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2021-12-21 36:48

【#62】海外で建築の仕事をするとは?ロンドンで活躍する建築家・八木祐理子さん

今回は、ロンドンを拠点に活動する建築家・八木祐理子さん(PAN- PROJECTS)をゲストにお迎え。八木さんが今どんな活動をしているのか、作品に対しての考え方や想いなどをお聞きしました。

◉ゲストプロフィール

八木祐理子

PAN- PROJECTS共同主宰/デンマーク建築家協会登録建築家。1991年生まれ。京都工芸繊維大学卒業、同大学院修了。デンマーク・コペンハーゲンに渡り、2017年より高田一正とともにPAN- PROJECTS(建築設計事務所)を共同設立。2020年より拠点をイギリス・ロンドンに移し活動中。

PAN- PROJECTS 

PAN- PROJECTSはロンドン(UK)を拠点に活動する建築設計事務所です。2017年に八木祐理子、高田一正により設立されて以来、ヨーロッパを中心に、世界的に活動を展開しています。私達は多様性のある社会を祝福し、推し進める建築の在り方を目指しています。

建築は様々な要素が複雑に組み合わさり生み出される創造物です。素材や気候に留まらず、その土地の文化や歴史、使用する人々や政治など、そうした多岐にわたる要素を組み上げて建築は成立すると我々は考えます。こうした複雑な要素を複雑なままに、調和させ、形として提示する事が私達の仕事です。

また、私達は様々なアーティストやデザイナーとコラボレーションを通しプロジェクトを行うことを常としています。異なる価値観やインスピレーション、文化背景などをディスカッションを通し組み上げ、それらを各プロジェクトの核と据えることで我々の想う建築像を模索しています。

Website: https: //pan-projects.com/
Instagram: https: //www.instagram.com/pan_projects/

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皆さんこんにちは、リサーチャー・ストーリーテラーの杉田麻里子と、
エクスペリエンスデザイナーの石川赤子です。
この番組は、都市というテーマが好きで好きでしょうがない2人が、都市に関する様々なグッドニュースをザック・バランに話す場所です。
今日は、ずっとお話ししたかったゲストにお越しいただいています。
ロンドンを拠点に活動する建築家の八木祐理子さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
簡単にリスナーさんに向けて自己紹介をお願いします。
はじめまして、パンプロジェクツの八木と申します。
パンプロジェクツは建築設計スタジオですが、2017年にデンマークのコペンハーゲンという町で設立した後に、
2019年の暮れにロンドンにベースを移して活動しています。
もう一人、日本人のパートナーの高田と一緒に共同設立している建築事務所になるのですが、
特にどこで活動するということを決めているわけではなくて、
もちろん日本だったり、あとはヨーロッパ、最近ではサウジアラビアとかアゼルバイジャンとか、
世界中でいろんな活動ができればなと思って活動をしています。
なるほど、めっちゃ国際的ですね。
コペンハーゲンで設立してイギリスでやってるって聞くと、すげーって感じなんですけど、
どうしてそう息づいたんですか?
