コミュニケーションの壁
なんか、てっぺんは今、話を聞きながら、俺はどんな地獄の穴を掘ってるんだろうなーって、今、思ったんだよなー。
で、思ったのは、そう、一個思い出したのは、俺は他の人と話をすることができないっていう、すごい、なんだろうな、めちゃめちゃ、こう、コンプレックスがあるのよ。
えー、なんで? 他の人と話ができないって、どういうこと?
コミュニケーションすることができないって、すごい思ってて。
それはね、今でも思ってんのよ、たぶん。 地獄っぽい話だな。
いつぐらいにできた穴なの?それ。 え、なになに?
いつぐらいにできた穴なの? 結構、ちっちゃい頃から意識としてある。
いや、そんなちっちゃい頃からはない。なんか、割とでも働き始めてすぐぐらいかもしれないな。
なんか、今まで自分がコミュニケーションできてるって思ってたけど、なんか自分の話、めちゃめちゃ分かりづらいらしいみたいなとか。
なんか、そのー、なんだろうな。
いや、それこそ、でもこれさ、ちょっとつらい話だな。なんか、ハラスメントみたいな話なんだけどさ、あのー。
ハラスメントみたいな話。
あの、ペペニは人の前に立って話す才能がないとか、そもそもこの仕事に向いてないとか、
なんか、もしかしたら、でもそれ、他の人が掘った穴に自分から入ってったのかな?ちょっとわかんないけど。
でも、すごい強烈にそこで、「あー、自分ってこれが本当にできないんだな。」って思ったんだよね。
で、そうなったら、すごいね、俺それまでなかったんだけど、すごい喫煙になったりとか、なんか、すごい泊っちゃったりとか。
人前に立つだけで泣いちゃって、涙が出そうになっちゃったりとか、なんかめっちゃあって。
それの穴を掘ってるっていうか、なんかそれは、最初地獄だったところからだんだん石を積み上げていって、
なんかこう、どうにかできるように、錯覚できるように、なんだろうな。
いや、なんか、掘るだけじゃないかもって思ったんだよね。逆方向。上に積み上げていく方向。
でも今でも、なんかでも、そのコンプレックスって全然自分の中にはあって。
過去の影響
あるんだ。
こんな変なお茶会で話をしてて、すごい変なんだけど。
そうだね。ポッドキャストにすごい不向きな過去を持ってたんだなってね。
そうなんだよね。私、俺のお仕事なんて、他の人と話すお仕事だからさ。
なんか、そうね。だから、そこにたぶんすごいコンプレックスがあるから、
だから、わかんないから続けられてるところもあるのかもなって聞いてて思ったんだよな。
あー、そうだよね。
そうそうそうそう。
地獄っぽい話が聞けたな。
ね、いい話だったね。
俺にも地獄があるなって思ったんだよな。
結構意外だったし、あと、なんか穴に、人に落とされたパターンって全然あるなっていう。
いや、そうだね。ありそうだね。
あんまり想定してなかったけど、たぶんモズにもある。
あ、あるある。
人に落とされた穴。
嫌な穴。
それで言ったら、すんも、みんなができることは当たり前にできないっていう穴を、
よし、これから掘るぞって言って平らなところから掘り始めたわけではないのよ。
全然違うと思う。
そっかそっか。それもなんか、誰かから言われたとか?
言われたっていうか、はって気づいたら、まあまあ深いところにいたみたいな感覚が。
へー、なるほどね。
いや、なんかけど、すげーリアルだな。
え、そのさ、モズくんの穴の話聞かして、穴の最初の話聞かしてほしいんだけど。
聞きたい聞きたい。
これね、もっとね、なんだろう、すごく漠然とした穴な気がしてる。
いいよいいよ、漠然とした穴見せてよ。
幸せになれない。
デカ!
でけー。
でかい穴だった。
これはね、これはね、母親の落とされた穴なんだよ。
あー、そうなんだ。
明確にいるんだ。
そっかそっか。
え、それは、もうちょっと詳しく知りたいかも。
聞いてもいい範囲でいいから聞かせてほしいの。
なんかお前はブサイクだから、デブだから才能がないからみたいな風なことをずーっと言われてて。
最悪!もう!
そうそうそう。
ブチに行くよ。住所教えて。
マジで?
