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こんにちは、73才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日のテーマは、カレーで暑気払いです。
7月はカレーについての特集でした。
そして、今日7月最後の放送は、
エビを使ったココナッツカレーと、
サイドディッシュ、ラッシーのレシピをご紹介していきます。
まず、カレーです。
これは48回目の放送でご紹介した、
料理研究家渡辺昭さんの5本、
スパイスの黄金比率で作る、
初めての本格カレーの中から、
南インドのエビカレーを参考にしています。
材料2人分、目安としてください。
無糖エビ10匹、
玉ねぎ1分の1個、
にんにく小1片、
生姜小2片、
カットトマト100グラム、
ココナッツミルク100ml、
塩5さじ1、
サラダオイル大さじ1か2分の1、
水100ml、
パウダースパイス、
ターメリック少々、
カイエンペパー小さじ4分の1、
コリアンダーパウダー小さじ1、
このパウダースパイスですけれども、
いわゆるカレーパウダーに代用していただいても大丈夫です。
カレーパウダー小さじ1強ぐらいです。
その他の材料についてちょっと見ていきますと、
エビはアレルギーの方がいらっしゃいますので、
いかに変えていただいても大丈夫です。
いかだと2杯ぐらいかな。
そしてココナッツミルクなんですけれども、
これはココナッツミルクは缶で売られておりますけれども、
1缶100ml以上入ってますので、
私はココナッツミルクパウダーというものを利用しています。
ココナッツミルクパウダー25グラム、
水またはぬるま湯75グラム、
これでココナッツミルク100mlの代わりとしています。
大変便利です。
一つ注意を申し上げるとすれば、
ココナッツパウダーというものもありますけれども、
これは水には溶けません。
生化用によく使うものですので、
お買い求めになる時にはココナッツミルクパウダーを
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お買い求めになるようにしてください。
材料は以上です。
それでは作り方に入っていきたいと思います。
作り方なんですけれども、1から10までありまして、
ちょっと長いと思うかも分かりませんけれども、
お付き合いください。
まず1番は下ごしらえです。
エビは尾と一節を残して殻を剥き、背綿を取る。
面倒であれば丸剥きといって、
尾も一節も残さずに全部取ってしまっても大丈夫です。
尾を一節残しますと、
映えるというんですかね、
写真をインスタグラム等にアップする時に、
非常にエビが入っているよっていうね、
主張ができるわけですね。
玉ねぎは縦半分に切ってから横半分に切り、
それを縦に薄切りにする。
ニンニク、ショウガはすりおろして合わせる。
2番目、鍋にサラダオイルを入れ、
この鍋はちょっと厚手がいいですね。
中火で玉ねぎを少し色づくまで炒めます。
よくカレーを作る時には、
玉ねぎを茶色くなるまで炒めるという表現がありますけれども、
シーフードを目立たさせる、
つまりエビですね、
これを風味を生かすために、
玉ねぎは少し色づくまで炒めれば大丈夫です。
3番目、弱火にしてニンニクとショウガを加え、
良い香りがするまで少し炒める。
ここでなぜ弱火にするかというと、
特にニンニクが焦げやすいんですね、火が強いと。
だから弱火にします。
で、香りが立ってきたら、
4番目、カットトマトを加えて中火にします。
5番目、トマトを潰すようにして軽く炒めます。
6番目、弱火にしてパウダースパイス、
またはカレー粉ですね、
これと塩を加えて鍋の中で混ぜる。
混ぜると言ってもこれはまだ火がついてますから、
炒めるということになります。
7番目、水を加え強めの中火で加熱する。
沸騰したら少し火を弱め3分ほど煮る。
これ時間30分ではありません。
3分ほど煮る。
8番目、ココナッツミルクを加え沸騰したら弱火でさらに2、3分煮る。
この8番目まででカレーのベースができたわけです。
そして9番目、エビを加える。
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ここでメインの食材のエビを加えます。
9番目、10番目、弱火で5分ほど煮る。
エビに火が通ったら塩加減を確認して味を整える。
もし塩味が強いようでしたらココナッツミルク等で薄めればいいと思います。
足らないようでしたら塩を補ってください。
少し材料について見ていきますね。
エビは人の働きを高めて体力・気力を補います。
またトマトや玉ねぎと一緒に使うことで血流を促進し、そういった血流促進の効果が期待できる。
ココナッツはほのかな甘みが気を補い胃腸の働きを整えて
水分の代謝を促進してくれます。
本当に夏バテ解消できそうですよね。
次にサイドディッシュ、ヨーグルトドリンクのラッシーです。
材料2人分、プレーンヨーグルト無糖ですね。
これ200ml、牛乳80ml、水80ml、砂糖はお好みで30g。
作り方は材料すべてをボウルの中に入れて混ぜて泡立て器等で混ぜ合わせれば出来上がりです。
好みでレモン汁や消化を促進する働きのあるカルダモンパウダーを1から2g混ぜても良いでしょう。
以上が2つのメニューのレシピです。
最後にカレーについてまとめると、
日本で今や国民食とも言われるインド発祥のカレーは
17世紀以降にイギリスに伝わり
日本には幕末から明治の初めの頃に入ってきました。
この時日本に伝わったのは
カレー粉をベースにバターなどの乳製品、小麦粉を入れることで
とろみをつけたシチューに近いものでした。
そして日本ではこのシチューのようなイギリス風のカレー、
つまり欧風カレーが広く伝わったので
肉と野菜をじっくり煮込むという
インドでは見ることのないカレーが一般的になりました。
今ではスパイスを組み合わせたインドカレーやタイカレーを
街で見かけるようになったり
本やメディアでも伝えられるようになり
それらを楽しむ人々も多くなってきました。
以上が我が国におけるカレーの簡単な流れです。
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今日はスパイスカレーの一例をご紹介しましたが
国書に負けない体作り、カレーで初期払いの
お役に立てれば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございました。