2024-03-23 37:47

#38 コミュニティ作り

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今回は中川抜きの、田中さん、髙木さんによる二人回です。コミュニティの定義は 90 あるそうですが、それを 3 つにまとめると?

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仕事でコミュニケーションを扱う 3 人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何か?を一緒に考えていくポッドキャストです。

出演者🎙️

田中 愼一 (Blog)     

高木 恵子 (Facebook / LinkedIn)     

中川 浩孝(twitter / Facebook / LinkedIn / note)

ご意見・ご感想、3 人に話してほしいトピック、3 人へのご質問などありましたら、以下のフォームからお送りください。https://forms.gle/ZGKtUCBn3m25Nr6J6

サマリー

コミュニケーション力を極めるゴールデン・トライアングルは、貢献、貴族意識、絆の三つの要素で形成されます。話によると、コミュニティはこれらの要素から成り立ち、特に貢献することが最も重要です。コミュニティ作りにおいては、リーダーシップと対話力が重要であると言われています。また、リーダーは仲間を作っていくことが必要であると指摘されます。リーダーシップコミュニケーションを取り組んでいる際には、一人の経営者が相手の個性を感じながらコミュニケーションし、ビジネスリーダーだけでなく一般の方々にも教えることが重要だと言われています。これは、本田さんのF1思想や仏教哲学から学んだことに基づいています。

コミュニケーションの三つの要素
中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。 仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくポッドキャストです。
田中 愼一
コミュニケーションを究めると自分が見えてくる、世界が見えてくる。 コミュニケーションの世界に携わって40年以上。 コミュニケーション命、シン・田中こと田中慎一です。よろしくお願いします。
高木 恵子
SEからPRコミュニケーション業界に転職して、はや四半世紀、高木恵子です。 今日は残念ながらヒロさんが欠席で、田中さんと私の2人で始めさせていただきます。
はい、なんか久しぶりに田中さんとお二人で。 これでも初でしたっけ? 実はゴールデントライアングルでは初ですね。 初ですよね。 私はずっと前から田中さんと2人で、なんちゃってポッドキャストを2人でやってたから。
田中 愼一
そっか、なんちゃってやってましたね。 もともとの始まりはこの2人から始まったようなもので。 そうですよね、2人でなんちゃってポッドキャストをずっとしてたから。
少しまともな方向に行けるように、誰か第3人目をいれなきゃいけないってんで、ヒロちゃんに参加してもらったと。 アメリカからね。
これは初ということで、今日はちょっと踏ん張って頑張らなきゃいけないということで。
なんとかヒロちゃんがいなくても、一人立ちできてるんだよっていうのを、やっぱり見せてやることが重要かなって気がします。
高木 恵子
そうですね、何を今日は話しますかね。
田中 愼一
大体一番身近で経験したことから始まるのが僕流なんで。
高木 恵子
はい、じゃあまた面白いことありました?
田中 愼一
昨日ですかね、実は友人と飲んだんですけども、その友人というのは今ちょうど40くらいなの。
うちにスタッフとしていた人間なんですね。
たぶん十数年前くらいに卒業して、いろいろな仕事を何社か
彼とはね、彼が辞めた後、卒業した後も何回か定期的に飲んでるんですね。
前回は2年前だったんだけども。
久々に飲もうぜって言って飲んだんですね。
まあ若干ちょっと飲みすぎたきらいはあったんですけど。
まあ楽しかったんですね。
今その人がやってる仕事っていうのはコミュニティづくり。
高木 恵子
いいですね、私たちのちょっと旬なネタですよね。
田中 愼一
コミュニティっていうのはですね、その会社が提供しているサービスで、
いろいろ聞いたら、いろいろな企業っていうのが、
やっぱりビジネスを促進する上でコミュニティをつくっていくということで。
例えばマーケティングの世界とか、社内の意識改革とか、
ありとあらゆるところでコミュニティっていう概念っていうのが聞いていて、
ある意味その草分け的な会社らしいんですね、今。
アメリカではそういう会社がいくつかあるんですけど、
日本ではまだまだっていうところで、
非常に面白いビジネスが生まれてるんだなっていう気がしました。
コミュニティっていうのは結構コミュニティ学っていうのがあって、
もうだいたい150年の歴史があるそうなんですよ。
彼は基本的に、この4月からかな、大学院に行くんですよ、仕事しながら。
高木 恵子
コミュニティ関係の勉強ですか?
