AI時代の知性への問いかけ
言葉で旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティのうつみひろこです。
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
毎回およそ10分、オンラインで英語、中国語、スペイン語を学び続けているウェブプロデューサーであり、編集所の私が、
世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた発見や暮らしのヒントをお届けしています。
言葉を通して文化を越えてちょっとだけ世界を旅する、そんな脳内プチ留学、言葉旅のひとときをご一緒できたら嬉しいです。
前回までのエピソードにいいねなどで反応してくださった皆様、フォローしてくださった皆様、書き起こしのノートに好きをしてくださった皆様、本当にありがとうございます。
本日は、知性を失わずにAIを使うには、をテーマにインド人ティーチャーと助手トークをしてきました。
大学のエッセイも、仕事のメールも、プログラミングも、AIが何でも答えを出してくれる今、私たちの心や頭には一体何が残されるのかという問いかけです。
まず、この記事で紹介されていたデジタルマーケターのCEO、ライアン氏の言葉が印象的でした。
彼はこう言っています。AIが強力になりすぎることは心配していない。むしろ人間がAIに頼りすぎて脳が弱くなってしまうことが心配だと。
これ耳痛いですよね。インド人の先生も言っていました。
インドでも子どもたちがチャットGPTを使って学校の宿題を終わらせるのが日常茶飯事になっているとのことです。
思考のプロセスを飛ばして答えだけを手にする。その結果、クオリティや分析力が失われているのではないかと、教育現場では危機感が募っているそうです。
ここで提案されているのが10対8対10のルールという活用法です。
これはライアンさんが提案しているものなんですけれども、最初の10%は自分の頭で考えて設計図を描く。
中間の80%はAIに実作業を任せる。最後の10%は自分の批判的思考でレビューをして完成させる。
つまり、最初と最後という勝ち取りの部分だけは絶対に人間に残しておこうという提案です。
AI活用と現場の変化
私自身、IT業界の端っこに身を置いて約25年間、ウェブ専業の編集者をしているんですけれども、
このルールはすでに現場のスタンダードになりつつあるなと感じています。
今や手書きで位置からコードを書くということは、ほぼなくなりつつ消滅する方向に向かっていて、
AIに精査したものを人間が修正するスタイルが主流になっています。
例えるなら、かつての移動手段が馬だったのが車に変わったようなもの。
私たちは今、必死に馬を走らせる必要はなくなったけれども、
その代わりに馬をどう乗りこなすかというマネジメント能力が問われるようになってきています。
でも、ここで一つの疑問がわきます。
車に乗り続けて自分の足で歩く歩き方を忘れてしまったら。
インド人の先生と話をしていて、面白い例えが出ました。
かつて人間は肉体労働を機械に任せていたけれども、その分健康のためにジムに通うようになりましたよね。
これからは脳のジムが必要になっちゃうわね。
これすごく納得しました。
AI時代における思考力の維持
今や私、Googleマップがないと道に迷いますし、電話番号も全く覚えられてないですね。
自分の電話番号はわかる。
夫の電話番号も覚えていますけれども、
それ以外に覚えているのは、昔CMで聞いた東京ゼロさんみたいなやつとか、
本当そういう感じの電話番号しか覚えてないかなと思います。
日本でもAIそっくりの作品ばかりが集まって俳句コンテストが中止になったっていうのもこの前話題になってましたし、
みんな効率だけを求めると個性が消えて思考がかなり平坦になっていくと。
だからこのAIのこんなに前世の時代に自分自身がどっぷりと使うとは自分自身思ってなかったんですけれども、
本当に約9年前に始めたオンラインレッスンの時間、
英語は9年前、中国語スペイン語は6年前に始めたんですけど、
この時間はすごい大事だなーって最近よりそう思ってますね。
AIを使えば一瞬で翻訳できるんだけれども、
あえて自分の拙い言葉で相手の表情を見ながら必死に第二言語で思いを伝える。
これがすごい脳に汗かくいい時間なんですよね。
私にとって最高の脳のジムだなぁと思い、知性を守るためのトレーニングだなっていうふうに思います。
これが日本語力の向上にむちゃくちゃ役に立ってますし、
かなり私はこの時代だからこそあえてオンラインで外国語で話を一生懸命繰り出してみるっていうのは
皆さんやってみたいんじゃないかなと思ってます。むっちゃ脳を鍛えられます。
AI世代と大人の課題
私は40代後半なのでAIのない時代の苦労も知っています。
だからAIを便利な道具として結構客観視もできる。
でも最初からAIがある世代にとってはこの最初の10%の思考すら
AIに明け渡してしまうというのが当たり前になっちゃう人もいるかもしれないなと。
教育現場ではAIを禁止するのではなく
いかにして自分の頭で問いを立てるというこの楽しさを伝えられるか
それは私たち大人にとっても大事な大きな課題なのかなと。
今回の女子投稿を通じて感じたのは
AIは素晴らしいパートナーではあるけれども
人生の編集権だけは明け渡してはいけないということでした。
10対80対10のルールの最初の10%
ここにあるのは私たちの好奇心でありあなたの価値観です。
あなたの今日自分の頭で何%考えましたか。
便利すぎる世界であえて自分の頭で考える不便さをめでてみる。
これがおそらくどんどんどんどん時代が進むにつれて
もっともっと大事になってくるんじゃないかなという予感がしています。
どのようにこれからの知性を形作るか
みんなで考えていけたらいいなと思います。
今日も世界のどこかに住む素敵な女性との女子トーク
番組の締めくくり
言葉旅のお相撲にお付き合いいただきありがとうございました。
本日のインド人の先生と私との対話が
皆さんの今日を彩る小さなヒントになれば嬉しいです。
今回の言葉で旅する思考と暮らしのエッセンスはここまでとなります。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージもお待ちしています。
あなたのリソーダ経験、前回までのエピソードの感想などぜひお寄せください。
スポーティファイ、もしくはスタンドFMのコメント欄からお待ちしています。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
宇住裕子がお届けしました。
グラシアス、アストレゴ、チョウチョウ。
ではではね。