ、バナナちゃんっていうんだけど、
その子の歯が伸びすぎてないというところで、
比較対象が学校でもカピバラを一頭育てているんですよ。
03:04
学校のカピバラとうちにいるバナナちゃんっていうのは、
同じところからやってきた、
同じ船でやってきた子なので、
兄弟というか別の子なんだけど、
そんな感じで近しい子なんですよね。
学校にいるカピバラはちょっと歯が伸びてるらしいんですよ。
うちにいるカピバラはそんなに伸びてなくて、
これどうやって管理してるんですか?みたいな感じに質問が来てね。
その時にちょっといろいろと、
ただ僕答えをポンって出しても、
これって何の意味もないかなとやっぱ思うので、
せっかくだから、
じゃあ実際うちのバナナちゃんがどうやってこの歯を調整しているのかを、
ちょっと見てみようかと。
実際、私自身が歯を見せてもらって、
歯をジョリジョリ削っているわけでは全くなくて、
うちのバナナちゃんはそういったメンテナンス、
お世話、管理の方はほぼしてないです。
歯のケアっていうことはほとんどしてないので、
なのでバナナちゃんが自分でやってるんですよ。
自分で。
自分でちゃんとバランス取ってるっていうだけのことなので、
じゃあもうバナナちゃんに聞きましょうと。
っていうところで、
いろいろとバナナちゃんを観察しながらね、
ああだこうだ言いながらちょっとお話ししてたんだけど、
この時にね、
なんだろうな、やっぱね、他の作業をしててもやっぱ思うんだけど、
見ているポイント、視点がね、
なんかやっぱちょっとずれてるなっていうのはすごく感じてて、
なんて言うんだろうな、
なんかこう知識として頭に入ってるっていう感じで、
自分の中でね、うまく言葉で説明できてない感じがやっぱりあるんですよ。
要するに僕から質問するとさ、やっぱ全く答えられないんだよね。
06:05
こういうことかもしれないっていう、
そういう仮定というか仮説を立てることもできないっていうところがあって、
例えばそうだろうな、
学校ではさ、歯を削ってほしいからかじり木、
カピバラがかじるための枝が入ってるらしいのよ。
その飼育施設の中にね。
で、それ全くかじらないんですって言ってるので、
ちゃんとかじるためのかじり木を入れてるんですけど、
でもうちの子かじらないんですよねっていう。
で、どうしたものかなと思ってっていう話なのね。
で、この時に、
まあなんだろうな、その理由をさ、
じゃあなんでそのかじり木かじらないと思うって僕の方から質問しても、
いやー、それがわかんないんですよって感じで、
そこで終わっちゃうんですよね、話が。
そう、で、
なんていうのかな、
なんかこう理由をさ、
推測するというか、
なんでもいいじゃんね、仮説なんて。
もし例えばそれがさ、
単純にその枝が好きじゃないとか、
その枝の種類が好きじゃないかもしれないじゃん。
太さがとかさ、
臭いがとかさ、
なんかいろんな理由をとにかく考えることはできると思うんだけど、
それがあんまりなくて、
考えもしてないというか、
いや、ただかじり木を入れてるからかじってほしいんですけど、みたいな感じで。
なんか考える力がないなっていうね、
ところがちょっと、
なんか特徴として、
全体を通して感じるんですよね。
で、僕だったらさ、
いろいろやっぱり試すんです。
いろんな種類を変えたりだとか、
これはかじるかな、あれはかじるかなとか、
いろいろと試しながら、
そこでわかることってあるじゃないですか。
なのでそういう実験を、
カピバラを通して教えてもらう、
カピバラ本人から教えてもらうっていうところに、
その飼育の楽しさというか、
面白さっていうのを僕は感じるんだけど、
でも、
なんだろうね、今の子たちはその辺が、
あまりこう、
09:02
面白いって感じてるのかどうなのかなっていうか。
で、その質問をした子もさ、
結局カピバラは私大好きなんですけどっていう子なのよ。
