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2025-03-11 10:10

[必聴★オンラインカジノ解説④]海外に行ってカジノをやるのはセーフ?

サマリー

オンラインカジノの法的な位置づけや、日本と海外のカジノにおける違法性について深く掘り下げています。特に日本国内の賭博と海外の合法カジノとの関係について詳しく解説しています。

賭博行為の定義
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、あとはテレビ番組などで法律の解説をさせていただいたり、NFTプロジェクトMOSQUITO FAMILYの運営をしております。
さて、男女のトラブルシリーズ、離婚シリーズ、これまでお話ししてましたけども、少しお休みをさせていただいて、ここ最近話題になっているオンラインカジノですよね。
この辺について深掘って解説をさせていただいております。これまでは、そもそも賭博行為って何なの?みたいなところのお話をさせていただいたかと思います。
賭博行為というのは、2つの条件を満たすと、それに当てはまるということです。
偶然の事情によって勝敗が決まる。これが1つ目の条件です。
2番目の条件というのが、その偶然の勝ち負けによって直接お金が移動する、みたいなイメージですかね。
要は負ける人は負けちゃうし、勝っちゃう人は勝っちゃう。この勝ち負けを争っている、権利の特層を争っている、というこの2つの条件を満たすと、
賭博に該当する、ということでございます。
ですので、ジャンケンみたいな偶然の運は当てはまりますし、多少実力者があったとしても、カラオケコンテストで優勝賞金が出たとしたら、これは当てはまる可能性があるということです。
そして2つ目の条件というのが、負けた人が出したお金というのが、直接勝った人に移動している、みたいなイメージでしょうか。
M1とか、そういったそのeスポーツとかのゲームで優勝賞金出ますけども、あれはあくまでスポンサーさんが出してるんですね。
スポンサーさんがお金を出しているから、負けた人のお金が直接移動してませんよね。
オンラインカジノの合法性
なので政府という理屈でございます。逆に直接移動しているものについてはちょっと危険だよ、というお話をさせていただきました。
じゃあ、賭博に当たると形式的に該当するとしたとしても、例外的に許されるパターンが2つあるよ、ということでございました。
1つ目は、特別な法律でこれは政府ですよ、というふうに決められている場合ですね。
例えば競馬、競輪、ボートレース、宝くじとかもそうかもしれません。
そしてもう1つは、賭ける対象が一時的な娯楽に使われるもの。
金額的に少ないジュースとか、飴玉とか、本当に簡単な牛丼とかは金額も少ないし、その場で消費しちゃうじゃないですか。
あとは取っておこう、みたいなことってあんまりないですよね。
そういったものであれば、賭けごとの利益としては少ないから、これは許しますよ、というふうになっています。
なので賭け麻雀をしていたとしても、飴玉だけ賭けてました、というのであれば、一応は政府ですね。
ただ、そんな理屈は通用しないと思いますけど。
一時的な娯楽に使われる食べ物、消えるものであったとしても、あまりにも高級なフランス料理とか、何十万もするような場合は、ちょっと危険かなというふうに個人的には思っています。
もちろん、大富豪たち、めっちゃお金持っている方たちは、大した金額じゃないと思うかもしれませんので、そこはバランスだと思います。
ですので、日本テレビのグルナイのゴチになります、という人気企画、僕もめっちゃ楽しくて見てるんですけども、あれもですね、考え方によっては実はちょっと危険なんじゃないかなと思います。
番組側の理屈としては、芸能人お金持っています、高々なんでしょうね。
2万円か3万円のすぐその場でなくなるようなものは、一時的な娯楽に供するものなので、これは賭博に該当しません、というロジックなんでしょうね。
ただ、この賭博かどうかという議論が深まってくると、加熱してくると、もしかしたらね、僕の大好きな番組、ゴチになりますがですね、いろんな理由で中止になるみたいなこともあるかもしれませんので、これ注意していただきたいなと思っています。
あくまで、理解の一つとして、そうなんだ、ということを思っておいてください。
もちろんね、弁護士先生によって、ゴチになりますは全然セーフですよ、という先生も、見解の方もいらっしゃいますので、ここは本当にいろんな考え方があっていいんじゃないかなと思います。
