2024-05-07 09:29

第25回 フジ子・へミングさんに学ぶ英語学習のヒント

先日お亡くなりになったピアニストのフジ子・へミングさんの演奏や生き方、考え方から英語学習における「表現力」についてお話ししました♪

このチャンネルでは英語の学習や教育全般、人生のお悩みなど、いろいろなジャンルの質問にお答えしますので、何かリクエストがあったら送ってくださいね♪


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こんにちは、はじめ先生です。
このチャンネルでは、思考を変えることによって、英語力と人生を劇的に好転させる方法をお伝えしています。
今日のテーマは、フジ子・へミングさんに学ぶ英語学習のヒント、というお話です。
つい先日、ピアニストのフジ子・へミングさんがお亡くなりになったというニュース、耳にした方が多いんじゃないでしょうかね。
個人的な話になりますけど、フジ子・へミングさんは好きなピアニストの中でも、僕の5本の指に入るような方で、CDもいくつも持っているんですけれども、
その方がとうとう亡くなってしまったということで、本当に残念な感じがしました。
フジ子・へミングさんがメジャーになったのは、NHKの番組で取り上げられてからだったと思うんですけれども、
非常に彼女の人柄とか、あるいは奏でる音色が個性的であるということで、一気にそれからブレイクして有名なアーティストになっていったということなんですけれども、
彼女のピアノがなんでそんなに人の心に響くのかというふうに考えたときに、やっぱり彼女の持つ独特の表現力だと思うんですよね。
フジ子さんの演奏ってよく聴いているとですね、あれちょっと今間違ったかなって思うような場面も多くてですね、ミスタッチという点では他のピアニストさんに比べてどちらかというと多い方なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、
にもかかわらず本当に多くの方に愛されたピアニストだと思います。
彼女の演奏の特徴を僕の言葉で言うと、なんかどこか絵画的な感じがするんですよ。
様々な絵画がある中でも精密、緻密に描かれた写実絵画というよりは、なんかどこか印象派の絵画のような、少し力の抜けた人の記憶や感情を呼び覚ますような、そんな音なんですよね。
彼女の演奏に対する批判というのも時々耳にすることがあって、やっぱりそれはミスタッチが多いとかですね、若干そやだみたいなことを言う方もいたりして、確かにそういう部分もあるんでしょうけれども、
結果的にこれだけ多くの人に愛されたというところが彼女の持つ魅力なんじゃないかなというふうに思います。
藤子さん自身も自分のピアノについて間違いがあったりすることについては認めているみたいな節もあって、いろんなインタビューで機械じゃないんだから間違えたっていいんじゃないみたいなことをよくおっしゃっていたんですよね。
やはりプロであるからにはミスタッチなくですね、完璧な演奏をっていうふうに思うピアニストさんも多いんでしょうけれども、結構彼女はその辺は気にしていないというのかな。
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わりかし彼女のプライベートな生活を見ても、わりかし家の中が散らかり気味だったりとかですね、そんなにカッチリした感じじゃないところもあるんですよね。
そういう意味では彼女の演奏というのは彼女の人となりがそのまま現れたものだというふうに言えるかもしれないんですけれども、
この藤子さんの表現の仕方みたいなのを見たときに、やっぱり英語学習にも同じことが言えるんじゃないかなってよく思うんですよね。
とにかく英語を勉強している人って、とにかく間違っちゃいけないと、より正確でなくちゃいけないと、
何か常に上昇しこもって、もっと上、もっと上、もっとよく、もっとよくみたいなふうに思うし、それは大切なことだと思うんですけれども、
でもコミュニケーションって、正確だったらいいってものじゃないと思うんですよね。
そこにその人が自分の言葉で何を伝えるか、その人らしくどう伝えるかということが実は大事なんだけれども、
どこかにある正解に自分を合わせて、永久にその正解に向かって進んでいくみたいなところがあって、
それはあなたの本当の思いなの?とか、それはあなたが本当に伝えたいことなの?とか、あなたは本当は何が伝えたいの?とか、