田中 愼一
コミュニティ学を学ぶために大学院に行って、
博士課程まで取るつもりでいるらしいんですけども、
先生も決めて入学も許されて。
これは別に通信教育とかそういうんじゃなくて、
本科というか、通う。
マスターコース、博士コースっていうのは、
それなりに自由度ある程度、時間のあるわけですけども、
取りに行くっていうことで、
それほどコミュニティなるものに入れ込んでる男なんですね。
コミュニティって何?って聞いたら、90個のパターンがある。
90なんか覚えられないから3つにまとめろっつって。
コミュニティ3つ、ポイント1、2、3って言ったら、
さすがにポンポンポンって出てきたんですよ。
どう出てくるかっていうと、3つの言葉が出てきて、
まず貢献、貢献する。
2つ目が帰属意識、
最後が絆。
この3つの要素の絡みから、
基本的にはコミュニティっていうのは形成される。
コミュニティっていうのはどうなったら、
どんどん持続的に続くのか、あるいは成長していくのか、
この3つの要素がものすごく重要だっていうわけです。
その中のキーの言葉として、貢献するっていうのが出てきた。
やっぱり貢献することが、つまり一人一人のコミュニティのメンバーが、
お互いに対して貢献することが、
これがまず最大必要不可欠な要素の一つだ。
貢献が存在しないと、基本的には成り立たないっていう話なんですね、コミュニティ。
一人一人が貢献するっていうのは絶対条件。
2つ目の要素が、それによって発生するんでしょうけども、
帰属意識がやっぱりないとならない。
つまり、コミュニティっていうものに帰属してるんだっていう意識がないと、
コミュニティっていうのはできない。
3つ目が、僕なんか見ると貢献と帰属意識が相まると、
その結果として出てくるっていうのが、絆かなと思ってた。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
絆っていうのがないと、やっぱりコミュニティって崩壊してしまう。
この3つの要素が、もし仮に3つでまとめろって言うんだったら、
これが3つの最大のポイントだっていう話をしたんですよ。
あらゆるところにコミュニティっていうものを導入するときは、
その3つからすべてを始めて構築していくっていう、こういう発想ですよ。
高木 恵子
なるほど、ほうほう。
田中 愼一
これが結構面白くて、その3つの言葉を聞いたときに、
これコミュニケーションの世界だなと思ったんですよね。
人間って生きていくためには、コミュニケーションって受信、発想、発信っていう、
3つのステージのサイクルをぐるぐる毎日回す。
これが日々行っている我々人間としてのコミュニケーションという行為なんだと。
行為があるからこそ人間って実は生きていられるわけですよね。
コミュニケーションの重要性
田中 愼一
周りで自分の環境ってのはどうなってるか。
そこで自分が生きていくためには何を発想しなきゃいけないのか。
しかもそれを周りの人に表現していかないと、人間って生きるわけですよ。
だから受信、発想、発信っていうのを絶えずぐるぐる回しながらやってるんですけども、
そういうのをコミュニケーションとして捉えているわけで、
そのときに社会的動物である人間が、どうやってその社会の中で生きていけるか、
生かされていくかっていったときに、
やっぱり自分は役に立つんだよっていうのを周りに見るといけないわけですよ。
それはまず貢献する。
つまり役に立つ人間なんだよっていうことが、人間の生存にとっても重要なわけです。
役に立たないと思われたら、ある意味無視されたり、
