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皆さん、こんにちは。H3のポッドキャストを始めていこうと思います。
アンターノ中山です。
プロダクトの背景と目的
今日はですね、うまいなというプロダクトを提供している福島先生にお越しいただいておりまして、
福島先生にプロダクトの取り組みっていうところだったり、企業のエピソードを前半お聞きして、
後半のところ、直近で万博にも展示されてたりとかしましたので、
そのあたりのお話を伺えたらなと思っています。福島先生、今日はよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。郵便局の福島と申します。よろしくお願いいたします。
おそらくポッドキャストを聞いている方々、福島先生初めての方もいらっしゃると思うので、
簡単に先生の自己紹介、ご経歴とかをまずは教えてもらえればなと思っていまして、よろしくお願いします。
先生は、今名古屋ですよね?
そうですね。今、愛知県名古屋市に住んでいます。
株式会社郵便局の福島と申します。
現在、我々は電気味覚という電気刺激で味を変える技術を利用して、原原食などの食品をおいしくするようなデバイスの、
昨年の名前が決まったんですけど、うまいですというプロダクトを今研究開発しているような状況です。
複数の病院さんと共同研究をして、エビデンスも作りながら、非医療機器として現在開発中なんですけども、
今後医療機器化というところも目指して準備をしているような状況になっています。
もともと脳神経内科の医師をしていて、そこでの原原食継続できなくて亡くなってしまった方というところを、
どうにかできないかなというところで、今の取り組みがスタートしています。
起業の経緯
ありがとうございます。原原食ってことは、塩分が食事の中に多く含まれているものを減らすけど、塩味を感じられるようにする、
みたいなところが先生がやっている取り組みみたいな感じですかね。
おっしゃる通りです。中山先生は何度かずっと応援してくださっていて、
塩分少なめな食事を聞いてくださっている方はたぶん理解してくださっていると思うんですけども、
味濃いものってやっぱりおいしいですよね。ラーメンとかハンバーガーとか。
だけどやっぱり塩分少なめなことって、高血圧症とか心不全とか腎臓病とか、
やっぱりすごく病気の発症とか進行を抑えるっていう意味ですごく大事で、
ただ、どうしてもやっぱりおいしくないっていうところがあって、
そこのおいしいっていうところと健康っていうのを両立できるようにっていうところでやっています。
あれですね、今起業されて何年くらい経ったんでしょう?
そうですね、2022年の3月頃なので、大体3年ちょっとくらいにいつのまにかなってました。
あれ勤務医しながら起業されたんでしたっけ?あれどういう感じでしたっけ?
中山先生に多分どうしたらいいかみたいな相談をDMでしたのが、
私は勝手に存じ上げてたんですけど、勤務医しながらいわゆる市中病院の町の大きな500床以上の病院とかに勤めてるときに、
技術が知財化とかできそうだみたいな。
ただ勤務医だと、別の仕事をするっていうのが基本的にNGなところがまだ多いと思うんですけど、
なので、私が勤めてたとこもそうだったので、
よくないですけどこっそり始めた方がいいのか、しっかり相談してからやった方がいいのかっていうのが、
どうしたらいいんだろうと思って中山先生にご相談して、
それは一回相談絶対した方がいいよっていうことを言ってくださったので、
ちゃんとしっかり相談して、っていうので院長に、
たまたま院長が僕の直属の上司だったっていうのもラッキーだったんですけど、
それで病院からもちゃんとOKもらって、でスタートしたっていう状況。
そうだったんです。僕多分年に何回か勤務医とか医師の起業の相談来るんですけど、
何かしら返してると思うんですけど、ちゃんと起業される先生は、
ちゃんと起業っていうのおかしいか、実際起業される人って限られてると思って、
先生はそういう中で起業されたんだなってことを今思います。
中山先生めちゃめちゃ丁寧に返してくださってましたよ。
本当ですか?
本当に何言とか読み思い返しても、何だこいつって思われてもおかしくないのに、
丁寧に返してくださって、それでそうか、やっぱりその時本当に思ったのは、
やっぱりこう最善尽くした上で、ダメだったら飛び出すみたいな形の方が、
曲がりなりになるとか、今でもすごくその先生たち応援してくださってますし、
良かったですね。
本当に万博出たことも喜んでくださってましたし、
やっぱり先生おっしゃるように、何ていうか、僕自身もともとそういう立場ではあったんですけど、
けじみをつけるというか、人気を通すというか、
そういう形の方が回り回って応援してくださる人多いのかなっていうのは。
いいですね、確かに。
ちなみに先生、今起業は何人くらいでされてやり始めた感じなんですか?
