1. 樋口聖典の世界
  2. 社員は会社に金を払っている(..
社員は会社に金を払っている(前編)
00:01
福岡県立大学
今、福岡市の自宅から田川の福岡県立大学に向かって車を走らせております。
時刻はお昼の13時13分です。
今日は、いかねパレットではなく、田川に福岡県立大学という大学があります。
福岡県立大学は私立の大学で、福岡県立大学は福岡県立大学で、福岡県立大学は福岡県立大学です。
福岡県立大学は田川にあるのですが、なぜ福岡県立大学が田川にあるのか?
福岡県立大学が田川にあるのか?
今日は福岡県立大学で講義とワークショップをやらせていただくということで、今、福岡県立大学に向かっております。
頑張ります。
昨日気づいたことがあったので、まだ言葉にしてまとまってはないのですが、頑張ってちょっと喋ってみようかなと思います。
ちょっと分かりにくいかもしれないです。
僕ら、普通の日本で生きている感覚でいうと、仕事をしていますよね。
ほとんどの方は会社に勤めて、何かしらの形で働いています。正社員なのか、契約社員なのか、アルバイトなのか、役員なのかわからないですが。
何でもいいです。携帯ショップでもいいです。どこでもソフトバンクでもいいですが。
携帯ショップで働いています。働くじゃないですか。
商品が売れる、契約が取れるとすると、そのお金はソフトバンクに入りますよね。
ソフトバンクの口座に入って、それが売り上げとしてプールされていって、その売り上げの中から人件費として働いている皆さんの口座に振り込まれると。
会社から給料をもらっている。つまり会社はスタッフに給料を払っているという関係性だと思うんですね。
会社から給料をスタッフに払って働いて、その対価を支払っているということですよね。会社が。
03:08
これを聞いて、特に疑問ないでしょう。今の話に何もおかしいところはなかったとは思うんですよ。
ただ、なんか昨日僕ちょっと考えてて、あれって思ったんですよね。これ逆じゃないかと。むしろ、従業員が会社に支払ってるんじゃないかって思ったんですよ。
まあまあ、これ聞くと、いやいや何売ってるんだっていうことだと思うんですけど。ちょっと聞いてもらいたいんですけど。
僕はソフトバンクショップの従業員です。で、頑張ってソフトバンクの商品を売りますよね、お客さんに。
で、お客さんが契約を取れたら、これ僕の売り上げですよね。僕の売り上げなんですよ。僕が頑張って体で稼いだ売り上げなんで、僕がもらうんです、一旦。
で、これ僕が働いて稼いだ金なんですよね。だから僕もらっていいんです。僕もらっていいんですよ。だって僕が働いて契約取ったんですから。
ただ、なんで契約取れたのかというと、そこにソフトバンクのお店があって、そこを使わせていただいてるんですよ。僕は従業員として。
例えば路上でぼーっと立っててもソフトバンクの携帯を契約できないです。で、あと契約する権利をソフトバンクから借りてるんですよ。
あなたはソフトバンクという名前を使ってソフトバンクの契約を取る権利を与えますよってソフトバンクが言ってくれてるんで、その権利と場所を使って僕は商売をしたわけです、そのお客さん宛に。
だからその場所と看板とあと権利を使わせていただいた代償としてソフトバンクにお金を払うっていうことをやってるんですよ。
で、えーと、なんかこう捉えることもできるっていうのはわかりますかね。もうちょっとじゃあ、今携帯ショップだとシンプルじゃなかったので掃除にしましょうか、掃除掃除。
えーと、例えば、僕じゃあイーカネパレットやってるじゃないですか。で、イーカネパレットの従業員として掃除をするっていう仕事を与えられたとすると、まあ当たり前ですけど掃除してお金もらえますよね。
掃除ちょっとわかりにくいか。もっと自分で売り上げ立つもんがいいですね。あ、わかりました。じゃあ音楽家でいいです。音楽家音楽家。僕は事務所に入っているミュージシャンですと。僕は事務所に入っているミュージシャンです。で、ライブをしてグッズを売って売り上げを立てました。
06:16
これもともとフリーランスでやってましたと。もともとフリーランスでやってたところは自分の売り上げ自分に入るわけじゃないですか。で、月10万ぐらいなんとか売り上げてましたなんですけど、あるレコード会社から見染められて、じゃあうちの事務所に配属しないかって言われて、そこのおかかりになりましたと。
