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2025-03-01 10:09

[離婚の戦略!!#55]離婚訴訟の制度・離婚するための理由を10分でおさらい!

サマリー

日本の離婚制度について、話し合いによる離婚や裁判による離婚のプロセスが解説され、特に離婚の理由や条件に関する重要なポイントがまとめられています。離婚訴訟に進むためには、民法で定められた5つの事情が必要であることが強調されています。

日本の離婚制度の概要
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、あとはテレビ番組などで法律の解説をさせていただいたり、NFTプロジェクトMosquitoFamilyの運営をしております。
さて、男女のトラブルシリーズ離婚編ということでお話をしております。
離婚編を解説して少し経ちましたので、ここまでお話してきたところを10分で可能な限り重要なポイントをおさらい、総まとめしていきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。
やっぱり、一度身につけた知識をもう一回復習することが、知識の定着率が全然変わると思いますので、
あ、そうだった、そうだった、というふうに思い返していただければと思います。
さて、日本の離婚、悩んでいる方がいらっしゃると思いますが、
そもそも日本のシステムで離婚というのは、話し合いの離婚と、最後、裁判所の裁判官があなたたち離婚しなさいというふうに決める裁判離婚と言いますか、判決ですね。
一方的なジャッジ、この2つがあるよというふうに思っておいてください。
そして、話し合いの離婚というのが何パターンもあるということですね。
まずは、別に裁判所を使わずに、お互いが、旦那さんと奥さんが話し合いをして、分かりました、こういう条件で私たち離婚しましょうということで、お互い納得して、緑の紙にお互いがサインして、離婚届を出すという話し合いの離婚。
例えば、一方は離婚したい、そうじゃなくて、片方は離婚したくない、もしくは離婚してもいいけど、こういう条件は絶対つけてねということで、話し合いが平行線のままだというような状況でしたら、もうやむを得ず、家庭裁判所に離婚調停を申し立てるんでしたよね。
この離婚調停というのは、あくまで話し合いの解決を求めていくという感じですね。
調停委員さんという、2人の男女のベテラン経験豊富な方たちが、それぞれ片方ずつ話を聞いて、旦那さんの意見はこうなんだね、奥さんの意見はこうなんだねという感じで、交通整理をしていって、どうにか解決に導くことができないかというのを話し合っていくという感じになっていきます。
その調停内で離婚ができればいいんだけども、お互い納得できないという場合もありますよね。そうすると、調停が不成立となって、次、訴訟、裁判ですね。離婚訴訟、離婚裁判の方に進んでいくという流れになります。
前も説明した通り、民法で定められている5つ、5個の離婚自由のいずれかを主張していって、離婚させてくれみたいなアピールを主張していくという感じですね。
ただ、離婚訴訟、裁判であっても必ずしも判決になるわけじゃなくて、判決の前段階でこういった条件であれば、話し合いで解決、離婚ができますよというような感じでアプローチがある場合もありますね。
ですので、離婚訴訟イコール問答無用で判決というわけではなくて、そのプロセスの中で、離婚調停と同じように話し合いでの解決というケースもあったりします。
それでも解決、話し合いでまとまらなければ、最終的にドラマで映画で見たことあるような尋問といって、質問をされて、そこで答えていって、最終的に裁判官がジャッジ判決を下すというような流れになっているみたいなお話をさせていただきましたよね。
で、日本のシステム上、離婚のシステム上をいきなり離婚訴訟というのはできないという感じになってましたよね。
まずは可能な限り話し合いで歩み寄りを見せてください。それでもダメだったらという感じなので、調停前置前に置くと書いて前置主義と言って、まずは離婚調停、それでもダメなら離婚裁判、離婚訴訟という流れになるというのも覚えておいていただきたいとお話をさせていただきました。
離婚の理由と条件
で、ちょろっとお話ししたかな、弁護士を入れるタイミングというのは自由っちゃ自由です。いきなり話し合いの段階から入れる場合もありますし、離婚調停のタイミングで入れる場合もありますし、離婚訴訟の場合で入れるスイッチをお願いするという場合もあります。
