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2025-02-04 09:54

[離婚の戦略!!#44]「性格の不一致」で離婚したいなら○○しろ!

Summary

このエピソードでは、離婚の理由や進め方について詳しく解説しています。「性格の不一致」といった軽い理由で離婚を希望する場合には、特に別居が有効であることや、離婚に必要な法的要件について触れています。

離婚の基本概念
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、あとはテレビ番組などで、法律の解説をさせていただいたり、NFTプロジェクトMOSQUITOファミリーの運営をしております。
さて、男女のトラブル離婚シリーズ、ずんずん進んでいますというところですね。ここ最近は、離婚の原因、離婚の理由についてお話をさせていただきます、いただいておりますですね。
難しいところなので、もう一度お話をしていきたいなと思っています。話し合いの離婚と、裁判での離婚、裁判所による判決での離婚という2つがあります。
話し合いの離婚というのは、極論理由は何でもOKです。
味噌汁がしょっぱかったとか、結婚して10年たったらどんどん太ってきたとか、全然化粧しなくなったとか、思ってたのと違う、性格の不一致みたいな、弱い理由でも、お互いが納得して、いいですよ、わかりました、それであなたと離婚、構いませんよというふうに話し合いで決めるのであれば、全然問題ないんですね。
ただ、話し合いで解決できない、同意、合意ができない離婚もあったりします。
そうしたら、離婚したい側は、離婚を求める相手を、被告、相手方として、裁判、離婚裁判ですね。
正確に言うと離婚訴訟なんですけども、離婚訴訟を起こしていく、提起するということになります。
その時には、味噌汁がしょっぱいからとか、性格の不一致だから、という理由だと、離婚が実はできないんですね。
民法に定められている、5つの離婚自由、離婚の事象がある、これがあるから私たちは離婚したいんです、というふうに主張していくということになります。
その5つ、5個というのが、まず1つ目というのが、不抵抗意、浮気、不倫ですね。
これは分かりやすいですよね。そして2つ目というのは、悪意の域というものでございます。
悪質な放置と言いますか、生活をさせない、みたいなそういうことですね。
もう本当に何でしょうね、がし寸前のような状況にね、追い込んじゃったとか、そういうような状況ですね。
はい、そして3番目は、生きているか死んでいるか、生死が不明な状態というのが、3年以上続いているということですね。
まあ、自然災害などでね、死亡ということは確認できていないけど、行方不明みたいな状況、それが3年経過しているみたいな時は、これに当てはまるのかな、というところでございます。
そして4つ目というのが、回復することが見込みがほとんどない、できないような強度、強いレベルの精神的な病、精神的な疾患ということですね。
まあ、障害者手帳の割と上の9をですね、該当してしまうような、強いレベルのものであれば、なかなかね、そのような状況なのに、いや、夫婦だよ、というふうにね、
引き続けるのはちょっと濃くなのかな、ということで、それは離婚の理由として認められているということですね。
そして5番目というのが、めちゃくちゃ大切です。
その他、今言った1番目から4番目に近いぐらいのね、結婚を継続することが、もうこの今後ね、できないよと、難しいよと、言えるような重大な事情、これがあれば当てはまるよ、ということなんですよね。
この最初の1番目から4番目はすごく明確に書かれてますけども、この5番目ってすごくふわっと書かれてますよね。
なので、これはケースバイケースで判断していくということになります。
前回言った一例だと、例えば、ドメスティックバイオレンスがとてもすごいとか、あとは、過激な宗教に入ってしまって、家庭を滅ぼしてしまうレベルのお金を使ったり、
散財をしてしまっているとか、まあそういった状況とかが当てはまり、安いのかなという感じですね。
必ずしもというわけではございませんが、そういった感じでございます。
今言ったですね、まあ具体例2つ挙げましたけども、このレベルのね、深刻さと違って、正直言うと、味噌汁がしょっぱいとかさ、
10年後に太ってしまったとかさ、思ってたのと違う、性格の不一致っていうのは、ちょっと弱いよね、地上がね。
さすがにちょっと弱すぎますよね。