さて、長々ね、賭博行為とは何ぞや、についてお話をさせていただきました。
お待たせいたしました、今回のメインディッシュ、オンラインカジノの違法性、これについてお話をさせていただきたいなと思っています。
これね、もともとオンラインカジノは、グレーゾーンですよ、もちろんダメですよ、という方もいますし、合法ですよ、という先生もいますし、グレーゾーンですよ、というね、いろんな見解が分かれていたんですよ。
で、私動画、YouTubeとかの動画でもですね、ちょっとグレーゾーンですね、という解説をしていたんですけれども、
やっぱりここ最近のね、流れ、警察のですね、厳しい取り締まりからすると、もうちょっとこれは違法と考えざるを得ないのかなと思っています。
なぜグレーゾーンというふうになっていたのか、この変遷も含めてですね、理解を深めていっていただきたいなと思います。
海外カジノとの関係
まずですね、オンラインカジノもリアルカジノも、これ、賭博行為に該当する、ここはもうほぼ争いがないというふうに思っていただきたいなと思っています。
賭博にはね、該当するんだけども、処罰の対象になるのか、違法なのか、どうなのかっていうところは、実は微妙な線引きがちょっとできないような状況だったんですね。
なぜかというと、この日本の刑法の賭博罪っていうのは、これ元々何のために処罰の対象にしてたかというと、
この賭博場を開いた人たちを、こっちを捕まえるためというのが、言ってみればメインなわけです。
なぜなら、賭博の場を開くというのは、やっぱりそこがですね、暴力団とかね、悪い人たちの資金源になっていたりするんですよね。
ですので、そういったのを食い止めるためにも、そもそもその前提として、賭博場を開いている人たちを処罰しようっていうのが考え方としてあって、
その付随的にその参加者たちも、やっぱりいけないですよと、その参加者は合法となっちゃうと、結局ね、賭博がずっと参加する人が増えちゃいますので、
やはり違法な賭博場を開いている人をしょっぴくために、許さないために、壊滅させるために、参加者も処罰の対象にしましょうよっていうのが、まず出発点だと思ってください。
この考え方はとても大切です。まずメインはあくまで、賭博場を開いているドウモトたちですよね。
そういった人たちを捕まえたい、処罰の対象としたい。そのためには、やはり参加している人たちも違法にしないと止まらないでしょうということで、
言葉を選ばずに言えば、付随的に参加者も違法にしている、この前提を覚えておいていただければなと思います。
ですので、日本国内でギャンブル場とかカジノを開く、その場所を設けるイベントを開くというのは、これは日本では賭博場を開張する、開くということで処罰の対象になります。
当然、違法なカジノのイベントを開いているので、それに付随して、違法なカジノに参加している参加者も、賭博罪で処罰の対象になる、刑罰の対象になるということですよね。
ただ、海外を見渡してみると、カジノが許されている国も結構あったりしますよね。
そこに大きなジレンマが生じます。
海外で合法な許されるカジノを開くことは、日本の法律では処罰できません。
アメリカや韓国などに、合法なカジノがあります。
それぞれの国の法律で、カジノは許されます、違法ではないというお墨付けを与えられている以上、そこに日本の法律が入っていて、違法だとは言えないということです。
日本でもIR法と言って、カジノが合法になる将来があるかもしれません。
そういった許されるところで、カジノを開いている場合は、これは政府になります。
ですので、私たちが海外に行って、海外のカジノをやることは、処罰されないことになります。
なぜなら、海外では合法なカジノをやっているので、日本の刑法で処罰罪があったとしても、処罰されないという考え方になります。
難しい言葉で言うと、国外犯、国の外の犯行を処罰することは、賭博罪は該当しないということです。
例えば、海外で日本人が誰かを殺人、殺してしまった場合は、これは日本人も処罰の対象になります。
処罰罪は、海外で処罰行為をやったとしても、これは政府になります。
この考え方が 少しややこしくしています。
ですので、私たち日本人が 海外に行って 処罰するのは 政府です。
では 日本人が 日本から オンラインで カジノをやるのは どうなのか 次回 解説します。
いってらっしゃいませ。
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