一番好きな動物はカピバラですって言ってた子なんだけど、
でも、そういったところにあんまり興味がないのかなっていうね。
見た目が好きなのかなっていう感じに、
どうしても捉えちゃうよね、こっちはね。
なので、そこを含めてさ、
いろいろとずっとカピバラを観察しながら、
じゃあカピバラのさ、うちのバナナちゃんの飼育施設をさ、
ちょっとじっくり観察してごらんと。
カピバラどっかで歯を削ってるかもしれないと、
かじり切りになるようなものが、
ここの中にどっかにあるんじゃねえのっていうところで、
探してごらんっていう風にさ、見せるわけよ。
ちょっと探してごらんってね。
で、見てたら、
ある箇所はね、すごくガジガジとかじってる跡がやっぱりあって、
で、それ以外のところは全くかじってないと。
で、じゃあこれなんだろうね。
この違いってなんだろうねっていうところでさ、
こっち全然かじってないけど、
こっちなんでかじってるんだろうねっていうのをさ、
こっちから質問してね。
で、まあいろいろと、
ああでもない、こうでもないという推察をね、
ちょっとしてもらったんだけど、
でも、やっぱり弱い。
もっと深く考えてないというかさ、
例えばね、今回バナナちゃんがよくかじってた場所っていうのがあるんだけど、
これがね、飼育あるあるなんだけど、
お客さんと接する場所、
特に餌がもらえるような場所の柵の木が、
木でできた柵が一番激しくかじられてるわけよ。
で、これが何を意味してるかっていうところ。
で、要するにさ、向こう側に行きたいとか、
外に出たいとか、そういう欲求とかさ、
あとは餌がそこでもらえたりするから、
餌が欲しいっていうところで、
なんていうのかな、馬だったらちょっと前足をカリカリしたりだとかさ、
ちょっとそういう行動を起こしたりとかするんですよ。
で、これよくあるのがさ、
例えばウサギとかモルモットとかハムスターもかな、
ケージをガリガリガリガリかじる子いるじゃん。
12:02
大体同じところをガリガリガリガリかじるじゃん。
で、基本的に人がいる側の柵、ゲージをガリガリガリって、
人が通らないその壁、後ろの壁、ケージの後ろの方はガリガリガリしないのよ。
基本的に人がいる側のケージをガリガリガリするのね。
っていうので、その違いってやっぱり絶対あるわけでさ、
それって何だろうっていうふうに僕らは考えるんだけど、
そこにやっぱその動物の気持ちとか感情っていうのが、
考え方というかそういうのがさ、絶対反映されてるはずだから、
理由が絶対あるのよ、行動するときって。
なのでそこをこう考えて推察して、
で、こう整えていく。
その動物の欲求を満たしていったりだとかするんだけど、
でもやっぱ学生の子たちはさ、
じゃあなんでそこのバナナちゃんはいっぱいかじってるんだろうっていうところで見ると、
あそこの木の質感がいいのかなとか、
あの木は柔らかいんじゃないのかなとか、
あそこの環境がいいのかなとかさ、
そういうふうに捉える、捉えるというか考えてて、
そういう感じなんだなと思ってさ。
なので、なんかその辺こう、
うまくこの実習期間の間に、
なんかいろいろと伝えれそうなことがある気がしたなと思って、
なんかその辺をちょっと重点的にね、
教えるっていうよりかは一緒に考えてあげるみたいな、
なんかそういう感じでちょっと持っていけたらいいかもしれないなっていう、
そういう気づきをちょっと得ることができましたというようなお話なんですが、
これ多分飼育員じゃないと何の興味もない話かなとも思うんだけど、
ちなみに皆さん、
カピバラがかじりぎをさ、かじらない理由なんだと思います。
これね、私も明確にわかるんですけど、
カピバラの気持ちになったらね、
自分がカピバラだったらまあそうだよねっていうところなんですけれど、
15:04
やっぱね、これわかんないんですよ。
わからない人はわからないんだよね。
かじりぎってそもそも何よっていう話から考えなきゃいけなくてさ、
これあれなんですよね。
