コミュニケーション力を極めるゴールデン・トライアングル
中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。
仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、
コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくボッドキャストです。
田中 愼一
コミュニケーションの修羅場が人生のチャンスと思い込んでいる田中慎一です。
高木 恵子
SEからPRに転職して林繁盛記、高木恵子です。
中川 浩孝
外資経営企業でマーケティングを経験してきたアメリカ在住の中川裕孝です。
田中 愼一
今日のテーマはどう考えればよろしいですかね?
中川 浩孝
あれ?田中さんが今日は話したいことがあるのかなと?
田中 愼一
あ、そうなの?
あんまり私の意向ばっかりと思ってたんですけども、
先週、藤井聡太さんが7冠達成したのかな?
その関係がすごく面白いなと思って、
AIと将棋の棋士というのがこれから向き合って、
どっちが勝つのかな?というのが非常に面白いなとは思っているんですけど、
話に聞くと、藤井聡太さんというのは、
他の一流の棋士たちが大体30点ぐらい先を読むっていうふうに言われてるんですけども、
そこからさらに3手、4手先読めるというような話で、
それがまず一つ非常に面白いなと思ったことと、
3手、4手先を他よりも先に読むことが、
勝ち筋をなぜか見分けていけるっていうのにつながってるんだろうなっていう話と、
それからもう一つは、実際に戦ってるときに藤井聡太さんというのはですね、
普通の棋士っていうのは大体、将棋をやる盤の映像というか、
そういうのを頭にイメージしながら、それの動きで捉えてる。
っていうようなんだけど、藤井聡太さんはですね、
何か本人の話を聞くと、盤そのものをイメージしてない。
これ専門用語なんですけど、符号というのがあって、いわゆる将棋の用語らしいんですけども、
それぞれの手っていうものを象徴したような記号というかですね、表現があるんですけども、
そういう符号というものをイメージしながらやってるって言うんですね。
僕もね、将棋の別に、将棋知らないんでやってないんで、
イメージの世界で申し訳ないんだけども、なんかやっぱりイメージするっていうものにはですね、深さがあるのかなと。
例えば本当に我々が見ている将棋の盤っていうのをイメージして、
その中での動きをイメージしていくっていうやり方っていうのは確かに一つの方法論なんだけども、
そうじゃない、もう少し抽象度の高いイメージっていうんですか。
我々が日頃見ているようなもののイメージだけじゃなくて、
さらにそれをもっと抽象度化したイメージっていうものを、
どうもなんか藤井聡太さんっていうのは描いてるんだろうなと、自分の中のイメージ。
だからもしかしたら、彼があれだけの7冠まで達成するっていうすごさっていうのは、
もちろん人よりも3手、4手先読めるっていうこともあるんだろうけども、
それに加えてやはりイメージの深さが全然違うんじゃないかな。
だからまあ変な話、例えばイメージで言うと精密画とかね、
それから普通の自然に描写した絵とかいうのは、
目に見えるものがイメージの一つの規定になってるわけですね。
我々が日頃から見ている。
でもピカソあたりになると、もはや抽象度が高くて、
目に見ているものっていうもののイメージじゃなくて、
もっと抽象度の高いところでのイメージっていう。
だからイメージには何か深さがあるような気がしてて。
やはりある意味、日頃我々が目にしている映像というものを
過去と未来のストーリー
田中 愼一
いろいろ組み合わせながらイメージするっていうのは、
ある意味で言うとどっちかというとロジカルな世界っていうのかな。
ロジックっていうものが求められるんだけども、
それよりももっと深い抽象度の高いイメージを持つためには、
そこはロジックの世界ではなかなか入りにくいというか。
ある人と、昨日政治家の人なんですけどね、話をしてて、
やはり人間って感性だと。
つまりAIが入ると政治も変わるっていう人がいるんだけど、
でも政治の世界ってほとんどもう感性だと。
