作品の世界への没入と語れないオタク
なんか、時間があるっていうか、それがいいなって思ったんだよね。
自分もさ、別に全然同じ24時間過ごしててさ、休日とかもさ、同じ時間なのに、
なんか、YouTubeとかTVerとかさ、ネットフリックス見るみたいので、
なんか、知らず知らずのうちに、暇だなーとか、時間を持て余してるなーって感じる瞬間って結構なくて、
暇だーって思う間もなく、いろんなものを見たり、読んだり。
忙しないで。YouTube見てると、あっという間に時間過ぎるしね。
あっという間に時間過ぎちゃうから。
確かに、YouTubeは時間がとけるね。
とけるね。
そのうちに、なんかこう、本当は何が欲しかったんだっけっていうのが、わかんなくなっちゃいそうで、
やばいって思ったところで、
今日の話聞けたの嬉しかったね。
いやいやいや、でも、なんていうのかな、
なんか、映画とか、本とかって、
私としては、結構、旅行行くぐらい体力使う印象があって、
あー、なるほど。
なんていうのかな、1回入ったら、もうずーっとそっから出てこないんだけど、
入るまでが、結構体力いる感じがして、
その境界の部分でね、入る入り口の部分で。
そうそうそうそう。
もうちょっと若い頃とか、もっと子供の頃の方が、その辺、そういう意味ではフットワークが軽かったから、
なんか本とかもむちゃくちゃ読めてたけど、
スルッと入れなくなってきたような気がして、
私としては、そっちの方が残念。
あ、そうなんだね。
その、映画見てすごい疲れちゃうとかっていうのは、どんな感じなんだ?
いや、たぶん、そっちにすっぽり暮らしちゃうからだと思う。
おー、えーと、もうちょっと教えて。
なんて言ったらいいんだろうな、
私は割とオタクな方だとは思うけれど、
あんまりなんか、分析したり語ったりするのがすごい苦手で、
なんか他の人はもっと自分の好きなこととかについて、
むちゃくちゃ掘り下げて考えたりとか、いっぱい語ったりとかできるけど、
なんか私はあんまそれができなくて、
なんでだろうなといろいろ考えた結果、
あのー、当事者だと全体は分かんないじゃないですか。
あー。
俯瞰的な語りが苦手な理由
なんて言ったらいいんやろう、あるその映画だったら映画の誰かの視点とか、
あるシーンにいる人として見たら、
その他のシーンのことってよく分かんなかったりするじゃないですか。
なるほど、すごい面白い話してるな。
面白いのかな、なんかそういう感じだから、
あんまり、なんていうのかな、第三者的な感じで語ったり分析したり、
掘り下げたりすることができないのかなっていうことにしてる。
へー。
当事者っていうのは、例えば映画作品だったら、
その映画に出てくるキャラクターとか主人公ってこと?
だったり、架空の何人目みたいな感じで、
たぶんその空間にいるから、
ある一つの側面しかよく分かんないのかなと思って。
なんか、自分とかはさ、映画見てる最中も、
常に自分が映画見てるっていう意識、たぶんあるのかなって思った。
で、結構だから、本当にその登場人物にがっつり入り込んじゃうって感じなんだね。
うん。
なんか、今映画見てるっていう意識よりも、
その中にいる意識の方が強くなってしまうから。
すごいね。
だから、全体を俯瞰してどうこう言うってことが、やりにくいんじゃない?
が、たぶんできない。
たしかに、語るとかっていうのも、自分から見てどうとかさ、
逆観的にじゃないと語りづらいもんね。
そう、そうな気がする。
なんか、もう自分としては、なんか、はっ、大変だったとか、
なんか、そういう感じの感想を…
大変だった?
大変だったとか、なんか、そういう感じのことしか言えなくなっちゃうから、
なんて言ったらいい?
細かい分析とかは要請のですよ。
たぶんさ、ゾンビ映画とか見たときにさ、
いや、この映画は他のゾンビ映画に比べてどうこうとかって話とかってよりかは、
まじで本当に大変だった、大変な経験だったね、みたいな。
そう、そう、そう、そう。
そういうこと。
へー。
へー。
だから、たぶん、あんま痛いやつとか、しんどいやつが見えない。
自分のことみたいにすごい思っちゃうから、見えない。
けど、すごい、すごいいいな。
なんか、オタクってさっき一瞬自称してたけど、
その、語れないオタクっていう人と初めて出会った気がする。
ねえ、なんかオタクの人はみんなね、すごい自分のこう、
推しとかね、いろんなことについて語れる人が多いから、
うらやましいんだけど。
早口で語る、みたいな、なんかそういうイメージがあったけど。
でも、語れないけど、その作品があんまり集中してないとか、好きじゃないとか、そういう話じゃないじゃない?
どっぷり使ってるからこそ、語れなくなってるオタクって。
語れなくなってるのかね。
高校腕組ではなく、めちゃくちゃ最先端。
なんなら本人に憑依してるっていう。
うん、たぶんそういう感じなんだろうなーって。
あーすごいな。
それめちゃくちゃおもしろいな。
めっちゃおもしろいね。
ねえ。
おもしろいのかな。
おもしろいなって思うし、なんか大変だなーっても思う。
ねえ、大変だよね。
大変だね。
で、なんか、そうか、なんか体力がなくなってきた、みたいな、なんかその、若い頃はやれてた、みたいなのって、
単純にたくさんいろんなものをコンテンツとして見る体力と思ったけど、
なんか普通に、あれなんだね、物語の登場人物として自分が身体的に耐えれるかっていう。
そうそうそうそう。
それはけっこうある。
それはすごい話だな。