あるいは古代の時代だったら食い口を減らすために殺されちゃったりする。
だから基本的には自分が役に立つんだっていうことを示さなきゃいけない。
ということはコミュニティを構成している一つの要素である、
みんながそれぞれ貢献するっていうのは、ある意味でいうとコミュニケーションの一つの行為。
コミュニケーションをしっかりやることによって、
その貢献するという表現がメンバー一人一人ができて、
それによってコミュニティが徐々に形成されていくという流れに結びついて、
それがどんどん発達していくと、どんどん表現が発達して、
そして周りがこいつは役に立つなっていうと、
周りとその人と関係性が出来上がってくるわけですよね。
コミュニケーションの理論では。
そうすると関係性が周りを動かしてくれるという、関係性というストックが生まれていく。
関係性っていうのはある意味でいうと、帰属意識と同じですよね。
もっと言うならば帰属意識がより良い形で発展して、
もっと強力な関係性っていうのが絆ですよね。
コミュニティを形成している三つの要素という、
いわゆる貢献、帰属意識、絆という三つのものを、
コミュニケーションの視点から分解していくと、
それがどういう関係性で貢献ありき、それがだんだん帰属意識を高め、
次には絆というもの。今で言うとエンゲージメントですよね。
コミュニティっていうコンセプトは多分コミュニケーションの世界で大いに使える。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
っていうのが昨日話をしててすごく面白くて、
実にコミュニケーションの発想があると、よりコミュニティって何かっていうのが明確に捉えられ、
それを通じてコミュニティっていうものを、よりコミュニケーションの世界で活かしていく。
というような展開が可能じゃないのかなと思っていて。
コミュニティの形成
田中 愼一
昨日彼から聞いたその三つの言葉っていうのは、
ある意味コミュニティを構成している生態モデル、つまり三つの動きがないんです。
でもそこにコミュニケーションの発想で解釈すると力学が生まれていくんですよ。
貢献することから帰属意識が生まれ、帰属意識が生まれることによって絆っていう意識が。
つまり動態モデルにすることができるんですね。
動態モデルができると何が素晴らしいかって言うとサービスができるんですよ。
開発できるんですよ。
だから多分彼が今やってる仕事ってのがある程度想像できるのは、
コミュニティっていうものをどう作るかっていうのをサービス化してるわけですよ。
その中で彼が言ったことで僕が面白かったのは、どういうことを実際にやるのっていうと、
コミュニティには必ずマネージャーが必要らしいんですよ。
絶えずみんなを燃やしてみんなを乗せて、みんなにお前貢献してるんだよって。
その中で帰属意識を高めて、最終的には目的実現のための絆を作っていくっていうね。
そういうことを間違いなく彼がやってるんですね。
高木 恵子
この前田中さんがその飲み屋さんで、
お店の店主ですよね、きっとね。
田中 愼一
その役は、まさにその通り。
要するにマネージャーが必要なんですよ。
高木 恵子
そうやって回す人たちが必要ってことですよね。
田中 愼一
そういう、派遣してるみたいなんです。
高木 恵子
えー、そうなんだ。
田中 愼一
それが商売になってるんですよ。
高木 恵子
え、私マネージャーになろうかな、派遣してもらおうかな。
田中 愼一
動態モデルで彼は説明できなかったんだけど、
僕がコミュニケーションっていう理論で動態モデルにしたんだけども、
すでに彼の会社はそれを何らかの形で動態モデルで、
