年金分割の概要
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、あとはテレビ番組などで、法律の解説をさせていただいております。
金髪豚野郎弁護士でございます。
さて、男女のトラブルシリーズ、離婚編をですね、長きにわたってお送りさせていただいておりまして、
前回までですね、一番大切なところと言っても過言ではない、財産分与、これについてお話をさせていただきました。
前回はですね、まあその本当にまとめのところですよね。
厚生証書みたいなものを作るべきかどうか、メリット・デメリットみたいなね、お話をさせていただきました。
まあきちんとね、払ってくれる人、まあ分割払いとかじゃなければ、まああえてね、厚生証書作らなくても、
まあいいのかなと、絶対作ってくださいという風なアドバイスまでは、私はしないのかなと思います。
もちろんここはね、ケースバイケースですので、本当に困ったらですね、まあ一応私の方にご相談いただければ対応させていただきます。
ご相談ね、回答させていただきます。よろしくお願いいたします。
さて財産分与、長いところが終わりまして、ようやく最後の最後の方にですね、進んでいっております。
今日からお話をさせていただくのは、年金分割という制度。
これについてお話をさせていただきたいなと思っています。
ただですね、この年金分割というのは、まあ優先度、しっかり聞いてほしいというレベルはですね、そこまで高くないのかなと思っています。
もうこれなんか制度でね、カチッカチッと決まっているものですし、財産分与みたいにですね、意見の食い違いがね、
あって、お互いの言い分をぶつけて、証拠を揃えてですね、きっちりこういう風な戦略で戦っていきましょう、みたいなことはあんまりないので、
まあね、こういう形なんだ、こういう風に進んでいくんだ、年金ってこういう風に分けられていくんだな、というのを把握しておくぐらいでいいんじゃないかなと思います。
さてさて、離婚の時にですね、考えなきゃいけないものの一つに年金があります。
これを分割、分けていきましょう、という話なんですね。
まあ、この言葉だけを聞くとですね、えー、離婚したら年金も、将来老後としてもらうお金も分けなきゃいけないの?
日本の年金システム
離婚ってめんどくさいなぁ、と思うかもしれませんが、これね、言葉だけちょっとね、この四文字熟語だけ聞いちゃうと、結構勘違いしちゃう可能性もありますので、
まず最初にですね、ポイント、重要なポイントをお話しをさせていただきます。
年金分割というのは、あくまで公正年金です。公正年金だけを分ける制度だと思ってください。
そしてもう一つのポイントというのは、具体的な年金の金額、数字を分けるのではなく、あくまで年金を納めていた、納付していた記録、実績を分けるというものだと思ってください。
あくまで分けるのは年金の記録ということですね。そして中でもですね、公正年金のお話、このね、2つ大きくポイントありますので、これしっかり頭に入れておいてください。
さて、じゃあですね、そもそも年金分割のお話をする前に、年金の今のね、日本のシステムってどうなってるの?っていうところから、噛み砕いてお話をさせていただきたいなと思います。
まあですね、今の私たちがですね、老人、高齢者になった頃にはですね、この年金制度がきちんと回るのか、今一生懸命納めてるけどもらえないんじゃないか、納めた金額よりも全然低い金額しかもらえないんじゃないか、みたいなお話が今年やかにありますよね。
今これ皆さん、年金のね、そのシステムってね、具体的にわかっていらっしゃいますかね。年金もですね、いろんなね、名称、いろんな種類があったりしてこんがらがっちゃうかもしれませんが、ここをまず整理していきましょうか。
今の日本の年金のシステムって、いわゆるですね、まあ2階建てとか3階建て構造なんて言われたりするんですよね。
どういうことかというと、まず1階建て部分、まあベースの基礎となる部分ですね。
これは皆さんご存知の通り、国民年金、基礎年金と言われるものですよね。
この国民年金、基礎年金というのは、大人になった日本人であれば、皆さんね、納付していますので、いわゆるこれ誰でも払っている、まあみんなが払っているもの、そしてみんなが受け取れるもの、
