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今日は、また少し介護の話をしてみようかなと思っています。お願いします。
介護ってね、自分が介護を受ける立場っていう人がこれを聞いていることはまずないと思うんですけども、
介護をする立場、仕事でね、介護をやっている人っていうのはまた仕事なのであれなんですけども、
家族のね、介護をしてますよという方が割合としてどれくらいいるのかっていうところでいくとね、
いろいろこう調べていると出てくるんですけども、
3世代の家族、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そして孫という3世代っていうところだとやっぱり3割ぐらいですか、
親子の関係だけで住んでいる家族もやっぱり2、3割。
独居、単身ですね。これもやっぱり3割前後と、一番少ないのかな、独居の人が被介護者になる、介護を受けるっていうのは割と低い。
なんでかと言ったら、結局一人で住めなくなれば他の人が一緒に住むことになったりするので、
そういう単身者の被介護率というのは若干下がっているんだと思うんですけどもね。
ということで考えると、介護の経験がない人の方が世の中には割合として多いわけですよね。
なので現実的に介護をどういうことをしているのかなとかね、全然想像がつかない人も多いと思うんですけども、
今日本の介護の分野では、介護の段階、介護度というものをいくつかに分類しているんですけども、
要介護というのは1から5、要支援というのが1、2というふうに単純に分けられていまして、
だいたい7つぐらい簡単にね、それにかからないよという人もいるわけですけども、
そんな中でね、自分が仕事の中で関わってきた人というところでいくと、
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要支援の方というのはね、実際まだ車に乗ったりとかしている方もいらっしゃるので、そんなに問題はないと。
単純に最近膝がしっかり伸びなくなってきたとか腰が曲がってきたとかね、そういう身体的な変化が多いのが要支援の方ですね。
要介護になってくると身体的な問題の度合いが上がってくるわけですよ。
つえが必要だったりとか、押し車をね、シルバーカーとかね、そういうものを使ったりする、そういうことが必要になってくると、
要支援から要介護に介護度が上がってしまうわけですね。
普通のベッドで寝てた方、お布団で寝てたりする方が起きて立ち上がるのに手すりが必要だとなったりとか、
ベッドの高さが自由に調節できる方がいいよとかね、そういう特殊な道具が必要になってくる場合もやっぱり介護度が上がっていきますから、
介護度が上げられないとそういう福祉用具がレンタルできないという部分もあるんですけれども、
介護度が上がってくるとそれだけ手をかける度合いが増えていくよというのが一般的な感覚なんだと思うんですけれども、
これ現場にいると、要支援1,2の方はほとんど普通の生活を送っていますので特に問題はないんですけれども、
要介護1,2,3ぐらいになってくると、ここにいわゆる認知というものが絡んでくると、
身体的な機能の低下と認知機能の低下によって何が起きるかというとリスクマネジメントができなくなるんですね。
自分の杖を持たずに歩いたら転ぶというふうな状況を僕らですね、認識したい。
この方は杖を持たずに歩いたら転ぶね。この方はシルバーカーを使わないと転ぶね。
この方はもう車椅子じゃないと立って歩けないよね。杖を使ってもシルバーカーでも転んでしまう。
だからもう車椅子で移動しないといけないよというふうに分類は自分たちでいろいろ調べていくわけですけれども、
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そこのリスクマネジメントができなくなると、杖を持たずにふらふら歩く。
押し車を持たずにふらふら歩く。歩けないという状況でなっているにも関わらず車椅子から立ち上がり、
2、3歩歩くもしくは立ち上がって1歩目で転ぶということが起きるわけですね。
それには結局認知機能の低下というのが関わってくるわけですけれども、この認知機能の低下が非常にリスクが高いわけですよね。
難しいですよね。本人は歩けると思っている、実際は歩けないというところの差が、ここのギャップが非常に大きくなっていて、
介護の現場ではリハビリテーションとしてその人の体力をつけたり、運動能力の向上ですね。
リハビリテーション、反復練習をさせて動作を良くしようとか、関節が硬くなっていたら手技でほぐして柔らかくして動きを良くするとか、いろんな手法があるわけですね。
痛みによって動けなかったら痛みを取るというのもリハビリの一つになってきます。
この中で反復練習というところも、認知機能の低下によって反復練習の学習ができないんですね。
体がね、難しいと思うんですよ。でも、介護のケアプランというのは、その人の生活していく計画表ですから、それに則ってやっていくんですけれども、
ケアプラン上は3ヶ月に1回ぐらい状態の変化を確認していくわけですけれども、運動、リハビリをすると良くなるという前提で計画が立てられていくんですけれども、やっぱりそんなトントン拍子に良くはならないわけですよ。
運動しましょうねと僕らが声をかけて実際何が起きるかというと、運動しなくても僕歩けるよって言うおじいちゃんとかね、歩けないんですよ。
おじいちゃん今車椅子座ってるよっていう状態でも、いやいやそんな運動なんかしなくても歩けるからって言われたりとかね。
お散歩しましょうかってお家の方でね、最近お散歩できてないでしょ、一緒に僕つくからお散歩しませんかって、いやいや家の方で私は毎日朝15分30分歩いてるから、いやいや歩いてないよっていうね。
そういう風に自分の状況が認知できないというね。
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認知症の方全員ではないんですけれども、認知症の方というのは嘘をついているわけではないんですよね。
自分の機能が低下したことをやっぱり認めたくないというかね、人間どこまでもプライドがつきまとってくるので、プライドが保たれている場合は私はできるよとそういう風に言われてしまうわけですけれども、