皆さんにワーって言われるんですけど、結構始まりはシンプルで、
ただただコペンハーゲンで共同設立者の高田と打ち解けたっていうのはもちろんあったり、
あとは結構プラクティカルな部分で、海外で自営業って結構ビザだったり権利が必要な部分でもあって、
その権利がコペンハーゲンにいたときにたまたまデンマークであったっていうところ。
あともう一つちょっと大きかったなって個人的に思うのは、学生終わり、事務所作りたいなって思ったタイミングで参加した
チャートアートフェアっていうアートフェスみたいなものがコペンハーゲンであって、
それでパビリオンを作成したんですね、そのアートフェアのために。
それがその都市のパビリオンの1位を取ることができて、
それでその1位の副賞がお金とか商品とかじゃなくてメンターシッププログラムっていうのが副賞になっていて、
コペンハーゲンの大手デベロッパーのCEOの方、あと大手建築設計事務所のCEOの方、
あとバリバリ活躍しているスイスのデザインスタジオのCEOの方、
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3人にあなたこれからどうしたいですかっていうお話を聞いてもらえる時間を取りますよっていうのが副賞として用意されていて、
その時に私も高田も一緒にそのコンペには参加したんですけど、
ぼやっと自分たちのスタジオを作って何かやってみたいって思いはあったものの、やっぱり現実味がなかったというか。
でもそこでいろんなそういう、今まで経験を積んできた方たちにお話を聞いてもらって、
現実味が増して、じゃあデンマークでいっちょやってみるかっていうような経緯で、デンマークの設立がかなったっていう感じですね。
すごい。
本当、RPGゲームみたいだねっていう話をするんですけど、
行って宝箱開けて宝入ってて、誰かに会って話しかけてサポートしてもらって、みたいなのがたまたま本当につながっていったから、
結局今それでロンドンにいるんですけど、こういう活動をしてるんだなっていうふうにはいつも感じながら生きています。
なるほど。
じゃあ学生をペンハーゲンでやっていて、就職せずにすぐに独立したってことなんですか?
それは実は、もう一人の高田の話で、私は実は学生はずっと京都の大学で学生していて、
そうなんですよ。
で、インターンで学生中に1年デンマークで働いたっていうだけで、別にデンマークの学歴を持っているわけではなんでもなくって、
でもインターンしてやっぱりすごいデザイナーとして生きやすいし、デザインしやすい国だなっていうのをすごい感じて、
で、日本に戻った時に、そのまま日本で自分がデザイナーとして建築家としてやっていくよりかは、きっと外に出て、
例えばその時はデンマークと繋がりが強かったので、デンマークで活動していった方が実は自分がやりたいことができるんじゃないかなと思って、
その後またデンマーク、卒業後すぐデンマークに行って、
先ほど言ったアートフェアに参加してっていうので、デンマークに戻ったっていう、海外に戻ったっていうような経緯ですね。
すごい飛び込んだんですね。
そうですね。今思えばよく飛び込んだなと思います。若かったってのもあるとは思うんですけど。
たぶん建築家とか建築家を目指している学生さんとかで、
ヤギさんのようなキャリアパス、すごい興味がある人がいるんじゃないかなっていうので、
そういったビザのあり方だったりとか、ライセンスの取り方とか聞きたいところなんですけど、
そもそもどういうフィロソフィーというか考え方でどんな作品を作ってるのかなみたいなところから始めたいなと。
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ファンプロジェクト、何をしているのかっていうのと、今直近で動いているプロジェクトとかもあったら、
リスナーの人も想像しやすいかなと思うんですけど、どうですか。
そうですね。プロジェクトとしては、建築事務所っぽく住宅とかホテルっていうような新築だったり、
改修、リノベーションのプロジェクト、あとは店舗のインテリアっていう、
クライアントさんがいるお仕事はもちろんやっているんですけど、
