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あの甲子園が、時間をずらした|変わる時代に、ずらせるものと、ずらせないもの
2026-09-01 07:32

あの甲子園が、時間をずらした|変わる時代に、ずらせるものと、ずらせないもの

今年の夏、公園の前を通ったら、人がいなかったんです。

夏休みなのに。
そう思ってたら、甲子園が朝と午後の二部制になっていました。

あの甲子園が、時間をずらした。

今回は、その「ずらせたもの」と「ずらさなかったもの」の間にある線を探しにいった回です。
暑さそのものは、誰も1℃も下げていません。

それでも、いろんなものが形を変えました。


▼ 話していること

・市民プールが夜8時まで開くようになった理由。売っているのは水ではなく「涼しい2時間」

・エアコンは動かせないが、着るなら持ち出せる。ファン付きウェアが現場から出てきた話

・甲子園は時刻をずらした。でも8月にやることは変えていない

・「時間」はひとかたまりではなく、季節・月・曜日・時刻の層に分かれている

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普段、マーケティング、ブランディングの仕事をしているkoyukiが、日常の中で感じた「ちょっとした違和感」や「なんとなく気になったこと」を取り上げ、その裏側にある構造や仕組みを「ひとりごと(ジャーナリング)」として言語化していく番組。
教える番組ではない。一緒に考える番組。

答えを出す番組ではない。「見え方が変わる」番組。


【出演・企画・構成・編集】
koyuki(SNSリンク:https://lit.link/koyuki_spicalink)


#ひとりごとカイギ


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サマリー

今年の夏、甲子園が暑さを避けるために時間をずらすという伝統の変更を行った。一方で、市民プールが夜間営業を始めたり、ファン付きウェアが普及したりと、涼しさを得るための工夫が生まれている。暑さそのものは変えられないが、人々は「涼しい時間」や「持ち運べる涼しさ」を求めて、様々なものを形に変えている。この変化を通して、何を守り、何をずらすのかという「譲れないもの」が見えてくる。