意識してないかもしれないけど、捉えていて、
それをサービス化してるんです。
だから、すごくこれ実は面白くて、
彼の視点には基本的に相手はまだ2人に限定されてるんですね。
2人ってのは何かって、1人はお客さん。
つまりお客さんが、要するに企業っていうのは、
お客さんがいてそこに出てくる人がいるんですよ。
そこにコミュニティモデルを採用してるんですね。
で、もう一人は社内。
社内の意識改革の中で社内にコミュニティを作っている。
だから彼の会社のビジネスのターゲットっていうのは、
その人たちがどこにいるかというと、
その企業がどうやって顧客と関係性を結んでいくのか、
その企業が社員とどう関係性を結んでいくのかってね。
これ結構もう我々の世界に近いんですよ。
高木 恵子
確かに。
田中 愼一
コミュニケーションの世界に。
我々すごくやってますから、実際。
僕がそのコミュニティの発想を得たときに、
もっと広がりができて、
これは逆に僕流のコミュニケーションの捉え方は、
どんな人間でも、もっと言い方を変えるとリーダーは特にそうですけど、
生きていく上では必ず二人の相手をしなきゃいけない。
その二人の相手の一人一人のコミュニケーションを
二人の相手をしなきゃいけない。
その二人の相手の一人っていうのは、
自分の価値を訴求する相手。
つまり、「俺、あなたの役に立つんですよ。」っていう相手ですね。
自分の価値を訴求しなきゃいけない相手。
これは我々一般人の中では、
さっき言った生きていくためには自分は価値がある人間だって知らせてあげる。
企業だったら逆にお客さんですよ。代表的に。
お客さんに対してどういう商品の価値で提供していくか、アピールしなきゃいけない。
これが一人目の相手。
もう一人の人間が必ず直面に合わなきゃいけないのは、
その価値を自分がお客さんに提供するときに、
コミュニティ概念の興味
田中 愼一
人間社会一人じゃできないんですね。
一人でできる場合もありますよ。地域社会の貢献とかそういうのはね。
でも企業世界ではそれをもしやろうとしたら、
必ず誰かに動いてもらわないと、
その価値を相手に訴求できないんですよ。
当然ながら訴求する相手っていうのは一人目だけど、
二人目に自分の後ろにいる、それを支えてくれる人たち、
協力してくれる人たちがいないと、
こちらの価値をお客さんには訴求できないわけですよね。
その二人の相手がいるって考えると、
顧客と社員だけじゃないんですよね。
そういうのがもっと広がってきます。
普段言うと顧客を通り越えて、マーケット全体、
業界全体、さらにはもっと言うなら社会。
そこにどう価値を訴求するか。
そうするために自分の背後で頑張って動いてくれる人たちっていうのは、
社員だけじゃなくその先にいるステークホルダーが、
いわゆるサプライチェーンですよね。
そこにもっとターゲットを広げていくと、
もっとサービスの幅が広がっていくんですよ。
っていう発想で切っていくと、
このコミュニティっていうものは結構面白いね。
サービスの源になり得る。
だから彼がいる会社と競合になるかもしれないけど、
こっちはコミュニケーションという起点から、
コミュニティっていうのを捉えていくと、
多分独自のサービス開発ができるような気がするわけです。
高木 恵子
そうですね、確かに。
リーダーシップと対話力
田中 愼一
っていうのが実は一つ思い当たって、
これちょっと早速コミュニティ研究やらなきゃなと思って。
それが一つと、早速中でコミュニティを具体的にサービス化できないかなと思ったら、
今アイデアがちょっと来てるんですよ。
高木 恵子
何ですか?