それだけじゃなくて、自分たちで助成金とかお金を集めて、
実際パビリオン、小規模の建築を作るっていったプロジェクトをやったりだとか、
最近では建築、私たちは建築って呼んでるんですけど、
一般の人から見るとアートプロジェクトに近いようなプロジェクトもしていて、
本当に今12月20日で展示が終わっちゃうんですけど、
東京の六本木にある国立新美術館で、
今一つ大きなインスタレーションを展示してもらってます。
本当ですか?ありがとうございます。
まさかヤギさんがやってるとは思わず、すごいインパクトでした。
コロナワクチン打ちに行ったんですけど、
バーンって、メインエントランスですよね。
そうなんですね。皆さんに無料スペース、ロビーでやってるんで、
結構いろんな人に見てもらえて嬉しい場所にあるんですけど、
ああいうプロジェクトも最近はやっていたりだったりとか、
建築、インテリア、インスタレーションというようなところをベースに動いていて、
今はやっているプロジェクトとしては動いてるって感じですね。
なんか結構ウェブサイトを見てると、さっきの作品的なものとかを、
いろいろやられてるなと思ったんですけど、
小規模な建築というか、
自分たちで予算を獲得して小規模な建築をするという思いは、
どういうところがあってやってるんですか。
それは実は、やっぱりどういうふうに私たちが社会に
建築で関わっていけるかなっていうのを考えた結果ではあるんですけど、
結構フィロソフィーのところにもつながっているんですけど、
建築に関わっていけるかどうか、
そういうふうにやっていくかなとは思うんですけど、
ファンプロジェクト自身、作品を作るときにやっぱり毎回、
絶対的に社会に何かしらメッセージだったり、
社会を良くしていくような方向で形を作りたい、
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ものを作りたいというところは絶対的にあって、
でもそれをするときに結構難しさもすごい感じていて、
そういうことが簡単に形として結果を残すことが難しいところで、
プラス、私たちが日本人がどうやって
ヨーロッパのローカルだったり、そこにある文化っていうのに
関わっていけるかなっていうところで、
小さな爆弾を落とすみたいにインパクトをポンと都市に落とすことは
アウトサイダーの私たちからでもできるんじゃないかなっていうので、
始まったプロジェクトが建築未満プロジェクトって私たちは呼んでるんですけど、
パビリオンだったりを作ってるプロジェクトで、
小さくても強いメッセージを持ってさえいれば、
社会に対して何かしらアプローチは可能になるんじゃないかっていうので、
さっき言ったように本当に小さなサイズだけどポンって置くことで
メッセージの爆弾が広がって、例えば水に浮くパビリオンとか
水上空間の公共性をもう一回ちょっと考えてみようよっていう提案を
一つの小さな急平米ぐらいにしか満たないもので都市の人に言ってみたり、
そういうことをやっぱりこっちから仕掛けていかないと
全然社会により関わるのって難しいなって思う瞬間が結構あって、
それの一個の手法として先ほど紹介いただいた
小さい建築を作るプロジェクトっていうのはやっています。
めちゃくちゃいいですね。
ありがとうございます。
爆弾を落とすってめっちゃ私たちも好きです、そういう。
ボムだからね、ボム。
確かに海外をベースに活動している建築家として結構いろんな葛藤だったり
チャレンジもあると思うんですけど、
よさ者でもそういった小さな爆弾を落とすことができるみたいなのっていいなと思って、
私たちも去年アムステルダムに住んでたときに、
よさ者として短期間しかいなくてもそこに何かしら残していけたらとかっていう話をしていて、
よさ者としてみんなで爆弾を落とし続けられたそういうプレイヤーがたくさんできたら、
もちろん今年の毎日ってもっと面白くなるんじゃないかなとか思います。
なんかよさ者としてしか見れない側面、都市の側面もあったり、
でもそのよさ者としてだけじゃなくて、その場所の人と対話をしながら
よさ者として何ができるのかなっていうような考えることっていうのがすごく大事だなと思っていて、