こういった事情にとどまっている時は、この5番目に当てはまりますよ、というのは、なかなか言いにくいんじゃないかなと思います。
離婚理由と具体例
ですので、例えば、まあ結婚したね、夫婦がいてね、あの奥さんがですね、いや旦那はね、もう全然いい人なの。
もう浮気もしないし、ギャンブルもしないし、外でお酒ね、飲みまくって、酔っぱらって帰ってきたりしないし、
手を挙げられたりね、DVされたこともない。
ただ、旦那ね、すごいケチなのよと、家族でファミリーレストランに行ってね、ドリンクバーをね、頼もうというふうに子供のためにしてあげようとしても、
いや、もうもったいないだろ、水でいいんだ、みたいなね。
まあこれ教育ね、方針かもしれないけど、そんな別にいいじゃない、ドリンクバーなんてね、300円ぐらいだし、それをさ、なんか水で我慢しろなんて言うのよ、もうほんとやだ、みたいなね。
もうケチくさいから、もう離婚したいわ、みたいな場合ね、あるかもしれません。
そういった時に、奥さんが旦那さんに、離婚したいんだけど、理由は何?
あんたケチくさいから、ドリンクバーを頼めないから、って言って、旦那さんが分かった、じゃあそれで離婚でいいよ、って言えば、これは別にOKなんですね、はい。
話し合いでの離婚がまとまってます。
じゃあそうじゃなくて、あれね、ドリンクバー頼めないんだったらね、ケチくさいあなたと離婚したいです、って言った時に旦那さんが、
いや何言ってんだよ、そんなんじゃ離婚しねえよ、って言われた時に、それでも奥さん、離婚したいですよね。
だけども、はい、さっきも言った通り、離婚、そしたら今度、訴訟、裁判になるんだけども、ケチくさいぐらいだと、まあこれ程度にもよりますよ、程度にもよるけど、ケチくさいんだよね、ぐらいだと、さっき言った5個、5つの要素には、やっぱり当てはまらない、当てはまりにくいんですよね。
そうすると奥さんが、いつまで経っても離婚できないということに、これなっちゃいますよね。そうなんですよね、もう旦那、本当にね、手も出さないしね、あのDVもね、されたこともないし、浮気もしないし、そういったことはない、だけども離婚したい、だけどその民法に定められている5個のね、理由に当てはまるところがね、旦那一つもないから、私一生離婚できないの?一生ドリンクバー飲めないの?みたいなね、
思っちゃう方もいるかもしれません。そういった時にね、弁護士に相談した時にね、5個の理由に当てはまりにくい、事情としては弱いと言った時に、弁護士がどのようにアドバイスをするかって言うと、これはですね、別居です。
別居してくださいと言う風に、たぶん10中8区アドバイスされるんじゃないかなと思います。
ね、DVもされたことはない、旦那浮気もしていない、性格の不一致を持っていたと違うレベルでは、なかなか離婚がしにくいので、というかほぼほぼ難しい、できないので、どうするかって言うと、別居の期間を長くしてくださいと言う風にアドバイスされると思います。
なぜかと言うと、この別居期間が長ければ長いほど、もはや夫婦の体を成していないですよね。
前も説明しましたが、夫婦ってのは同居義務が基本的にはあります。これを怠ってね、旦那は旦那、奥さんは奥さんで別々に生活しているという状況は、これ長ければ長いほど、いやもはやさ、これ戸籍上は夫婦だけど、もう夫婦の形をね、現実的には成していないよね。
実態を伴ってないよね、という風に裁判官は認定しやすい、判断しやすいんですよね。
別居の重要性
そうすると別居期間が長ければ長いほど、民法のさっき言った5つ、5個の理由の5番目、婚姻を継続することができないような重大な自由に、この長期間の別居というのが当てはまりやすくなってくるということなんですね。
ですので、離婚したい旦那さん、離婚したい奥さん、相手に攻める要素がない、暴力を振るわれてもないし、浮気もされてもないし、みたいな状況で、性格の不一致だけで離婚をしたいのであれば、プラスアルファで別居をしてください。
とりあえず、今住んでいるところから、相手に出て行ってもらうか、もしくは自分が出て行くか、実家に暮らすか、そういった形にしていただきたいです。
これは、まさに離婚の戦略、テクニックのうちの1つです。
長期間の別居と言っていますが、具体的にどのくらいの期間の別居をした方がいいのか、
これが 一番気になります。
時間が来てしまいましたので、次回の解説を していきたいと 思います。
最後まで お聞きくださり ありがとうございました。
それでは 今日も元気に 行ってらっしゃいます。
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