ベースとなっているものというので、いわゆるそのね、1階建て、2階建て、3階建ての1階建て部分というふうにね、言ったりします。
まあこれはね、皆さんなんとなく把握できてるんじゃないかなと思います。
この国民年金は、当然会社員の人もね、払っていますし、公務員のね、人も払っていますし、もちろん例えば専業主婦の方も払っていますし、自営業の方、個人事業主の方も、
漏れなく支払って、将来受け取れるという感じになっています。
これが1階建て部分の国民年金、基礎年金というものでございます。
じゃあ2階建て部分は何かというと、ここがまさにこの年金分割のお話のコアとなる、公正年金という感じでございます。
昔はね、公務員の方なんかっていうのは、これ公正年金と呼ばずに、教材年金と呼ばれていました。
ただね、もう10年ぐらい前かな、2名称が変わって、この2階建て部分は公正年金という形でね、名称に一本化されています。
この公正年金というのは、会社員の方、そして公務員の方、この人たちが払っているということですね。
正確にはね、あの給料から転引されてね、会社側が納めているという形になります。
これが公正年金というやつですね。
なので、この公正年金、2階建て部分を納めているのは、会社員の方、公務員の方のみでございます。
自営業の方ですとか、専業主婦の方、パートされている方とかっていうのは、この公正年金は納めていません。
ですので、サラリーマンの方は、1階建て部分の国民年金、そして2階建て部分の公正年金も納付している、払っているということなので、
老後の時に、ある程度まとまった年金が払われるんじゃないかと言われています。
逆に、自営業の方、個人事業主の方、そして専業主婦の方、パートタイムで働かれている方というのは、
今言った2階建て部分の公正年金がなくて、1階建て部分の国民年金、基礎年金しかないんですよね。
ですので、将来もらえる年金が、1階建て部分のみの国民年金だから、少なくて、老後がかなり心配と言われています。
年金分割の対象とその重要性
これが、今言った2階建て部分の公正年金ということでございます。
ここで説明が終わっている解説もあったりしますが、最近は、老後2000万円問題があったりします。
とてもではないですが、国民年金、そして公正年金だけでは足らないので、3階建て部分を自分でやっていきましょう。
例えば、国民年金基金、IDECO、確定居室年金、確定給付企業年金などがあります。
あとは、各企業でも退職、年金給付などがあります。
これが、2階建て部分にさらに上積みして、収める3階建て部分です。
ですので、自営業の方、個人事業主の方、専業主婦の方、パートの主婦の方は、1階建ての国民年金だけを 収めている人もいれば、2階建てはないので、
さらに飛んで、3階建て部分の国民年金基金、IDECO、確定居室年金をプラスアルファで 任意で払って、後でもらう人もいます。
将来の老後不安なサラリーマンや公務員の方は、1階建て、2階建て、3階建ての国民年金を 収めて、充実した老後の資金を蓄えることがあります。
冒頭でも説明した通り、年金分割の対象となるのは、2階建て部分の公正年金の話です。
ですので、関わってくるのはサラリーマンの方、公務員の方、この人たちがメインという感じになってきます。
また、その人たちを配偶者に持っている方、専業主婦の方とか、パートの方とか、そういった方たちが アンテナ感度を立てて、しっかり聞いていただきたいなと思っております。
以上、年金分割の話の前提として、今の年金の制度が どうなっているのかについて話しました。
これから2回か3回かに分けてお話する年金分割を しっかり聞いていただきたいのは、
サラリーマンの方、公務員の方、もしくは過去にそういった経験がある方、そしてプラスアルファその方たちを 配偶者でしている方たち、専業主婦の方とか、パート主婦の方とか、そういった方たちを しっかり聞いていただきたいなと思います。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
それでは、今日も元気にいってらっしゃいます。