夏の公園から消えた子供たちと甲子園の異変
ひとりごとカイギ始まります。
少し前の話なんですけど、うちの近くに公園があって、春とかは遊んでいる子供とかいたんですけれども、夏休みに入ると全然人がいなくなったんですよね。
自分が子供の時は夏休みって毎日外で遊んでサッカーしてみたいな感じだったんですけど、
今親になってみてちょっと外で遊ばせるのって怖くて、なかなか簡単に外で遊んでおいでっていうふうに言えないなと思いました。
それくらい暑かった。
今年、甲子園やってたじゃないですか、今年もなんですけど、朝と夜の二部制になってて、一番暑い時間を避けるようになってて、
さすがに関西で日中はもうできないよねって思いました。
あの甲子園が伝統を変えてまで時間をずらした。
でもずらさなかったものもあるんです。
その話は後半で。
暑さの中で形を変えた夏の過ごし方
ひとりごとカイギ、この番組は日常の中のちょっとした和感を僕の視点で深掘りしていく番組です。
答えを出すというより一緒に考える時間になれば嬉しいです。
作業のお供にカジノ山に10分だけお付き合いください。
さっきの公園の話なんですけど、夕方だったんです。
夕方でもいなかったんですよ。
暑いからだよなって一回そこで納得したんです。
したんですけど、じゃあ子供たちはどこに行ったんだろうって疑問が出てきて、
当たり前ですけどいなくなったわけじゃなくてどっかに行ったんですよね。
それでこれポッドキャストで聞いた話なんですけど、
ここ数年の間、夏が年々暑くなっている中、いろんなものが形を変えたらしくて、
例えば千葉の市民プールが夜8時まで営業している。
パリだと1400ヶ所を夜に開けているそうです。
関東の方の三浦海岸からは海の家がなくなった。
あとエアコンの出荷は前の年より増えているのに、扇風機は2割以上減っているらしいです。
代わりに売れたのが首にかけるファンとか頭を冷やす帽子とか、
それから元々建設現場の作業服だったファン付きのウェアとかですね。
並べてみると全部身につけて外に持ち出せるものなんですよね。
もう一瞬も手放せられなくなっているほど暑い。
こうやって年々涼しくするための快適な商品とかが新しく生まれている一方で、
誰も暑さそのものは解決しようとしない。
まあ当たり前ですよね。環境は変えられないですからね。
誰も暑さを解決できないからみんな夏を迎えるごとに違うことをしている。
プールは夜に開いて涼しさは消えるものになって公園からは人が消えていった。
じゃあ何を変えたんだろうと思って、
さっきの市民プールなんですけど、夜8時までやってるって結構不思議じゃないですか。市民プールなのに。
でも多分あれ泳げる場所を売ってるんじゃなくて涼しい時間を売っている。
そう考えると夜にずらせるんですよ。
涼しい2時間なら夜の方がむしろいい。
服の方も同じ話で、エアコンって部屋から動かせないじゃないですか。
でも着るなら持ち出せる。
涼しさって動かせないものだったのが動かせる涼しさになった。
公園にいた人たちも多分屋内に映ってるだけだと思うんです。
ショッピングモールとか。
暑さは動かせないなら自分で涼しい場所に行けばいいよねっていう風になった。
これ甲子園も同じことをしてるんです。
甲子園の時間変更と「ずらせないもの」
朝と夜に分けて一番暑い時間を空けた。
時間をずらしたプールと一緒です。
ただそれでも8月にやることっていうのは変えてないんですよね。
涼しい時期にずらすっていう選択肢もあったはずなんです。
10月とか。
場所ももうちょっと北に行ってもいいと思うんですけど、
でもそれはやっていない。
時刻はずらした。
でも夏はずらさなかった。
どっちも同じ時間なのに。
アイデア創出のヒント:要素の分解と「譲れないもの」
ここまで考えて自分がいつもやってることを思い出したんですけど、
アイデアを出したいとき僕はまず分解するんです。
分解して抽象化する。
そうすると要素が出てくる。
時間とか場所とか体とか値段とか順番とか。
その要素をずらすと案が出る。
見る角度を変えても案は出てきます。
ただ今回それで引っかかったことがあって、
時間って一塊じゃないなと思ったんです。
季節があって月があって曜日があって時刻もある。
洗いまま見ると甲子園は夏にやるものだから時間を変えられない。
これ間違ってはいないんですけど層で止まってしまう。
細かく割ると変わるんですよね。
季節は動かない。
でも時刻は動く。
変えられないと思ってたのは要素のせいじゃなくて、
分け方が荒かっただけかもしれない。
で、割っていくと最後まで動かない層が残るんです。
甲子園で言うと夏にやること。
多分あれって不便っていうものじゃなくて意味の方なんです。
汗も日差しで光るのも蝉の音もあれ全部込みで甲子園みたいなもんですよね。
そう考えると動かない層が見つかった時って行き止まりじゃないかもしれません。
多分守りたいものが出てきたっていうことなんですよね。
これまだうまく言葉にはなってないんですけど、
先週メモにこう書いたんです。
どこを譲らないかが新年になるって。
その時はブランドの話として書いてたんです。
事業をやるなら組む人やユーザーが大事にしているものを組み取らないと、
その他と一括りにされるみたいな流れで。
なんですけど今日の話をしててちょっと繋がった感じがして、
譲らないところって自分で選んでるつもりだったんですけど、
案外動かそうとしてみて初めて分かるのかもしれないなって。
動かしてみたら壊れた。
だからここは譲れないんだっていう風に。
今日一つだけ試せることがあるとしたら、
自分の仕事でこれは変えられないと思っているものを一つ思い浮かべてみてください。
それを3回細かく分解してみる。
例えば時間は変えられないだったら、
季節なのか、曜日なのか、時刻なのか、それとも所要時間なのか。
全部動かなかったらその時は多分別のところに変数があります。
今日も聞いてくださってありがとうございます。
感想やリクエストはハッシュタグ一人言会議で教えてください。
それでは今日も良い一日を。
07:32

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