コミュニケーションの世界でも基本的に人間は7割は
感情の動物っていう設定で、いわゆる感性で動くわけです。
残りの30%がどっちかというとロジックとかそういう世界なんですね。
だから人間はもうまさにその感性で、
もしかしたらそういう深いイメージっていうものを持つためには、
やっぱり感性っていうのが非常に重要だと。
だからAIがどこまでね、もちろんロジカルなところっていうのは
多分人間以上に優れた部分っていうのはあるんですけども、
その感性というものをAIが習得できるのかできないのかっていうのは
結構面白い話で。
やっぱり人間というのは感性があるからこそ先読みできる。
つまり経験したことのない道筋を見つけるっていうのかな。
さっきの藤井聡太さんみたいに、
相手より本当に2,3歩先を読んでるだけなんだけども、
それが他とは違う勝ち筋っていうものを読み取っていくっていうのかな。
そういう能力っていうのはやっぱりイメージっていう、
人間が持っているイメージ力なのかなと。
そのイメージ力にはやっぱり深さがあって、
だからイメージっていうと、
我々いろんなものをイメージするけれども、
多分そういう具体的に我々が日頃から見ているものを組み合わせるイメージから、
さらにそれを高度に抽象化した、
どっちかというと自分の感性というものを表現できるようなイメージっていうのかな。
そういうものが今後、人間にとっては重要になっていくんじゃないか。
中川 浩孝
藤井聡太さんのやつは、
AIが藤井さんの負けを10%くらいしか勝てないっていう風に一応想像した。
田中 愼一
かなり勝てないっていう評価だったんですね。
あの一つの手を打ったとき。
でも彼の中にはそれは勝ち筋の手だった。
それはなんで彼に分かってAIが分からなかったんだろう。
そこはやっぱり、
AIの唯一の特徴っていうのは、
過去を全部食ってしまうわけです。
もう起こったことに関しては絶対的なものを持っているんですね。
AIって多分ね。
ところが、先読みっていうのはまた別の世界で、
単にロジックの積み上げでできるものではなく、
単に過去のデータを寄せ集めたからできるってことじゃなくて、
基本的にはやっぱり感性というものが大きくかかっていくっていう気がすごくね。
中川 浩孝
面白いですね。
前回の話は、過去に起こったことを後になってからつなげられるっていう話をしましたけど、
やっぱりそれはAIも同じで、
AIの場合はいろんな情報というか、
今までのいろんな情報を元にしていろんなものを作り出すので、
それはできるんだけれど、将来の予想はできないっていうことですよね。
田中 愼一
なかなかできないでしょ。
そうするとね、面白いことにストーリーって2種類あるのかと。
つまり、1つは自分の過去っていうものを振り返ったときに初めてコネクティング・ザ・ドットという、
つまり点がつながってるって初めてわかるっていう。
で、それを自分のストーリーとして、
そのコネクティング・ザ・ドットっていうので作り込んでいくと、
そこにはストーリーが出てくるわけですよ。
で、それはですね、何がいいかっていうと、
そのストーリーが実は今現在の自分を元気づけてくれるんですね。
だから多分、そういうストーリーがまず1つ必要なんだろうなと。
ただ、もう1つ必要なのはですね、
人間というのは新しい状況にどんどん直面していくわけですよね。
つまりステージが変わっていくわけですよ、もう。
現在進行形的に、スピードで。
そうしたときに、過去の、
自分が描いてたストーリーっていうの、
見えてきたストーリーっていうのはもちろん必要なんだけども、
それだけじゃですね、
現在進行形っていうのは未来を生きることですからね。
だから当然、未来に対する見通しって言うんですか。
道筋っていうものを一方で描かないと、
これはね、なかなか難しい。
そうするとですね、逆にそこに求められてるのは、
やっぱり先を見通す力っていうんですかな。
あるいはイメージする力って言ってもいいと思うんですね。
それがそうなるかどうかって誰もわかんないんだけども、
でも現在進行形で生きてる人間にとっては、
将来はある程度こうなるんだっていうふうに、
自分なりに設定するっていう。
それがないとですね、100%元気にならないんですね、人間って多分。