私たち自身も絶対的に多様性を祝福しようっていうのは決めていて、事務所の中で。
それは結局、私、もともと日本で生まれた日本人が外で活動するっていうことの大前提として
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絶対的にそれはあると思って、多様性が社会だったり世界を豊かな方向に持っていってくれるんじゃないかっていうのを信じて活動しています。
なんかさっきなんかインパクトっていうワードがあったなと思ったんですけど、こうインスタレーションとかね、アートプロジェクトってそういう一時的なこうインパクトみたいなのがあると思うんですけど、それを測るの結構難しいなーっていうのを個人的に思ってたりして、
なんかそこに居合わせた人に届けばいいのか、これがこう二次的にどんどん派生していって、どういう状況になるのか、
私も活動する中で悩むこともあったりして、なんかそういう結果というか、どういう状況がこう作れていけるといいなーみたいなイメージがあるのか、もうちょっと聞いてみたいなと思いました。
なんかその絶対的に来た人とかその作品自体を見た人が一番そのインパクトを得れる機会というか、インパクトは大きく得れると思うんですけど、やっぱりそれだけじゃまあその人たちだけに留まってしまうというところで、
さっきも言った、その作品自体にどういうメッセージを込めれているかっていうのが、そのメッセージがちゃんとあればあるほど、実はそのそれをメディアで見た人だったり話を聞いた人だったりっていうのも、
実際のものを見ていなかったとしても、そのメッセージを感じることは文字として言葉としては絶対的にできるんじゃないかなとまず思っていて、だからこそ形を作る人として絶対形は美しくないとダメだし、なんか面白くないとダメって気持ちは大前提としてはもちろんあるんですけど、
それ以上にやっぱりそのメッセージは絶対ないと広がっていかない、何かしら影響を与えることができないっていうふうにはまず考えているっていうので、どういうふうにその影響を与えていくっていうビジョンがあるかっていうのなんですけど、結構難しい質問ですね。
いや難しいですよ、答えはそんなすぐにあるものではないと。
いつも意識しているのは、ポジティブなメッセージを掲げようというか、誰かをけなすだったり、ここが問題です、これを直しましょうみたいなプロジェクトっていうよりかは、なんかそこいいね、なんかいいとこあるじゃん、そこもっとよくしようよみたいな感じで、
人ってやっぱりポジティブなパワーにしかついてこない、楽しそうとかなんか面白そうみたいなパワーにしかついてこなくて、結局それが社会を動かす力にもなるんじゃないかなっていうふうに思っているんで、
メッセージを込めるときにはなんか面白そうっていうのを込めて、それでなんか面白かったなとか、なんかこれやったらちょっと自分の生活も良くなりそうだなとかって思う人が増えていったら、なんか楽しいことって人に教えたくなるじゃないですか。
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なんかこの前あのカフェ行ったらめっちゃ面白かったよとかいうのを友達に話す感じで、なんかこの前あの作品見たらこんなこと考えて面白かったみたいな感じで、メッセージの輪が広がっていけばいいなみたいな理想なビジョンですけど、
結構そのメッセージの強さと前向きさみたいなものはプロジェクトを作っていくときに大切にしている部分かもしれないです。
大事ですよね。
めっちゃ褒められる回みたいになってます。
みんなでおだてるみたいな。
自分では見たことないんだけど、メッセージが好きで結構参照にしている作品とか結構あるなって話を聞きながら思っていて、でもなんかこう世の中には何でこれ作ったんだろうみたいなものがたくさん多すぎて、そういう無駄みたいなのも余白とか無駄みたいなのもいいんだけれども、
なんかこう作り手のエゴで全然伝わってこないみたいな作品とかインスタレーションとか正直たくさん見てきたので、なんかそういったポジティブなメッセージだったりとか考えさせられるメッセージ。