実際できないことが多いわけですね。
そこもどうしようもない部分ではあるんですけれども、大怪我をするまでわからないし、大怪我をしたところでまた同じ行動が繰り返されていくので、本当に認知症というのはね、大変な状況なんだなという風に思っているんですけれども。
自分の状況をよく言うというのは結局周りの人に心配をさせない、心配させたくないというね、その人としては良かれと思ってね、心配しないでいいよ、俺はこんなにできているからっていういい嘘をついているような雰囲気なんですよね、大体の方がね。
正面来て嘘って言うのではなくて、なんかこう心配しなくていいよっていうのをね、悟ってほしいという感覚での嘘をつく場合が非常に多いと思うんですけれどもね。
そういう中で介護度が上がっていく転倒を繰り返す。そうすると何が起きるかというと、さらに介護度が上がるようになります。今度はもうこれは本当に立ち上がることができない。
立ったり座ったり、ベッドから車いすに移動するのにも人の手が必要になる。こうなってくると介護度は4、5という風に上がっていきます。
4、5になると食事やトイレ、排泄の時のパンツの上げ下げとか、服とかね、紙で拭くっていうことも人の手が必要になってきますね。
変な話ね、僕ら仕事をしていく上で、妖怪ごと4、5の方というのは手はかかるんですよ。起こし、気象とかそういうところにも全部人の手がかかる。食事も食事解除もする。
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手はかかるんですけども、リスクはないんですね。あんまりね、転ぶという行動が減りますから、リスクはないので変な話、ちょっとほっとしてしまう。
4だよ、5だよ、手はかかるなあ、でも転びはしないから、その点は仕事としては安心かなという部分があるんですけども。
この移行期である、妖怪ご2、3ぐらいの方っていうのは本当によく転びますからね。
ここらへんの認識がね、どうなのかなと。
介護施設って本当に広けりゃいいのかっていうぐらい広く作ってる場合もあるんですけども、なんでそういう意味では一般住宅を使った介護施設っていうのもあります、小規模の介護施設。
こういうところではね、転倒リスクはやっぱり減るんですよね。立ち上がったらすぐそこに壁がある、テーブルがある、ソファーがある、そういうところではなかなか転ぶというリスクが発生しにくい状態になります。
家の中って意外と転ばないですね。自宅の中で一番転ぶのは玄関ですから。段差があってドーンとね。
あとはリビングとかね、廊下とかに。廊下は意外と転ばないんですけどね。何もないですから転ばないんですけども。
そうやって転ぶところが限定される一般の住宅と転ぶところが限定されない広い施設の中、大体0.5秒目を離したら事故が起きるチャンスがあるっていう言い方が変ですけども、
0.5秒で事故は発生してしまうと言われていますので、そこらへんね、介護施設に送り出しているご家族さんもどういうところで介護をしてもらうっていう風に想像した時に、
広くて綺麗で大きいところの方がいいだろうみたいに思うことが多いと思うんですけども、転倒リスクが高い方っていうのはこじんまりした事業所の方が狭いところの方が意外といいんじゃないかななんて思ったりもします。
どういうところを選ぶのか、本当にケヤマネさんの手腕にかかってきますよね。ご家族の介護をした経験がない人が7割ぐらいいるわけですから、7割の人はどうやって情報を得ているのかってね、情報を得るのはケヤマネさんしかないわけですよね、ほとんどの場合ね。
あとは友達とか親戚とかそういうところで情報交換、でもなかなかどこまで情報交換でお互い言いづらい部分も出てきますからね、難しいと思うんですけども、ケヤマネさんの手腕っていうのは本当に試されると思います。
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見てて非常に不満足なケヤマネさんもいらっしゃいますよね。
どうしてもケヤマネさんがいるところは居宅といって事業所があるんですけども、そこの運営法人がやっている施設を使ってほしい、全部そこ使っちゃうとダメだということで何割かの人は別のところなんていうのもあるんですけども、
そういう法人、自分の居立国の法人の関連している施設をどうしてもお勧めするというパターンがやっぱり多いですよね。そこが非常に問題点なのかなとは思います。
そこでできるだけ点数使ってもらって、介護は点数制ですから点数を使ってもらって、残った部分を他のサービスをちょっと使って使い切ってもらうようなケヤマネさんが多いんだと思うんですけども、
どうなんでしょうか。本当にその人に必要な介護、ケアプランを立てているケヤマネさん、実際この人にはうちのサービスではなくてこういうところはどうですかという、
こういう第三者、相談員は言えないと思うんですよね。自分と売上げを落としてまでよその使ってもらった方がいいですよってなかなか言えないと思うんですけども、
もっと介護どういうサービスがあるんですかって理解関係なく言ってくれる仕組みがあるといいのかなと思います。
勉強、子どもの教育だとかそういうところもそうですよね。そういうところも第三者的にどうこうがいいのか。
今こうやってインターネットを介していろんな情報が公開されているので、そこで聞いていくのがいいのかな。調べるよりも人に聞く、しかも多数の人に聞くということができればいいのかなと思いますね。
今介護していない人の将来は誰かを介護する、自分が介護を受けるかもしれないという、そういう世の中になってますから、これからも自分、明日の自分が介護を受ける、もしくは介護することになるかもしれないという、どこかそういう感覚は持ってもらった方がいいのかなと思っています。
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なので今のうちから少しでも興味を持ってね、自分の将来のことですから、そこにはやっぱり好むと好まざるに関わらずね、本当にみんながみんな関わる部分だと思いますので、ぜひね、元気なうちに知っておく。
切羽詰まってからね、調べるとね、もうURLがままになってしまいますから、みんなが元気なうちから調べておくことが少し大事じゃないのかなと思っています。
今日はこれで終わりますね。失礼します。