元気っていうのは、現在進行形の元気っていうのは、
多分人間は過去からもいただくことと、
それから未来に対して何を話すかによって元気づけられる。
過去と未来から元気をいただくっていうね。
ということは過去をどうイメージするか、自分の過去を。
さらには自分の将来をどうイメージするかっていうのが、
現在進行形で生きてる我々にとっては、
実はかなり重要なポイントなんじゃないかなと思うんですね。
そうした時にやっぱりイメージ力ってすごく人間にとって大事なのかなと。
前回も言ったかもしれませんけど、やっぱりアインシュタインがね、
Imagination is more important than knowledgeって言ったんだけども、
knowledgeっていうのは言い方変えると過去のもんじゃないですか。
それだけじゃ人間は生きていけないんだよって。
やっぱりイマジネーション、過去に対するイマジネーションと将来に対するイマジネーションっていうものをどう
現在進行形で心の中にイメージできるかって、
その人の多分元気度合いっていうのを変えていくんじゃないかなと。
だからこの前話した時に、工場に行かされた時落ち込んでたんだけど、
結局、いや待て待てと。
過去のイメージで言うと、俺は元々ホンダに助けられたんじゃないかと。
ホンダという神様に。
だからホンダに入ったんだろうという過去のストーリーっていうのを、
今の自分に元気づけるためにストーリーを作り、
さらにはこれから先を元気づけさせるために、
今自分自身は実は現場にいるっていうのは一つの天命なんだと考えてね。
今目の前にあることをとにかく一生懸命して、
その時には製造の鬼になってやろうというストーリーを作って、
そこで走ってた。
ところがその後、3年ぐらい経ったら今度は海外営業部という中南米営業に行かされて、
その時はかなりこれもチャレンジングで、
みんなが英語の他にポルトガル語とスペイン語を話せるのに、
僕だけ英語しか話せないっていうふうにバカにされてですね。
結構きつかったなと思ったんだけど、それも製造を知り、
今や海外営業も知り、さらには英語を超えてポルトガル語、スペイン語を学んでいくことがね、
これからの俺のキャリアだと思ったら、そこに3年ぐらいいたら今度はワシントンに行かされて、
ワシントンに行かされたら今度は、お前はアメリカの反日感情をホンダの味方につけろなんて言われて、
そこでまた自分の過去のストーリーとこれからのストーリーを描いて、
アメリカの反日世論と向き合ったっていうね。
だから人間って多分ストーリーっていうのは一本じゃないと思うんですね。
その時々によって描かなきゃいけないストーリーっていうのがあって、
それをすることによって本人が元気になって、今の目の前の起こっていることに関して真剣に向き合えるっていうか、
そんなもんじゃないかなって前回の話から続きでね、今回もちょっとあるんです。
中川 浩孝
確かに、でもストーリーってそれこそ自分の思い描いたストーリーが必ずしも現実にならないので、
その時々によってどんどんストーリーを書き換えていかないといけないですよね。
じゃないと心が折れますよね。
田中 愼一
ここが折れるんですよ。まさにその通りです。
だからストーリーって絶えず書き換えていく。しかも過去、未来ね。
ここの視点から、前も言ったストーリー作る時ってのは先を見据えて、
自分の過去を意味付けて、今を行動する、語るって言ったんだけども、
やっぱり一番重要なのは今なんですよ、人間にとって。
その今をちゃんと生きるためには、やっぱり先を見せ、自分はこうなんだっていうストーリーを作りながら、
自己との対話と思い込みの影響
田中 愼一
なぜそういうストーリーを描いているかという自分の過去を意味付けて、
それによって今の元気を得ている。今のある意味覚悟を見られるって言ったね。
それがだんだん上昇してくると、いろんな人が言うように志だとか、天命だとか、
そういうような感じで受け取るようになる。
中川 浩孝
そういう意味では、私も若い時はこういうことやりたいなとか、
どっちかっていうとタクティクスっていうか、細かいレベルで結構あったんですけど、
だんだん経験を積んでくると、それって必ずしもうまくいかないので、