実際に見れなかったとしても、何かしらアーカイブなり噂なりとかでそういったメッセージを感じられてそれが影響、自分の考え方とかにも影響してくれるようなものってすごい貴重だなと思うので、いいですね。
なんか今の話を聞いてあのウェブサイトをちょっと見させていただいて、すごいアーカイブがどれも素敵でプレゼンテーションが素晴らしいなと思って見てたんですけど、
映像も毎回結構撮ってたりするじゃないですか、映像の撮り方も面白いなとか、あとなんだっけ、ザ・プレイハウスってプロジェクトも結構身体表現と組み合わせて空間を見せるみたいなのも、
これは思いつかなかったみたいなすごい面白い見せ方だなと思って、今の話を聞いて、そこにいなかった人にもこのムードだったり、ストーリーを伝えるみたいなところにすごい意識があるんだなと思って、素晴らしいなと思います。
いやいや、伝えやすい世の中だからこそどう伝えるかとか、やっぱりそれこそ建築家だからこそ社会に説明する責任っていうのはいつもやっぱり感じていて、どうしても私の個人的な考え方としてデザインとか建築家、デザイナーとか建築家っていうのは絶対的にエゴは持っておくべきものだとは思うんですね。
その人が何かしら学んできたものがあって、プロフェッショナルがあって、これがいいと思って作ってるんだから、エゴはあるはあるんでしょうけど、それがなんでその社会にとって意味があるのかだったり、ここをこういうふうに良くしようと思って作ったっていうような説明をできることっていうのはすごい大事だなと思っていて、
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なんかこう難しく説明することもできるし、例えば動画とか雰囲気を見るような感じで説明することもできるしっていうので、なんかどういうふうにそのものだけじゃなくて、それをその後誰にどう伝えるかっていうのをどうしていこうかなっていうのもちょっと考えながら、まだまだ全然できてない部分ではあるんですけど、やろうとしています。
めっちゃいいと思います。
頑張ります。
実際ロンドンで活動してて、仕事の見つけ方とか、周りの建築コミュニティってどんな感じなのかなとか、また日本にいるのとは全然違ったアウトプットが出てくると思うんですけど、そこらへんどうですか?
いやロンドンはね、面白いなってちょっとすごい思っていて、なんかまだ実は全然来て2年ですし、ずっとロックダウンの生活だったんで、言ってそこまでロンドンの社会に入っていけてるかというと、もちろんまだまだなんですね。
でも、デンマークから日本から、デンマークから移ってきてすごく感じることは、なんだかんだ言ってやっぱりロンドンって世界とつながってる感じが強いなっていうのはすごいあって、デンマークで活動してたときって、作品を発表してクライアントさんこういうプロジェクトやってくださいってメールをいただくのって、やっぱりそのデンマーク国内の方だったり、
メインで、デンマークで活動していきましょうっていうような印象だったんですけど、事務所の住所をそれこそウェブサイトの住所をロンドンにしただけで、連絡が来る国の多様性がすごい上がって、先ほど言ったサウジアラビアだったりアゼルバイジャンだったりアメリカだったり、それこそオーストリアだったり、ヨーロッパはもちろんなんですけど、
ヨーロッパ各国以外のアメリカ側だったり、オイルマネーがいっぱいある、あの辺の国だったりっていうのとか、いろんなところから連絡が来るっていうのは、やっぱり何かしらインターナショナルな都市として、世界がそういうふうにみなしてる場所なんだなっていうのはすごい感じて、
なんかそれは普通にワクワクするな、自分がプロジェクトをするときに、あ、イギリスだけじゃなくて、実はここにいるだけで他の国、場所とプロジェクトをする機会が得れたんだっていうような感覚があって、まずそれはなんかロンドン面白いなってすごい思った一個のスタートで、
もう一つは、実際ロンドンでプロジェクトをしていくにあたって、まだちゃんとしたプロジェクトを全然私たちはできてはいないんですけど、イギリスとロンドンって全く別の場所だと考えていいんですけど、私はロンドンの話をしていて、ロンドンって本当に小さい国が集まっているような場所、ある意味、
