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2025-03-07 07:59

「なんか違う」の原因は判断基準がないから#セールス

何か仕事を進めるとき、相手がいるとなかなかスムーズに進まないことがありますよね。

例えば、お客様に何かを判断してもらったり、修正指示をいただいたりする場面。特にデザインのお仕事では、お客様が「なんか違うな」「もやっとする」と感じても、その感覚をうまく言葉にできない場合があります。

では、なぜそうなってしまうのか?

それは、お客様自身が判断する基準を明確に持っていないことが原因です。

デザインに正解はありません。Aさんにとっての正解が、Bさんにとっては不正解ということもあります。だからこそ、相手が迷わないように、事前に「判断基準」を共有することがとても重要です。

たとえば、ホームページの見積もりを出したとします。

「50万円で作ります」と伝えても、それが高いのか安いのか、判断基準がなければお客様は迷いますよね。

よくあるケースが、「知り合いは10万円で作れると言ってたよ」と比較されてしまうこと。でも、それは単純に価格だけで比較しているから起きることです。

実はホームページといっても、テンプレートを使って簡単に作るものから、丁寧なヒアリングや調査、写真撮影、細かな加工や編集を経て作り上げるものまで幅広くあります。ページ数や作業する人数によっても費用は大きく変わります。

こうした情報をあらかじめお伝えしておけば、お客様は納得して判断できます。

同じことはデザインでも言えます。

デザインが「良い」「悪い」を判断する基準をお客様にしっかりと示すことが大切です。「今回のデザインのターゲットは○○で、このデザインを見た人に△△という行動を起こしてほしい。だから、このトーン、この配置にしています」と明確に根拠を伝えるのです。

こうすればお客様も納得しやすくなり、物事がスムーズに進みます。

また、社内で判断がズレてしまうこともよくありますよね。担当者は「作ること」がゴールなのに、上司は「利益を出すこと」がゴールだった場合、当然判断が食い違ってしまいます。

だから僕は仕事を進める際、必ず「目的」や「コンセプト」を最初に明確にします。そして、それを相手と握っておきます。途中で迷ったりブレたりしたら、「最初のコンセプトに戻りましょう」と伝えれば、修正もスムーズに進められます。

逆にコンセプトが曖昧だと、どんどん泥沼にハマってお互いストレスになるんですよね。

また営業活動をしていた頃、「検討します」と言われた時に、僕がよく使っていた方法があります。

それは「ぜひ検討してください。ただ、他の業者さんも見る時の判断基準をチェックリストにしてお渡ししますね」と提案すること。お客様はそれを元に比較しやすくなりますし、結果として信頼されて「やっぱりあなたにお願いします」となりやすくなります。

結局、「判断基準」を事前に明確にしておくことが、仕事をスムーズに進めるための最大のコツなんです。


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