そういうところになってきたときに、ちょっと考えさせられる点があると思うんですよ。
実は藤子ヘミングさんの演奏が絵画的だというふうに言ったんですけど、彼女は絵を描くのも好きだったらしく、
ネットで検索すると彼女の絵が出てくるんですけど、これがまた非常に味わいがあるんですよね。
ちょっとマティスの絵に似ていたり、あるいはレッサンの雰囲気なんか、ロートレックの絵に似ていたりするんですけど、
本当に自由に正確さに囚われることなく、自分の感じたまま、自分の心の赴くままに描いているなというふうに思ったんですよね。
それは非常にやはり味わい深いわけです。
正確さを絵画の場合に追求していくと、絵画ってそのものが必要なの?という話にだんだんなっていっちゃうんですよね。
そんなに正確さが必要であれば写真でいいんじゃん、みたいなことになるわけですよ。
実際に美術史の中において、写実がだんだん衰退していくというか、もっと別の表現をアーティストが目指し始めたのって、
やはり写真の技術の開発が大きかったと思うんですよね。
本物そっくりに描くのであれば写真でいいじゃん、というふうになって、
じゃあ人間である我々が表現できるものって何なの?というふうになっていったときに、
やはり人間らしい不完全さであるとか、もっともっと人間の感情に訴えるとか、
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そういうふうな芸術運動になっていったというふうに思うんですけれども、
英語教育の今のフェーズというのが、まだまだ写真に近づこうみたいな感じの、
何か完璧に何かに近づけていこうみたいな、そういうメンタリティがあって、
まだまだ表現というところにフォーカスされていないと思うんですよね。
言語ですから、それは文学であったり詩であったり、
そういったもっともっと文学性を伴った人の心の金銭に触れるような表現力というものに発展していっていいと思うんですけど、
なかなかそこまでいかないんですよね。
それは第二言語としてあるんだから難しいだろうというところもあるんですけど、
ただやっぱり持っている拙い英語力であっても、それをどう使うかによって、
その人らしい表現というのはもっともっとできると思うし、
そこにこそクリエイティビティ、創造性というものがあって、
そこでアウトプットの能力ってものすごく高められると思うんですけど、
そういうふうな創造性ということがほとんど語られないで、
そのアウトプットをするというと、和文英訳みたいな正解があって、
それを逐一間違えずに英語にできるかどうかみたいなところがフォーカスされてしまうと。
これがやっぱりいけないんじゃないかなというふうに思うんですよね。
もっともっと自由度があって、
藤子ヘミングさんの演奏のように、もっとその人らしく間違いがあっても、
人の心に歌をかけることができるような、
そういうアウトプット、そういう演奏するように言葉を紡ぎ出す技術というか、
そういったものをもっともっと磨いていくような、
そんな学習のプロセスというのがあったらいいんじゃないかなというふうに思ったりするんですよね。
今本当にいろんな情報があってですね、
インプットはめちゃめちゃいつでもできる感じになるんですけれども、
それによってどのくらい我々の言語世界というか、
そういったものが豊かになっているかというと、どうなんだろうなと思いますよね。
それだったら平安時代とかに和歌を読んでね、
恋人に慕めていたり、自分の心情を歌に込めていたりとか、
そういうことをしていた時代の方が、
はるかに文学的でクリエイティブで豊かなった時代なんじゃないかなと思うんです。
なので、なんかもうちょっとクリエイティブなアウトプットというものができたらいいんじゃないかなというふうに思って、
私も日々の言語指導をしています。
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はい、今日も聞いていただきましてありがとうございました。
今日のお話が参考になったという方は、いいねやフォロー、コメントなどよろしくお願いいたします。
また、このチャンネルでは英語学習や人生のお悩みについて質問を受け付けていますので、
どうぞお気軽にメッセージを送ってください。
OK, thank you for listening and have a great day.
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