もちろん離婚訴訟も本人当事者でできなくはないんですけども、ちょっと裁判は難しすぎるので、私は少なくとも離婚訴訟のタイミングの時は弁護士を入れた方がいいですよという風にアドバイスをしている感じですかね。逆に離婚調停であればご自身でやっている方も少なくはないです。ただ本音言っちゃうと弁護士入れた方がいいですよ。知識も経験も全然違いますのでね。その辺は覚えておいていただきたいなということですね。
次に離婚するためには理由が何かあるだろうということですよね。ラブラブで離婚することはないですからやっぱりお互い、お互いなのか分からないけどね、一方に相手に対して納得いってない要素がありますよね。
で納得いってない要素っていうのは強い要素も弱い要素もありますよね。やっぱり不定とかしたらそれは許せない。暴力を震われ続けてたらそれは許せないけどね。
他方でさ、味噌汁がしょっぱいとかね、体型が太ってきたぐらいだとちょっと正直言うと弱いじゃないですか。
こういった離婚するためにどういった理由でどういった点が嫌で離婚するのかという事情も実は大事ですよというお話をさせていただきましたよね。
なぜかというと離婚訴訟、離婚裁判をする時には民法で定める5個、5つの事情のうちいずれかがないと難しいですよね。ダメなんですよみたいなお話をさせていただいたかと思います。
5つの事情、1つ目というのが不抵抗意、浮気、不倫ですね。2つ目というのが悪意の域、生活費を長い期間渡さない悪質な放置みたいな感じですね。
3番目というのが3年以上の生死、域死にが不明であること。4番目というのが回復の見込みがないような強度の精神疾患。
そして5番目が一番使われますね。その他結婚を続けるのが難しいような重大な自由、この5つのどれかを主張していかなきゃいけません。
なので理由が弱い、お味噌汁がしょっぱい、性格の不一致、思ってたのと違うだけだと、この1番目から5番目のうちの、5番目ですよね。
1から4には当てはまりませんから。ただ弱いですよね、事情がね。そうする時にどうすべきかというと、少なくとも3年以上は別居した方がいいですよ、というふうにお話ししましたよね。
3年以上別居してそれぞれすれ違った生活をしていれば、それはもはや夫婦の形を成してないよね、というふうに裁判官が認定しやすくなるんですね。
なので弁護士先生によって見解は様々ですけども、私は少なくとも3年間は別居してください、というふうにお話しすることが多いですね。
ですので世の奥様、旦那と離婚したいと、だけど旦那は別に浮気もしないし、ギャンブルもしないし、DVもね、ドメスティックバイオレンスもしないし、
全然ね、まあその世間的にはいいかもしれないけど、ちょっとね、なんかこう性格がね、納得いかないのよ、みたいな感じで離婚したいんだ、というふうな感じであれば、
この別居期間を積み上げていって、性格のフィッチプラス別居期間ということで、合わせ技1本で5番目のその他結婚を継続することが難しいような重大な事情がある、
ということで離婚裁判を訴えていくと、申し立てていくという感じになっていく、みたいなお話をさせていただきました。
有責配偶者の例外について
あとはね、直近では有責配偶者、つまり離婚をしたいというふうに言ってる側に原因があるということですね。
まあ旦那さんが奥さんに対して離婚したい、離婚してくれと、訴えるぞと、離婚訴訟するぞって言ったんだけど、
元はといえば旦那、あなたが浮気、外で女作ってるからでしょ、そんな言い分が認められるの、みたいな話でしたよね。
これ法律は悪いことしておいて、自分の言い分を通すっていうのを、それにねサポートするのは認められないから、
これは有責配偶者側、責任を作った側からの離婚請求というのは基本的には認められない、というふうに言ってましたよね、お話ししましたよね。
ただし例外的に3つの条件を満たせば、まあやむなし、仕方なく離婚していいよと、離婚を認める、みたいなお話もさせていただきました。
3つの条件何かというと、同居期間とか結婚、夫婦生活に比べて別居期間が相当程度、めちゃくちゃ長いと比較してね、
そして2番目というのは、2人の間に未成熟の子供がいないことということですね。
そして離婚を認めてしまうことによって訴えられた側がですね、精神的、社会的、経済的に極めて過酷な状況に置かれるような状況でない場合、
自立してまだ生活できるよね、という時は、この3つの条件を満たした時は、まあ離婚はね、例外的に認められるよ、みたいなお話をさせていただいたかと思います。
以上10分でね、まとめてお話をさせていただきました。
またね、次回以降また新しいところに行きますので、ぜひチェックしてください。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
それでは今日も元気でいってらっしゃいます。
10:09

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