田中 愼一
前にも話しましたけど、
今日本の大手企業も含めて、
リーダー、会話力を高めなきゃいけない。
リーダーシップコミュニケーションっていう分野が今すごい広がってるわけですね。
ほとんど僕の時間って今そっちに費やされてるわけですね。
リーダー、会話力を引き上げるっていうことで。
そこにはいろいろな手法があるんですけど、
根本的にリーダーはどういう能力を持たなきゃいけないかっていうところに行き着いちゃうんですよ。
一番代表どういうことかっていうと、もちろん稼ぐ、ビジネスモデルを考えるとかね。
そういう発想っていうのは非常に重要なんですけれども、
それを実現するためには、やっぱり人を動かすっていうことがリーダーの一番大きな仕事なんですね。
いくら立派なビジョンを持ってたり、戦略が思っていたり、サービスの構想が湧いてきたとしても、
それを実現できなければリーダーじゃないし、ことを起こせない。
だから僕の場合、最近このリーダーの能力ってどうあるべきかっていうのをいろいろ考えさせられると、
リーダーって人を動かしてなんぼなんですよ。
つまり人を動かさない限りは、どんなに偉そうなことを言っても、
リーダーとしての資格なしなんですね。
リーダーが培わなきゃいけない一番重要な力っていうのは、やっぱり人を動かすっていう力。
そうすると人を動かすっていうのは、じゃあどういう力が人を動かすのか。
僕がここずっと取り組んでいるのが対話力を引く。
これからは一方的な発信とかいうものではなくて、
いかに相手と対話を重ねながら相手を動かすかっていう。
だからこそ対話力っていうのがすごく重要。
そのためには5つの能力を身につけなさいっていうわけですね。
1つはまずコミュニケーションの原理原則を知っておかなきゃいけない。
コミュニケーションの力学を知っておかなきゃいけない。
2つ目は自分のメッセージっていうものを、しっかりとメッセージっていうままにしておくんじゃなくて、
構造化するっていう仕組みがある。
より相手に伝わりやすい構造で自分のメッセージを伝えるっていう。
この構造化っていうことを知らないといけない。2つ目。
3つ目は基本的には対話そのものを支配するっていう能力を持っている。
対話っていうのは一種の格闘技で、相手を動かすか自分が動かされるかの勝負なんですね。
絶えず自分の土俵の上で相手と対話し、対話を支配するっていう能力が必要。
4つ目が、言語の能力がいくら優れていても、非言語が使い切れないと、
コミュニケーションの能力が使い切れないと人は動かないんですよ。
非言語っていうのがメッセージを伝える65%を占めちゃう。
言葉でいくら言っても35%しか相手に伝わらない。
残りの65%をいかに稼働できるかっていう能力。
これをやっぱり作んなきゃいけない。
それから最後がやっぱりリスク感度っていって、
発信することが危険なんですね、今の時代っていうのは。
どうされるか。
だからそうなると、基本的にはこれ発信したら、
どういうふうに伝わって、どういう形で自分に振りかかってくるのか、
っていうイメージできる能力を鍛えておかなきゃいけないんですよ。
これがリスク感度を磨くっていうことなんです。
この5つのことを絶対的に身につけなきゃいけないっていうのが、
今僕がリーダーの対話力をつけるときの導きなんですが、
昨日の晩、6つ目が出てきたんですよ。
高木 恵子
何ですか?
田中 愼一
6つ目っていうのは、仲間を作る。
リーダーって案外みんなで孤独だと思ってるんですよ。
逆に孤独であることがリーダーなんだと思いくらい。
高木 恵子
そうそうそう、そう思います。
田中 愼一
でもよく考えたらリーダーって仲間作んなきゃダメなんです。
高木 恵子
そうですね。
仲間作りの重要性
田中 愼一
仲間作るって実はコミュニティ作るってことなんですよ。
高木 恵子
確かに。
田中 愼一
コミュニティのノウハウを使って、
いかにリーダーは彼が率いる組織の中で作っていくか。
いかに自分の仲間をお客さんの中に作っていくか。
いかに自分の仲間を社会と作っていくか。
いろいろなところで仲間を作っていくっていうか。
多分いろいろな人たちがネットワークは重要だとかいろいろ言ってますけど、