そうですね、一緒にやってる、今東京工科大学という工学部系の大学のいつの間にか教授になっている方。
私と世代本当に変わらないんですけど、教授にいつの間にか。
そうなんですね、すごいですね。
30代、35とかかな。
青山さんっていう方が電気味覚の研究、電気味覚以外もですけども、
VRとか電気味覚とかそういう関係でされてる方と、
共同創業みたいな形の、技術顧問、その時は国立大学にいらっしゃったので、
技術顧問っていう方たちの関わりでスタートしてます。
技術とその応用
あれですよね、よく言われる企業の最初の仲間集めとかって、
どういう感じでその方とか集めてきたんですか?
そうですね、結論から言うと私が急に連絡したっていう。
そうなんですね。
もともとさっきほどお伝えしたように、
医者3年目の時の減塩食継続できなくて脳卒中になって亡くなってしまった人っていうのが
どうにかできないかなっていうところが自分の一番のスタートの起点としてあって、
ただ減塩食おいしくないとやっぱり続かないよねみたいなところを
打開する何か方法って何だろうって色々探してた中で、
電気味覚、電気刺激で味が変わる技術っていうのがどうやらあるらしくて、
だけどこれ実は出てたの2011年とか12年くらいには論文とかになってたんですよね。
そうなんですね。
だけど10年くらい社会実装されてなくて、
調べてもあんまり理由とかがわからなかったので、
なんでなんだろうなっていうところで直接その研究者の方、
何人か日本の、日本が牽引してる技術分野なんですけど、
研究されてる方何人かというか全員に連絡して、
全員に連絡して、すごいですね。
メール送って青山さんだけ返してくださった。
すごいですね。
ちなみになんで電気刺激でその塩味のところが変わるんですか?
そうですね、まだ本当に分かってないところもたくさんあるんですけども、
一番言われてるのは電気鋭導の技術に似てるっていうところで、
電気刺激をするとプラスとマイナスに回路が形成されて電波ができますと。
そこのところの塩であればNAプラスなので、
NAプラスがマイナスの過電してるところにグーッと引き寄せられることによって、
少ないナトリウム入量でも味が濃く感じるっていうような仕組みが、
一番分かりやすいところで説明させていただいております。
そしたら変わるのは塩分が1倍は味としては変化はしない感じになるんですかね。
ありがとうございます。
青山が全ての味変化しますよっていう論文を。
そうなんですね。
うま味であればグルタミン酸ナトリウムですし、
苦味であればガマグネシウムですし、酸味であればクエン酸ですし、
甘味はグルコースは過電しないんですけど、
人工甘味料ですとか、甘みの酸系の甘味は過電するので、
そういうところで変化するっていう風に。
すごいですね。
電気刺激で味が変えられるのは結構画期的というか、
食事してっていつも思うんですけど、胃の中になったら全部混じっちゃうじゃないですか。
味って口の中で感じてるけど、
でもその瞬間で幸福感を味わうってすごいことだよなって結構思いますね。
そこらへんも多分これからもっと、
一説だと一説とかもこの文ですと、
喉を通るっていうことが幸福感につながってるみたいなこととか。
そうなんですね。
いろいろ、だからそこのところがもう少し、
やっぱりだから医療の人も意識がある人とか食べたいっておっしゃるのはやっぱりそういう、
今までの習慣とかもあると思うんですけども、
そういう部分とも関わっている動物としての結構本能的なものなのかもしれない。
確かにそう。
先生のそのプロダクトのマイナーは多分電気刺激、
多分ポッドキャスト聞いてる人はどこにつけるかとか多分映像は見れるわけじゃないと思うんですけど、
ちょっとこう、口頭で説明できる範囲で。
そうですね。分かりやすい例で言うとアゴマスクみたいな形ですね。
万博のページでYouBeing、
大阪万博とかで調べていただくと万博のページの方に飛ぶんですけど、
アゴマスクみたいな形で、
アゴ周囲を刺激することによって味を強く感じるようなものになってます。
この後多分質問準備してくださってたかもしれないんですけど、
似たようなものにスプーンとかのタイプで刺激するものもあるんですけど、
ハードウェア開発の試行錯誤
それとは少し違くて、僕らは皮膚から、アゴの皮膚から刺激しても、
変わりますよっていう形の形状になってます。
どうですか?何か作ってみて、ハードウェア作るのって、
僕ソフトウェアしか作ったことないんですけれども、
ハード作るのは大変そうだなって勝手な印象なんですけど、
試作品作って現場に落とし込むみたいなのって、
割と何か殺到的なもんなんですか?どうやって何か試作品作ったんですか?