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もともとロンドンに行く前、私はロンドンってすごい多様な人がいる場所だよって聞いてたんで、アフリカ系の人、東南アジア系の人とかいろんな人がごっちゃ混ぜに生きてるのかなと思ったら、実はロンドン内でいろんなエリアがあって、その場所場所で結構中国人のエリア、コロンビア人のエリア、なんかアフリカ系の人のエリアっていうのが、
小さい国がロンドン内にいっぱいあるみたいな感じなのかなって気づいてきて、なんかそれってある意味、すごい世界の縮図を見ているような感覚になって、そこで建築をするときに何を考えないとダメなのかなっていうことを考えるのが結構難しいんですけど、それ自体が結構私たちは楽しんでいて、
それこそ、みんなのために建築作りますって言ったら、みんなってまず誰みたいな、みんなって言うけど、みんなの中にはアフリカ系の人もいて、中国系の人もいて、南アメリカ系の人もいてみたいなんで、みんなの中にいろんな人がいるのに、そのときに建築を作る場所を何か作るときに誰のために作るんだろうみたいなこととかを、
あんまり日本にいたときとか、デンマークにいたときって考えてなかったんですね。意識がそこまでなかったのが生まれてきて、なんかすごい新しいインスピレーションを場所からもらえたなっていうふうに感じています。
っていう意味でロンドンはすごい私にとってはすごく刺激的というか、今まで知らなかった世界をどんどん教えてくれるような場所としてはいいなと思っています。
でもそうですよね、自分が住んでる街にそういう人たちが隣り合わせにいるからこそ、リアリティを持ってその感覚がつかめるんだろうなと思って、なんだかんだ日本に暮らしていると、いるんだけどやっぱり社会の中での接点ってなかなか作られにくいですよね。
なんかやっぱりこう日本ってすごい素晴らしい国だなと思っていて、中で生きるのはすごい幸せに生きることもできるし、なんかこういい場所だな、制作活動にするにしてもいろんな豊かなテクニックだったり技術だったり素材だったり伝統がある国ですごいいいなという反面、やっぱりこう外の世界とつながってるって言っても実はつながりきれてないというか、
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やっぱり結局まだ胃の中のカワズ的な部分が監修的に残ってるところがあって、なんかこう外にできらないってやっぱり本当の外の世界を知れてないっていうところがまだ日本にいる分にはあるなっていうふうに思っちゃいますよね。
あとただ単にあれですよね、海外に出る意味として日本で1.3億人の人と関わるのと、世界中の何億人でしたっけ、世界の人口、世界中の人と関われるチャンスっていうのが日本にちょっと出るだけであるっていうのは、ただただ楽しくないですかっていうので、私は日本の外にいるんですけど。
なんかよく聞かれるんですよね、なんで海外で活動してるんですかとか、なんで日本にベースはないんですかみたいに聞かれるんですけど、なんかそれってやっぱり私が日本人だからこそ外にいるっていう感覚があって、日本人だからこそ結局やっぱ日本にはいつでも帰れるし、やっぱり私の故郷は日本だし、
何かしらベースはもうすでにあるからこそ、違う場所に行っていろんな人と関わったり文化と関わったりっていうので、自分の頭の中のオプションを増やしていくようなことがやっぱり自分の制作活動にとってはすごい楽しいなと思って、だから私は日本の外にいるんだろうなっていうふうに考えたりします。
なるほど、なんかいろんなインスピレーションを海外に住みながら得て作品作ってると思うんですけど、なんかこう普段目にする作品とか、普段付き合う人も日本にいたらこう出会えないような作品だったりとかインスピレーションあると思うんですけど、最近なんか注目しているなんかプロジェクトとか、
これはこの世界舞台じゃないとできなかったプロジェクトだなぁみたいなのってあったりするんですか?