ちょっと今からさ、放課死に行こうぜ。
妹がやける。
あーそっか、妹いるのか。
妹がやける。
殴りに行く上。
殴りに行く上。
はー、いるのか、そういう親が。
そうだよな。
まあ、でもずーっとそういう風に言われてたわけじゃないけど、
ねえ、なんか彼女も仕事で、なんかすごいクレーム処理にも合わされて、ちょっと気持ちがとか、なんかそのメンタルがみたいな風な時期ではあったらしいんだが、
まあ、なんかそういう風なこと言われたりとか。
ちっちゃい頃に?どれくらいだった頃?年齢的には。
でも覚えてるのは、小学校から高校生まで。
へー、長っ。
長くね?
一番大事よ。
そうだね。輪郭形成の上では一番大事な時期だね。
あー。
そう。
幸せになれない、みたいな。
で、なんか幸せになってやるってやっきになればなるほど、なんかどんどんひどい状況になるみたいなのが、中学生、高校生ぐらいの時にあったね。
へー。
まあ、例えば、家族の外にコミュニケーションを求める。もっとまともに喋れる人がいるんだって。
それこそ、インターネットやり始めた時に、思ったんだよね。あれ、もしかしてうちって変?みたいな。
あー、そうだよね。
我が家って、おかしくない?
それが当たり前だもんね。
そうそうそう。親も人間じゃん。
あー、みたいな。
なんか急な舐め腐りフェーズ。
舐め腐りフェーズ。
だけど気づき自体はいい気づきだよね。
そうそう、気づき自体はいい気づきだったんだけど、やっぱり条件付きの愛情みたいなものが、ずっと我が家にはあって。
テストで一番だから、大好きだよ、とか。
そんなん。
いい子にしてるから、大好きだよ。
自己の発見
あー、いい子にしてるから、大好きだよ。
無条件じゃなかったんだ。
そう、無条件の愛情みたいなものって、全然受けたことがなくて、で、外に愛情を求めて、ちょっと、みたいなこともあったね。
ちょっとって。
ちょっとって。
急にぼやーんって話がありたんだけど。
ちょっときつい話なんだよ、なんかね。
あ、そうなの?
中学生の時に、大学生の男となんか会って、すごい猛アタックを受けて、付き合い始めた。
中学生の時に?
そう、中学生の時に。今考えたらやばいなと思うんだけど、中学生と付き合う大学生って。
うん、ほんとだね。
で、そいつの家に行ったら、難勤されて、みたいな。
え?
え?
犯罪やん。
で、返してもらえない。
やばすぎる!
で、結局頼れるのって家族だけなの?みたいな。
あー。
その気づきを得るには代償がでかすぎるエピソードだな。
そうそうそう、それなんかね。
えー。
とか、あって、なんかやっぱり家族から逃げられないの?みたいな。
結局最後に頼れるのって家族なの?
それしかないの?みたいな。
うーん。
っていう絶望、地獄。
あー。
幸せになれないの?モズ、みたいな。
えー。
わー。
で、でけー。
で、でけーかった。
ちょっと待って。
まず、その、
まずモズくんは、今、その、
話したくなかったら、
マジで話さなくても、
本当に大丈夫だし、
安心してほしいし、
そいつはマジで最悪だから。
えー。
最悪すぎて、ノーリアクションになっちゃうぐらい最悪だね。
そうだね、無になっちゃうね。
無になっちゃうね。
条件付きの愛情しか知らなかった話を何で持ち出したかっていうと、
なんか、モズは女だから、
なんか、肉体を差し出したら、
うん。
優しくしてくれる人たちがたくさんいたわけ。
あー。
で、そういう方向に逃げてったら、
なんか、なんだかなんだかだんだんおかしくなってきたぞ、みたいな。
うーん。
っていうのが、中高、大。
中高、大。
大まで行く。
幸せの形についての考察
大学生まで続いた。
なるほど。
ねー。
そのさ、幸せになれないって、
それって、
今も続いてる感じなの?
うん、そんなことない。
あ、本当?
抜け出した感じはある?
あるある。
あー、すげー。おーい、よかった。
えー、何でそれは気づいたのかな?
それって。
えーっとね、
それは、
あのー、ソウルメイトと暮らし始めたからかな。
あー、そっかー。
うん。
元彼?