意外と多いんですよ。
かじりぎをかじりぎとして扱う飼育員。
それはかじりぎだからかじりぎでしょうみたいなね。
かじってもらうためにケージの中とかさ、
用意したりとか、
それこそわざわざペットショップでかじりぎを買ってきて、
それをあげたりするんだけどさ。
いやそれかじるわけないじゃんって僕は思うんだけど、
やっぱわかんないわけさ。
だってもうかじりぎっていう商品で売られてるから、
これかじるんだっていう感じで多分買ってくるんでしょうね。
でもあげても全然かじんないみたいなね。
かじりぎって書いてあるんだけどなみたいなね。
教科書にも書いてあるんだよ。
たとえばウサギの飼い方とかさ、
かじりぎを入れておきましょうみたいなね。
それでウサギは調節しますみたいなさ、
ふうに書いてあるの。
なわけないじゃんっていうね。
なわけないじゃんって僕は思うんだけど、
その書き方なんかやらしいなと思いながらね。
だって例えば、
ヤギとか爪切りとかするんだけど、
どうしてもさ、
自分たちが管理している環境だと、
土が柔らかいから爪がどんどん伸びちゃうんですよ、ヤギって。
ヤギは普段というか、
人の管理していないね。
もともとの生活スタイルって結構山のほうとかさ、
けっこう険しい道とか歩いたりするので、
爪がね、どんどん削れていくんですよ。
自然と何もしなくても。
逆に爪がある程度伸びてくれないと、
要は爪がなくなっちゃうからさ、
どんどんそういう険しい道を歩いていると。
結果的にそういった道を歩くための
ひずめになっているわけで、
爪の伸びるスピードっていうのも、
それに適応している形になるから、
なので、そういう環境じゃなかったら、
爪がどんどん伸びすぎちゃうから、
爪を切る必要があると。
なので生活スタイルがそもそも、
18:00
爪が伸びないといけない環境なんだよね。
ヤギは別にそれを理解は全くしていないのに、
本人は全然その辺意識していなくて、
要は爪が最近伸びてきたなと思って、
ちょっとどっか山の方へ行って削ってこようなんて、
未人も思っていないんですよ。
勝手にそれは削れるものだから。
なのでヤギが、ヤギとかさ、
爪を研ぐというかさ、
そういう行動はありえないんですよね。
ありえない。
それと一緒で、
カピバラも、
ちょっと歯伸びてきたから、
歯どっかで削りたいな、
どっかかじり気落ちてないかな、みたいな、
そんなこと考えているわけがないんですよ。
なんか歯伸びてきたから、ちょっと歯疼いてきたな、
どっかちょっとかじりたいな、みたいな、
そんなこと考えているわけがなくて、
単純にそういう固いものとか、
そういうのを普段からかじる用は、
食べ物だよね。
食べ物を、そういう固い食べ物を、
かじったり削ったりする、
そういう環境で暮らしているから、
歯がある程度伸び続けないと、
暮らしていけないっていうだけのことなので、
カピバラは普通に生活していれば、
普通に歯は削れていくはずなんですよ。
でも、人が管理しているがゆえに、
そういう固いものがあまりないというので、
だんだんだんだん歯が伸びていってしまうよね、
っていうところで、
そんな中、
じゃあこれかじり気、置いておくんで、
好きなだけかじってくださいって、
置いておく飼育員がめちゃめちゃ多い。
めちゃめちゃ多いね。
で、これがね、
やっぱりそこまで深く考えていないというか、
なぜそのかじり気をかじるんだっていう、
学校で教えてほしいなって思うところなんだけど、
たぶん学校の先生も知らないんだろうなっていう感じかな、
ここはね。
教科書に本当にそうやって書いてあるからさ、
おかしいなって思いながらも、
そんな感じですよ。
今の日本の飼育レベルって本当にそんな感じで、
でもなんか教えがいはすごくあるなぁとは思うよね。
なので、実際にバナナちゃんが教えてくれたんだよね、
その時も。
みんなにさ、いろいろと、
21:00
なんで普段から教えてくれたんだろうなって思うと、