最近注目、そのプロジェクトのクオリティとかどういうものを作っているかは別にして、なんかすごい面白いなというか新しい動きだなと思っているのが、この前ちょっとサウジアラビアの方から話が入ったプロジェクトで、詳しいことはちょっと言えないんですけど、
なんか今までやっぱり石油が出ている国ってオイルマニーに全部頼っていた、すべての国の資源だって、お金というものをオイルに頼っていたところをやっぱりそうじゃなくて、それから抜け出さないとオイルっていうものがもちろんそのサステムな観点からも、今後もちろんいつか枯渇するという観点からも永久的なものではないっていうので、
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どういうふうに経済活動を変えていこうかなっていう時に生まれたプロジェクトの一個にちょっと関わろうとしていて、なんかそれってすごい、その国にとってはすっごい大きな変化というか、今までずっとそれで生きてきた国が、じゃあ次何で稼ごうかというか、何で国をどういうふうに動かしていこうかっていうのを考えているっていうところで、
プロジェクトは観光、結局観光業っていうところに落ち着いて、観光資源でどうにかしていこうと言ってるんですけど、なんかその時に結局観光業もどういう観光業なのかっていうのを考えたり、結局それがなんだろう、その観光業は結局今流行りでもあるかもしれないんですけど、
地球にとってどういう良いところがある観光業にするのかっていうのを考えていたりっていうようなプロジェクトをその人たちはやっていて、なんかそのプロジェクトは結構面白いなと思って、前のめりで今関わろうとしているようなプロジェクトで、
あとなんか、作品とかじゃなくてプロジェクトの話ばっかりになってしまって申し訳ないんですけど、一つ日本で始まろうとしているのが海洋プラスチックを使ったリプロダクトを作ろうっていうプロジェクトで、なんかそれは結構もうヨーロッパって再利用のプラスチックでいろんなプロダクトって作られてるじゃないですか。
で、なんかでもそれは結局結構多方がペットボトルとか日用品のプラスチックの再利用で作られたプロダクトが多いみたいで、日本で始まるのは海に浮いているプラスチックから何かできないかなっていうので、もともと漁師さんだった方が発案者でやっているプロジェクトで、
なんかどういう風にその海洋プラスチックを使って、それこそプロダクトを通してメッセージを伝えられるかっていうことをやっていて、なんか結構その入ってくるプロジェクト自体もなんかこうもともともうそういう社会とか地球とかにどう良くしたいっていうような始まり、スタートがもうすでにあるものが結構多くて、なんかそれはすごい良い傾向だなと、
仕事を受ける側としても思っているっていうところはありますね。それはなんかプロジェクトで注目というか、今ちょっと面白そうだからやってみたいなと思っているプロジェクトはそれです。
あと何を難しいですね、何に注目しているかっていうのは、なんか個人的にはブレグジットが起きたこの後のロンドンがどう面白くなっていくかなみたいなのはめちゃくちゃ気にしているというか、なんか結構楽観的なんでどうなるかなみたいな感じで楽しみにしている感じはあるかもしれないです。
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ブレグジット後のロンドンの話をするとだいたい暗くなるんですけど、前向きに考えてみて初めて見ました。
なんか絶対こうもともとヨーロッパの人とかで絶対暗くなるじゃないですか。
それはそうなんですよ。もちろんやっぱりこうみんなが一緒になってたところから1個抜け出すという状況としては、世界にとってはなんか良くない方向ってもちろんあるっていうのの上で、実はちょっと思っているのがやっぱブレグジットってよりノンEUの人、EUじゃなかった人、
例えばアジア人とかアメリカ人とかアフリカの人にとっては、実はすごくフラットになるチャンスでEUの人とイギリス内で、なんかそれは顕微的な話ですごいこうもともとEUの人って特権がすごいあったじゃないですか。
EUだからこの国にどこにもEU内の国なら住めるし、いても何も言われないっていう。でも私たちノンEUの人はどこの国でももちろんビザが行って、こういろいろなんか経歴示してっていうのが必要だったけど、今ブレグジットが起きたイギリスっていうのはEUの人に対してもちろん全員新しく入ってくる人はそれが必要。
ってことはつまりEUの人とアジアとか私たちノンEUの人が同じステージで戦えるようにようやくなったっていうので逆に実は私たちにとってはチャンスが増えてるんですよね。
