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2022-07-05 12:08

【#83】上海のロックダウンを記録したMEMORY PROJECT、Tik Tokとロックダウン、Vice News

誰が、こんなメガシティで大規模なロックダウンが2ヶ月も続くと思ったでしょうか?

上海の高層マンション群から叫び声を上げる人々のニュースが、世界に衝撃を与えたのお記憶に新しいと思います。中国・上海は6月1日午前0時から、新型コロナウイルス対策の規制を緩和しました。中国経済の中心地で、世界的貿易拠点である同市は、2カ月にわたり厳しいロックダウンを敷いていました。

上海で何が起こっていたのか。人々の日々の経験を記録した、「MEMORY PROJECT THE SHANGHAI LOCKDOWN」プロジェクトについてお話しました。

◉お話したこと
- 上海のロックダウン中の人々の声を記録した「MEMORY PROJECT THE SHANGHAI LOCKDOWN」
https://bit.ly/3nwkrpj

- Tik Tokとロックダウン

- Vice Newsがロックダウンの日常を特集
https://www.youtube.com/watch?v=dpJPPJwi2Vo


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みなさんこんにちは、石川井子子と杉田麻里子です。
Good News for Citiesは、都市、建築、まちづくりに関するさまざまなグッドニュースをバックバランに話す番組です。
今日は上海のロックダウンについて話そうかなと思います。
MEMORY PROJECTという名前の面白いウェブサイトを見つけて、これが結構面白かった。
ロックダウン中の人々の日常みたいなのを記録しているウェブサイトで面白かったので、ちょっと話せたらなという感じで。
結局今、一応5月末でロックダウンが終了して、4月からの2ヶ月にわたるロックダウンが厳しいね。かなりロックダウンが終了したっていうことなんだけど、
ちょっと調べてたらまた都心部ロックダウンみたいな、数日間かもしれないけど、またちょっと帰省が始まったみたいなニュースも出てましたが。
確かに。
ニュースを遠くから見てても、いつかこれは映画になるだろうなと思って見てたんだけど、
あんなに大きなメガシティをどうロックダウンさせるのかっていうので、
なんかね、ちょっと断片的にSNSで出てくるような動画とか見ててもさ、白い防護服?
警察だよね。
あれ警察なのかな?警察が防護服着てるってことなのか。
めっちゃ怖いと思って。そうなんだよね。見てたんですが。
じゃあメモリープロジェクトについて。
これ見つけたきっかけが普段、我々も普段から読んでるロブスターマガジン。
毎週月曜日に届くニュースレターなんですけど、紹介されてて読んでて面白くて。
ウェブサイトも結構おしゃれなんだよね。英語で最初携帯で見てたんだけど、誰が作ったのかとかどんな組織がやってるのかとか匿名で全部やってるから。
そういうことか。
ちょっと見たけど誰が作ってるのかとかわからない。
多分なんか親気にやっちゃうと中国政府からシャットダウンされてしまうのかもしれないけど、
なんかこのウェブサイトの中で、本当に何文字ぐらい?5行ぐらいね。
そうだね。
ロックダウンどうだったかみたいな人々の感想みたいなのと、日常の写真と紹介してて読んでました。
印象に残ったエピソードはあった?
結構いろいろ印象に残ったけど、本当にリアリティのあるエピソードをその人自身が多分書いてるからリアリティがあるなと思ったんだけど、
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ある家族の話とかね、まさかみんな1週間2週間で終わるかなと思ったところが2ヶ月にもなってしまったっていうところで、
その家族は4人家族だけど、明日自分たちの家族を養えるかどうか分からないっていうお父さんのエピソードで、
自分の冷蔵庫には本当に限られた食べ物しかないし、
食べ物を手に入れるような近隣の周辺からも食べ物をゲットできなくなったからっていうところで、
日々不安を抱えながら小さな子供たちと暮らしているっていうのが本当に何て言うんだろう、
逃げないよね、本当に不安でも。
あと私が読んでて印象深かったのが、ロックダウンがそのエリアで始まる4日前に子供が生まれたっていう31歳の人の話で、
ロックダウンを幼児とともに経験するっていう、それがどんだけ不安なものだったかみたいな話とか、
あとなんか目の見えないおばあちゃんが一人で住んでいるんだけど、
外に出らないからどうしたらいいのか分からなかったって人の話とか、
あとなんか印象深かったのが、自分の住んでいる集合住宅に戻れないみたいな、戻るのをレジェクトされた、拒否されたみたいなのが結構たくさんあって、
どういうことだろうって思ったんだけど、集合住宅によっては柵で覆われたりとか、
緑の柵が勝手に建てられたみたいなのがあったりとか、外から扉を開けられないように溶接されたりとか、
ちょっと人権的にどうなんだろうみたいなことがあったりとか、
そもそも住民同士の間でこの人には戻ってきてほしくないみたいなので入れなかったりとか、
お医者さんの話もあったよね。
そう、あったね。
ファブリックの施設で病院で働いている人が自分の家に戻れなくなったとかね、