実はネットワークっていうのはちょっと乾いた言葉で、
打算的なところがあるんですよね。
高木 恵子
ありますね、ネットワークはね。
田中 愼一
そうじゃないんですよ。
それよりももっとさっきコミュニティを構成している一つの要素である絆っていうものを考えるとき、
基本的にはやっぱり仲間って言ったほうがピンとくるんですよ。
今まで僕リーダーっていうのはどっちかというと孤独だなと。
だからこういう対話力をつけていかなきゃいけないんだとかね。
いろいろあって、僕自身もリーダーであった時があるから、
長年やってる中で、こうやって孤独だなーって変にね、自分を囲っててね。
それで満足してた自分がいるなっていうのがわかってる。
そんなのリーダーじゃないんですよ。孤独じゃダメなんて。
仲間をどんどん作っていくっていうね。
だからやっぱり対話力っていう言葉の中に、やっぱり仲間を作っていく対話力っていうかね。
それも入れとかないと、なかなかね。
ある意味、新しい僕のリーダーシップコミュニケーションの要素が一つ加わったコミュニティっていう概念を聞くことによって。
だからちょっと早速ね、来週から取り入れてみようかなと思ったんですけど。
高木 恵子
そうですよね。なんかやっぱりこの前の面白いドラマの話。
昭和のね、今ね、ドラマ。
田中 愼一
令和のドラマっていう。
不適切にもほどがある。
高木 恵子
そうですそうです。っていうのもね、3人で話しましたけど。
なんかやっぱり時代が変わってきてるから、結局そのリーダーのあるべき姿っていうのも結局は変わってきてる。
で、そのね、孤独、リーダーは孤独であるべきっていうのが本当当たり前のようだった時代が、やっぱりもう時代が変わってきたから。
もう俺の背中、私の背中を見て、社員の皆さんついてきなさいぐらいなことはもう成り立たない世の中になってきてるっていうことですよね。
田中 愼一
やっぱり、ある意味今までのリーダー論っていうのは、リーダーは孤独だっていうのが何となく前提になってる。
孤独だから周りと迎合せずに、信じた道を突き進むっていう、こういうイメージがすごく強いじゃないですか。
高木 恵子
だからむしろトップ同士のつながりはあるんですよね。トップがみんな一人だから。
田中 愼一
みんな孤独だと思ってるから。
高木 恵子
そうそう。だからトップ同士はそこを共感し合えるから、意外とトップ同士はすごいつながってるっていうのは、本当それこそ昭和というか昔の経営人たちのコミュニティだったのかななんて想像できますね。
田中 愼一
そうですね。でもやっぱりその経営人だけっていうのでは、結局お互い孤独な人間同士が集まっていくわけではなくて、これからの時代はやっぱり仲間をね、トップっていうのは仲間を作っていく。
様々な仲間をね、社内にも社外にも作っていくっていうことじゃないと、動かせなくなってきてますよね。
人を動かせなくなったらもうリーダーとしての資格はないと思ってる。
だから結構そういう意味で、コミュニティっていうコンセプトはすごく面白いなと。
高木 恵子
田中さんはね、いろいろエグゼクティブの方のトレーニングされてると思うんですけど、結局もうすでにエグゼクティブになってる方に対してのトレーニングじゃないですか。
中にはトレーニングをしても、今おっしゃったような、新しいというかこれからの時代のリーダーに必要なコミュニケーション能力をいくらトレーニングしても、ちょっとこの人はっていう方もやっぱり中にはいらっしゃいますよね。
田中 愼一
そうですね。ただ、僕はいつもそういう人と仮に出会った時に考える考え方発想っていうのは、実はリーダーも多様なんですね。
会社のトップあるいは組織のトップっていうのはリーダーでもあるんですけど、実はリーダーっていうのはやっぱり自分の人生に対してリーダーシップを取って頑張ってる人。
これ僕はみんなリーダーだと思うんですね。
人間社会で頑張るってことは、さっきも言いましたけど、やっぱりこいつこうだけど、ここいいよねあいつとかね。
人間には基本的には得手不得手っていうのがあって、やっぱり自分の得手っていうのを理解することがまず第一なんですよね。
意外に多くの人が自分の得手、つまり得意さっていうのを認識してない。