それってどんどん抽象化されていくんですよね。
世の中のためになろうとか、もっと昔はこういうことがやりたいっていう、
これをやってこういうことがやりたいんだけど、それは必ずしもうまくいかないので、
だんだん抽象的な概念にだんだんなっていくんですよね。
田中 愼一
だんだん抽象的なところに逃げていくんですよ。
中川 浩孝
それは逃げていくって言うと確かにそうなんですけど、
そのほうが全部を包含できるようになっていくんですよね。
田中 愼一
なるんですよ。でもね、人生逃げなきゃいけないんですよ、やっぱり。
逃げるときは逃げる。
逃げるのも大切です。
攻めるときは攻める。このバランスが人生の妙だと思うんですね。
だから、結局苦しいときっていうのはどんどん抽象化のほうに逃げればいいんですよ。
具体的に向き合ったときはどんどん具体的に落とし込めばいい。
そうすると結果が出てくる。
だから結構ね、そこのフレキシビリティってすごく重要で、
コミュニケーションと自己の理解
田中 愼一
逃げも一手なんですよ、やっぱり。
高木 恵子
あとは思い込みですよね。
自分のストーリーをいかにその通りに実現、具現化していくかっていうのってある種、
自分の思い込みっていうものもすごく強く影響されますよね。
田中 愼一
思い込みっていうのはすごく重要なんですけど、
ただ思い込みっていうのは一応怖い反面もあって、
結局人間って思い込みの動物だから思い込まない限り生きていけないわけです。
だから思い込むことはいい、ただ正しいものに思い込まなきゃいけない。
悪いことに思い込むと非常に悪い状態になってくる。
だからどうやって正しい思い込みをするかっていうのが実はすごく重要で、
そのときにやっぱりね、コミュニケーションをしっかりとれてるかとれてないかって、
実はそこに大きく影響してくると思うんですね。
思い込みっていうのはある意味コミュニケーションで言うと自分との対話なんですよね。
ただ自分との対話っていうのは相手との対話があって初めてできる。
人間は初めから自分との対話じゃなくて、まずは相手と対話するんですよね。
そうすると相手と対話すると相手と比較して自分っていうのが見えてくる。
だからより多くの情報で自分というものとの対話をスタートできるんだけど、
初めから相手との対話なくして自分との対話だけやってたら、
これは間違いなくね、おかしくなる。
変な思い込みがどんどん生まれてくると思う。
だから人間ってやっぱり社会的動物っていうように外の人たちと触れてね、
対話する中で自分っていうものを見つけ出してくる。
だから結局コミュニケーションっていうのはやっぱり対話であって、
まずは相手との対話、で自分。
これはね、孫子っていう一番世界で古い兵法書と呼ばれてる。
戦争に勝つための兵法書ね。
っていう古典が中国にあるんですけどね。
春秋戦国時代に生まれたから紀元前5世紀くらいですかね。
田中 愼一
で、その中に書いてあるのが、
相手を知り己を知るっていう名言があるんですね。
これ逆じゃダメなんだ。
自分を知り相手を知るっていうのはなり得ない。あり得ないことね。
特に戦争なんかで勝つとき。
要するに相手を知って初めて自分の弱さ強さがわかるわけだ。
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
だからやっぱり人間も相手と話して初めて自分っていうものが見えてくるわけだって。
だからこれ結構ね重要なポイントだ。
中川 浩孝
これ田中さん大好きな相対性理論ですよね。
田中 愼一
おお、そうですね。いいですね。
中川 浩孝
周りを観察することによって自分がわかる。
田中 愼一
周りを観察することによって。
全て相対の世界。相対性理論は済ませない。
すごい量子力学がどう絡んでくるのか。今後の話題にしましょう。
中川 浩孝
なんかでもあれですよね。宗教の話も田中さん大好きなのでもう一つ考えてたのは、
今の相手というか対話っていうのを考えたときに、
これって西洋的な考え方と東洋的な考え方ってちょっと違うのかなって気がするんですよね。
対話って、西洋って必ず神との対話っていうか、神っていうのがまずあって、
それと自分との関係性っていうのはあると思うんですけど、
日本人ってあんまりそういうの考えないですよね。