そう。
なるほどね。
いろんな幸せの形があっていいし、
一番の気づきは、あのー、
昨日も地方みたいなところに気づいたところかな。
どんな状況でも、
でも割と、幸せだと思ったら幸せだ、みたいな。
うーん。
結構、そのー、ソウルメイトとの生活もね、
カツカツなことも多くて、いろんなことをね。
お金のことだったりとか、
時間のことだったりとか、
なんか、いろいろね。
でもなんか、それでも、
なんか、あー、たんぱぽ咲いてる、みたいな。
あー、かわいい。
メンタルを癒しになった感じがするね。
なるほど。
あー。
そっかー。
集中するってことは、
今のその、嬉しみにも集中できるかもしれないしな。
そうそうそう。
なるほどなー。
おい、めちゃめちゃいい話だな、おい。
いい話だった。
ほんと。
私、なんか聞いてて思ったのは、
その地獄の穴を掘っていったら、
なんか、もしかしたらさ、
地球って丸いからさ、
穴を掘っていったらさ、
もっかいなんか、地上でれるかもしれないな、とも思ったな。
あー、そうだな。
地獄の穴を掘り続けたら、俺はブラジルにいた。
遠い。
遠いけど良かった?
幸せになれない穴を掘り続けてたら、
ブラジルにいた。
リオ。
リオにいた。
今はね、サンバ踊ってるね。
めちゃめちゃ最高じゃん。
あー、そっかそっか。それは結構納得かも。
結構そんなの。
いや、ほんとにこれ失礼な話かもしれないけど、
あのー、抜け出したって言ったのが、
にわかに信じられなかった。
ほんとに抜け出したのかっていう風に思って聞いちゃってる部分もあるし、
その自身も、
なんか、
穴の中にはいて、
で、抜け出そうとももはや思ってないっていうか、
辛いんだけど。
地上に出れますよって言われても、
いや、やらないといけないからって言って、
下向いて穴を掘り続けるみたいな。
で、たまに上見上げて、
穴の中からでも、
空は見えるから、
あー、天気いいなって思って、
で、下を掘り続けるみたいな感じ。
だなーって思って。
なるほどー。
だから、地上に出れたっていう、
ま、実際に地上に出て、
絵を描くこと辞めた人とかも、
結構見ててすんわ。
で、友達だったら、
ほんとに幸せになれてよかったねって言って、
手振って、
バイバイっていう感じが、
これまで何度もあって、
だけどなんか、
あー、絵描かなくなっちゃったんだーみたいな感じ、
感情ももちろんあって、
っていうのが何回もあったから、
なんかそのケースに、話聞いてて、
そのー、
モズくんはそれなのかっていう、
同じ感じなのかとは、
ちょっと信じがたいなっていう風に
思って聞いてたんだけど、
あー、勝手に地上に出てったやつらと?
勝手に地上に出てたやつらとは、
勝手に地球がいるの?
一緒なのかなって思ったけど、
ブラジル、
ブラジル出てきた感じがあるっていうのは、
僕としてはちょっと、
そうだよね、みたいな納得感が、
その中であったのかな、今話聞いてて。
なるほどね。
でも厳密には多分、
完全に抜け出したとは言いづらい感じもする。
やっぱりこういうとこでつまずいちゃうんだな、
とか思っちゃうときもあるんだけど、
そっかそっか。
でもやっぱり幸せになれない。
家庭との関係
そもそもの問いが、
違うんじゃない?みたいな。
っていう気づきがあったおかげで、
もしかしたら、
人から見たら、
幸せな状態にあることはないが、
まあ気の持ちようなので、
たんぱぽ咲いてて嬉しいぐらいの
気持ちで生きてますんで、みたいな。
たんぱぽ咲いてたら嬉しいよな。
嬉しいよな。
嬉しいよな。
へー。
いやー、けどすごい話だな。
うんうん。
さすがにすんでもいい話っていう、
まとめ方はできない話で、
いやー壮絶すぎるというかさ。
まあさらっと話してくれたけど、
いろんなことあったんだろうなって思うと。
うーん。
でもね、家族との関係もね、
うん。
なんかそんなに悪くないっていうか、
そうなの?
ちょっと問題はあるけど、
逆に母親の方が、
なんかあの時はごめんなさい本当に、
みたいな感じで、
ものすごい気を使ってる。
うんうん。
それはそれで不健康だなって思うけど、
こっちはこっちで、
もう許さないことは許さない。
うんうん。
けど、あのね、
まあ別に、
全てを許さないわけじゃないから、
うーん。
別に家族との縁を切ることも考えたけど、
うーん。
まあ、ね、
なあなあにしてやってます。
あー。
なあなあね。
なあなあに、
なあなあにするのすごいなあ。
そうだなあ。
なあなあにするか。
とりあえず置いといてるの。
うーん。
まあその生活の外に、
意識としては。
大人だよ。
大人かなあ。
大人になっちまった。
大人になりたくなかった。
そうなんだ。
笑