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「おはよう!たまむらタウン」。この時間は、玉村町の石川眞男町長にお話を伺います。よろしくお願いします。
さあ、今回はですね、戦後80年事業ということでお話を頂戴いたします。
まずですね、冒頭に町民の皆さんにお一言お願いいたします。
現在、私たちは歴史の峠越えをしている最中にあると思っています。
その大きな歴史の峠越えの後で、私たちや次の世代の人たちが見る光景が平和な世界であるよう願っています。
という意味で、今年の戦後80年の意味は非常に大きいと考えています。
今、峠越えをしているところということなんですね。歴史の。
小さな峠がいくつもあって、実は過ぎてみると大きな峠越えになっていたということですよね。
あと一つは、さきの参議院選挙もその峠の一つだと思っています。
いろんな峠が越えていく。その時、私たちがいろんなことを点検し合いながら
やはり峠越えが終わった時、平和な光景を見渡せる状況を作っておきたいという意味です。
今年が戦後80年の節目ということです。
さて、戦後80年の取り組み事業なんですけれども、まず、「遺族会学校訪問」。
戦後80年となりますと、遺族の方々の高齢化ということもあり、遺族の人も少なくなっている。
その中で、玉村町の公立小中学校7校に遺族会の皆さんに訪問してもらって、
自分自身の体験した戦争等について、直接児童生徒に向けて話をさせてもらった。
これが6月から7月で全7回ですね。
遺族会学校訪問についてでした。
続きまして、「遺族会による戦争の記憶継承動画公開」ですが、こちらはどういった内容なんでしょうか。
1945年の8月14日に玉村町空襲を受けました。
特に角渕地区の被害が大きくて28人の方が亡くなった。
そういう歴史があるんですよ。
日本の人口の約9割が戦後生まれとなるなど、戦争の記憶の継承が難しくなっている。
そのような中で、戦後80年の節目であり、現在の平和の背景に、
玉村町にもこのような戦争の歴史があったことを、
遺族会の実際の記憶をもとに未来を担う子どもたちに継承するための動画を作りました。
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で、もう公開はされていると。
はい。町のホームページでもいろんなところで公開され、
またいろんな局面でこれをテレビに流しながら繰り返し放映して、
多くの人に共有して、やっぱり平和の大事さをみんなで確認し合っていこうという思いですね。
6月の25日に玉村町のYouTubeで公開をされたということですね。
ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
さて続きまして子どもたちに戦争を伝えるパンフレットの作成。
これは玉村町にもあったんだと。戦争と平和について考えようということでパンフレットですね。
これ作ったわけですけど、非常に子どもたちにも分かるような形で作っています。
そしてまたQRコードにつないでもらえると、ここからもっと深いところでの動画につながっていきます。
それが記憶継承動画にもつながっていくということです。
なるほど。先ほどご紹介いただいた記憶継承動画。
そちらもこのパンフレットのQRコードからご覧いただけると。
子どもたちに戦争を伝えるパンフレットの作成ということで、こちらは7月に発行になったということですね。
4つ目でございますけれども、「スカイランタンプロジェクト」実施を7月になさったということですね。
前日がふるさとまつりだったんですけれども、玉村町初のガバメントクラウドファンディングということで、それで寄付を集めました。
やっぱり平和への願いを形にしようということで、これに賛同してくれる方々がたくさんの寄付をしていただいて、全額賄うことができました。
暗くなって27日の7時過ぎですかね、100個のランタンに子どもたちがいろんな思いを書いて、そこに親御さんが来たり、玉村祇園祭でもありましたんで、
そのお客さんなんかも来て、本当に400人を超える方々が、この平和へ向けたスカイランタンを最初の試みですけれども、
うわーっていう感動ですかね、声が上がったのを私も覚えています。非常に意味のある取り組みだったと思います。
こちらが7月の27日に実施された事業ということでした。
今回は戦後80年での取り組み事業のご紹介をしておりますけれども、5つ目は「戦争と玉村町戦後80年パネル展」。
これは7月29日から8月15日まで文化センターの町民ギャラリーでパネル展を実施しました。
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ここでも玉村町にもあったんだという戦争と平和の冊子、パンフレットですね。
それから戦争継承の動画、こういったもの、それから様々な写真集等を展示して、当地の状況をみんなで確認し合って、戦争の惨さ、それから平和の大切さということをみんなで共有できたのではないかと思っています。
7月29日から8月15日まで文化センターで実施されました「戦争と玉村町、戦後80年パネル展」のご紹介をしていただきました。
そして6つ目でございますけれども、「戦没者追悼式と音楽劇「ヒロシマ」 」。
戦争で亡くなった方々を追悼する玉村町戦没者追悼式は毎年行っているわけですけれども、
今年は戦後80年ということもあり、8月9日に玉村町文化センターのショーホールで実施いたしました。
それでその終わった後、今度は大ホールに場所を移して、広島原爆の悲惨さと平和の尊さを訴える音楽劇「ヒロシマ」を上演いたしました。
ここにはやはり戦後80年という思い、また戦争がなかなか怖さを消去することが難しくなっているということに対して危機感を持った方々がだいぶ集まっていただいて、
450人を超える参加者によって非常に大事な事業としてその成果を皆さんが獲得できたんじゃないかなと思っています。
多くの方がお越しいただいたということなんですね。
8月9日に文化センターで行われました「戦没者追悼式と音楽劇「ヒロシマ」」 」、ご紹介をいただきました。
そしてもう一つ、「玉村映画祭「ひめゆり」の上映」ですね。
玉村映画祭も第3回になりました。
今年はやっぱり戦後80年ということに思いを馳せて、やはり「ひめゆり」はどうしても上映しようということで、
9月7日に監督の柴田昌平さんを招いての上映会を開催することができました。
ここでもやはり多くの参加者を得てやはり平和を未来につなぐことの大切さ、
責任というものをそれぞれ自覚していけたんじゃないかなと思っています。
玉村映画祭「ひめゆり」の上映についてお話をいただきました。
ということで戦後80年での玉村町の取り組み事業全部で7つここまでご紹介をいただきました。
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「遺族会学校訪問」、「遺族会による戦争の記憶継承動画の公開」、「子どもたちに戦争を伝えるパンフレットの作成」、
「スカイランタンプロジェクト」、「戦争と玉村町戦後80年パネル展」、「戦没者追悼式と音楽劇「ヒロシマ」 」、
そして「玉村映画祭「ひめゆり」の上映」、この7つの取り組み事業でございました。
それでは最後に石川町長から平和や戦後80年に対する思いをお聞かせください。
今年は戦後80年ですね。しかし明治から1945年までのこの77年間の日本は日清戦争、日露戦争、日中戦争、アジア太平洋戦争と戦争の連続だったんですね。
その77年間よりも長い80年間を戦争のない80年として過ごせたということは非常に意味あることだと思っています。
過酷な沖縄戦、広島・長崎への原爆投下を経ての敗戦から戦後80年の今年を迎えたことを非常にそのような思いで迎えるとともに、そしてこれは二度と戦争はさせないと決意した戦争体験世代の力の大きさを示すものだと思っています。
そして戦争体験者が少なくなっている現在の私たちの責務は戦争の悲惨さと平和の尊さを深く心に刻んで、戦争のなかった戦後80年を、戦後90年、戦後100年へと継続させることだと思っています。
そのことを力強く意識して今後も生きていきたいと思っています。
「おはよう!たまむらタウン」。今回は「戦後80年事業ということでお話を伺いました。玉村町の石川眞男町長でした。ありがとうございました。
ありがとうございました。