田中 愼一
考えないですね。多分ね、多神教っていうのと一神教の違いっていうのが
一つ原因かなっていうのはあると思うんですけども、
確かに多神教っていうのは神と直接対話、我々一人一人がっていう発想で、
絶対的な神の存在っていうのがあるわけですね。
そこに対して人間は下の方にいるわけです。つまり上下関係があるわけですね。
仏教的な、多神教的な宗教っていうのはどっちかというと仏様ってみんなが仏様なんですよ。
仏の心というか仏性というか、そういうものはもうみんなが持ってるっていう前提に立つわけですね。
そうすると自分との対話っていうのは本当に自分との対話になる。
もっと言い方変えと自分の中にある仏性、これ仏教の場合ですよ。
仏性というものをどう覚醒させるか、そのために自分との対話をしていくっていう、こんな発想です。
だからお釈迦さんの言ってた、狙ってたことっていうのは、
お釈迦さんはもうとにかく人生は苦だって言ってたんですよね。
もう苦痛しかない人生は。その苦痛をどう乗り越えればいいのかっていう中で、
贅沢な生活をしてたわけじゃないですか、お釈迦様って王子で。
何人女性をハベらせようと、どんなにおいしいものを食べようと、
どんなにお金を持っていようと、どんなに権威があったとしても、
この人生は苦しみだっていうのは乗り越えられないというのがわかって、
彼はそこから飛び出して、いろいろな苦行をするわけです。
自らの体を痛めて、どうだ、こうだってやって、すごい苦行をして、
結局その苦行も何の役にも立たないってわかって、
突然大きな木の下で、もう骸骨みたいになってるところに女性が来て、
牛乳か何か、いわゆる醍醐と言われてる牛乳のお粥みたいなやつを食べたら、
そこで悟りをパッていった。
それは基本的には苦として考えないっていうか、
自分の感度を覚醒させることによって苦が苦じゃなくなるっていうことを悟ったって言われてて、
仏教はその後2500年、どうやったら苦というものを乗り越えていけるかっていう、
その実践方法をたくさん編み出したっていうか、考えて今日までやってるんですね。
だからそこの根底にあるのは、やっぱり自分の中に仏性という仏の心というものがあって、
そこといろいろ対話する中で、対話も言葉での対話じゃなくて、
自分の体を表現する、例えばヨガとか禅とか、
あれもある意味で言うと自分との対話なんですね。
中川 浩孝
なるほどね。
田中 愼一
だから非言語も含めた自分との対話。
自己の覚醒とピンチの捉え方
田中 愼一
それによって多分お釈迦様の悟りの境地っていうのは、物の感じ方がガラって変わってくる。
だから通常ピンチはピンチなんだけど、ピンチをチャンスっていう風に見る発想っていうのが、
そういう修行をやってると出てくるっていう、こんな感じですよね。
だからそこがやっぱり信教と多信教の違いっていうのはあります。
高木 恵子
それに関係する事例って言えるかどうかわかんないんですけど、
私、熱を出したいと思ったら熱が出る。
中川 浩孝
それはすごい能力なんですけど。
田中 愼一
いよいよ霊感の世界入ってきましたね。
高木 恵子
私たちの子供の頃って学校で予防接種ってありましたよね。
インフルエンザとか日本脳炎とか。
学校で体育館で朝みんなで注射予防接種するっていうので、
朝必ず問診表とかを前の日に家に持って帰って、親と一緒にチェックして、
朝体温を測って会社さんの学校に持ってくってあるじゃないですか。
私、小学校1年生の時に初めて学校で注射をして、ものすごい痛かったわけですよ。
ものすごい痛いという思いだけがずっと残っていて、
小学校2年生でまた予防接種っていうのがあって、
もう嫌で嫌で嫌で嫌でしょうがなくて、
その問診表には6度8分か37度、とにかく熱があったら予防接種は受けれませんっていう
ちゃんと注意書きが書いてあったわけですよ。
そしたら朝37度出てるんですよ、私、熱が。
田中 愼一
だからね、もう自分でコントロールできるわけですよ、体が。
それはもう霊感以外のなんでもないですよ。
高木 恵子
当然朝、高木さんは今日は熱がちょっとあるから無理でねって言われて、体育館に行かないで教室で待ってる。
もうそうすると熱が下がってるんですよ。
田中 愼一
下がってきちゃうのね。現金なもんですね。