人まで押しちゃうんですね。彼が得手だとできるから、俺も頑張ろうってことはできるわけない。
彼には得手不得手があって、その得手を掲げて一生懸命生きてる。
だからまず重要なのは、これを本田宗一郎さんの言葉にもあるんだけど、得手に帆あげてっていう。
つまり、得意っていうところで旗を立てろと。得手のところで。
だからある意味自分が寄って立つ土俵を見つけろっていう言い方ですよね。
見つけてあげる、お助けをするっていうか、お手伝いをするっていうのがやっぱり、ある意味でのリーダーシップコミュニケーションだと思うんですね。
この前、飲み屋で見つけて、いわゆる居酒屋談議の中でね、
普通の人たちっていうか、我々一般普通の人たちの悩みを聞きながら、
ここはいいとこ、得手はここじゃないの?っていうふうに聞きながら、その人らしいリーダーシップを人生で。
これほどいいことはないかなと。
昨日彼と話してたときにちょっと感じたのは、彼のほうが若いんでね。
僕が40代頃だったら、多分彼の気持ちっていうのはよくわかるんだけども、
どっちかというと、サービスとして展開するときに、マスで提供する発想なんですよ。
マスっていうのはどういう意味かというと、これ正当なんですよ。マスじゃないと事業って立ち上がれない。
25、6年かけて会社立ち上げたんだけども、そのときはやっぱりマスで。
どれだけ多くの人に提供できるかっていう形を作っておくわけですよ。
それをどう開発できるかっていうことで、必ず相手をイメージするときはマスでイメージする。抽象的に。
例えばこういう社員とか言って。個々の顔は見ないんですよ。
昨日話してたときに、僕の立場っていうかステージになると、
そういうふうに個々の顔が見えずに商品開発、サービス開発するっていうのは、あんまり興味がないんですね。
リーダーシップコミュニケーションの重要性
田中 愼一
今僕が取り組んでるリーダーシップコミュニケーションっていうのは、実は一人の経営者が目の前にいるわけですよ。
つまり一対一で相手の顔を見ながら、相手の得手不得手を感じ取りながら、相手の個性を感じながら、何時間か取り組むわけですよ。
こっちも真剣勝負だけど。それが実は僕すごく重要かなと一方でね。
カテゴライゼーションも重要ですよ。でもそれじゃなくて一人一人の人間と向き合う。
それが実はこの前の飲み屋のね、そのときにも、やっぱり一人の青年と向き合って話してたっていうね。
これがね、すごく重要なことじゃないのかなと。
リーダーだけじゃなくて、リーダーは直接ビジネスになるんでいいんだけど、
リーダーを教えるだけじゃなく、そういう普通の我々みたいな一般人に対しても、やっぱりリーダーシップコミュニケーションっていうのを教え込めればすごくいいかなっていう。
これ、若干僕はホンダに16年いたから、そこに影響されてるのかもしれないですけど、
F1の発想はそれなんですよ。最先端のものをF1で培う。
そこは走る実験台って、本当なんだけど。
あそこで徹底的に極限を経験して、極限を乗り越える技術ができるわけですよ。
それを基本的には大衆車に持っていくわけですよ。
F1の技術が当時はシビックという一般大衆車にフィードバックされて、リーズナブルな価格で提供される。
これと同じある意味発想で、例えば仏教哲学の中には、悟りを得るっていうのが目標じゃない。
悟りを得たらそれをいかに下界に戻ってきて、それを多くでも一人でも多い人たちに悟りの道を教える。
悟らせるっていうのが大事だという発想がある。
今言ったホンダのF1思想、それから今言った仏教哲学の思想なんかっていうのは、
ずっとやってると長く人間を、そういうところに収斂していくような。
現役でいろいろ活躍したリーダーの方が、地元に戻って、いわゆる地域社会に入って貢献してる。
自らの体を動かしてる。
そういう思想の流れっていうのがあるのかなって気がしてて。
だから結構僕の場合はトップ、直接一対一で教える、本当のリーダーって言い方おかしいな、ビジネスリーダーにやってる一方で、
この前の酒場で30半ばぐらいの人と3時まで談議するわけですよ。
お前こんな間違ってるとか、ここ得意領域じゃんとか言いながらね、やっているっていうのが繋がり始めた。
高木 恵子
