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個性心理学認定講師のひつじです。
平日は会社員、夫婦と犬で暮らしています。
都内在住の30代です。
朗読【声の散歩道】
今回も青空文庫さんから見つけました。
作【村山籌子】
ライオンの大損
ある秋の一日、一匹のイバリアのライオンが森の中でお昼寝をしている間に、
大切な日頃の自慢のアゴヒゲを誰に取られたのか、それとも抜け落ちてしまったのか。
とにかく起きて、喉が渇いたので水を飲みにフラフラと川の方へ行く途中でクマに会いますと、
クマはライオンをよく知っているのに挨拶をしないので、
「クマ君、なぜ挨拶をしない。失敬じゃないか。」と言った時に、
クマはやっと気がついて、
「やあ、ライオン様でございましたか。
昨日までお見受けいたしていたあなたのアゴヒゲがないので、ついお見それしたのです。ごめんなさい。」と答えましたので、
ライオンは初めてヒゲがなくなっていることに気がついてびっくりしたのです。
そして大急ぎで川へ行って水に顔を映してみましたら、
クマの言ったことは全く本当で、
さっきまでピカピカ金のようにまたダイヤモンドのように光っていたアゴヒゲがなくなって、
まるで自分の顔がバカに見えるのでした。
ライオンはどこへ落としたのか、一生懸命に考えましたが考えつきません。
そこへ一匹のキリギリスが通りかかりました。
キリギリスは大変立派なヒゲを持っているのです。
ライオンはそれを見て、
ヒゲのことならキリギリスに聞いたらわかるような気がしたものですから、
どこかに僕のアゴヒゲが落ちていなかったかと聞きました。
するとキリギリスは申しました。
ああ、それなら僕は知っています。
あの森の入り口に落ちていたのを見ましたよ。
ライオンは森の入り口へ行きました。
するとそこには毛の生えたトウモロコシが落ちているばかりで、
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ヒゲなどは落ちていませんでした。
それから一ヶ月ばかり経ったある日、
ライオンがある古道具屋の前を通りかかりますと、
夢にも忘れることのできなかった自分のアゴヒゲが、
売り物になってかかっているのを見つけました。
ライオンはそのうちの主人のタヌキに噛みつきたいくらい腹が立ちましたが、
自分のヒゲということがわかると困るので我慢して、
いくらだと聞きますと、
タヌキはライオンがヒゲを落として困っていることを聞いて知っておりましたので、
いつもいじめられているハライセに、
1万円より以下ではお売りできませんと言いました。
ライオンは仕方なく1万円出して買ってきて、
川へ行ってくっつけようといたしますと、
もうすでに新しいのが生えていたのです。
ライオンは大損を致しました。
以上です。
このお話を通して皆さんはどんな感想を抱かれましたでしょうか。
私は国語のテストですと、
いつもいい点は取れないタイプなので、
私の感じることが作者の意図と違っている可能性も高いかなと思うんですが、
私がこの物語を通じて抱いた感想としては、
当初の自分の思いと、
また少し時間がたってからの現状というのは違っていることがあるので、
その時その時の自分の状況をしっかり確認しましょうという教訓なのかなと思いました。
今回のお話で言えば、
当初ライオンは自分のヒゲがなくなっているということで慌てていたわけなんですけれども、
いろんな動物たちに話を聞いていくと、
最終的には狸さんのお店で自分のアゴヒゲが売られているということを発見したわけなんですが、
その1ヶ月の間に自分の状況も変わっていたわけですよね。
当初なくなってしまったヒゲが1ヶ月たって元通りに生えてきたということですので、
やっぱり自分を取り巻く環境、状況というのは一刻一刻変わっていっているので、
足元の状況を見て判断をしましょう。
そういう教訓なのかなと感じました。
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皆さんの感想もぜひ教えてください。
本日の朗読は以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
羊でした。