そうですね、本当におっしゃる通りで、
とはいえ私もソフトウェアをすごいプロダクトまでは落とし込んだ経験もないので、
比較も難しいんですけど、やっぱりその、何て言うんですかね、
作って、自分で試してみて、人に試してもらって、
で、改善して、見つけて改善するみたいなところのサイクルと、
あとそのハードウェアだと知材とかがやっぱり関わってくるので、
そこの出すタイミングとか、最初その出し方とか、
これがどうなんだろうみたいなところも知材になるのかなとか、
もうやっぱり分からなかったので、今だったら多分もっと1年半くらいでぐーってできたと思うんですけど、
そうなんですね。
だけどやっぱり分からないかったので、
時間がかかっている部分はあったかなって思いますね。
設計とか自分でご自身でやったり、
どうやってそのご一緒の方と一緒に設計してって感じでやったんですか?
そうですね。
メインというか基本私が、ベースの論文化してある技術とかはあったんですけども、
どういうところを改良するといいかとか、
こういうふうな形でやるといいんじゃないかみたいなところはメインで、
私の方が、もちろん教えてもらえなかったんですけど、
最初の方やっていて、特許申請した後に関しては、
外注先のところと一緒に、
一緒といってもこちらが仕様を渡してですけども、
やっていくような形になりましたね。
僕の周りで2回目の起業をしている人とかがいて、
会社を売却してみたいな人がいて、
その人1週目VRの機器みたいなのを作ってたんですよ。
その人2週目はヘルスケアのハードを作ってて、
どう考えても僕からすると、
ハードウェアよくやるなみたいな、
ものすごい時間軸もかかるし、
販売するのも品質管理もしないといけないから、
ソフトウェアでやった人はソフトウェアでしか
ずっと起業できないんじゃないかみたいな、
1週目、1回目の起業をハードでやって、
そこを乗り越えないと、
ソフトでやったアプリとかの起業家とか、
ハードは飛び込めない気がするなって、
さっきのやってみたら作れて、
次やるときは1年半ぐらいできるかもみたいな、
多分その感覚は1回やったからしか言えない気がしますね。
ありがとう、と言いながらまたすごい時間かかるかもしれないですけど。
臨床経験とメンターの支え
今何が一番大変なんですか?
起業して3年ぐらい経ちますね。
そうですね、最初の1年はお宝というか、
他の人にも言ってるんですけど、
本当に辞めたくて、
辞めたくて、会社辞め方みたいなのを結構検索してます。
結構急に重たい話になりますね。
だけどそんな中でも、
たまたま参加させていたアクセラレーションみたいなので、
いいメンターさんがたまたまやってくださったのが、
なんでそんな辞めたくなっちゃうんですか?
それも正直その時は言っちゃっていて、
なんでそんな辞めたくなっちゃうんですか?みたいな。
だけど福島さん、患者さんどうにかしたいと思って、
始めたんじゃないですか?っていうのを言ってくださって、
結局なんか中山先生もよく前も言ってくださってましたけど、
辞めない理由が自分の中にあるってすごく大事だなと思っていて、
それ多分なんでもいいんだろうなって私は思ってるんですけど、
自分の場合は臨床での体験が本当に、
やってみたら僕自分自身あんまり目立ちたいってタイプじゃなかったっていうのが分かったりとか、
お金もあったら嬉しいですけど、なんかやっぱそこじゃない、
どうやら今のところはないんだなと思って、
患者さんの自分の体験と患者さんの他なんか残念だったっていうのを、
これでできるかわかんないけどなんとかするチャレンジっていうのをするっていうところで、
なんか腹落ちした時になんかこう、なんか1段階少し強くなったというか、
で、あとたまたまその前後くらいで助成金、メドとかも取れたりとか、
なんかそうです、そうなってくるとなんか共同研究先が見つかったりとかっていうのがあって、
そこからなんかこうちょっとずつ。
いいですね、はい。
まだまだ全然なんですけど。
大変ですよね、やり続けるのは結局その創業者の心が折れた時がやめる時というか、
終わる時みたいなこと言うんで、まあまあ心がちゃんと保てていたら続きますよね、
なんかその辺は確かに思うなと思っていまして、
そういう中であの福島先生はあの今回、えっと、まあなんか今話題のですね、
万博にも出されたというところで、後半ではその辺りのエピソードも聞いていきたいなと思っています。
えっと、H3のポッドキャストを聞いてくださった皆さんありがとうございます。
福島さんのあの先生のやってるうまいなるプロダクトとか、
あのえっと取り組み、ぜひあの興味持った方はあのウェブで検索していただいたりとか、
あのご連絡ご相談してみていただければなと思っています。
ご視聴いただきありがとうございました。後半お楽しみに。
ありがとうございます。