教えがいはすごくあるなぁとは思うよね。
なので、
普段バナナちゃんってどうしてるんだろうねっていうのを見てて、
その隙間を見てね、枝をちょっと切ってきてさ、
じゃあこれどうかなって思ってポイってね、
バナナちゃんにプレゼントしたんだよね。
それをみんなで見ててさ、
バナナちゃんもいい仕事するんだよ。
ちゃんと枝をバリバリバリバリ食べてくれてさ、
よく観察できるようにゆっくり食べてくれててさ、
なんか気づいたことない?みたいな感じで、
なんであれはかじるんだろうねみたいなさ、
なんか歯削ってるねみたいなさ、
そのかじり終わった枝を見ると、
どうどうこれ見てて、
どんな感じでバナナちゃんが普段やってるのかっていうのを見せると、
綺麗に皮だけ食べてるのよ。
綺麗にね、皮だけ。
木の芯の部分は残してるんだよね。
こういう感じだよね。
基本的にこんな感じだよねっていうので、
じゃあ実際ね、
バナナちゃんが歯をね、
こう削ってたかどうかって言ったら、
いや削ってるっていう感じはほとんどなくて、
むしろなんか食べてたねっていうね。
皮を食べてたねっていう話になって、
そうなんだよってなって、
やっぱこういうね、食生活の中で、
歯が自然と削れていくんだよねっていう話。
で、それを踏まえて、
じゃあ学校のかじり木ちょっともう1回見直してごらんって。
皮ちゃんとついてますかと。
そこの学校のカピバラさんは、
その枝を食べたいと思ってますかと。
いや食べたいと思ってないと思いますみたいな。
このかじり木もうずっと、
何ヶ月もずっと置いてありますと。
そりゃかじらないよねって。
もうね、カピバラが餌として、
食べ物として認識していない以上、
かじる道理がないから、
そりゃかじらんわなっていう結論に至って、
24:03
でもその時の学生のこの、
気づいたというか、理解した時のあの目ね、
あの表情ね。
いいね、いいね、そうね。
多分そこで飼育の楽しさというかさ、
そういったものがちょっとでも芽生えたら、
いいなというところでございます。
そういう意味であれば、
うちの飼育環境はすごく役に立てるんじゃないのかな、
とも思うんでね。
そんなんだらけなんでね。
ということで今日はちょっと、
そういう飼育員らしいお話をちょっとさせていただきました。
いやー、やっぱこう疑問を、
疑問というかさ、
なんでって思うのってすごく大事だなと、
私は常にね、その子を大事にしていきたいなと、
思っております。
じゃあちょっと皆さんに最後に、
問題を出していいですか。
分かりやすいところで言うと、犬。
犬は皆さん、
なんとなく想像できるでしょう。
犬ってさ、
こう、強い相手がいると、
お腹を見せてこう腹中のポーズをするって言うじゃないですか。
あれなんでですかね。
あれなんでですかね。
僕あれね、不思議でしょうがないの。
そう、腹中、お腹見せる、なんで?
なんでですかっていうね。
他の動物そんなことする?みたいな。
あれね、ほんと不思議でしょうがないの。
あれね、ほんと不思議でしょうがないの。
なんかみんなその巻きを認めてるから、
弱い部分を見せるからっていう風でさ、
なんか変に納得してるけど、
僕それだけでは納得できないのよ。
おかしい、あの行為はなんかおかしくって。
やっぱね、そのお腹を見せるっていう行為を、
巻きを認めました、降参ですって、
捉えるのは若干おかしいんじゃないかって
唱えている犬の学者さんもやっぱいるんだよね。
27:00
僕はどっちかというとそっち派で、
もっとなんかこう深い意味があるんじゃないのかなって
思っております。
これ、皆さんへの宿題です。
なんかこの辺なんか理解できるとよりね、楽しいでしょ。
はい、ということで、
今日はそんな感じで終わりにしたいと思います。
ではでは。
27:38

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