高木 恵子
っていうのをずっと小学校6年までやりましたね、毎年。
中川 浩孝
それすごいですよね、毎回出るっていうのが。
高木 恵子
そうなんですよ。
田中 愼一
いやだからよくね、気功なんか少しちょっとかじったことがあるんですけど、気功ね。
気候には外気功と内気功っていうのがあって、内気功っていうのは気を自分の中に入れてやる。
外気功っていうのは相手引っ飛ばしたりね、なんかこうするっていう。
内気功っていうのは自分の体をコントロールする。
だからね、それ鍛えればね、結構世紀のマジシャンになれるかもしれない。
ヒロちゃんを持ち上げたりね。
高木 恵子
できますかね。
田中 愼一
そうしたらそっちの、ポートキャスティングやってるよりもそっちの方を仕事やってたら我々儲かるかもしれない。
高木 恵子
なんか世界で注目されるかもしれませんね。
田中 愼一
いやでもね、本当に自分、多分そこはですね、ロジカルだけじゃダメなんですね。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
気持ちとか、感性、さっき言った感性の力ってなんかありそうなんだけども、そういうのがあうと、いわゆる体自身もね、コントロールできてくる。
例えば、僕なんかがやる、まあ僕は呼吸法やってるんですけどね。
結構激しく呼吸をやるんだけども、やった後必ず血圧測るとですね、15ぐらい下がってますね。
確実に下がるんですよ、15。
これどういうメカニズムなのかよくわかんない。
高木 恵子
普段高めなんですか。
田中 愼一
はい、あのね、ちょっと高めなんですよ。
高めだから130ぐらい。
上がね、上が130で、30から高めって言われるんですけども、それがやると17度ぐらい下がってます。
高木 恵子
あーすごい。
田中 愼一
これはね、面白いなと思って。
で、それは呼吸法やる時もそうなんだけど、あともう一つはなんだっけな、お参りする時。
5分ぐらい、いわゆるお参りですね。
まあ仏壇でもいいですし、お寺でもいいんだけども。
お寺だとなかなか測れないんだけど、
家なんかでお参りなんかを1回すると、基本的には下がるんですよ、測ってみたら。
高木 恵子
えー。
田中 愼一
だから何らかの呼吸にも関係してきますし、あと心のなんていうのかな。
中川 浩孝
そうですよね。
田中 愼一
禅なんか多分ね、やってみると下がると思うんだよね。
だからそういうのって、自分の体っていうのは実はある程度自分でコントロールできるっていうね、部分ってのがあるんで。
今のけいこさんの例なんて本当に、まあ理由はね、ちょっとだけど。
高木 恵子
ちょっとね。
田中 愼一
やだーって。
高木 恵子
そう、子供だから。
田中 愼一
今でもできるんですか、それ。
高木 恵子
ちょっとやってみたことないんですけど。
中川 浩孝
今日この仕事、仕事行きたくないなーって思ったら熱が出るとか。
田中 愼一
出るとかね。
いやーでもね、そうね。
高木 恵子
あと私の場合、見たい夢を見れるとか、夢の続きを見れるとか。
田中 愼一
これはね、すごいと思います。本当すごいと思います。
中川 浩孝
私も見たいです。教えてください、どうやればいいですか。
田中 愼一
いやーでもどうやって見るんですか。
ちゃんとリストがあるんですか、あの夢、あの夢、この夢って。
夢と記憶の関係
高木 恵子
だからやっぱり子供の時も、本当それこそ感受性が高かったのかもしれないんですけど、
なんかずっと、なんかここに行きたいなーとか、こうしたいなーとか、これを食べたいなーみたいな、なんかね、子供の頃だから多分そういう思いがあって。
なんかずっときっとそれを1日思ってたりすると、その日の夜、だから自分がそれができている夢を見れるんですよね。
だからあんまり怖い夢は見なくて、だから楽しい夢、自分がこうしたいってずっと思っているような夢が、
なんか本当に、あの知ってるところでそういうことをやってたり、全然知らないところ、行ったこともないようなところで、なんか自分がやりたいことができてたりっていう、なんか夢を見るんです。
田中 愼一
それもう一歩進んで、夢に見たことが実現するってのはいかない。
高木 恵子
で、あったんですよ。
田中 愼一
あったの?