そういう医療従事者に対しての偏見というかね、警戒心みたいなのもすごくあったんだろうね。
このメモリープロジェクトは素晴らしいプロジェクトだなと思って、
こういう上海のロックダウンみたいなデカいものをどう記録するかみたいな時に、
その人々がどう経験したかっていう、地上の声みたいなところを拾い上げることが、
ほんと小さな断片だよね。
すごい素敵なアプローチだなと思った。
あとあれだね、上海の高層住宅の立ち並んでる窓から撮った映像で、
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みんなが夜にワーってバルコニーから叫んでる、上海の人がワーってみんなで叫んでる様子がやばい。
あれ世界中にあそこだけ切り取られて配信されたから、すごく衝撃的な風景だよね。
映画になるんですか。
TikTokでまさにこういう断片、いろんなシーンが拡散されてバズってたけど、
若い女の子とかがロックダウンライフみたいな感じで、
8時起床、食べ物が届く、スクワットして運動、夜はエモタイムでロウソクを灯して時間を作るのみたいな映像とか。
ポップなミュージックと一緒にね。
おしゃれ系のミュージックでね。
エモタイムって何ですか?
エモーション、いい感じのムードのタイムってことなんじゃないでしょうか。
人によって全然違う過ごし方をしてたんだろうね。
何でもある家で、若者で健康でとかだったら、それこそエモタイムとかね、スクワッティングをする時間。
何だろうっていう。そんな陽気にいられるんだろうと思うけど。
結構だってさ、この見つけてくれたVICEの動画もすごい結構ね、
本当にありありと映してるというかね。
そうだね。VICEニュースの動画で、5分くらいの映像なんだけど、
特命でね、上海のロックダウンを経験した人にインタビューしてて、
それこそ市民の人たちが携帯で撮った写真とか映像とかが埋め込まれてて、
警官が市民を殴るシーンだったりとか、
みんなでスーパーに殺到するシーンだったりとか、
なんか日常、そうだね、市民ジャーナリズムって感じだな。
市民の日常から何が起こっているのか。
公的には何も出てないというか、
TikTokとかSNSとかで流れてる情報を信じるしかない、今というか。
でもなんかその建築、中国建築士の時でもちょっと触れたけど、
やっぱりマンションの構造がかなり管理しやすい構造になっているとか、そもそもね。
だからああいう強力な権力を働かせると、
それで封鎖みたいなものは結構簡単にできてしまう。
構造に住宅自体がなっているっていうのも結構、
今回のすごく悲劇というか、
女、一個なのかな。
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確かにそうだね、建築の作り、町の作りそのものが管理しやすい。
中国住宅としても。
確かにアフリカの町とかでこれができるかっていうのはできないような気がする。
だからなんかやっぱさ、抜け出したりできないわけじゃん、そこから。
だからすごく牢獄に閉じ込められたような風景になってたなぁとは思った。
なるほどね、確かに。
6段これからどうなるのかっていうのは、まだまだ終わってない。
だってかなり商業もまだ生き受けてるみたいな形で、
それこそそこら辺にいたちっちゃな個人店舗みたいなとこがもう復活する体力がなくなってるみたいな記事も出てて。
やっぱりその家賃を借り続けるみたいなのもできないし、
全然復帰の目処が立たないみたいなところで、
個人商店とかかなり打撃を受けてる。
それを考えると何のためのロックダウンなんだろうみたいなやっぱ思うよね。
個人商店も打撃を受けて、経済も打撃をもちろん受けていて、
やっぱ自殺した人とかも今回多かったとか、
やっぱお年寄りで取り残されちゃって、
家族から離れて、
亡くなっちゃった人とかもいるっていうのを考えると、
コロナを抑制することがどれだけのメリットなのかみたいな。
数字にこだわるっていう。
ことこがちょっと見えないよね、怖いよね。
そうだね、だから数字にこだわり始めると本当怖いよね。
だから日本も結構毎日何人何人みたいなこと、
今どれだけその人が気にしてるかわかんないけど、
本当にメディアが数字に囚われてたタイミングがあったなぁと思って。
それって結構なんか正常な判断を狂わすというかさ。
パニックになるよね、怖いよね。
そうそうそうそう。
だからそれもね、
まさにそれが悪い方向に行っちゃった例かもしれないね、
この上海のロックダウンは。
でもその今集合住宅の作りとか、
管理のしやすさ、街の管理のしやすさみたいなところで話したけど、
中国の都市の作り方とか、
街のあり方ってすごい私たちとしても興味があるので、
いつか何年後かになるかわからないけど、
コロナフリーの世界になったら行ってみたいね。
本当そうだね。だからなんかいろいろ共同でなんか中国のチームとやったりとかね、
そういうのも少し開拓していけると良さそうだよね。
良さそうですね。
というので、なんかオチはないんですけど、
このメモリープロジェクト結構読みごたえがあるので、
ぜひ皆さん見てみてください。
こんなところですかね、今日。
はい。ではではまた。
GOOD NEWS FOR CITIESでは毎週新しいエピソードを配信しています。
12:05
次回もお楽しみに。
12:08

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