あれですね、マスとかっていうよりもカスタマイズですよね、多分。
田中 愼一
相手のカスタマイズと一人ですからね。
高木 恵子
そうですよね、だからその田中さんの大きな意味での手法というかアプローチは基本同じなんだと思うんですけど、やっぱりその人に合わせたアウトプットになるわけじゃないですか。
どういう形でコミュニケーション力をもっと上げてあげればいいかっていうアドバイスが変わってくる。
でもアプローチの仕方っていうのは基本的に田中さんが今までの経験で培っている色々コミュニケーション力どうすればいいかっていうものは変わらないわけだから、
アプローチがすごいカスタマイズ化されてやっていくっていうことなんですよね、きっとね。
田中 愼一
実はカスタマイズっていうのを今聞いてまた発想しちゃったんですけど、
コミュニケーションのカスタマイズ
ソーダのほうがカスタマイズやってるとですね、何て言えばいいんだろう。知見が生まれるんですよ。
高木 恵子
そうですね、そうそう。
田中 愼一
カスタマイズするほど、特にコミュニケーションの世界。
一人に絞り込んだコミュニケーションを向き合ってやると、そこから新たに学ぶ発想っていうのが、
カテゴライゼーションしているときはそういう発想は生まれてこないんだけど、
単にこっちから出す出すっていう発想なんだけど、カスタマイズやると向こうからこっちに入ってくるものが実はすごいんですよ。
これ今、その話を聞いてちょっと考えたんだけども、なぜかというと、特にコミュニケーションの世界はそれがね、真理なんですね。
なぜかというと、一人一人が違うんですよ。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
一人一人が違ったコミュニケーションの宇宙を持ってるんですね、自分の中に。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
全部違うんですよ。
そうすると、カスタマイズっていうことで一人に集中して話をしていくと、
その人の宇宙の中で隠れているものっていうのはどんどん出てくるんですね。
高木 恵子
そうですよね、そうですよね。
田中 愼一
それをどんどん吸収すると、そこで新たなコミュニケーションの理論とかいうものが生まれてきて、
これがカテゴライゼーションのレベルに持ち上げたときに、間違いなく新しい力学、新しい理論として生まれ変わっちゃうんですね。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
これね、コミュニケーション独特なのかもしれない。
なぜかというと、その前提には一人一人のコミュニケーションが違うっていう前提があるんですね。
高木 恵子
そうですよね、そうですよね。
田中 愼一
だからその一人一人の何十億人っていう、何十億人のコミュニケーションがあるんですよ。
だからカスタマイゼーションっていうのは、もしかしたらすごく面白い。
一部を見て全体を知るっていう構図。
高木 恵子
木を見て森を見ろって感じ?
田中 愼一
木を見て森を見ろ。
あるいは、仏が宿る。神があらゆる細部に宿る。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
細部にすごく。だから逆にカスタマイゼーションを追求していくと、実はその裏にいろんな思想が生まれて、そこをさらに理論化していくと、一つの理論になるぐらい。
高木 恵子
きっとそうなりますよね。
田中 愼一
ということは、コミュニケーションには数十億個のコミュニケーションが地球上存在するって話になって。
高木 恵子
やっぱり量子力学ですか?コミュニケーションとは
田中 愼一
そうすると本当に量子力学の世界が入ってっちゃう。
だから量子力学の宇宙論、世界論というか世界観というかと、案外コミュニケーションの世界観というのはすごく近いのかもしれないですね。
高木 恵子
じゃあ、今度はヒロさん交えてまた壮大な話をしましょう。
田中 愼一
しましょう。
37:47

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