高木 恵子
はい。だから、全部じゃないですけど、結果的に、はい、そうなったこともあります。
おーって、自分で、自分しか分からないで、おー、夢で見たのが現実だ、やったーみたいな。
田中 愼一
ヒロちゃんさ、だったらね、我々にとって、この3人にとっていい夢をまず設計して、で、それを1ヶ月呪文を唱えてもらって、けいこさんに。
で、実際夢で見てもらって、で、それが実現するっていう。
高木 恵子
いやでも、もうね、なんか大人になって、特にもう、ここのところ、全然夢とか見ないです。
田中 愼一
あー、なるほど。
高木 恵子
なんか、うん、あんまり、そうですね、夢とか見てない。
田中 愼一
大人になるとなんであれなんですかね、僕もたまにだけども、そうですね。
中川 浩孝
ほんと見てるらしいじゃないですか。
田中 愼一
記憶にないだけでね。
記憶にないだけで。だから、目が覚ます寸前に見てた夢は覚えてるけど、
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
ほんとのあれってのはないでしょうね。
中川 浩孝
まあ、でも夢って忘れちゃうじゃないですか。
でも、この間思ったんですけど、夢ってちゃんと忘れてもらわないと困るんですよね。
記憶と混ざっちゃうから。自分の本当の記憶と混乱しちゃうから。
田中 愼一
そうそう。多分ね、僕の話してることって半分夢から出てきたんでしょうね。
あんまり信用しない方がいいかもしれないです。
あくまで自分を元気にするためだけの目的に、自分のストーリー考えてるような思い込んだ男なんで。
多分ほとんどは夢から出てきてる話かも。ローデシアなんて夢かもしれないですね。
高木 恵子
いやいやいや。
田中 愼一
でもそれはね、そこはね、確かに、最近なんですけど、自分のストーリーをいろいろ語ってるでしょ。
ずっと。あれ本当にあった話かなとかね。
高木 恵子
いやー。
田中 愼一
ちょっとね、あれ本当にあったのかなと思うようになってる。
中川 浩孝
でも何度も話してるうちに、だんだん自分の中でそういうものだったっていうふうに記憶が上書きされてる。
田中 愼一
上書きされちゃってるっていうか。だからしょっちゅう話してること、そういうのをしょっちゅう話してると、もうそれがある意味も、それが事実だというふうに思い込む。
これ多分人間あると思うんです。
高木 恵子
そうですね。そうですね。
中川 浩孝
だから口に出して何度も言うっていうのは大切だっていうことですよね。
田中 愼一
大切だと思いますよ。本当に。
今、日本の企業のトップリーダーの人たちの発信力を高めるっていうようなトレーニングとかやってるんだけども、
一旦我々が作るトップの思いっていうものを構造化するプラットフォームがあるんですね。
それをトップと僕が話しながら、彼のトップの思いとかそういうものをどんどん文章化していって、目の前でどんどん文章を作って、
それを見てトップが自分の本当の思いを表現する言葉っていうのに気が付くんですね。
それをバーッと作った後、何やらせるかというと、
自分の思いがメッセージ化された、構造化されたっていうのは、いろんな役に立つ。
まずは本人にこの構造に関して全てを口頭で語ってもらう。
もっと言うのをやる場合は、単に語るだけじゃなくて立ってもらって、目の前に監修がいる、聴衆がいるというつもりで、
声に出すことと体の動きの重要性
田中 愼一
身振り手振りも踏まえながら、上から下まで全部そのメッセージの構造、自分の思いのメッセージの構造を語ってもらうっていうのをやってもらうんです。
なんでそれをやるかというと、やっぱり自分が考えて発想して作ったんだけども、
一旦それを一気通貫で自分の言葉で、しかも体を動かしながら話すっていうのが、やっぱり腹落ち感が全然違う。
だから人間というのはやっぱり声に出すっていうのはものすごく重要で、
声に出すのと連動して体も動かす。
そうすると全体でその話っていう腹落ち感っていうのが単に頭の中で理解してるんじゃなくて、
口を動かすことによって音を出すことによって口も覚えてるし耳も覚えるし、
さらには体全体もその動きに一緒になってくる。
これすごく重要なんですね。
だからなるべくいいこととか、自分にとって見にくいような言葉っていうのは声に出して出すっていうことがすごく重要。
だから人によっては独り言をよく言う人もいますよね。
高木 恵子
ああ、そうですね。
田中 愼一
あれも一つの自分に対して声を出すことによって自分の考えを整理してるんですね。
僕はどっちかというとクマみたいに歩き回るんですよ。
だからトレーニングやるとき大体一番長いやつは6時間だけど、6時間ずっと経ってる。歩いてる。
歩くことによって次に出す言葉とかそういうものとか全部決まってくるんで連動しちゃってる。
だからやっぱり人間ってそういうなんていうのかな、動物ですからね。
体を動かす、声を出す。人間はちょっと頭ばっかり使うようになっちゃったけど、やっぱりそれに連動して体も動かしていく、声を出すとかいうのはすごく重要なんだ。
中川 浩孝
なるほどね。面白いですね。動物、動くもの、動物ですからね。
高木 恵子
そうですよね。