で、そこがめちゃめちゃプロモーションしてくれました。バンバン宣伝をしてくれて、でっかい渋谷のビジョンで流してくれて、で、番組にバンバン出させてもらって東京ドームでライブをしましたと。事務所がいなかったら月10万ぐらいの売り上げでバンド4人食っていけなかったわけですけども、事務所に所属したおかげで売り上げで言うと月に2000万円ずつ売り上げを立てるようになりました。
いいですか?この2000万の売り上げってバンドの売り上げの延長だと思うんですよ。その10万の延長を頑張った売り上げなんで、バンドが取ったものなんですけども、なぜそこまで売れたかというと事務所のバックアップがあったからですよね。
具体的に言うと、マネジメント業務をしてくれた事務所が連絡を取りまとめてくれて返信をしてくれたりとか、あと契約について精査をして、この契約はした方がいい、この契約はしない方がいいということもやってくれました。
あとは投資をしてくれました。CDを作る、レコーディングをする費用というのを一旦会社が肩代わりをして出してくれました。つまりお金を貸してくれました、会社はバンドに。
貸してくれたお金を使って商品を作りました。それが売り上げたので、そのお金が一旦バンドに入りましたという形ですね。こんな全部ひっくるめて2千万円になったんです、10万円の売り上げが。
だから、そんな色々手助けをしてくれた事務所、つまり会社に対してバンドがお金を払うのって当たり前じゃないですか。
だから、いろいろCDの投資代とかもあるから、売り上げからバンド4人分の200万円をもらって、あとの1千8百万円は事務所に支払いましたって考えることもできるんですね。
いままで投資をしてもらったというか、お金を借りていたものをまず返しつつ、あとはマネジメント業務とか、人の紹介料みたいなものに対する対価をバンドがやったって考えることもできるじゃないですか。
これってバンドが払ってるっていう感覚ですよね。ただそれがお金の流れがなぜか一旦事務所に入って、なぜかというかそういうのが分かりやすいからなんですけども、一旦事務所に売り上げが入ってそこから事務所がバンドに支払ってるから何か会社がバンドに支払ってるかになるんですけど。
09:09
そう考えるとめっちゃ逆じゃないですか。これっていうのは全ての仕事で起こってるんじゃないかっていうことに僕は気づいたんですね。
だから、独立して自立してるはずなんですね。働いてる人っていうのが全員。ただ、もちろんですけど、経営の仕事をしてる人って単体では売り上げが立てられないから、商品開発の人と経営の人と営業の人が組んで、3人のグループを組んで、その3人のチームで売り上げを立てましたっていうことだと思うんですね。
ソフトバンクショップやったら、そこのソフトバンクショップにいる従業員全員がグループとしてある売り上げを毎月立てています。
立てた売り上げから、いろいろ施設利用料とか丸々料とかを会社に支払ってるっていう捉えると、バンドと同じふうに捉えることもできるんですよ。
だってバンドもそうじゃないですか。ドラム単体で成立しないし、ボーカル単体でも成立しないんですけど、その4人チームで稼いでるわけじゃないですか。
だからさっき言ったバンドのエージェント契約みたいなものと一緒なんですよね、従業員って。
これの発想の転換をポンとしたときに、今世の中で働いてる人全員がこの感覚を持てると、全ての仕事が自分ごとになるんじゃないかって思ったのと、
あと自立心っていうのが徐々に芽生えてくるんじゃないかって思ったんですよね。
これお金の流れが違うだけで、別に実態は変わらないんですよね。捉え方一つなんで、会社からお金をもらってるって考えるのか、
会社にお金を払ってでもその会社のもろもろリソースや看板を使わせてもらってるって考えるので、本当に捉え方次第だと思うんですよ。
でも、あれの話を思い出したんですよね。石を作ってる三人の職人が、一人はお金を稼いでる、一人は家族を食わせる、一人は文化を作ってるみたいな。
同じ作業をやっててもモチベーションが全然違うみたいな、昔のビジネス逸話みたいなのがあるんですけど、
ビジネス逸話っていうか小話みたいなのがあるんですけど、
それと同じで、どういうスタンスでやってるかっていうだけでいろんなことが変わると思うので、
皆さまやってみたらいいんじゃないかなと思います。簡単なことなんで。
と思いました。
ここから派生していろいろと続きがあったんですけど、それはまた別の機会にどっかでお話しできればなと思います。
11:43

コメント

スクロール