これは実際私たちが取ったビザに関しても言えることで、新しいビザが結構オープンされてきてて、アーティストビザとか建築家用のビザとか実は結構もともとなかったのが増えてきてて、なんかそういう機会が増えてるってことはなんかこうある意味、ポジティブに言いますけど真の意味ですごいフラットなインターナショナルな場所になるチャンスではあるのかなってイギリスが。
EUの人だけじゃなくていろんな人で来たい人だったり何かしらスキルのある人を呼ぶっていうチャンスになってるんじゃないかなっていうので、その人たちが集まった後なんか面白いこと起きないかなって勝手に思っているっていう話なんですけど。
なんかそれは。
行けてないので行きたいです。
ぜひ遊びに来てください。遊びましょう。
遊びましょうぜひ。
なんか今後の野望とかありますか。
あります。
今後の野望、さっきからずっと言ってる話につながっちゃうんですけど、建築家ってやっぱりクライアントさんがいる機会が多くて、これ作ってくださいお金はこれだけです。
じゃあデザインこういうのにしてくださいっていうようなお願いのされ方をするやっぱりプロジェクトの成り立ちが多いんですね。
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でもやっぱりそれだと本当に社会に変える立ち、社会をどうにかしたいという気持ちを表現できてるかというと、全然その立場ではなくて、どっちかっていうと下請けみたいな。
誰かが思いついたことをやってるっていうようなやっぱり構図の中に入っちゃってるんで、それを抜け出したいなっていうので、今パンプロジェクトと並行してパンラボっていうのを始めていて、
建築を学んできた私たち自身から何か都市に、それこそ都市に対して何かこういう提案できるんじゃないですかっていうリサーチから始めて、それから形を作っていくような新しい流れ、新しいというよりかはあんまりなかった流れっていうのを作り出せないかなっていうので、
パンラボっていうものを始めようとしています。
なので、都市があって、都市の中で何か必要なものがあって、それをデザインするってここの最後の部分に建築がいるんじゃなくて、建築がいて都市を見て、あれこういうのなんかあったら良さそうじゃないっていう提案から始まって、そこに賛同してくれる人を集めて最終形を作るみたいな流れを少しでもでき始めたら、
なんかこう、ただ単にお願いされて形を作って、その中にメッセージを込めるだけじゃなくて、メッセージ発信からで形を作ることができるんじゃないかなっていうので、夢として、次の新たなる夢として始めようかなと思っている次第です。
いいですね。めっちゃポジティブだな。
だからこそ、フォーステージさんとかの活動もめっちゃ見させてもらって、こういうアイデアもあるんだみたいなのをすごいアイデアとしてこういう考え方もあるんだみたいなのを勉強させてもらっています。
一緒に何かやりたいですね。
そうですね、なんかそれができたらすごくこう、なんだろう、今まで、なんかそれこそ新しさを何で言うかも難しいです。新しい建築ができるというか、社会が新しいからこそ建築の新しさも生まれると思っていて、建築自体にも新しさはなくて、社会が動いてるからこそそれによって建築が新しくなるっていうところで、
そういうフォーステージさんたちがやってる都市がどういうふうに、どういうものなのかっていうリサーチからアイデアを出すっていうところから建築を考え始めるっていうのはすっごいエキサイティングですよね。楽しそう。
なんかそういう意味でやっぱり社会を読むとか、今今日ヤギさんの話を聞いていて、社会とか人々の考え方がどう変わってるのかとかをちゃんと見て作品を作っているなぁと思って、なんかそれはやっぱりこう日本を飛び出したりとかしながら、自分をチャレンジングな環境に置きながら実際に現場で見たりとかして学んでいくっていうところもすごい大きいのかなぁと思って、
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なんか勇気をもらいました。
いやいや、こちらもなんか、
楽しいお付き合いをしたいです。
お願いします。
なんか、より楽しみになりました。お二人に会えて、なんかこれからこんなことできるかもとか、勝手にこういろんなアイデアを頭の中でちょっと妄想しておくんで、ぜひ次会ったとき何かしましょう。
うん。
ぜひ。ありがとうございます。
ありがとうございます。
今後もこの番組では、都市をテーマに様々なおしゃべりを繰り広げる予定です。
次回もお楽しみに。
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